2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:08:32 ID:VIwaWXZQ

トロスト区


壁上


エレン(ウォール・マリアを破られてから、5年経った……3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく、人類は尊厳を取り戻しつつある)

エレン(勝てる…人類の反撃はこれからだ……!!)


カッ!!


エレンが新たに希望を見出した時、その希望を打ち砕くものが現れた


超大型巨人「……」 


 

進撃の巨人 LOST GIRLS(1) (講談社コミックス)
不二 涼介 瀬古 浩司
講談社 (2016-04-08)
売り上げランキング: 4,912
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:09:12 ID:VIwaWXZQ

ビュオオオオオオオオオ


エレン「くっ…熱ッ………!?」


壁上にいたエレンを含む固定砲整備4班は、熱風によって吹き飛ばされた


エレン「立体機動に移れッ!!」パシュ

エレン「!?」

エレン「オイ!サムエル!!」


一人の班員が気絶したまま落ちていったが、サシャ・ブラウスの素早い機転によって難を逃れた


サシャ「サムエル!動いちゃダメですよ!」

エレン「危なかった…」 


4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:10:25 ID:VIwaWXZQ

ドオオォォォン!!


エレン「!?」


大きな音とともに壁も大きく振動した 超大型巨人によって壁が壊されたのである


トーマス「壁が壊された……」

コニー「まただ…また…巨人が入ってくる…」


皆が5年前の悪夢と同様に恐怖に怯えているなか、エレンだけは闘志を燃やしていた


エレン「固定砲整備4班!戦闘用意!!目標、目の前!!超大型巨人!!」

一同「……!!」ドクンッ

エレン「これは好機だ!絶対逃すな!!」ダッ ダッ


エレンは壁を駆け登り、超大型巨人を討伐しに向かった
しかし、他の皆はエレンとは違い、心がまだ未熟で、超大型巨人に対して畏怖して動けなかった 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:11:02 ID:VIwaWXZQ

エレン「壁を壊せるのは超大型だけだ!!こいつさえ仕留めれば……!!」バッ

スタ

エレン「……よう…5年振りだな…」

超大型巨人「……」グワッ

エレン「!?」バッ


超大型巨人は壁上の固定砲をなぎ払った エレンはその攻撃を避け、果敢にも超大型巨人の体を伝って、弱点である項を削ぎに向かった


エレン「鈍い!!」パシュ

エレン「いける!!」キュイィィィィィン

エレン(殺った!!)チャキ 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:11:34 ID:VIwaWXZQ

ピシッ
ブワアアアァァァ!!


エレン「なっ…!?」


超大型巨人は体から高熱の水蒸気を出して、そのまま姿を消した


エレン(消えた……)


その後彼らは一旦、本部に戻った 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:12:27 ID:VIwaWXZQ

___________________

トロスト区本部


フランツ「大丈夫だよ、ハンナ…僕が必ず君を守るから」

ハンナ「フランツ……」

ミカサ「……」チラ

ミカサ(私もエレンとあんな風に……)キョロキョロ

ミカサ「!!」

ミカサ「エレン!」

エレン「大丈夫か、アルミン!」

アルミン「だ、大丈夫だ!こんなのすぐ治まる!」カチャカチャ

ミカサ「……」

ミカサ(…なるほど、言葉を交わす必要すらないと、いつも心で繋がっているから分かっているということね……エレン、それほどまで私を信頼してくれているのね//) 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:13:37 ID:VIwaWXZQ

アルミン「し、しかし…まずいぞ 現状ではまだ、縦8mもの穴を直ぐに塞ぐ技術は無い!
塞いで栓をするって言ってたあの岩だって…結局掘り返すことさえできなかった!」カチャカチャ

ミカサ(そういえば、川の近くに大きな岩があったっけ……)

アルミン「穴を塞げない時点でこの街は放棄される…ウォール・ローゼが突破されるのも時間の問題……そもそも、巨人はその気になれば人類なんかいつでも滅ぼす事ができるんだ!!」カチャカチャ

エレン「アルミン!落ち着け!!」

アルミン「ッ!!………ご、ごめん 大丈夫……」


彼らはウォール・ローゼを死守する為に、前衛、中衛、後衛の三つに分かれて、巨人に立ち向かう


ミカサ(エレン、戦闘が混乱してきたら、私のところに来て)ボソッ

エレン「は!?…何言ってんだ!?オレとお前は別々の班だろ!?」

ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りにはいかない 私は貴方を守る!」

ミカサ(さっき言えなかった台詞を言っちゃった//) 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:14:43 ID:VIwaWXZQ

エレン「お前…さっきから何をいt―イアン「ミカサ訓練兵!!」

イアン「お前は特別に後衛部隊だ、付いてこい!!」

ミカサ(あ、貴方は何を言っているの!?)

ミカサ「…私の腕では足でまといになります!」

イアン「!?お前の判断を聞いてるのではない 避難が遅れている今は、住民の近くに多くの精鋭が必要だ」

ミカサ「し…しかし……」

エレン「オイ!」グイッ

ミカサ(まさか、このタイミングでキス!?//)

エレン「いいかげんにしろ、ミカサ!」ゴツッ

ミカサ「ッ!?」 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:16:15 ID:VIwaWXZQ

エレン「人類滅亡の危機だぞ!!なにテメェの勝手な都合を押しつけてんだ!!」

ミカサ(エレンは真剣に私の心配をしてくれている……だから、比較的安全な後衛にいろって言っている……それはとてもとても嬉しい けど……)

ミカサ「悪かった…私は冷静じゃなかった…」

ミカサ「でも……」

ミカサ(私にとって一番大切なのは……エレン…貴方なの)ギュッ

ミカサ「…頼みがある…1つだけ…どうか……死なないで…」

スタスタ

ミカサ(…お願いだから……私を一人にしないで……)

イアン「…では、いくぞ」パシュ キュイイィィィン

ミカサ(今、エレンは私を見ているだろうか…振り返ればエレンが見えるだろうか……
いや、見えないだろう……こんな潤んだ世界では何も……見えない)ポロポロ


パシュ
     ギュイィィィィン


エレン(死なないさ…オレは、こんなところで死んでられないんだ
オレはまだ、この世界の実態を何も知らないんだから……) 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:16:50 ID:VIwaWXZQ

___________________


エレン「……アルミン こりゃあいい機会だと思わねぇか?調査兵団に入団する前によ、この初陣で活躍しとけばオレ達は新兵にして……スピード昇格間違い無しだ!!」

アルミン「!!…あぁ……間違いない」

ミーナ「言っとくけど二人とも…今期の調査兵団志願者は、いっぱいいるんだからね!!」

トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど、今回は負けないぜ!!誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!!」

