1: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:52:42.07 ID:5yVC+/+D0
バタフライ効果

ある場所での蝶の羽ばたきが、地球の反対側で竜巻を起こすこともある

カオス理論より

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378302761

引用元: 穂乃果「バタフライエフェクト」 


 

 
2: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:53:59.53 ID:5yVC+/+D0
・・・・・・

穂乃果「できた・・・」

穂乃果「うまくいくかな・・・?」

穂乃果「うまくいっても多分・・・そのとき穂乃果は・・・」

穂乃果「ううん、考えない。絶対うまくいくよ、大丈夫」

穂乃果「すぅ・・・はぁ・・・」

穂乃果「・・・・・・」

・・・・・・

3: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:55:55.69 ID:5yVC+/+D0
・・・・・・

穂乃果「できた・・・」

穂乃果「うまくいくかな・・・?」

穂乃果「うまくいっても多分・・・そのとき穂乃果は・・・」

穂乃果「ううん、考えない。絶対うまくいくよ、大丈夫」

穂乃果「すぅ・・・はぁ・・・」

穂乃果「・・・・・・」

・・・・・・

4: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:56:51.55 ID:5yVC+/+D0
プルルルル

穂乃果の携帯に鳴る電話。ことりの実家からだ

穂乃果「ことりちゃんの実家?いつも携帯で掛けてくるのに・・・」ピッ

穂乃果「はい、もしもし」

ことり母「もしもし、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ことりちゃんのお母さん、お久しぶりです」

ことり母「ええ、久しぶり。あのね、久しぶりなのにこんな話したくないんだけど・・・」

穂乃果「どうかしたんですか?」

ことり母「あのね・・・その・・・驚くと思うけど、慌てないで落ち着いて聞いて欲しいの」

穂乃果「えっ?は、はい・・・なんですか?」

ことり母「あのね・・・ことりがね・・・・・・」












ことり母「事故にあって、死んじゃったの・・・」

5: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:57:31.80 ID:5yVC+/+D0
私は受話器を持ったまま固まった

開いた口が塞がらなくなった

全身の血が引いていった

嘘だと信じたかった。だが、ことりの母の口調からジョークを言っているようには聞こえなかった

ことり母「信号無視した車に轢かれちゃってね・・・」

ことり母「あの子・・・元気に買い物に行って来るって言って・・・それで・・・うっ・・・うっ・・・」

ことりの母は泣いていた。このことが真実だという証明をした

6: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:58:05.44 ID:5yVC+/+D0
私は高坂穂乃果。20歳。

高校卒業後、実家の和菓子屋、穂むらの後を継ぐために現在修行中

最近は両親に早くお婿さんを見つけなさいと言われて困っています

恋愛なんて今の今まで考えたことなかったし・・・

そんな私は今、それどころじゃない問題を抱えてしまいました

ことりちゃんが・・・あのことりちゃんが・・・

7: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:58:50.34 ID:5yVC+/+D0
南ことりちゃん。20歳。

高校卒業後は服飾系の専門学校に通っています

ことりちゃんとは今でも仲良しで、つい昨日も一緒に遊びに行ったばかりです

大人になってもいつもにこにこ。可愛いことりちゃん

そんなことりちゃんが信号無視の車に轢かれてしまいました

当たり所が悪く、即死だったと聞きました・・・

犯人は無事に捕まりましたが、とても大事なものを失ってしまいました

信じたくないけど・・・信じるしかありません・・・

8: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 22:59:29.01 ID:5yVC+/+D0
葬式場

私は黒い服を着て葬式場に来ています

エントランスで葬式が始まるまで待っていると、懐かしい顔ぶれがやってきます

海未「穂乃果・・・」

穂乃果「海未ちゃん・・・」

海未「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

海未「ことりのこと・・・とても残念です・・・でも・・・過去を変えることはできません・・・」

穂乃果「うん・・・受け入れるしかないんだよね・・・」

海未「あんなに元気だったのに・・・」

穂乃果「・・・・・・」

海未「・・・・・・」

海未「・・・ことりの顔、見てきます・・・」

穂乃果「うん・・・」

9: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:00:33.01 ID:5yVC+/+D0
園田海未ちゃん。20歳。

高校卒業後は家業を継ぎ、日舞や武道を教える師範になっています

高校のときと比べると体つきが勇ましくなったと思います。そんなこと言ったら怒られちゃうか・・・

私と海未ちゃんがあんな気まずそうに挨拶を交わした理由、それは喧嘩が原因です

私達は高校の卒業式の日に、喧嘩をしてしまいました

それ以降、両家とも家業に専念し、二人きりで話し合える場面が少なくなってしまいました

ことりちゃんのおかげで三人で一緒に遊ぶ機会もありましたが、仲直りできませんでした

10: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:01:09.03 ID:5yVC+/+D0
絵里「穂乃果」

穂乃果「絵里ちゃん・・・」

絵里「どう?元気だった?」

穂乃果「うん、元気に暮らしてるよ・・・」

絵里「なら良かった・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「穂乃果」ポン

絵里「落ち込む気持ちは痛い程わかる」

絵里「でも、受け入れないとダメよ?」

穂乃果「うん・・・わかってる・・・」

絵里「穂乃果は強い子よ。すぐに立ち直れるわ」

絵里「辛かったらいつでも私に相談してね?」

穂乃果「うん・・・」

11: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:02:02.24 ID:5yVC+/+D0
絢瀬絵里ちゃん。21歳。

高校卒業後は有名な大学に進学、その中でも成績優秀、まさにエリート

私にとって一番頼れる先輩

海未ちゃんと喧嘩したときも一番に相談・・・したのはことりちゃんだった、二番目に相談をした

今でもたまに会って話す

かしこくてかわいくて、穂乃果なんか足元にも及ばないなーって時々思っちゃう

絵里ちゃんは有名大学のミスコンでなんと一位

少しだけモデルとしての仕事もしているみたいです

12: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:02:33.62 ID:5yVC+/+D0
花陽「穂乃果ちゃん」

穂乃果「あっ!花陽ちゃん!凛ちゃん!」

凛「おはようございます、高坂さん」

穂乃果「えっ!?凛ちゃんどうしたの!?」

凛「なーんて、嘘にゃ!」

花陽「凛ちゃん、いつも仕事先で敬語使ってるから、慣れてきちゃったって・・・」

凛「信じられないよねー、この凛が敬語を使うなんて」

穂乃果「それ、自分で言っちゃうの?」

13: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:03:14.27 ID:5yVC+/+D0
小泉花陽ちゃん。19歳。

高校卒業後、一般大学に入学し、大学生ライフを送っている

花陽ちゃんはお花屋さんでバイトをしている

正直大学なんか入らないでこのお花屋さんに就職すればいいのにってくらい似合っていると思う

チューリップのような明るい笑顔で接客してくれる花陽ちゃんはとても可愛かった

14: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:04:20.18 ID:5yVC+/+D0
星空凛ちゃん。19歳。

高校卒業後、OLとして企業に就職した

凛ちゃんの最近の口癖は「早く仕事やめたーい」

いつもやめたいやめたい言ってるけどたぶん何があってもやめないんだろうなって穂乃果は思います

凛ちゃんは多分ちょっと仕事が大変な程度でやめるような弱い人間じゃないって知ってるから

この二人とはたまに会って一緒にお食事をします

穂乃果と花陽ちゃんが楽しくお仕事の話をしていると、よく凛ちゃんが羨ましそうな顔をします

15: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:05:12.88 ID:5yVC+/+D0
希「穂乃果ちゃんやん。久しぶり」

穂乃果「あっ、希ちゃん!久しぶり」

希「なんや、案外元気そうやん。もっと落ち込んでると思ってたわ」

穂乃果「そりゃ、まあ・・・こう見えても結構落ち込んでるけど・・・」

希「でも、しょうがない事よ」

希「ことりちゃんのお父さんの 子とお母さんの 子がぶつかり合った時点で、ことりちゃんはあの日死んでしまうって決まってたんよ」

希「それが、ことりちゃんの運命」

穂乃果「運命・・・」

希「うん、運命は変えることはできひん。神様でもない限りな」

穂乃果「仕方・・・ないことだよね・・・」

希「うん、運命は決まっているもんやから」

希「超常現象が起きない限り、人間が運命を動かすことはできないんよ」

16: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:06:06.34 ID:5yVC+/+D0
東條希ちゃん。21歳。

