282 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:01:26 ID:wGEZBOVA0
最近あった修羅場。俺は巻き込まれたわけだが。

俺=俺
翔太=俺の幼馴染、気の良い小粋な二股漢、真由の彼氏
真由=俺の幼馴染、小柄で華奢だが木登りが滅法早い身軽なビースト系婦女子 翔太の彼女
由紀=AKBのお天気お姉さんに似ていると真由が悔しそうに言っていた、何の事か良く解からん 翔太の2号

数日前、家に余っている扇風機を翔太が欲しいと言うので、奴のアパートに届けに行った。
車をアパートの駐車スペースに止め、右手に扇風機、左手に麒麟・淡麗のケースを持って階段を上がった。
翔太の部屋の前に着き、両手が塞がっていた為、足で戸を叩いた。応じて出てくる気配が無いので声も同時にかけたが反応が無い。
この時間に来る事は連絡済のはずだし、奴のバイクも下に置いてあったので、居ない筈は無いのだが・・・
俺は扇風機を下に置き、右手でドアノブを廻してみた。鍵が開いている。ドアを開け、腰でドアを支えながら扇風機を待ち直し
再び声をかけながら玄関に入った。靴があるので居るのは居るのだろうが、女物の靴もある。
284 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:11:16 ID:wGEZBOVA0
「真由のものか。ならお楽しみの最中かもしれん。タイミングが悪かったか。だが、この時間に来る事は告げてあるはず。
ふざけた奴らだ。」などと考えながらある事に気付いた。「ん?女物の靴が二足?」下駄箱の下に半分隠れていたので
直ぐには気付かなかったようだ。さて、どうしようかと考え始めたとき、奥の部屋から女の泣き声の様なものが聞こえてくる事に
気付いた。耳を澄ましてみると、確かに泣き声の様なものと一緒に翔太の声らしきものも聞こえる。俺は決心してもう一度大声で
声をかける事にした。

「お~~い!扇風機持って来たぞ~!」

今度は効果があった。声をかけるや否や、奥の部屋のドアが勢い良く開けられる音がした。ドコドコドコ・・・廊下を激しく
鳴らして現れたのはトランクス一丁の姿の半泣きの翔太だった。しかも四つんばいで・・・続いて蝿叩きを握り締めたガン泣きの真由・・・
俺は玄関先で佇みながら金縛りにあって動けない。暫くしてようやく一言だけ搾り出した。
286 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:15:55 ID:wGEZBOVA0

俺「・・・・・・・・・なにやってんだ?お前ら・・」
翔太「・・・扇風機どうもな」
俺「(なに言ってんだこやつめは)おお・・・」
翔太「あ、上がって上がって。酒も持ってきてくれたのか、悪いな・・・」
俺「(なに言ってんだこやつめは)いや、お取り込み中の様だから帰るわ・・・」
翔太「せっかく来てくれたのにそんな事言うなよ!上がって皆で飲もうぜ!」
俺「(なに言ってんだこやつめは)・・・・・」

ここで真由が割って入ってきた。

真由「俺・・俺・・翔太がね、翔太が浮気してたああ!!」(ガン泣き)
俺「・・・おおそうか。大変だったな・・・」
真由「俺もなにか言ってえええ!!」(ガン泣き)
俺「・・・翔太、やっちゃったのか?」
翔太「・・・」

翔太は正座の姿勢で俯いて何も言わない。対処に困った俺は、泣き喚く真由と翔太を交互に見ながらこの場をどう処理するべきかと
言う事よりも、どうすれば帰れるのかを真剣に考えていた。しばらく時間が過ぎた頃、奥から人の気配がした。そちらに目を向けると
真由の右後ろに翔太のTシャツを着た髪の長い女が立っている。これが例の浮気相手か、ってか居たんかい!女は俺と目が合うと
ペコリとお辞儀をしてきた。反射的に頭を下げる俺。この子も泣いている様だが落ち着いている。
287 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:22:40 ID:wGEZBOVA0
俺はもう帰りたかった。どうすれば修羅場に巻き込まれないかを考えた。咄嗟に閃いた俺は取り合えず話だけを聞いてやろう、話を
聞いてやれば、その後は当人達で解決するだろうと思った。再度俺は翔太に説明を促した。翔太はゆっくりと語り始めた