エレン「言ったな、トーマス!数をちょろまかすなよ!!」

モブ兵士「34班前進!!」

エレン「行くぞ!!」

一同「おおおおぉぉぉ!!」


彼らはやる気で無理矢理、ある感情を心の中に隠してしまった 逃げ出したいという感情を…
その先が地獄であることを知りながら、彼らは僅かな希望を胸に飛び出した…… 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:17:33 ID:VIwaWXZQ

ヒュン  ヒュン  ヒュン


エレン「なっ!?あれは…!?」


彼らの前方にはいるはずである中衛がいなく、遠くに巨人のシルエットが映っていた


エレン「俺達、中衛まで前衛に駆り出されている!?」

ミーナ「巨人がもうあんなに…」

ナック「何やってんだ、普段威張り散らしている前衛の先輩方は……」

トーマス「まだ殆ど時間が経ってないのに…前衛部隊が総崩れじゃないか」

エレン(決して楽観視していたわけじゃなかったが、これはあまりにも…)

ナック「奇行種だ!!避けろッッ!!」

エレン「!?」ヒュン


ドオォォン


奇行種が彼らに向かってダイブしてきた 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:18:07 ID:VIwaWXZQ

エレン(何とか避けられたな…)

エレン「!!」


しかし、一人だけ避けられなかった者が……


トーマス「う……!?うっ…!!」

巨人「」ハムハム

トーマス「うわぁ…クッ…クソ!!」

エレン(う、嘘…だろ……)

トーマス(エレン……)


彼は最後に、エレンに目で懇願した 助けてと…


エレン「ト…トーマス!!」バッ


ゴクン


無常にも彼は巨人に飲み込まれた 


14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:18:57 ID:VIwaWXZQ

巨人「」ズシン  ズシン

エレン「ま…待ちやがれ!!」パシュ  ギュイイイィィィン

ミリウス「よせ!単騎行動は…」


エレンはたまらず、トーマスを食べた巨人を追いかけた


アルミン「エレン!!下にもう1体!!」

巨人「」アーン

エレン「うッ!!?」バッ


エレンは、下から口を開けて跳んできた巨人を避けようとしたが……


ドカッ
   ズザァァァァ


エレン(ひ…左足の感覚が……)ハァ ハァ 

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:19:34 ID:VIwaWXZQ

ミーナ「そんな…エレンが……」

ミリウス「足が…」

アルミン(エレンが…エレンが……)ガクッ

ナック「お…おい…やばいぞ、止まっている場合か!!」

ナック「来るぞ!」ダッ

巨人「」ズシン ズシン

ナック「かかれッッ!!」


アルミン以外のメンバーは一斉に巨人に向かって飛び掛った
しかし所詮、巨人にとって人類は餌でしかなかった


ミーナ「きゃああああああああ」 

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:20:50 ID:VIwaWXZQ

アルミン(なんで僕は…仲間が食われている光景を…眺めているんだ…)


ズシン  ズシン


1体の巨人が、恐怖によって硬直していたアルミンを摘み上げた


アルミン(どうして、僕の体は動かないんだ……)


パッ


そして、アルミンを口の中へと放り込んだ


アルミン「うわああああぁぁぁぁ」ズルズル

アルミン(僕はこのまま死ぬのか!?嫌だ!!死にたくない…!!)バッ


ガシッ


アルミンが何とか巨人の口から出ようと、飲み込まれながら手を伸ばすと、その手を掴む者がいた 

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:21:22 ID:VIwaWXZQ

エレン「アルミン…」

アルミン「エ…エレン!?」


ブンッ


そしてエレンはアルミンを巨人の口の中から放り出した


ズザァァァ

アルミン「くっ……」ガバッ

アルミン「エレン!!」クルッ

ヒュウゥゥゥ…

エレン「うわあぁぁ!!」

アルミン「エレン!?」


すぐさまエレンの身を案じて振り返ると、先ほど助けてくれたエレンがこちらに向かって飛んできていた 

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:22:36 ID:VIwaWXZQ

ズザァァァ


アルミン「痛テテテ…何で君が飛んできたの…!?」

エレン「あ、あの…野郎……!!」ガバッ


エレンを助けた人物 それは……


ミカサ「…エレン、ごめん……やっぱり心配で来ちゃった」ググググ…

エレン「いいから早くこっちに!!」バッ

ミカサ「ねぇ…エレン……生きていく方法を私に教えてくれて……ありがとう」

エレン「何言ってんだ!もっと手を伸ばせ!!」 

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/15(金) 23:23:22 ID:VIwaWXZQ

ミカサ「私に…マフラーを巻いてくれて……ありがとう」ニコ


エレン「ミカサァァ!!」



バクン



ミカサの左腕が宙を舞った


エレン「うわあああぁぁぁああああ」ボロボロ

アルミン「そ…そんな……嘘だああぁあぁぁぁ」ボロボロ


二人はその場でただただ、泣き喚く事しかできなかった 

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:02:54 ID:C3/seJGI

___________________


コニー「クソッ、どうするんだよ!?」

ジャン「どうもこうもねぇよ…やっと撤退命令が出たってのに…ガス切れでオレ達は壁を登れねぇ……
そんで死ぬんだろうな、全員……あの腰抜け共のせいで…」


ガスの補給室がある本部には多くの巨人が群がっていた その為、彼らはガスの補給が出来ず、途方に暮れていた


ジャン「はぁ~~~……つまんねぇ人生だった こんなことならいっそ…言っておけば……まあ、アイツは後衛を守っていたから無事だろうがな……」

コニー「後衛?…ミカサのことか?そういや、さっき連れてきたエレンとアルミンもミカサって呟いていたな…」

ジャン「はあ?」

ジャン(どういうことだ………まさか…!?)スタ

タタタタッ

コニー「オイ、いきなり立ち上がって、どこに行くんだよ!?」 

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:03:45 ID:C3/seJGI

アニ「ライナー…どうする?」

ライナー「まだだ……やるなら集まってからだ」

ベルトルト「………」

マルコ「駄目だよ どう考えても…僕らはこの街から出られずに全滅だ 死を覚悟してなかったわけじゃない…でも……一体何の為に死ぬんだ…」

ライナー「…ん?ジャンの奴、エレン達のほうに行くぞ またケンカでもすんのか?」



エレン(ミカサ……ミカサ………)

アルミン(僕があの巨人に食われなければ良かったんだ……いや、僕がミカサの代わりに食われれば良かったんだ……)


ザッ


ジャン「オイ、そこの屍二人!ミカサはどうしたんだ!?」 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:04:22 ID:C3/seJGI