高校卒業後、専門学校に進学、スピリチュアルなことについて学んでいる

専門学校生の中にはたくさんμ'sについて知ってる人がいて、希ちゃんがいるからその学校に入学したって人も少なくない

希ちゃんは時々学校で元μ'sの東條希ソロライブなんかをやっている

穂乃果もゲストに呼ばれたことがある

スピリチュアルなこともアイドルも好きになった希ちゃんはμ'sが解散してもこうしてアイドル的な活動をしている

17: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:07:06.55 ID:5yVC+/+D0
μ'sのことについてまだ触れてなかったね

私達μ'sはラブライブに出場し、全国からの注目を浴びた

音ノ木坂学院はさらに知名度をアップさせることに成功し、今では定員割れするほど人気の学校になった

もちろん入学生にはμ'sがいるから音ノ木に来たって人はかなり多い

でも、三年生組が卒業するのと同時にμ'sは解散した

だって、あの9人でμ'sなんだもん

三年生がいなくなって新しい一年生が入ったグループは、それはもうμ'sじゃない別の何か

穂むらにもお客さんが増えた

園田道場にも修行生の申し込みがたくさん出た

それほどに、μ'sは有名になったのだ

18: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:07:48.37 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「トイレ行こうかな・・・」

トイレ内

??「あんっ・・・にこちゃん・・・だめ・・・」

にこ「ほら真姫ちゃん・・・声抑えないと外まで漏れちゃうよ・・・」

真姫「だ、だって・・・にこちゃん・・・うまいんだもん・・・」

にこ「じゃあにこにギューってしていいよ、あとキスもしてあげる」クチュクチュ

真姫「にっ・・・にこちゃん・・・!」ギュー

にこ「真姫ちゃん・・・あむっ・・・」チュ

真姫「あっ、あっ・・・」ビクビク

穂乃果「・・・・・・」

19: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:09:06.34 ID:5yVC+/+D0
矢澤にこちゃん。21歳。

ラブライブ出場をきっかけに有名になったμ's

そんなμ'sは意外にも本気でアイドルになりたいと思っていたのはにこちゃんだけだった

あれからにこちゃんは事務所に所属し、本格的にアイドルとして活動を開始した

まだあまり有名じゃないけど、深夜番組なんかでにこちゃんが出てきたら必ず見ています

他のアイドル達は脱いで誘惑する人が多い深夜番組で、にこちゃんはすっごく元気な笑顔を振舞っています

にっこりの魔法、今なら信じられます。笑顔のにこちゃんを見ると穂乃果も笑顔になります

にこちゃんは普通に彼女がいる宣言をしています。もちろん真姫ちゃんのことです

レ アイドルとしてちょっと有名だったり

変な層のファンがついていることも事実です

20: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:10:41.03 ID:5yVC+/+D0
西木野真姫ちゃん。19歳。

昔から決まっていたらしく、大学は医学部

でも、μ'sの大成功のおかげで両親の束縛から解け、今では音楽もやっています

真姫ちゃんは三年生の卒業式の日に校舎のど真ん中で大胆ににこちゃんに告白、見事成功

その後、先輩に告白する生徒が増えるという伝説を残した

実は、卒業式の前に穂乃果は相談を受けてたんだ

知ってたって言っちゃ悪いけど、真姫ちゃんの本気の相談を受けて、凄く嬉しかったんだ

穂乃果は、今までこっそりだったんだから、最後くらい大胆に!ってアドバイスをしたの

そしたら・・・それはそれは大胆で・・・

全校生徒、保護者、教師、誰もが見ているところでにこちゃん大好き!って・・・

あの時の真姫ちゃんは凄くかっこよかったな

今では二人ともちょーラブラブです

真姫ちゃんは大学のミスコンなんかでいつも一位です

天才美少女は元アイドル!?なんて記事の雑誌に出ていました

絵里ちゃんと一緒に撮影をする機会もあるようです

二人とは卒業以来会ってません、しょうがないよ、にこちゃんは忙しいし、真姫ちゃんはにこちゃんに付きっきりだし・・・

21: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:12:21.19 ID:5yVC+/+D0
お葬式が始まる前、私は棺桶の中を覗いてみます

中には綺麗なことりちゃんが・・・

私から見たらどう見ても寝てるようにしか見えないことりちゃん

髪の毛は結んでないけど、でも頭の・・・あの、鳥さんのトサカみたいなのは残っています

ずっと昔から不思議に思ってたけど、やっぱり不思議だよね。癖っ毛なのかな?

触らせてもらったことあるけど、押してもすぐ戻ってくる、お風呂に入っても直らない、帽子を被ってもトサカは出てる、不思議です

ことりちゃんの顔を見ると今までことりちゃんと過ごしてきた日々が鮮明に思い出されます

幼稚園から、小学生、中学生、そして、高校生活、μ'sとして一緒に頑張った日々

穂乃果にとってことりちゃんとの一番輝かしい思い出はやっぱりμ'sでラブライブに出たこと

ことりちゃんがセンターの曲ですごく緊張して、でも頑張るって意気込んだことりちゃんが可愛くて

いつまでも忘れません

22: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:13:27.01 ID:5yVC+/+D0
お坊さん「なんちゃらかんちゃら・・・」

お葬式が始まりました

お坊さんは何か言ってポンポン叩いています

その間、私はずっとことりちゃんのことを考えていました

周りを見ると、みんな涙をこらえたり、声を出して泣いちゃってる人もいました

その中で真姫ちゃんは・・・

真姫ちゃんだけは、泣いてるにこちゃんに頬擦りしたり、腕や足をすりすりしていました

にこちゃんに耳元で何か囁いたりもしています

私は真姫ちゃんに一喝入れたいと思ったけど、実行できませんでした

23: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:14:40.31 ID:5yVC+/+D0
その後、棺桶の中にいることりちゃんにみんながお花と思い思いの品物を入れていきます

私は、葬式の日が決まってから毎日頑張って自作したちっちゃな穂乃果人形を入れました

顔も髪もちょっと違うけど、このお人形の中に穂乃果の魂の半分を入れました

これで火葬されたあとでも、ことりちゃんは天国で穂乃果と一緒だと思います

他のみんなもお花と一緒に個々の思い思いのものを棺桶の中に入れていきます

そしてとうとう・・・火葬の時間

棺桶ごと火葬場に入れられたことりちゃん

火葬場の人が火をつけ・・・

ことりちゃんは燃え尽きました

ことりちゃんの骨を拾ってあげます

私はそれが本当にことりちゃんの骨だとは思えませんでした

24: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:15:41.18 ID:5yVC+/+D0
帰り道

私は家がすぐ近くの海未ちゃんと一緒にタクシーに乗りました

タクシーの中には重い空気が流れていました・・・

穂乃果「・・・・・・」

海未「・・・・・・」

海未「・・・いつまでもしょげてはいられませんよ・・・?」

穂乃果「うん、わかってるよ」

穂乃果「希ちゃんも言ってたけど、これはことりちゃんが受精したときから決まっていたことなんだよ」

穂乃果「運命・・・なんだよ・・・」

穂乃果「運命は変えられない。私達は運命を背負って生きていくしかないの」

海未「穂乃果・・・・・・」

海未「・・・・・・強くなりましたね・・・」

穂乃果「うん・・・」

海未「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

25: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:17:22.09 ID:5yVC+/+D0
海未「私がことりと二人きりで遊ぶ約束をすると、たまになぜか穂乃果がいることがありました」

穂乃果「穂乃果たちは一緒にお買い物したりカラオケで歌ったりしたのに、仲直りできなかった」

海未「いるだけ、穂乃果はいるだけ、私はことりと遊びに来たんだ、と・・・私は頑固でした」

穂乃果「穂乃果もだよ。海未ちゃんはいるだけ、気にしないって思ってた・・・」

海未「ことりのせい・・・いや、ことりのおかげでしょう・・・」

穂乃果「ことりちゃんが私達を仲直りさせるために一緒に遊ぶように計画してたんだよね」

海未「ことりの優しさにも答えないで私達は・・・いったい何をやっていたんでしょう」

穂乃果「海未ちゃん・・・」

穂乃果「ごめんね・・・あの時、穂乃果がしっかり答えてればこんなことにはならなかったよね・・・」

海未「何を言うんですか。急に呼び出して急にあんなこと言って急に怒ったのは・・・」

海未「喧嘩の原因は全て私にあります・・・」

穂乃果「海未ちゃん」手を差し伸べる

海未「穂乃果・・・」ギュッ

海未ちゃんが穂乃果に近づき、頭を預ける

海未「穂乃果・・・しばらくこのままでいてもいいですか?」

穂乃果「うん、もちろんだよ」ポンポン

海未「穂乃果・・・あたたかいです・・・」

穂乃果「明日、デートしようよ」

穂乃果「予定があっても知りません!明日は久しぶりに二人っきりになろ?」

海未「はい・・・」

26: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:17:51.43 ID:5yVC+/+D0
海未「では、穂乃果・・・」