翔太「・・・由紀とは職場の同僚で・・先週飲みに行った時につい・・・」
由紀「・・・違います。翔太君とは半年前からのお付き合いです・・・」(小さい声でボソボソと)
真由「!!??やっぱり嘘じゃないのおおお!!」(ガン泣き)

俺「・・・事情はわかった。後は他人が口出す事でもないし当人達で良く話し合ってくれ。」
俺は玄関先に扇風機と発泡酒を置いて踵を返した。次の瞬間翔太が俺の膝にタックルしてきた。思わずよろけて手を着いた俺の上を、
凄い勢いで真由がハードル越えの様に飛び越していった。ドアの前に両手を広げて立ちはだかりながら俺を睨みつける。

翔太「待ってくれって!俺一人だとやばいんだって!お前も一緒に居てくれって!」
真由「俺・・・俺は真由の味方でしょ?この二人はさっきまで私を騙そうとしてたんだよ。それなのに俺は私を見捨てるの?」(ガン泣き)
  「それに一言聞いただけで終わりだなんて酷いよ!」(超ガン泣き)
由紀「私・・・騙そうだなんてしてません・・・私は何も言わなかったじゃないですか・・・」(顔を抑えてしくしく泣いている)

俺は俺の浅はかさを呪った。こんな稚拙な対処法で難を逃れるなんて無理だったんだ。観念した俺は酒を煽って酔い潰れてしまう作戦に
変更した。翔太と真由に引き摺られるように家の中へ押し戻された俺は、休日を潰す羽目になった。

ここから先の話はカオス過ぎて長くなり過ぎるので一旦ここで止めておきます。
288 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:38:25 ID:KCyp8JkR0
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
続きwktk
今のうちに風呂入っちゃおう
289 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:45:59 ID:Ay4w6dB70
いやいや、気になるってのw
290 :鬼女日記 2011/07/20(水) 12:57:50 ID:yRNdKUh20
続きが来る前にちょっと川の様子見てくるわ
291 :鬼女日記 2011/07/20(水) 13:00:55 ID:B+494Bno0
俺は田んぼが気になるからちょっと見てくる
292 :鬼女日記 2011/07/20(水) 13:01:03 ID:1YWnOqd10
さらっとタヒ亡フラグ立てていくな
293 :鬼女日記 2011/07/20(水) 13:06:01 ID:GAfBZ3uL0
早く続き書かないとここの住人が気になるタヒしてしまうぞ!!いいのか!?
329 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:02:44 ID:wGEZBOVA0
続き。俺改め俺助

長めの座卓を囲んで4人が座った。俺はなるべく3人から離れる様に座った。蚊帳の外に居る事を心がけた配慮だった。
重い空気の中、早速俺は発泡酒を煽り始めた。一本目を開けて二本目に移った時、翔太の視線に気付いた。俺助に仕切って光線が痛い。
俺は気付かない振りで二本目を開け、三本目に移ろうとした時に、ようやく翔太が観念したのか喋りだした。それにしてもこいつ、
何でまだトランクスしか履いて無いんだ?よく見ると背中が真っ赤だった。隣の真由はまだ蝿叩きを握っている。
時折、「ヒュン!バシッ!ヒュン!バシッ」と掌で蝿叩きを弄んでいる。確か俺一人だとやばいと言っていたな。そういうことか、うん。

翔太「・・・真由、・・・由紀、・・・本当にごめん」

バシ!!でかい音がした。真由が座卓を蝿叩きで叩いた。かなり収まってきたがまだ泣いていた。

真由「その子を呼び捨てにしないで!」
332 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:08:51 ID:wGEZBOVA0
あたりはまた静まり返った。そんな細かい所まで気にするもんなのか、俺は酔いが廻って来た頭でぼんやり考えていた。持ってきた
扇風機の風が皆に当たるように角度を調整していたら