コニー「何言ってんだ、ジャン 後衛にいるミカサなら、もう撤退して壁上にいるんじゃねぇのか?」

エレン「…ジャン……」

ジャン「答えろッ!!」

エレン「オレ達…訓練兵34班……トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ…以上4名と…そして、もう一人……ミカサ・アッカーマン…」

ジャン「う…嘘だろ……」

エレン「以上5名は…自分の使命を全うし、壮絶な戦死を遂げました!!」ポロポロ

サシャ「そんな…」

コニー「あのミカサまで……」


モウ、ムリダ…アノミカサマデシンダンダ
オレタチナンテ、ナニモデキナイサ…


主席のミカサを失ったことで、訓練兵全員の士気がより失われた 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:06:02 ID:C3/seJGI

エレン「ミカサはオレの身代わりに……オレは…オレは!!」グッ

エレン「またオレは家族を救えなかった!!守ることができなかった!!何にもできなかったッ!!オレが弱いからミカサがッ!!オレが弱いからッッ!!!」ドンッ! ドンッ!


己の無力さを悔いて…悔いて、悔いて、彼は泣きながら拳を叩きつけた


エレン「オレが死ねば良かったんだ!!こんな弱いオレがッ!!オレがァァ!!うわああああぁぁああああああああ」ドンッ! ドンッ!

アルミン「ぅう…ううう…」ポロポロ

ジャン「……オイ」ガシッ


バキッ!


ジャンはエレンを殴りつけた 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:06:59 ID:C3/seJGI

ジャン「いい加減にしろ!!お前はミカサにそんな姿を見せるのかッ!!」

エレン「ッ!?」

ジャン「何の為にミカサがお前を助けたと思ってんだッ!!お前に!!…他の誰でもない!エレン・イェーガーに!!生きててほしいから助けたんだろがァッッ!!!」バキッ! バキッ!

コニー「オイ!ジャン!!やり過ぎだぞ!?」ガシッ

ジャン「うるせぇ!!こんな腑抜けた死に急ぎ野郎なんか、オレが殺してやるッ!!」ジタバタ

エレン「……」

ジャン「何で生き残ったお前が死のうとしてんだよ!!そんなんじゃミカサが……ミカサが…悲しむだろが…」ポロポロ

アルミン「ジャン……」

エレン(…そうだよな……こんなんじゃ、ミカサに怒られちまう) 

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:08:25 ID:C3/seJGI

エレン「……オイ、ジャン お前にそんなこと言われる筋合いは無い」

ジャン「な、何だと、テメェ!!」

エレン「そんなに元気なら何でこんなとこにいつまでもいるんだ!!今、オレ達がやるべきことは、ここで諦めて死を待つことか!?違うだろ!!」

ジャン「お前…」

エレン「お前らもそうだ!オレ達はアイツらの餌になる為に、今まであの厳しい訓練をしてきたわけじゃないだろ!?オレ達はまだアイツらと戦ってすらいないんだ!!
今こそ生き残る為に剣を抜き、アイツらから戦って勝ちを手に入れるんだろ!!オレ達は腰抜けじゃない!!オレ達は兵士だッ!!」


ドクンッ  ドクンッ


ジャン「……片足が無い奴にここまで言われて悔しくないのか!?お前らはここで黙って巨人に食われていろ!!行くぞ、死に急ぎ野郎!!」ガシッ


ダッ 

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:09:20 ID:C3/seJGI

ドクンッ   ドクンッ


ライナー「それは嫌だな……」

アニ(…はぁ、またか)

ベルトルト(ライナー…兵士はもうやめてくれよ)

マルコ「…はぁ」


ダッ


彼らはジャンに続いて、屋根の上を駆け出した


サシャ「や、やい、腰抜けー 弱虫ー ア…アホー」タタタタタッ 

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:10:28 ID:C3/seJGI

ドクンッ  ドクンッ


モブ訓練兵「あいつら……畜生…」カチャ


うおおおおおおおおおおおおおお!!


彼らは心臓を激しく鳴らして、己を奮い立たせた


エレン「オイ、ジャン!オレは置いていけよ!!」

ジャン「人を煽っておいて何言ってんだ、お前は!お前も生き延びてもらわないと、さっきの続きが出来ないだろ?オレはまだまだ殴り足んねぇんだよ!」タタタタタッ

エレン「……ジャン」

ジャン「飛ぶぞ!!」パシュ キュイイィィィイン 

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:11:14 ID:C3/seJGI

時は少しだけ遡り……

___________________

巨人の胃の中


ミカサ(先ほどコニーの声がして、エレンとアルミンを連れて行ってくれたみたい……良かった)

ミカサ(……エレンは私がいなくても大丈夫だろうか…ちゃんとご飯を食べていけるのだろうか)

ミカサ「エレンは私がいなくても生きていけるのだろうか………」ポロポロ


アツイ…アツイヨ…
…タスケテ…トウサン…カアサン


ミカサ(…私にも大切な家族がいた…エレン…お父さん…お母さん…カルラおばさん……グリシャおじさん…………グリシャおじさん!?)

ミカサ「すっかり忘れてた!あの力を使えばいいんだった!」 

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:11:49 ID:C3/seJGI

____
_________
_____________
__________________


エレン「やめてよ!父さん!何をしようとしてるの!」ジタバタ

グリシャ「……」

エレン「父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!」

グリシャ「エレン!!腕を出しなさい!」ブスッ

エレン「と、父さん…何を注射したの……?」フラ

エレン(あれ?いきなり目の前が暗…く…)バタンッ

エレン「と…父……さ………ん……zzz」

グリシャ「すまない、エレン……」

ミカサ「<●><●>」ジーー…

グリシャ「」ビクッ 

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:12:52 ID:C3/seJGI

グリシャ「ミ、ミカサ………さん?」ダラダラ

ミカサ「グリシャおじさん…今エレンに何をしたの?詳しく話して…」

グリシャ「ハッ!」バッ


ミカサに心臓を捧げながら、説明中♪


グリシャ「―――ということなんだよ わかったかい?ミカサ」

ミカサ「…うん それならしょうがない」コクッ

ミカサ(本当はほとんどわからなかったけど…)