穂乃果「また明日ね。事故に遭っちゃダメだよ」

海未「家まで数メートルですが・・・」

穂乃果「えへへ、穂乃果もだ」

穂乃果「じゃあね、海未ちゃん」

海未「ええ、さようなら・・・」

27: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:19:48.36 ID:5yVC+/+D0
家に着き、お風呂に入り、夕飯を食べ、部屋に行く

あれから私はずっとことりちゃんのことを考えている

穂乃果「アルバム・・・アルバムは、っと・・・」

高校の卒業アルバムを手に取る

一つ一つページをめくる

懐かしい思い出、今でも鮮明に記憶に残っている思い出、様々な思い出を募るアルバム

私は見ているうちにいつの間にか涙を流していた

穂乃果「これ・・・」

卒業式の時の写真

お母さんが急に写真を撮るといって慌てて変なポーズで撮ってしまった写真

なぜかこの写真に引き込まれる

穂乃果「あ、あれ・・・?」

写真を軸に視界が歪んで見える

穂乃果「き、きゃああああああ!!!」

その瞬間、説明できないが、私はどうにかなってしまった

ふぉえjfせあおいdcじょふぁjk

28: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:21:09.32 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「はっ!」

穂乃果母「穂乃果、海未ちゃん、ことりちゃん、もう一枚撮るわよ」

穂乃果「え、えっ!?なにここ!?」

海未「ほら、穂乃果どうしたんですか?写真、撮りますよ」

ことり「穂乃果ちゃん凄く変な顔してたよ?」

穂乃果「な・・・なに・・・?何が起こってるの・・・?」

海未「ほら!ポーズとって!」

穂乃果母「はい!チーズ!」

穂乃果「え、えっ!?にこー♪」

パシャ

穂乃果母「あら、よく撮れてるわよ」

ことり「わぁ~ホントだ~♪でもこの変な顔の穂乃果ちゃんも可愛い♪」

穂乃果「ちょっと待って!何でことりちゃんここにいるの!?ことりちゃん死んじゃったでしょ!?」

ことり「え・・・えっ?何言ってるの穂乃果ちゃん?」

穂乃果母「こら!穂乃果!お友達に死んだとか言わない!」

海未「さすがに失礼ですよ、穂乃果」

穂乃果「いやいやいや!待って!何でみんな制服なの!?穂乃果もじゃん!」

穂乃果「っていうかここ音ノ木じゃん!何で今頃!?μ'sのサプライズライブでもやるの!?」

海未「μ'sはちょうど一年前に解散したでしょう」

穂乃果「今深夜でしょ!?夜ご飯食べてお風呂入って!これから寝る時間でしょ!?」

ことうみほのはは「???」

29: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:22:41.60 ID:5yVC+/+D0
私はなかなかこの状況を飲み込むことができませんでした

だって!普通飲み込めないでしょ!

あの時と・・・高校の卒業式の日と丸っきり同じ

みんなの言動も、景色も、鮮明に覚えている。穂乃果の記憶と同じことが起こっている

でも、意外と穂乃果はすぐ飲み込むことできたよ

私はUMAとかUFOとか超常現象とか、全部信じてるからね♪

事態は簡単、私が見てた写真の世界に飛び込んでその写真からの出来事を今体験している

何言ってるかわからないかもしれないけど、確実にいえるのはこれは夢じゃないってこと

ほっぺつねっても何しても目を覚ましはしなかったし

夢みたいだけど、これは現実。それだけは言える

30: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:23:41.88 ID:5yVC+/+D0
穂乃果(そういえば穂乃果、聞いたことある)

穂乃果(バタフライエフェクト)

穂乃果(どんな小さな行動でも、未来では大きな影響を及ぼす)

穂乃果(もしもこれが・・・本当に穂乃果が過去に戻っちゃったのなら・・・)

穂乃果(穂乃果は、運命を変えられる)

穂乃果(基本運命は変えられない。神様でもない限り)

穂乃果(でも、人間でも、運命を変えることができる)

穂乃果(それは、超常現象)

穂乃果(例えば、まさに今の穂乃果だよ。未来を知る人間が過去に戻る)

穂乃果(今の穂乃果はここで起こったこと全て知っている)

穂乃果(そんな穂乃果なら、未来を、運命を変えることができる!)

穂乃果(そう・・・ことりちゃんが死んじゃった未来を変えることができるはず!)

31: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:25:15.58 ID:5yVC+/+D0
穂乃果(でも・・・ことりちゃんが死んじゃったのはこの卒業式から二年後、しかも交通事故)

穂乃果(まさか二年後に事故に遭うから気をつけてとはいえないし・・・)

穂乃果(そうだよ。バタフライエフェクト)

穂乃果(地球の裏側でちっちゃな蝶々が羽ばたいただけで未来が大きく変わることがある)

穂乃果(どんなに小さな行動でも未来を変えることができる)

穂乃果(どんなことでもいいんだ!どんな小さなことでもことりちゃんを救えるかもしれない!)

穂乃果(でも・・・何をしようかな?もしかしたらさっきの穂乃果の戸惑いだけでも未来は変わっちゃったかもしれない)

穂乃果(穂乃果の本当の世界線で、ことりちゃんが死んじゃった以外に不満なこと・・・)

穂乃果(海未ちゃん・・・海未ちゃんだ!)

穂乃果(海未ちゃんとは今日仲直りできた!でも、卒業してから二年間も空白の期間がある)

穂乃果(この期間を、埋めることができれば・・・)

穂乃果(多分穂乃果たちの未来はもっといいものになるはず!)

穂乃果(だとしたら絶好のチャンス!海未ちゃんと喧嘩したのはこの数時間後!あの告白のとき!)

穂乃果(穂乃果が・・・あの時ああすればって何度も後悔したあの告白・・・)

穂乃果(未来を知ってる穂乃果は絶対に良い方向に持っていって見せる!)

32: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:26:20.36 ID:5yVC+/+D0
二年ぶりの卒業式。もう一度体験した卒業式

一年生、いや、今は二年生組になったみんなと一緒に写真を撮る

μ'sに憧れて入学してくれた子達と一緒に写真を撮る

凄く懐かしい、けど、どこか不思議な感覚がする卒業式を満喫する

そろそろ・・・そろそろあのお誘いが・・・

海未「穂乃果」

来た

穂乃果「何?海未ちゃん」

海未「あの・・・その・・・///」

海未「ここではちょっと・・・校舎裏で待ってます。よろしければ来て下さい・・・」

穂乃果「うん!わかった!」

これだ

海未ちゃんから突然の呼び出し。あの時の穂乃果は何の呼び出しか全く想像できなかった

確かあの時は・・・

33: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:27:17.61 ID:5yVC+/+D0
穂乃果の記憶

海未「穂乃果・・・すみません、突然こんなところに・・・」

穂乃果「ううん、全然いいよ。それよりも何か用?」

海未「はい・・・あの・・・とても大事なことです・・・」

穂乃果「大事なこと?何かな?」

海未「穂乃果・・・」

海未「すぅ・・・はぁ・・・」

海未「穂乃果!私は!穂乃果のこと好きなんです!」

穂乃果「うん?穂乃果も海未ちゃんの事好きだよ?」

海未「穂乃果の好きとは違います!私は穂乃果を愛しているんです!」

海未「穂乃果とお付き合いをしたい!可能ならば結婚をしたいとも思っています!」

海未「穂乃果!私と・・・付き合ってください!」

穂乃果「え、ええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」

34: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:28:30.52 ID:5yVC+/+D0
あの時の私は凄く驚いて、なんていうか理性を保てなくなるというか・・・とにかく凄く慌ててた