グリシャ「それじゃあ、私はそろそろ行くよ ミカサ、エレンといつまでも助け合って生きるんだぞ」

ミカサ「待って!……まだ行かないで」ギュゥゥ

グリシャ「ミカサ……」

グリシャ(やっぱりミカサもまだ幼い子供なんだ…私と離れるのがさみs―ミカサ「私にもエレンと同じ薬を注射して」

グリシャ「……ミカサ?」

グリシャ(私との別れを悲しんでくれたわけじゃないのか……)グスン 

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:13:50 ID:C3/seJGI

ミカサ「エレンを守るのが私の使命 その為にも力が必要…おじさん、お願い……」

グリシャ「……わかった じゃあミカサ、腕を出しなさい」ガサガサ

ミカサ「うん」コクッ

グリシャ「さっきも言ったとおり、これを注射すると記憶障害が起きるからね
…じゃあ、いくよ」ブスッ

ミカサ「ッ!………これでお終い?」

グリシャ「…あれ?眠くならないかい?」

ミカサ「私は体を完璧に支配することができる ので、これぐらい平気」

グリシャ「…はは……さすがはミカサだ 常識が当てはまらない……」

ミカサ「じゃあ私はエレンを連れて開拓地へ行く」ヒョイ 

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:14:27 ID:C3/seJGI

グリシャ「そ、そうか 元気でな」

ミカサ「うん」スタスタ

ミカサ「あ」ピタッ

グリシャ「ん?どうした?」

ミカサ「最後に一つ言い忘れていた おじさんも私の大切な家族 ので……どうか死なないで」

グリシャ「」キュン

__________________
_____________
________
___


ミカサ(という事で、腕も負傷してる ので、自傷行為をしなくとも、このままなれるはず
あとは強い目的意識が必要だって言っていた……私の目的、それは一つ!!)

ミカサ「エレーーーーン!!」


カッ!!


彼女が強い目的意識を持った時、巨人の腹を突き破って、彼女が巨人の姿で現れた 

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:15:29 ID:C3/seJGI

??の巨人「……」シュウゥゥゥ

??の巨人(これが巨人の体……)


ズシン ズシン


??の巨人(ん?あれは他の皆を食べていた巨人…)


ダッ!


ナック達を殺した巨人が飛び掛ってきた


??の巨人(……邪魔)シュッ!


ピシィィ……ン! 

36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:15:59 ID:C3/seJGI

彼女は素早く手を振り下ろした すると…


スパッ!


巨人「」シュウウゥゥゥゥ…


彼女の手刀により、巨人は真っ二つに裂かれて消滅した


??の巨人(なるほど、いつも通り動ける……いえ、いつもは自分の体を痛めてしまうから力を抑えていたけれど、この体なら…本気をだせる!)グッ

??の巨人(エレン…待ってて、今行く!)スゥゥ…


彼女は大きく息を吸い、雄たけびをあげた


??の巨人「エレェェェェェェン!!」ダダダダダダッ 

37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:16:40 ID:C3/seJGI

___________________


ヒュン  ヒュン  ヒュン


ジャン(勢いで飛び出したが、エレンを抱えながらじゃ、あまりスピードが出ねぇ…このままじゃ二人とも死んでしまう…)

エレン「…ジャン」

ジャン「何だよ 今、考え事してんだから話しかけn―バキッ!

ジャン「痛ッ!?あ、あの野郎…!?」


エレンはジャンを殴って、地面に落ちた


ドサッ

エレン「痛ててて…」

ヒュン
    スタ

ジャン「何やってんだよ!ホラ、早くつかまれ!」

エレン「お前は先に行けよ!オレも片足が無いだけで、飛ぶことぐらいできるさ!」 

38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:17:11 ID:C3/seJGI

ジャン「…わかった そのかわり、今の一発は貸しだからな!」パシュ キュイイィィィン

エレン「…アイツ、何発殴るつもりなんだよ」


ズシン  ズシン


エレン「おっと、いつまでも下にいると食われちまうな」パシュ キュン…

エレン「………嘘だろ?」カチャ 


キュン…


エレン「…さっきの衝撃でワイヤーが巻き戻らなくなっちまったのか!?」


ズシン  ズシン


エレン「くっ…だが、オレはもう諦めねぇ!ミカサの分もオレが精一杯生きていかなくちゃならないんだ!!」ピョン  ピョン


しかし、巨人はエレンを捕食しようと距離を縮める 

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:17:48 ID:C3/seJGI

エレン(このままじゃ追いつかれる……なら)カチャ


エレンは剣を抜いた


エレン「オレはお前ら巨人には負けない!絶対に生き延びて、外の世界を探検するんだぁぁ!!」


エレェェェェェン!!


エレン「…は?今、誰かがオレのことを呼んだような…」


ダダダダダダダッ 
            ダンッ!


エレン「何だあの巨人は!?」


謎の巨人が猛スピードで走ってきて、エレンを襲うとしていた巨人に向かって跳んだ 

40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:19:23 ID:C3/seJGI

??の巨人(エレンは私が守る!!)グルンッ


ズバンッ!


そのまま体を捻りながら、後ろ回し蹴りで巨人の項付近を吹き飛ばした


ズザァァァ


??の巨人(ふぅ…間に合った)


ヒュン
    スタ

ジャン「オイ!大丈夫か!?」

アルミン「待ってても来ないから来てみたんだけど……あの15m級は襲ってこないの?」

エレン「いや…そんなことはどうでもいい!見ろ!あの巨人の腹を!!」

アルミン「な…なんてことだ……見事なまでに割れている!!」

ジャン「…綺麗だ……」

エレン「あれは…あの巨人は…… 


41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:20:26 ID:C3/seJGI





腹筋の巨人だ!!!






腹筋【Abdominal muscles(略:Abs)】 

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:21:29 ID:C3/seJGI

腹筋の巨人(…エレンに裸を見られてるみたいで少し恥ずかしい///)ササッ

エレン「ん?あの巨人、手で胸と股を隠したぞ」

アルミン「…恥ずかしがってるのかな?頬も微妙に赤くなってるみたいだし」

ジャン「………」ハァ ハァ


オレはただひたすら興奮した 巨人があんなに可愛く恥らうなんて聞いたことがない…
そして…


ジャン「………」 


わずかに●●した……
その光景はオレの欲望が体現されたように見えたから……


ジャン(何でオレの●●はあの腹筋バキバキの巨人に反応してんだ!?しかもあいつは男型だろ!?) 

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:22:06 ID:C3/seJGI

ズシン  ズシン


アルミン「まずい!15m級がもう1体!!」

エレン「いや…あの巨人は……」


巨人「オオオオオオオ」

腹筋の巨人「エレェェェェェェン!!」

アルミン・ジャン「え」

腹筋の巨人(エレンには指一本、触れさせやしない!!)ダンッ


ジャン「跳んだ!?」


彼女は大きくジャンプし、そのまま高く上げた右足を振り下ろした


ズドオオォォォン! 

44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:23:19 ID:C3/seJGI

彼女の放った踵落としは、巨人の頭から足に掛けてまで、つまり正中線を踏み潰した


腹筋の巨人(少し強くやりすぎて、足が地面に突き刺さってしまった)ブチッ

アルミン「足を引きちぎった…」

腹筋の巨人(なるほど…この体もそこまで丈夫ではないみたい でも…)パキパキパキ

ジャン「…おい、再生スピードが尋常じゃないぞ 5秒で元通りじゃねぇか」

エレン「お前まさか…ミカサ………なのか?」

腹筋の巨人「エレン!!」パアァァ

アルミン「エレン…?何を言っているの、そんなのあるわけないだろ!?」

エレン「で、でも!あのふっきn―腹筋の巨人「エレェェェェン!!」

腹筋の巨人(やはりエレンはこの状態でも、私だって直ぐに気づいてくれた!!)ダダダダッ 

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:24:18 ID:C3/seJGI

ジャン「こっちに走ってくるぞ!?一旦、屋根の上に避難だ!」ガシッ

エレン「うおっ!?」


キュイイィィィン


アルミン(あれがミカサ!?……でも、考えてみればそうかもしれない 完璧にエレンって発しているし、何よりあの強さと腹筋……ってもう、ミカサで決まりじゃないか!?)

腹筋の巨人(何故ジャンはエレンを連れて逃げるの!?何でそんなに酷いことをするの!?)

腹筋の巨人(……はっ!詳しくはわからなかったけど、ジャンはグリシャおじさんが言っていた悪魔の末裔なのね!?……許さない!!)ダッ!

ジャン「スピードをあげやがった!?ってか速すぎ!!」


ズザァァァ


ジャン「回り込まれた!?」


ガシッ 

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:25:08 ID:C3/seJGI

ジャン「くそっ…オレもここまでか…」

エレン「ミカサ!お前はミカサなんだろ!?」

ジャン「お前まだそんなこと言ってんのか!?ミカサなはず無いだろ…」


パッ


彼女は二人を手のひらに優しく乗せた


腹筋の巨人「エレン!」コクコク

ジャン「ミカサなのか!?」

ジャン(……なるほど、だからオレの●●も反応したわけか…
…いや、待てよ ってことはこの体はミカサの裸ってことか!?あとはオレの●●力(イマジネーション)で本物のミカサの顔と組み合わせれば……って巨人の姿は男だった!)ガーン 

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:25:41 ID:C3/seJGI

腹筋の巨人(ジャン…)ガシッ

ジャン「え」

腹筋の巨人(邪魔)ポイッ


ジャン「うわあああああああああ!?」


ヒュウウゥゥゥ…
       ドシャン!


エレン「ミカサ!何やってんだよ!?」

腹筋の巨人「エレェェェンエレン エレン、エェェレン!!」

腹筋の巨人(実はジャンは悪魔の末裔 ので、排除した!!)

エレン「…ごめん、まったくわからない」 

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:26:59 ID:C3/seJGI

エレン「とりあえず後でジャンに謝っておけよ」

腹筋の巨人「エレン……」シュン

エレン「……でも、あれだ その……」ボリボリ

腹筋の巨人「エレン?」

エレン「お前が生きていてくれて……良かったよ//」プイッ

腹筋の巨人「」キュン

腹筋の巨人(…結婚しよ)

ヒュン
      スタ

アルミン「ミ…ミカサなの?」

腹筋の巨人「エレン!」コク

アルミン「驚いた……本当にミカサなんだ…」

エレン「そうだ!ミカサ、お前の力で本部に群がる巨人共を一掃してくれないか?」

腹筋の巨人「エレン!」グッ b

エレン「あっ!あと、ついでにジャンも回収してやってくれ」 

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:27:36 ID:C3/seJGI

___________________


本部

コニー「何とか俺達は無事に辿り着けたが…ジャンやエレン、アルミンはどうした?」キョロキョロ

マルコ「ジャン……君はもう…」


ガシャン  ガシャン


マルコ「ジャン!エレン!アルミン!無事だったんだね!」

アルミン「本当に何事もなく着けちゃった……」

エレン「さすがはミカサだな……」

ジャン「いててて…ここは本部か?…あれ?オレはどうやってここまで着たんだ?」

エレン「ジャン!?お前、記憶が……」

ジャン「??」 

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:28:11 ID:C3/seJGI

ライナー「お前らよく無事に来れたな!」

エレン「ああ、それはミカサのおかげだ」

ベルトルト「ミカサ!?でも…ミカサはもう……」

エレン「いや、ミカサは生きてたんだ それに今は外で巨人を殺しまくってるはずだ」

アニ「は?」


エレェェェェン!!


ライナー「!?なんだ今の声は!?」

ベルトルト「巨人の雄たけび…っていうかエレン!?」

アルミン「見た方が理解するのが早いと思うよ」 

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:29:42 ID:C3/seJGI

ザッ


ライナー「オイオイ……嘘だと言ってくれ」


彼らの目には、群がる巨人を次々と殺している腹筋の巨人の姿が映っていた


腹筋の巨人「エレン!!」シュシュシュッ


バンッ! バンッ! バンッ!


彼女は素早くジャブを放った 周りにいた巨人は、その拳が速すぎて見えず、わけもわからず頭を破壊されていった


ベルトルト「拳が見えないんだけど……」

アニ(ま、まあ、あれぐらいなら私にも!)


腹筋の巨人(やはり拳が壊れてしまう…直ぐに再生できるとはいえ、同じ攻撃を連発するのは避けよう)パキパキパキ 

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:30:56 ID:C3/seJGI
ズシン  ズシン

腹筋の巨人(…まだ集まってくる なら……)


腹筋の巨人「エェ……」ググググ…


彼女は姿勢を低くして、クラウチングスタートのような体勢をとった


コニー「何をするんだ?」


腹筋の巨人「レェェェェンッッ!!」ドンッ!


そして一気に地面を蹴ってダッシュをし、そのまま猛スピードで巨人達にラリアットをかました
巨人達は首を吹き飛ばされ、綺麗に頭と胴体に分かれた


ズザァァァ


腹筋の巨人「…エッレン!!」ドヤッ


アニ「」

ベルトルト(機動力はアニ以上だね……) 

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:31:52 ID:C3/seJGI

ズシン  ズシン


アルミン「!!あいつは…トーマスを食った奇行種…!?」ギリッ

エレン「あの野郎……」ギリッ


腹筋の巨人(トーマスを食べた!?…よくも仲間を……)ダッ!


ザッ


腹筋の巨人「エレェンッッ!!」シュッ


ズドォォン!


ヒュウゥゥ……
         ドガンッ!!