穂乃果も海未ちゃんのこと大好きだった。でも、恋愛なんて穂乃果は全然わからなかった

海未ちゃんは好きだけど、それが恋愛的な意味かどうかと聞かれたらわからなかった

そんな私は真剣な海未ちゃんに対して、曖昧で、ふざけているとも取れる答えをしてしまった

穂乃果「え、あ、あの~・・・なんていうか・・・」

穂乃果「あ、ああー!あのお花綺麗だよ海未ちゃん!」

海未「穂乃果!私は真剣なんです!ふざけないでください!」

穂乃果「ふ、ふざけてなんかないよ!?でも・・・ほら・・・あのぉ・・・」

穂乃果「お・・・お腹減った・・・?」

海未「」イラァァァ

海未「あんなに・・・勇気出したのに・・・」ウルウル

海未「もう穂乃果なんか知りません!二度と私に口を聞かないでください!」ポロポロ

穂乃果「ま、待って海未ちゃん!」

35: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:29:18.34 ID:5yVC+/+D0
海未ちゃんは走ってどこかにいなくなってしまいました

直後、自分はなんてバカなことをしてしまったんだと、自己嫌悪に陥りました

これが私と海未ちゃんが疎遠になってしまった出来事。私にとって最悪の出来事です

もう何度、あの時真面目に答えていればこんなことにならなかったかと後悔したでしょうか

この後、ことりちゃんや絵里ちゃんに相談しました。でも、ことりちゃんが死んじゃうまで仲直りできませんでした

その辺は前に書いたね

36: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:30:23.78 ID:5yVC+/+D0
今の私はそんな最悪の私を変えることができる

未来を知る私は恐らく最善であろう選択をすることができる

運命を・・・変えることができる

穂乃果「よし!やってやるんだから!」

あの時失敗した原因はわかってる。もう二度とあんな失敗はしない

穂乃果も、自分の気持ちをしっかり海未ちゃんに伝えれば多分、良い未来に変わるよね?

やる!やるったらやる!もう絶対に失敗しないもん!

37: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:31:56.48 ID:5yVC+/+D0
海未「穂乃果・・・すみません、突然こんなところに・・・」

穂乃果「ううん、全然いいよ。それよりも何か用?」

海未「はい・・・あの・・・とても大事なことです・・・」

穂乃果「大事なこと?何かな?」

海未「穂乃果・・・」

海未「すぅ・・・はぁ・・・」

海未「穂乃果!私は!穂乃果のこと好きなんです!」

穂乃果「穂乃果も!海未ちゃんのこと大好き!」

海未「穂乃果の好きとは違います!私は穂乃果を愛しているんです!」

穂乃果「穂乃果も海未ちゃんのこと愛してるよ!」

穂乃果「穂乃果の好きは海未ちゃんの好きと一緒だよ!」

穂乃果「海未ちゃん!穂乃果と結婚を前提に付き合ってください!」

海未「えっ・・・えっ・・・!?」

海未「穂乃果・・・本当ですか・・・?」

穂乃果「こんなときに嘘付く訳ないでしょ」

穂乃果「海未ちゃん、キス・・・しよ?」

海未「穂乃果・・・」ウルウル

海未「ごめんなさい!私・・・嬉しくって・・・」ポロポロ

穂乃果「えへへ、穂乃果も嬉しいよ」

穂乃果「海未ちゃん・・・」

海未「穂乃果・・・」

チュ

jfpうぃわぴおfdjわぽふぃじゃfぴjうぇ:お@c

38: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:32:50.85 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「ああっ!」

穂乃果「はぁ・・・はぁ・・・」

穂乃果「あれ・・・?ここは・・・?」

そこは見覚えのないおんぼろアパートの中でした

擦り減った畳の床に一つのベッドシート。その中には・・・

海未「う、うぅぅぅぅぅん・・・穂乃果?どうしたんですか?」

海未「ふあああぁぁぁぁぁ・・・」

穂乃果「う、海未ちゃん!?」

裸の海未ちゃんが眠っていました

よく見たら穂乃果も裸でした

穂乃果「///」ガバッ

海未「どうしたんですか?急に恥ずかしがって」

穂乃果「だ、だって!何で穂乃果たち裸なの!?」

海未「何でって・・・服なんか要らないって言ったのは穂乃果でしょう?」

海未「穂乃果・・・昨日は凄く良かったです・・・///」

穂乃果「」サーッ

39: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:33:35.89 ID:5yVC+/+D0
何が起こったの!?

私が海未ちゃんの告白にオッケーした世界線ではいったい何があったの!?

穂乃果「海未ちゃん・・・あの、穂乃果、変なこと聞くけど答えて欲しいの・・・」

海未「どうしたんですか?」

穂乃果「卒業式の日から実は記憶がなくって・・・あの日から今まで何があったのか全部話して欲しいの」

海未「卒業式の日・・・私はあの日を一度も忘れたことはありません・・・///」

穂乃果「卒業式の日のことは覚えてるの!大事なのはその後の事!」

海未「まぁたまには思い出話も良いでしょう」

40: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:35:15.50 ID:5yVC+/+D0
それから、海未ちゃんは凄い話を始めました

卒業後、私達は本来の世界線と同じように二人とも家業に就きました

本来の世界線と違うのは私と海未ちゃんが仲良しすぎるということ

あまり暇な時間はないはずなのに毎日のように会ってデートをしていました

そんな日々が続いて一年、とうとう両家の両親が私たちのことを見兼ねました

今以上に家業に専念しろ、仲が良いのも良いが家業をおろそかにしてはならないと、特に園田家の両親は厳しく言いました

でも、当時の生活でも二人きりの時間が足りないと感じていた私達は反論しました

怒った両家の両親は私達を引き離そうとしました

それでも私達は絶対に離れるつもりはありませんでした

そしてとうとう、両家共に家から追い出されてしまいました

家から最低限のものを持って出て行った私達は何の目的もなく、とにかく東京から離れました

そして今では富山県の片田舎。家賃がなんと8000円のボロアパートに暮らしています

二人で何とかバイトをして食い繋いでいますが未来は暗いです

でも二人の愛があれば大丈夫!ってそれが穂乃果の口癖だそうです

41: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:37:04.06 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「ずいぶんロックな生き方してるんだね穂乃果達」

海未「他人事みたいな言い方しますね」

海未「でもそうですね・・・さすがに家から追い出されそうになったときは穂乃果の事を諦めようとも思いました」

海未「でも・・・あの時の穂乃果は本当にかっこよくて・・・」

穂乃果『家から追い出されたって大丈夫だよ!穂乃果と海未ちゃんがいればなんでもできる!』

海未「あの時は改めて惚れ直しました///」

穂乃果「うわぁ~・・・説得力ゼロでしょ」

海未「・・・自分の発言ですよ?」

海未「それとも私をバカにしているんですか?」

穂乃果「い、いや、そういうわけじゃないよ?」

穂乃果「でも・・・」

この世界線の穂乃果、すげーって思いました

42: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:37:53.08 ID:5yVC+/+D0
待って、重要なのは穂乃果達の事だけじゃない

穂乃果達の事も大事だけど、穂乃果にとってそれ以上に大事なものを忘れている

穂乃果「ことりちゃんは?」

穂乃果「ことりちゃんはどうなの?生きてるよね?」

海未「・・・穂乃果・・・」

海未「ことりのことはもう思い出さないって・・・決めたでしょ?」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん。そうかも知れないけど、どうも穂乃果記憶が曖昧で・・・」

海未「・・・わかりました・・・たまにはことりのことを思い出してあげるのも悪くないでしょう・・・」

もう、その発言から嫌な予感しかしませんでした

43: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:39:30.09 ID:5yVC+/+D0
海未「ことりは、大学に入学して・・・最初はとても楽しそうでした・・・」

海未「でも・・・大学内で酷いいじめを受けていたようで・・・」

海未「ことりと一緒に遊んだとき・・・ことりに無理やり頼んで上半身裸になってもらって・・・」

海未「傷と痣だらけのことりの体を見てしまって・・・」

穂乃果「な、なんでことりちゃんいじめられてたの?」

海未「私が知っている話ではことりはナルシストで、それがみんなの怒りに触れて・・・」

海未「高校の頃、スクールアイドルをやっていたのも原因です」

海未「自分のことが可愛いってわかってるみたいなのがうざいとか・・・」

海未「本当に可愛いことりは、気付かぬうちに女性達の敵となってしまったんでしょう」

穂乃果「そんな・・・ひどい・・・」

海未「ええ・・・本当です・・・」

海未「私達は毎日のようにことりの相談に乗りました」

海未「私達と話しているとことりは安心できるようで・・・」

海未「でも・・・私達は家を捨ててこんなところに来てしまった・・・」

海未「相談できる相手がいなくなってしまったことりは今まで以上に塞ぎこんでしまって・・・」

海未「とうとう・・・家で・・・首を吊っているのが目撃されて・・・」

海未「二度と戻らないと思っていた東京に、私達はその時だけ戻りました」

海未「私達が・・・家を捨てなければ、こんな結末にはならなかったのでしょうか・・・?」

44: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:40:28.43 ID:5yVC+/+D0
ダメだ

もう手遅れ。この世界線でもことりちゃんは死んじゃった

まさか、あの時海未ちゃんの告白に曖昧に答えた方が良い未来を迎えるなんて・・・

ダメだよ・・・こんなんじゃダメだよ!