彼女は拳を捻りながら、コークスクリュー・ブローを打ち放った そして巨人の頭は壁まで吹き飛ばされた 

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:32:33 ID:C3/seJGI

巨人「」シュウゥゥゥ…

腹筋の巨人「……エレン」


コニー「すっげぇ飛んだな!!」

ジャン「…壁が壊れてないといいけどな」

エレン「ミカサ…仇を取ってくれてありがとな」

ライナー「あの腹筋の巨人がミカサなのか!?」

エレン「そうだぞ、見てろよ オーイ!ミカサー!」フリフリ


腹筋の巨人「エレン!」クルッ

腹筋の巨人「エレェェェェン!!」フリフリ!

巨人「」アーン

シュッ
    ズバンッ!

腹筋の巨人「エレェェェェン!!」フリフリ!


マルコ「…手を振りながらキックで巨人を殺したね……強すぎ」 

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:33:14 ID:C3/seJGI

エレン「これであの巨人がミカサってわかったろ?」

ライナー「お…おう……そうだな」ダラダラ

ライナー「……」チラ

ベルトルト「……」チラ

アニ「……」チラ

ライ・ベル・アニ(緊急会議!!)

ライナー(おい…ミカサが座標なのか?)ヒソヒソ

ベルトルト(わからないよ でも、あれはちょっと……強すぎるよね)ヒソヒソ

アニ(べ、別に対した強さじゃないよ あれぐらい私だってできる!……たぶん)ヒソヒソ

ライナー(そ、そうだよな!オレとアニは硬化が使えるから、二人で襲い掛かれば十分勝機があるさ!)ヒソヒソ


コニー「あの三人、固まって何話してんだ?」 

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:33:59 ID:C3/seJGI

アルミン「……もしかしたら、鎧の巨人と超大型巨人も、ミカサと同じように巨人になれる人間なのかもしれない」

ライ・ベル・アニ「」ギクッ

エレン「そうか…だからアイツらには知能があるのか……見つけたら絶対ぶっ殺してやる!」ギリッ

ライ・ベル・アニ「」ダラダラ

アルミン「…もしかしたら、ミカサも鎧の巨人や超大型巨人みたいに、他の巨人とは違ったことができるかもしれない」

エレン「可能性はあるな…オーイ!ミカサー!こっちに来てくれ!」


ザッ


腹筋の巨人「エレンッ!」

コニー「速っ!?」 

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:34:49 ID:C3/seJGI

エレン「鎧や蒸気を巨人の体から出せたりできないか?」

腹筋の巨人(そうか、あの二体の巨人も私と同じ なら、私も何か能力が使えるかもしれない
……さすがはエレン!頭がいい!)

腹筋の巨人「エレェェ……」ググググ…

ライナー(そんな都合よくできるはずが無い……よな?)

腹筋の巨人「ンンンッ!!」ビキビキビキ!

エレン「おおっ!!手の周りが水晶で覆われたぞ!」

アルミン「凄いや!さすがはミカサだね!」

腹筋の巨人(それほどでも//)テレ

ライ・ベル・アニ「」

マルコ「もはや何でもありだね…」 

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:35:37 ID:C3/seJGI

エレン「その水晶、尖っててブレードみたいだからさ、それで巨人を切り裂けるんじゃないのか?」

腹筋の巨人(さすがはエレン!その発想は無かった!)

腹筋の巨人(…では、いざ!)ダッ!


ズバババババッ


腹筋の巨人(これなら拳が壊れる心配が無いし、攻撃が力まずに素早く繰り出すこともできる!)ズバババババッ


アルミン「つ、強すぎる…あれなら鎧の巨人も簡単に切り裂けそうだね」

ジャン「……美しい」


彼女はまるで踊りを踊っているかのように、巨人を切り裂いていった 

59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:36:32 ID:C3/seJGI

ライナー「……」



普通だ……これが現実ってもんだろうな……

オレは夢か幻でも見ようとしてたのか?オレは知っていたハズだ 現実ってヤツを…

普通に考えれば簡単にわかる あんな腹筋バキバキのヤツには勝てねぇってことぐらい……



アニ「ライナー…どうする?」

ライナー「ま、まだだ…も、もう少し待っておこう!60年ぐらい!」ガクガク

ベルトルト(……故郷には帰れそうにないね)

アニ(お父さん……私は壁内で幸せに暮らします)

ザッ

サシャ「みなさん!補給室にもまだ、巨人がいますよ!どうしましょう!?」

エレン「そうか…アルミン、何かいい手はないか?」

アルミン「そうだね……じゃあ、残っている人を全員呼んでくれ」 

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:37:22 ID:C3/seJGI

___________________

アルミン「――ていう作戦なんだけど…」

ジャン「じゃあ、急いで皆のガスを集めるぞ」

アルミン「運動能力的に最も成功率が高そうな7人にやってもらうけど…全員の命を背負わせてしまって……その…ごめん」

アニ「問題ないね」

ライナー「誰がやっても失敗すれば、全員死ぬリスクは同じだ…」

ベルトルト「もう僕達は戦士じゃなくて兵士だから、全力でやるよ」

サシャ「??前から兵士じゃないんですか?」

アルミン「じゃあ僕はミカサにこの作戦を伝えてくるよ」タタタタタッ

コニー「それより本当にお前もやるのか?」

エレン「ああ、片足が無いだけで立体機動に支障はでねぇよ アルミンを助けた時も飛べたし」

マルコ「そもそも足が無いと飛ぶことすらできないからね…普通は」

ジャン「準備ができたぞ、補給室に向かうぞ!」 

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:38:55 ID:C3/seJGI

補給室


ジャン(巨人7体、確認……OKだ)ス…

ライナー「…じゃあ、まずはオレがいく」パシュ キュイィィィン


ライナーは1体の巨人の目の前を飛び、注意を引き付けた


ジャン「今のうちにオレ達も他の巨人の注意を引くぞ!!」パシュ キュイイィィィン


ズシン  ズシン


ライナー「このまま出口に向かえば…」


アルミン「ミカサ、来たよ!」


出口には彼女が待っていた 

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:39:55 ID:C3/seJGI

ヒュン

ライナー「あとは頼んだぞ!」

腹筋の巨人「エレン!」ブンッ

バンッ!

彼女は出口から出てきた巨人を叩き潰した


腹筋の巨人「エレン(次)」

ヒュン

ベルトルト「お願い!」

バンッ!

腹筋の巨人「エレン(次)」

ヒュン

アニ「…これでいいの?」

バンッ!

腹筋の巨人「エレン(次)」 

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:40:38 ID:C3/seJGI

そして、彼女は無事に7体の巨人を殺した


ライ・ベル・アニ「」ガクガク ブルブル

ライナー(戦士を選択していたらオレ達もあんな風に……)ガクガク

エレン「ありがとな、ミカサ お前のおかげでガスが補給できたよ」

腹筋の巨人「エレン//」テレ

腹筋の巨人(周辺の巨人はだいたい倒したし、とりあえず巨人の体から出よう)ブシュゥゥゥ

ミカサ「ふぅ…」ブチブチブチ

エレン「へぇ~、項にいたのか」

ミカサ「エレン!」パシュ ギュイイィィィン


スタ
タタタタタッ


エレン「ミカサ!」バッ

ミカサ「エレン!」バッ

ミカサ(ああ…エレンが手を広げてくれている これはこのまま飛び込んでいいということね…)タタタタッ 

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:41:34 ID:C3/seJGI

ガシッ

ミカサ「エレン!?」

ミカサ(頭を掴まれた!?まさかこのまま熱い口付けを!?///)


ゴツッ


ミカサ「ッ!?」

エレン「ミカサ!何であの時、オレを助けたんだ!」

ミカサ「そ、それは…エレンが危なかったから……」ヒリヒリ

エレン「いい加減にしろ!お前はもっと自分を大事にしろよ!!」

ミカサ(!!……そうよね エレンにとって私は大事…つまり大切な人//)

ミカサ「…エレンは私が死んだと思った時……悲しんでくれた?」

エレン「!!べ、別に悲しんでなんかねぇよ!生き抜く為に必死でそれどころじゃなかったんだ!」

ミカサ「……そう」シュン 

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:42:54 ID:C3/seJGI

コニー「エレンは嘘つきだな あんなに泣いてたのに」ニヤニヤ

ミカサ「え?」

エレン「オイ!余計なこと言うなよ!」

アルミン「…またオレは家族を救えなかった!!守ることができなかった!!何にもできなかったッ!!オレが弱いからミカサがッ!!オレが弱いからッッ!!!」ドヤッ

エレン「やめろ、アルミン!!オレの真似をするな!!」

ミカサ「~~~///」カァー

ミカサ「エレン、嬉しい//…でも、私を守る必要は無い 私がエレンを守るから」

エレン「だからオレはお前の弟でも子供でも無いんだぞ!」

ミカサ「!!…悪かった…私はまた冷静じゃなかった…」

ミカサ(…エレンは私にとって弟でも子供でもない 私の方が早生まれだから兄でもないそして、私達は家族……つまり、エレンは私の夫!!)

ミカサ「……///」テレ

エレン「?なんで照れてんだよ」 

66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:43:39 ID:C3/seJGI

ジャン「ミカサ!無事で良かった……オレもお前のことを心配したんだぞ//」

ミカサ「…でたな、悪魔の末裔」ギロッ

ジャン「へ?」

ミカサ「私の特技は肉を削ぎ落とすこと…大丈夫、痛みも無く、すぐ終わる」チャキ

ジャン「やぁだああああああ!!やめてええええええええ!!」タタタタッ

エレン「落ち着け、ミカサ!」ガシッ

ミカサ「でも、ジャンは悪魔の末裔 ので、削ぎ落とさなくては」スタスタ

ベルトルト(なんか微妙に勘違いしてる……ドンマイ、ジャン)

エレン「止まれよ!オレは片足失ってんだから踏ん張れねぇんだよ!」ズルズル

ミカサ「それなら再生させればいい」

エレン「はあ?」

アルミン「…ミカサ、どういうこと?」 

67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:44:29 ID:C3/seJGI

ミカサ「エレンも巨人になれる ので、再生能力を持っている」

エレン「…いや、嘘だろ?」

ミカサ「本当 グリシャおじさんが薬を注射した」

ライナー(めちゃくちゃ重大な事実をさらりと言ったな…まっ、オレらにはもう関係ないことだ)

ライナー「エレン、包帯をとってみろよ」

エレン「お、おう…」シュルシュル

エレン「……蒸気が出て、傷口が塞がってるな」シュウゥゥゥ

ミカサ「そう、私とエレンはお揃い 私達は二人揃って人類の希望」


ズシン  ズシン


マルコ「また巨人がやってきたぞ!」

アルミン「穴を塞がなきゃいくら巨人を倒しても意味がない……」 


68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:45:33 ID:C3/seJGI

エレン「ミカサ、巨人の力でどうにかできないのか?」

ミカサ「わからない けど、善処してみよう」

アルミン「…!!そうだ!待って、ミカサ」

ミカサ「…なにかいい案でも思いついたの?」

アルミン「うん!ミカサがあの川沿いにある岩を運んで穴を塞げば…」

エレン「巨人は入って来れなくなる!」

アルミン「でも、一つだけ問題が…」

アニ「それじゃあミカサが運んでいる間に、巨人がミカサを襲うだろうね」

アルミン「その通り…」

ミカサ「それなら大丈夫 エレンが岩を運んで、私がエレンを守ればいい」

エレン「…逆だろ オレが巨人を殺す」

ミカサ「エレン…」

ミカサ(やっぱりエレンは私を守りたいのね//) 

69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:46:31 ID:C3/seJGI

ベルトルト「でもまずはエレンが巨人化できるのか、そしてその力を制御できるのか、確認しておいたほうがいいんじゃない?」

アルミン「そうだね ミカサ、巨人化はどうやってやるの?」

ミカサ「まず、自傷行為が必要 怪我でも構わない
次に強い目的意識が必要 そうしないと巨人の体を支配できず、自分の欲望のまま暴れてしまうらしい」

エレン「……わかった じゃあ、やってみる」

ミカサ「最初は手を噛んでやったほうがいいかもしれない そうした方が巨人になるタイミングが自分でわかると思うから」

エレン「…じゃあ、ミカサ 行くぞ」

ミカサ「うん…」

ミカサ(こうやって並んで立つと、他の人から夫婦みたいに見えるかな///) 

70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:47:36 ID:C3/seJGI

パシュ  ギュイイィィィィン

エレン(オレは皆を、ミカサを守る為に巨人を……殺す!!)ガリッ

ミカサ(…エレーーーーン!!)ガリッ


カッ!!