海未「全く・・・嫌な事を思い出してしまいました・・・」

海未「穂乃果・・・起きたばかりですが・・・やりませんか?」

穂乃果「やややや・・・やるって・・・///」

海未「嫌な事はxxxxで忘れるって言ったのは穂乃果ですよ?」

この世界線の穂乃果、ホントにロックな人だな・・・

45: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:42:13.36 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「はぁ・・・はぁ・・・///」

海未「はい・・・はい・・・」

海未「そうですか・・・今までお世話になりました・・・」

海未「ダメです。また新たなバイト先見つけなければ・・・」

海未「いつまで惚けてるんですか?早く貴方もバイト先に連絡しなさい」

海未「多分ダメでしょうけど・・・」

穂乃果「はぁ・・・海未ちゃん、穂乃果達、家出たとき何持っていったっけ?」

海未「えっと・・・確かあわせて二万円ほどのお金と・・・衣類を少々」

海未「それがどうしたんですか?」

穂乃果「まさか高校の卒業アルバムは持って来てないよね?」

海未「・・・過去は振り返らないんじゃありませんでした?」

海未「今日の穂乃果変です。●●●のときも凄く下手になってたし・・・」

海未「何か初めて見たいな反応して・・・まぁ初々しくてよかったといえばよかったですが・・・」

海未「なんていうか・・・いつものロックさがありません」

穂乃果「じゃあロックなことするね」

穂乃果「海未ちゃん!家に帰る!」

海未「な!?」

穂乃果「家に大事なものを忘れてきちゃったの!だから帰る!今すぐ!」

海未「ちょ、ちょっと穂乃果!それだけはやめなさい!」

穂乃果「何で?この世界線の穂乃果はロックな人なんでしょ?海未ちゃんもロックな行動好きなんでしょ?」

海未「な・・・何言ってるんですか・・・?」

海未「まぁともかく!それだけはダメですよ」

海未「今頃家に帰るなんて・・・家に、過去に忘れ物は何もないんでしょう?」

海未「大体、家に帰っても・・・何もないでしょう?」

穂乃果「あるんだよ。それが」

穂乃果「よし!秋葉まで行くよ!道案内してよ海未ちゃん!」

46: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:43:01.08 ID:5yVC+/+D0
秋葉原

穂乃果「わぁ~・・・何か安心できるなここ」

海未「・・・もう二度と来ないと思っていましたが、まさかこんなに早く戻ってくるなんて・・・」

穂乃果「じゃあ穂乃果は早速実家に向かうよ。海未ちゃんはどうする?」

海未「私は・・・・・・」

海未「ここで待ってます。もう・・・家に用事は何もありません」

穂乃果「そっか。じゃあ穂乃果行ってくる」

海未「穂乃果!」

海未「その・・・頬に手形つけないで戻ってこれるように祈っています・・・」

穂乃果「???」

47: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:44:21.22 ID:5yVC+/+D0
穂むら前

穂乃果「この世界線では何があったのかよくわからないけど、多分大丈夫だよね?」

ガラガラ

穂乃果「ただいまー!」

雪穂「え、え!?おねぇちゃん!?」

穂乃果「あっ!雪穂!ヤッホー」フリフリ

「穂乃果!?」

穂乃果「あっ、この声は・・・」

穂乃果母「ほ、穂乃果・・・貴方・・・」

穂乃果「お母さんもヤッホー」

穂乃果「穂乃果忘れ物しちゃったから取りに来たの」

母「忘れ物・・・?」

穂乃果「そうそう。部屋行くね」

母「待ちなさい!」

母「貴方がこの家に忘れたものなんて何もない!」

穂乃果「いやいや・・・あるんだよそれが」

母「ないの!」

穂乃果「あ、あの・・・」

母「今頃この家に戻ってきて何のつもりなの!?」

母「貴方は自分のした事の重大さをわかってない!」

母「能天気なのは知ってるけどいくらなんでも酷すぎよ!」

穂乃果「お、お母さん落ち着いて・・・そんなに怒らないでよ・・・」

母「・・・・・・」

パン!

穂乃果「うっ・・・うっ・・・」ヒリヒリ

母「前も言ったけど貴方はもうこの家の子供じゃない」

母「さっさと・・・どこかに消えて頂戴」

母「貴方に渡すものなんて何もないわ」

穂乃果「・・・・・・」ダッ

48: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:47:12.93 ID:5yVC+/+D0
階段を駆け上がります

海未ちゃんが言ってたのはこういうことか・・・予想以上に酷い状態みたいですこの世界線

こんな世界線、さっさと変えなきゃね

ロックな穂乃果には耐え切れるかもしれないけど、本来の世界線の穂乃果には無理です

部屋のドアを開けます

驚きました・・・自分の部屋です。何も変わっていません

恐らく出て行ったときのそのまま残っていて、部屋の隅々まで綺麗です

驚きました。部屋は綺麗に無くされちゃってると思ったのに・・・

お母さんも、あんな事言ってたけど、穂乃果のこと大事にしてくれたってことなのかな?

目頭に涙が溜まりました

目的の物・・・高校の卒業アルバムは机の上に開いた状態で置いてありました

誰かが読んだ後でしょう。多分お母さんかな?

またあのページを開きます。あの写真・・・もしもまた戻れるなら・・・

穂乃果「あっ・・・あっ・・・」

またあの写真を軸に世界が歪みます

穂乃果「うわあぁぁぁぁぁ!!」

jふぁおwじふぇ;あをいfじゃおj

49: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:47:59.59 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「はっ!」

穂乃果母「穂乃果、海未ちゃん、ことりちゃん、もう一枚撮るわよ」

穂乃果(成功した!)

海未「ほら、穂乃果どうしたんですか?写真、撮りますよ」

ことり「穂乃果ちゃん凄く変な顔してたよ?」

穂乃果「なんでもないよ!さあ写真撮ろう!」

海未「ほら!ポーズとって!」

穂乃果母「はい!チーズ!」

穂乃果「にこー♪」

パシャ

穂乃果母「あら、よく撮れてるわよ」

ことり「わぁ~ホントだ~♪でもこの変な顔の穂乃果ちゃんも可愛い♪」

50: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:48:44.18 ID:5yVC+/+D0
穂乃果(また戻ってきた・・・みんなのセリフも同じ。成功したんだ)

穂乃果(次こそは絶対に良い未来にしてみせる!)

穂乃果(で、でもどうしよう・・・なんも考えずに適当に飛んできちゃったよぉ!)

・・・

海未「穂乃果」

穂乃果「何?海未ちゃん」

海未「あの・・・その・・・///」

海未「ここではちょっと・・・校舎裏で待ってます。よろしければ来て下さい・・・」

穂乃果「うん、わかった」

穂乃果(どうしよう!もうここまで来ちゃったよ!)

穂乃果(良い未来にするためにはこの告白イベントをどうすれば・・・)

穂乃果(本来の世界線では曖昧に答えてあの結果だった)

穂乃果(オッケーって答えた世界線は曖昧に答えた世界線より酷かった・・・)

穂乃果(もしかしたら、普通に考えてダメな回答のほうが良い未来になるのかも!)

穂乃果(よし!ここは・・・)

51: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:50:15.76 ID:5yVC+/+D0
海未「穂乃果・・・すみません、突然こんなところに・・・」

穂乃果「ううん、全然いいよ。それよりも何か用?」

海未「はい・・・あの・・・とても大事なことです・・・」

穂乃果「大事なこと?何かな?」

海未「穂乃果・・・」

海未「すぅ・・・はぁ・・・」

海未「穂乃果!私は!穂乃果のこと好きなんです!」

海未「私は穂乃果を愛しているんです!」

海未「穂乃果とお付き合いをしたい!可能ならば結婚をしたいとも思っています!」

海未「穂乃果!私と・・・付き合ってください!」

穂乃果「ふ~ん・・・」

穂乃果「穂乃果は海未ちゃんのこと大っ嫌いだなぁ」

海未「えっ?」

穂乃果(ごめん海未ちゃん!)