眩い閃光と共に2体の巨人が姿を現した


ズシィィィン


腹筋の巨人(よし、ちゃんと意識もある エレンのほうは…)シュゥゥゥ

黒髪の巨人「………」シュゥゥゥ

腹筋の巨人(エレンは巨人になってもカッコイイ//特にこの横顔が最高///) 

71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:48:14 ID:C3/seJGI

黒髪の巨人「………」ギロッ

腹筋の巨人「エレン?」

黒髪の巨人「アアアアァアアァ!!」ダッ

腹筋の巨人「!?」

ブンッ


エレンはミカサに向かって拳を放った


パシッ


腹筋の巨人(エレン…巨人の体を支配できていない だから私に攻撃を……
いえ、違う 巨人は欲望の塊 つまり、エレンは本能的に私を欲しているという証明//)テレ

アルミン「エレン!!何をしているんだ!?」

腹筋の巨人「エレン!」ブンブン

アルミン「え?…手を出すなってこと?」 

72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:49:07 ID:C3/seJGI

黒髪の巨人「アアアア!!」ブンッ


エレンは掴まれていない拳で攻撃してきた


パシッ


腹筋の巨人「エレェェン!!(エレン…正気を戻して)」

黒髪の巨人「アアアアアアア!!」ガバッ

腹筋の巨人「エレン!?」


ズシィィィン


エレンはそのままミカサを押し倒した


黒髪の巨人「アアアア!」グワッ

腹筋の巨人(この状態でキス!?///)ヒョイ


そして、ミカサに噛み付いた しかし、彼女は軽々と回避した 

73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:50:04 ID:C3/seJGI

腹筋の巨人(エレン…そんなにも私を欲してくれるのはとても嬉しい//
けど、ここは公衆の面前 そういうことはしてはいけない!)ガバッ


ゴロン


今度は彼女がエレンを押し倒した 


ライナー「腕も足も拘束してマウントポジションを取っていると……何かやらしいな」

ベルトルト「……でも、両方とも男型だよ」

アニ(何でミカサは男型なの?……いや、これは触れないほうがよさそうだ)

ジャン「ミカサは性別すらも超越している存在なんだよ…エレンの野郎、羨ましすぎる!!」

マルコ「あの状況を羨ましがる君も凄いね」 

74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:50:52 ID:C3/seJGI

腹筋の巨人(エレン…今は人類の危機 こういう時に立ち上がるのが英雄である貴方の役目……私が欲しいのなら後でたっぷりあげるからね///だから今は…)スゥゥ…

腹筋の巨人「エレェェェェェェェェンッッッ!!!」


ビリビリビリビリ!


彼女は大気が震えるほどの大きな声で叫んだ


黒髪の巨人「!?」

___
_______
_____________
__________________


ズシィィィン

エレン「これで討伐数50だぜ!」


エレェェェェェェェェンッッッ!!!


エレン「うおっ!?なんだこのバカでけぇ声は!?」キーーン 

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:52:06 ID:C3/seJGI

ズシン  ズシン


エレン「な、なん……だと……!?」


そこには60m級のミカサが歩いて向かって来ていた


ミカサ「エレン…いつまでそうしてるつもりなの?」

エレン「ミ、ミカサ…だって巨人が!!」

ミカサ「今は巨人よりも、岩を運んで穴を塞ぐのが先でしょ?違わない?」

エレン「で、でも!オレが巨人を!!」

ミカサ「でもじゃない 仕方ないでしょ?貴方は私より弱い…世界は残酷なんだから」

エレン「……だよな」シュン



その日、エレンは思い出した

幼馴染に支配されていた恐怖を……

腕力によって囚われていた屈辱を…… 

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:52:56 ID:C3/seJGI

__________________
_____________
________
___


黒髪の巨人(……はっ!?)

腹筋の巨人「エレン!」

黒髪の巨人(これは……そうか、オレは巨人になって自我を失っていたのか…)

腹筋の巨人(意識が戻ったみたい)パッ

黒髪の巨人「ゴエンア イカア アタエイアクカエテ(ごめんな、ミカサ また迷惑かけて……)」ムクッ

アルミン「何言っているか、さっぱりだけど…」

腹筋の巨人「エレン エレェェン(ううん、気にしないで)」ブンブン

アルミン「通じたの!?」


ズシン  ズシン


二人は岩に向かって歩き出した 

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:55:02 ID:C3/seJGI

___________________


腹筋の巨人(さぁ、エレン 岩を持ち上げて)

黒髪の巨人(ん?オレが岩を運ぶんだっけ?………まっいっか)ガシッ

黒髪の巨人(おっ!?意外と重いな……)グググググッ

アルミン「エレン、頑張れ!そのまま扉まで運ぶんだ!!」


そして、ミカサが周りの巨人を一掃しながら、エレンは一歩ずつ進んだ


ズシン  ズシン  ズシン


黒髪の巨人(体が…ぐちゃぐちゃに潰れそうだ……)

腹筋の巨人(エレンが辛そう…そうだ!ここは初めての共同作業でいこう!)ガシッ

黒髪の巨人(おっ!いきなり軽くなった……ってミカサ!?それじゃ周りの巨人はどうすんだよ!) 

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:55:43 ID:C3/seJGI

ドドドドドドッ


アルミン「!?奇行種が2匹もこっちに向かって走ってくるよ!!」

腹筋の巨人(邪魔をしないで!)ブンッ!

黒髪の巨人(え?)


ドオォォォォン! 
    ゴロゴロゴロ


彼女は岩を投げて、巨人を潰した


ズシン  ズシン

腹筋の巨人(さあ、エレン 貴方も持って 早く行きましょう)ヒョイ

黒髪の巨人(……オレ、必要なくねぇか?) 

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:57:53 ID:C3/seJGI

そして、ついにその時が来た…


ズシン   ズシン


アルミン「いけええぇぇぇぇ!!」

腹筋の巨人「エレェェェェン!!」グッ


ドオオオオォォォォォン!!


黒髪の巨人(オレ、岩に手を添えてただけなんですけど…)


彼らの活躍によって穴は塞がれた 人類は今日、初めて勝ったのだ


腹筋の巨人(後はトロスト区にいる巨人を一掃するだけ)

黒髪の巨人(やっとオレも巨人を殺せる!!)

腹筋の巨人(…巨人をエレンに近づかせないようにしなくては……全力で削ぐ!) 


80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/16(土) 00:58:41 ID:C3/seJGI

その後、調査兵団が駆けつけたが、トロスト区内に閉じ込められた巨人は、既にミカサによって全滅させられていた

ミカサ・アッカーマン 討伐数:計測不可 討伐補佐0体
エレン・イェーガー  討伐数:0体 討伐補佐0体


___________________


皆がトロスト区を奪還して歓喜に沸いていた頃……


ビキビキビキ


ミカサが吹き飛ばした巨人の頭によって、壁の一部が壊れて剥がれていた
そして、その中からひっそりと巨人が顔を出していた


壁の中の巨人「………」

壁の中の巨人(頼むから誰か俺を隠してくれ!!あの腹筋の巨人に殺されちまう!!)ガクガク 



Fin