52: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:52:34.63 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「だって海未ちゃんいつも堅苦しいし、お母さんみたいな事いっぱい言ってきてめんどくさいし」

穂乃果「みんなで楽しもうとしてもよく空気壊すし」

穂乃果(海未ちゃんはそんな事しないよ!)

海未「えっ・・・えっ・・・?」

穂乃果「何で海未ちゃんなんかと幼馴染なんだろ」

穂乃果「多分幼馴染にしたくない人ランキングとかあったら海未ちゃん間違えなく第一位だよね」

穂乃果(なんだそれ)

穂乃果「そういえばさぁ~、海未ちゃん穂乃果のこと叩いたよね?」

海未「えっ・・・あの・・・」ウルウル

穂乃果「ほら、穂乃果がアイドルやめるって言ったとき」

穂乃果「ほかにもやり方あったでしょ。あれ、人生で一番痛かったんだけど」

穂乃果(愛の鉄拳だよね)

海未「あの・・・ごめんなさい・・・私が悪かったです・・・許して・・・」ウルウル

穂乃果「やだなぁ~」

穂乃果「やり返さなきゃ気が済まないな」

パン!

海未「っ!?」ヒリヒリ

穂乃果「あぁ~満足満足。やっと海未ちゃんのこと叩けたよ。今日の穂乃果はラッキーガールだね」

海未「ほ、穂乃果・・・」ポロポロ

穂乃果「なに?泣けばどうにかなると思ってるの?」

穂乃果「穂乃果、泣き落としでどうにかなるほど甘い女じゃないよ」

穂乃果「海未ちゃん、穂乃果のこと舐めてるよね?」

海未「ち、違います・・・そんなんじゃ・・・」ポロポロ

穂乃果「穂乃果、海未ちゃんのこと世界で一番嫌いだから」

穂乃果「もう二度と話しかけてこないでね」

穂乃果「じゃ、できればそのまま消えて」スタスタ

海未「ほ・・・穂乃果ぁ・・・」ポロポロ

fじゃをいfじぇあおいsfであふぉw

53: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:54:30.73 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「はっ!」

穂乃果「はぁ・・・ここは?ベッド?」

穂乃果「うっ・・・うあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

ふぃおえわjふぁ;wじょ

『海未「う、うぅぅぅぅぅん・・・穂乃果?どうしたんですか?」』

『海未「何でって・・・服なんか要らないって言ったのは穂乃果でしょう?」』

『穂乃果『家から追い出されたって大丈夫だよ!穂乃果と海未ちゃんがいればなんでもできる!』』

『海未「本当に可愛いことりは、気付かぬうちに女性達の敵となってしまったんでしょう」』

『海未「私達が・・・家を捨てなければ、こんな結末にはならなかったのでしょうか・・・?」』

『母「貴方がこの家に忘れたものなんて何もない!」』

『母「前も言ったけど貴方はもうこの家の子供じゃない」』

穂乃果「ああ!ああああぁぁぁぁぁ!!!」

fじゃお;いwjふぇあうぃj

『ことり「海未ちゃんね・・・本気で傷ついてたんだよ?何であんな答え方したの?」』

『絵里「ごめんなさい・・・私は今の貴方を理解できない・・・」』

『雪穂「おねぇちゃん最近元気なさすぎだよ。お客さんの前では笑顔笑顔」』

『母「ことりちゃんがね・・・事故に遭っちゃって・・・死んじゃったって・・・」ポロポロ』

『雪穂「なんかの生き物は恋人が死んじゃうと後を追うようにしてもう片方も死んじゃうんだって・・・まさか・・・あの二人もそんな運命になっちゃうなんてね・・・」』

『絵里「聞こえてる穂乃果?貴方のせいじゃないのよ?」コンコン』

『母「穂乃果起きてる?ドアの前にご飯置いておいたから食べてね・・・」』

fじゃいwfじゃおうぃじぇふぁ;

54: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:56:43.78 ID:5yVC+/+D0
穂乃果「はっ!!はぁ・・・はぁ・・・」

穂乃果「あ、大変・・・布団が鼻血だらけに・・・」

穂乃果(カーテンは閉まってるけど外は明るいな・・・)

シャッ

穂乃果「まぶしっ・・・」

穂乃果「えっと・・・とりあえずどうしよう・・・」

穂乃果の部屋です。何の変哲もない

でも、至る所が埃だらけ。かなり汚い

今は午後3時。おやつの時間

穂乃果(さっきの・・・なんだったんだろう・・・)

穂乃果(穂乃果の知ってる記憶と知らない記憶が・・・)

穂乃果(何か・・・嫌な予感がする・・・)

穂乃果「とりあえず下行こうかな・・・」

穂乃果(ドアに鍵がついてる・・・これはこの世界線の穂乃果が・・・?)

55: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/04(水) 23:57:41.39 ID:5yVC+/+D0
トントン

穂乃果「あっ、ユッキー。おはよう」

雪穂「お、おねぇちゃん!?」

雪穂「お母さん大変!おねぇちゃんが降りてきた!」ダダダダッ

穂乃果「ま、待って!」

穂乃果「それはちょっと酷くない・・・?」

母「穂乃果!?」

穂乃果「お、お母さん・・・おはよう・・・」

母「おはようじゃないわよあなた・・・!」ギュッ

穂乃果「お母さん?」

母「やっと外に出てきてくれた・・・」ウルウル

穂乃果「えっ?ここ家の中でしょ?」

56: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:02:08.46 ID:O4mHdOaY0
二人に詳しく話を聞きました

卒業式後、穂乃果はいつも通りだったけど、海未ちゃんは実家に引きこもってしまったそうです

理由はわからないと二人は言っていましたが、私にはわかります・・・

ことりちゃんが毎日毎日海未ちゃんの家に通い、どうにか海未ちゃんを励まそうとしていました

私も海未ちゃんをあんなふうにさせてしまった自分はどうすべきかいろんな人に相談しました

でも帰ってくる回答は全部冷たい、私が悪いだろという返答でした・・・当然ですが・・・

そんな日々が続いたある日、ことりちゃんは信号無視の車に轢かれて死んでしまいました

私は葬式には行かなかったそうです

でも海未ちゃんは葬式に行ったそうです。約6ヶ月ぶりの外出だったそうで

その次の日・・・海未ちゃんの死体が発見されました・・・

ある生き物は恋人が死んでしまうと後を追うように死んでしまう、まさにその図だったそうです

私は全ての原因は自分にあると思い込み、部屋に閉じこもってしまいました

絵里ちゃんやみんなが励ましに来ても、部屋の扉を開けることはなかったそうです

そして今日、いきなり部屋から出てきてびっくり!だそうです

57: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:02:59.27 ID:O4mHdOaY0
ダメじゃん

もっとダメじゃん

難しいよ!

何をするのが最善なの!?

毎回ことりちゃん死んじゃうし、海未ちゃんとは変な関係が多いし・・・

もう片っ端から挑戦してやる!

穂乃果「ごめんちょっと部屋に用があるから」スタスタ

穂乃果(アルバムアルバム・・・あった!)

穂乃果(毎回卒業式のときの写真を見てたけど、他の写真でも行けるのかな?)

穂乃果(これ・・・絵里ちゃんと希ちゃんが入る前に撮った写真・・・)

穂乃果「き・・・きた・・・いける・・・!」

fp;あおうぃjfcわおいjfcわお

58: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:04:07.50 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「うぅん・・・」

先生「はい、よく撮れてるわ」

ことり「わぁ~、かわいい!」

先生「これから試験なんだから頑張りなさいよ。それじゃあ私はこれで・・・」

みんな「ありがとうございます!」

穂乃果(試験前(アニメ7話)・・・絵里ちゃんと希ちゃんは今よりちょっと後にμ'sに入る・・・)

穂乃果(バタフライエフェクトは小さな行動が後に大きな影響を及ぼす)

穂乃果(どんな事でもいいんだよね?それが良い未来に繋がれば・・・)

穂乃果「よし!絵里ちゃんのところに行くよ!」

ことり「絵里ちゃんって・・・会長さん?」

海未「いきなり何を言い出すんですか・・・」

にこ「あいつに会ってもどうせ文句言われるだけでしょ?」

穂乃果「違うよ!絵里ちゃんは穂乃果達と一緒にアイドルやりたいんだよ!」

真姫「そんな訳ないでしょあの会長が・・・」

穂乃果「真姫ちゃんと同じだよ!全然そんな雰囲気見せなかったのに結局アイドルになっちゃった!」

穂乃果「穂乃果知ってるもん!絵里ちゃんがアイドルやりたいって!」

穂乃果「後希ちゃんも!」

穂乃果「よし!生徒会室に行くよ!」ダッ

海未「ちょ、ちょっと!」

59: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:08:10.63 ID:O4mHdOaY0
生徒会室

穂乃果「絵里ちゃん!」バン!

絵里「!?な・・・なんですか高坂さん」

穂乃果「穂乃果知ってるよ!絵里ちゃんアイドルやりたいんでしょ!?」

絵里「な・・・何を言ってるの貴方は」

穂乃果「絵里ちゃんは絶対にμ'sに入るんだもん!」ギュー

絵里「ちょ、ちょっと!」

穂乃果「お願い絵里ちゃん!絵里ちゃんのやりたい事、穂乃果知ってるから!」

希「穂乃果ちん大胆やね」

穂乃果「希ちゃんも!μ'sってつけたの希ちゃんだって知ってるよ!」

希「えっ!?いつバレたん!?」

凛「そーなの!?」

穂乃果「今ここにいる九人!この九人でμ'sなんだよ!」

穂乃果「みんなでラブライブに出るよ!ラブライブ!」

f所亜うぃえfじゃお;えwじゃw;えいjf

60: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:09:18.36 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「うっ・・・!ふぅ・・・ふぅ・・・」

穂乃果「終わった・・・?」

穂乃果「あ、ああああああああ!頭がああああぁぁぁぁ!!!」

ふぉいえwjふぉうぇあjふぇを

『穂乃果(ドアに鍵がついてる・・・これはこの世界線の穂乃果が・・・?)』

『雪穂「お母さん大変!おねぇちゃんが降りてきた!」ダダダダッ』

『母「おはようじゃないわよあなた・・・!」ギュッ』

穂乃果「はぁ!ああああああ!!!」

jふぁをいfじぇわおいfじお

『絵里「穂乃果・・・私と・・・もっと先へ行ってみない?」』

『ことり「穂乃果ちゃん・・・凄く・・・よかったよ・・・///」』

『希「全く穂乃果ちゃんったら・・・そんなのうちの●●●●好きなの?」』

『凛「穂乃果ちゃん!またやろうね!かよちんと三人で!」』

『にこ「普段は子ども扱いするくせに・・・こんな時だけ・・・///」』

『海未「穂乃果・・・明日、開いてます・・・?もしよかったらまた私と・・・///」』

『真姫「じゃあ今からね。いつものホテルの前で待ってるから・・・」』

jふぁうぃjふぁいfじぇあw

61: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:09:45.22 ID:O4mHdOaY0
真姫「穂乃果!穂乃果ぁ!」

穂乃果「はぁ・・・ま、真姫ちゃん・・・?」

真姫「あなた・・・!大丈夫なの!?」

穂乃果「え、えっと・・・」ズキ

真姫「ああ!まだ鼻血が止まらない!」

真姫「救急車呼んだからね!頑張って穂乃果!」

ピーポーピーポー

62: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:10:27.05 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「う・・・うぅぅぅぅぅん・・・」

真姫「よかった・・・やっと起きた・・・」

真姫「ここは病院のベッドよ。穂乃果、鼻血出して気を失っちゃったんだから・・・」

穂乃果「真姫ちゃん・・・?」

真姫「なに?何でも言ってみて?」

穂乃果「μ's・・・絵里ちゃんと希ちゃんが入ってからどうなったっけ・・・教えて・・・」

真姫「なにを突然・・・」

64: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:12:37.90 ID:O4mHdOaY0
μ'sは大成功。ラブライブにも出場しました

この世界線は本来の世界線とほとんど同じ、それに誰も死んじゃったりしていません

ことりちゃんは人気ブランドを立ち上げ、若き社長として超有名人です

まさに私の望んでいた世界・・・だと思ったんだけど・・・

真姫「xxxx終わってすぐ穂乃果寝ちゃって・・・そしたらいきなり叫びながら起きて・・・このザマよ」

穂乃果「ヴぇ!?」

真姫「xxxxしすぎなんじゃないの?」

穂乃果「ちょちょちょ・・・何それ?」
 

65: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:13:54.08 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「こんなんじゃダメだよー!!」

真姫「な、なに突然!?」

穂乃果「真姫ちゃんごめん!行かなきゃいけないところがあるから!」ダッ

真姫「待って!貴方安静にしてなきゃダメよ!」

向かう先は一つ、自宅です

自宅に着き、自分の部屋へ行き、すぐに卒業アルバムを見つけました

穂乃果(もう諦めよう。無理なんだよ、みんなが幸せになるなんて)

穂乃果(ことりちゃんのことはしょうがないよ・・・受け入れるしかないんだよ・・・)

穂乃果(元の世界線に戻ろう。やっぱり穂乃果は本来の穂乃果じゃないとね)

ペラペラ

穂乃果「あ・・・あれっ・・・?」

穂乃果「な・・・なんで・・・?」

ない

卒業式の日の、何度もやり直したあの写真が・・・

存在しない

66: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:15:13.83 ID:O4mHdOaY0
このとき私は、初めて時間を戻す事の恐ろしさに気がつきました

過去が変われば未来は変わる、私はあの写真が撮られなかった未来に来た

当然っちゃ当然だが今まで意識しなかった

どうしよう・・・どうしよう・・・もう下手にタイムスリップする事はできない

だからと言ってタイムスリップしないと・・・良い世界線に行けない

でも、だからと言ってタイムスリップしすぎると・・・恐ろしい事に・・・

もう!どうすればいいの!?いったい穂乃果はどうすればいいの!?

穂乃果「あれっ・・・?っていうか・・・」

この世界線でいいじゃん

誰も不幸な人はいない、私がみんなとの●●●に耐えればいいじゃん

別の世界線の穂乃果が好きな事なら、多分今の穂乃果も●●●好きになれるよね?

穂乃果「慣れるまでは大変だろうけど・・・でも、今より怖い世界線に行くより良いよね?」

穂乃果「よし決めた!穂乃果、この世界で生きてみせる!」

67: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:16:27.93 ID:O4mHdOaY0
でもそれは、想像以上に大変な事でした

みんな、顔も声も同じだけど・・・でも違う

こんなのみんなじゃない

●●●にもどうも慣れそうにない、みんな痛いよ・・・

やっぱり・・・やっぱりダメだよこんなの・・・

でも、もうあの写真はない・・・卒業式のあの写真は・・・

いくら試験前のあの写真に戻っても、正直うまくいける気がしない

だって、蝶々が羽ばたくだけで大きく世界が変わっちゃうんだよ?一言一句、全部間違えずに成功できると思う?

やだよ・・・神様許して・・・

人間ごときが神様の真似事をしてしまって本当にごめんなさい

お願いです・・・どうか穂乃果を元の世界線に戻してください・・・

罪はいくらでも償います・・・だから・・・どうか穂乃果に・・・

穂乃果に救いを・・・

68: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:18:03.36 ID:O4mHdOaY0
真姫「穂乃果、居るんでしょ。勝手に上がらせてもらうわよ」

真姫「穂乃果・・・」

穂乃果「真姫ちゃん・・・」

真姫「安心して?別に病院に連れ戻そうと思って来た訳じゃないから」

真姫「今はxxxxする気分でもないから」

真姫「ちょっと話をしたくて・・・」

穂乃果「うん・・・」

真姫「・・・かなり落ち込んでるようね」

穂乃果「真姫ちゃんには・・・わからないよ・・・」

真姫「・・・そうね」

真姫「病院で、貴方の脳について調べたの」

真姫「貴方の脳はたった三日で十年分の記憶を詰め込んでる」

真姫「貴方いったい何があったの?こんなの普通じゃないわ」

真姫「ちょっと前まで元気だったのに・・・突然倒れたりしちゃって」

真姫「脳が記憶を詰め込みすぎると、なんちゃらかんちゃら・・・」

穂乃果「???」

真姫「理解してない顔ね」

穂乃果「ご、ごめん・・・あんまり詳しくないから・・・」

真姫「簡単に言えば貴方の脳は短期間で一気に記憶を詰め込みすぎちゃってパンクしちゃいそうなの」

真姫「こんなの、お父さんでも初めて見た症状らしいわ」

真姫「貴方、下手したら死ぬわよ」

穂乃果「そんな・・・」

穂乃果「でも・・・でも穂乃果・・・」

真姫「・・・・・・」

69: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:20:23.75 ID:O4mHdOaY0
真姫「あれから、病院で貴方の症状についてたくさん調べたの」

真姫「間違えなくこんな症状の患者は初めてだった」

真姫「医学で解明できないものはない、そんなことを口癖にしてるお父さんでもお手上げだった」

真姫「私もお手上げ状態だったけど、あの日貴方が去った後希が来てね」

真姫「穂乃果の症状について教えたら、それはそれはスピリチュアルな回答が帰ってきたのよ」

真姫「正直私はそんな事基本信じないけど、信じざるを得ないような事を教えてもらったのよ」

真姫「それっていうのが、タイムスリップ」

真姫「貴方は何度も何度もタイムスリップをして、現実時間の一日の間に何年分もの記憶を経験した」

真姫「・・・バカバカしいけど、私の力ではこんな回答しか出せなかった」

真姫「聞くわよ・・・どうなの?貴方、もしかしてタイムスリップしてきたの?」

穂乃果「真姫ちゃん・・・」

穂乃果「そうだよって言ったら、信じてくれる?」

真姫「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

真姫「信じないわよ」

真姫「信じないけど・・・多分希なら信じるわね」

真姫「そんな希に代わって、貴方に言いたい事がたくさんある」

真姫「いい?貴方は人間なのよ」

真姫「人間が神様の真似事をしちゃダメなのよ」

真姫「良い未来にするために何度も何度も過去に戻ってるんだろうけどね」

真姫「無理なのよ」

真姫「運命は変えられないのよ」

真姫「人間は、受精したときに決まった運命から逃れられないの」

真姫「いや、逃れちゃいけないのよ」

真姫「本当に過去に戻ってるって言うならもうやめなさい」

真姫「下手したら、貴方の大切なもの全てを失う事になる」

真姫「家族も・・・μ'sも・・・」

真姫「そんなの嫌でしょ?」

穂乃果「うん・・・やだ・・・」

真姫「だったらもう二度と過去に戻るようなマネはしないで」

真姫「神様の真似事は二度としないで」

穂乃果「・・・・・・」

真姫「・・・それに、貴方の脳ももうやばいのよ」

真姫「次飛んだら・・・本当にパンクするかもしれないわよ」

真姫「じゃあ、私はもう帰るから・・・」

穂乃果「うん・・・・・・」

70: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:21:11.19 ID:O4mHdOaY0
私は・・・

私は軽い気持ちで、何度もやり直しできると思って過去に飛んでた

でも、今やっと事の重大さを理解できた

私は神様じゃない

誰かを救おうなんて思ってもできないんだよ

良い未来にしようと思っても・・・できないんだよ・・・

だから受け入れる。今の世界を

そうしなきゃ・・・ダメなんだよ・・・

71: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:22:49.05 ID:O4mHdOaY0
でも、事態は最悪でした

ことりちゃんは海未ちゃんに殺されてしまいました

私とことりちゃんが仲良くしているのを見て嫉妬して殺してしまったと・・・

海未ちゃんはすぐに捕まったから被害者はことりちゃんだけで済みました

海未ちゃんは私と関係を持った人間全てを殺そうとしていたのです

海未ちゃんは無期懲役です

凛ちゃんと花陽ちゃんは二人で愛の逃避行をしたそうです。今行方不明です

他のみんなも何かと不幸な事が続けて起こりました

今までで一番最悪の世界線になってしまいました

穂乃果「ダメだよ・・・なんでこんな事になっちゃうの・・・?」

穂乃果「もう・・・無理だよ・・・」

穂乃果「ことりちゃん・・・海未ちゃん・・・みんな・・・」

穂乃果「ごめん・・・」

穂乃果「穂乃果は・・・」

穂乃果「穂乃果はみんなを・・・」












穂乃果はみんなを救えない!

72: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:23:28.57 ID:O4mHdOaY0
書き書き

穂乃果「できた・・・」

穂乃果「うまくいくかな・・・?」

穂乃果「うまくいっても多分・・・そのとき穂乃果は・・・」

穂乃果「ううん、考えない。絶対うまくいくよ、大丈夫」

穂乃果「すぅ・・・はぁ・・・」

穂乃果「・・・・・・」

73: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:24:22.87 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「私は受話器を持ったまま固まった

開いた口が塞がらなくなった

全身の血が引いていった

嘘だと信じたかった。だが、ことりの母の口調からジョークを言っているようには聞こえなかった」

穂乃果「私は高坂穂乃果。20歳。

高校卒業後、実家の和菓子屋、穂むらの後を継ぐために現在修行中

最近は両親に早くお婿さんを見つけなさいと言われて困っています

恋愛なんて今の今まで考えたことなかったし・・・

そんな私は今、それどころじゃない問題を抱えてしまいました

ことりちゃんが・・・あのことりちゃんが・・・」

74: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:25:39.64 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「その後、棺桶の中にいることりちゃんにみんながお花と思い思いの品物を入れていきます

私は、葬式の日が決まってから毎日頑張って自作したちっちゃな穂乃果人形を入れました

顔も髪もちょっと違うけど、このお人形の中に穂乃果の魂の半分を入れました

これで火葬されたあとでも、ことりちゃんは天国で穂乃果と一緒だと思います

他のみんなもお花と一緒に個々の思い思いのものを棺桶の中に入れていきます」

穂乃果「私は家がすぐ近くの海未ちゃんと一緒にタクシーに乗りました

タクシーの中には重・・・重い空気が・・・」

穂乃果「タクシーの中には・・・重い空気・・・くうき・・・おもい・・・おも・・・」

jげをあjふぁえをいfじゃお

75: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:26:41.56 ID:O4mHdOaY0
fじゃいおうぇjふぉうぃj

『真姫「救急車呼んだからね!頑張って穂乃果!」』

『真姫「xxxxしすぎなんじゃないの?今日だけでいったい何人とやったのよ?」』

『真姫「貴方の脳はたった三日で十年分の記憶を詰め込んでる」』

『真姫「下手したら、貴方の大切なもの全てを失う事になる」』

穂乃果「・・・・・・」

あいじぇふぉあうぃjふぉいfじゃお

『母「穂乃果!穂乃果!お願い返事をして!」』

『真姫父「残念ですが・・・もう打つ手はありません・・・」』

『海未「ホントバカですね・・・なんでこんなになっちゃったんですか・・・?」』

『海未「私はことりを失って、せっかく仲直りできた貴方まで失って・・・酷いですよ穂乃果」』

『海未「私、時々思うんです・・・私は生きてる意味あるんでしょうか・・・?」』

『海未「そちらに向かうべきなんでしょうか・・・?貴方の声が聞きたいです、穂乃果」』

jふぁおえうぃfじゃお;いじぇあ

76: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 00:28:42.28 ID:O4mHdOaY0
穂乃果「」

穂乃果母「海未ちゃん、今日もお見舞いに来てくれたの?ありがとう」

海未「いえ、当然ですよ。私の大切な幼馴染なんですから」

穂乃果母「ほら、穂乃果。海未ちゃんにしっかり感謝しなさいよ?」

穂乃果「」

海未「全く・・・おばさんの声にも答えないのですか?」

海未「ちょっと生意気なんじゃないですか?穂乃果」ウルウル

海未「答えてよ穂乃果・・・お願い・・・」ポロポロ

穂乃果母「海未ちゃん・・・」ウルウル

海未「穂乃果はホントにバカです・・・みんなの気持ちも考えないで・・・」ポロポロ

穂乃果母「海未ちゃん・・・これ・・・」

海未「これ・・・日記帳?」

穂乃果母「穂乃果が持ってたの。多分私が持つより海未ちゃんが持ってた方がいいかなって」

海未「ありがとうございます・・・」

日記の内容は穂乃果が過去に戻って人生をやり直す、穂乃果視点の日記

最後には、穂乃果はみんなを救えない!と書かれて終わっていました

ホントにバカです。自分も救えないのにみんなを救えるわけないでしょう

ホントに・・・ホントにバカですよ穂乃果


終わり