真由「俺助も何とか言って!」

俺にフってきたよ・・・さて、困った。俺だって翔太には腹が立つ。三人とも幼馴染で、ガキの頃から遊んできた大切な友達だ。
そんな真由を裏切った翔太は許せんし、これが原因で三人の中に亀裂が入るかもしれない。でも、こういう場で翔太を吊るし上げるのも
なにか馴染めない。せめて二人っきりの時に何も言わずに殴りつけたい。だが、真由はこの場で俺が味方に付いてくれると期待している。

酔い潰れ損ねた俺は、酔った頭で必タヒに考えた。うん、やっぱりなにも思い浮かばなかった。三本目を一気飲みし、俺は翔太に言った。
333 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:11:14 ID:wGEZBOVA0
俺「で、どっちが本命なんだ?」

一瞬で皆が凍りついた。直球過ぎた質問だったようだ。ある意味、三人にとって一番大事な問題なのかもしれない。でも酔っ払いは
遠慮が無い。次の段階に進むには誰かがはっきりさせなきゃならん事だ。本来ならばお前らだけで話し合うべき事だ。

翔太「本命ってお前・・・俺はどっちがどうなんて思ってなウヴァアアアアアアアア!!!」

電光石火の蝿叩きが炸裂したようだ。しかし、すげえ悲鳴だな・・・翔太の背中はそろそろ血が滲んできそうだ。
由紀が咄嗟に身を乗り出して翔太に手を差し伸べている。俺は真由から凶器を取り上げた。真由は狂ったように抗議したが、強引に
取り上げた。
335 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:14:53 ID:wGEZBOVA0
真由「どうして真由だって直ぐにいえないのおおおお!!」(ここでまたガン泣き)
俺「・・・暴力はともかく、真由の言う事ももっともだ。即答できないって事はその子、由紀さんだっけ?とは本気だって事なのか?」

翔太「・・・・・・・・・大事にしたいとは思ってる・・・・・・」

この言葉を聞いて、由紀は口に手を当てて、感涙に咽び泣いていた。真由も口に手を当てて悲涙に咽び泣いていた。俺は脱力感と倦怠感で
疲涙を噛み締めていた。こりゃ飲まなきゃこの先俺には乗り切れない。四本目を開けた。

真由「・・・別れるんだね」
翔太「待ってくれって!そんなに急いで結論出せねえって。お前も俺にとって大切なんだよ」
由紀「私は翔太君が結論出してくれるまで、いつまでも待っていたい・・・」
翔太「由紀・・さん、ごめん」
由紀「最初からいつかこうなるかもって思ってた。覚悟は出来てるよ」
336 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:19:26 ID:wGEZBOVA0
段々、二人の世界っぽくなってきやがった。どうでも良いけど、これ以上真由を刺激するのは止めて欲しい。真由が二人を見て限界なのは
手に取るように伝わってくる。俺は取り合えず、三人の話し合いに移行する事を期待して、もう一歩引いた所で事の成り行きを見守ろうと
後ろに下がった。なるほど、真由が援軍を欲しがる理由は、こいつら二人を取り巻く独特の雰囲気か。俺は余り役に立ちそうも無いが。

真由「翔太!真由はこんな状態は嫌!今この場ではっきりして!」
  「決められないなら、私は別れるから!」
翔太「・・・・真由ぅ、もう少し冷静になって話そう。頼むって。結論を急いでもお互いにとって良くなィヴェえええあああ!!!!」

真由の平手が翔太の背中に炸裂したようだ。それにしてもすげえ悲鳴だな・・・由紀が翔太をかばった。気持ちは分からんでもないが
真由の性.格を理解して、遠慮して欲しいもんだ。火に油を注ぐっつうのに・・・
337 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:25:58 ID:wGEZBOVA0
初めて声を荒げたよ、この子。へ~と感心してみていたら、真由が再度俺にフって来た。

真由「俺助!俺助なら真由の気持ちは理解してくれるよね!翔太はおかしい事言ってるよね?」

その時俺は酒に酔っていた。酔って、隣にある扇風機を弄んでいた。

俺「おう、翔太がおかしい」
真由「ほら!あんたは非常識なんだからね!ね?」
339 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:27:55 ID:wGEZBOVA0
最後の「ね?」は俺に向けられていた。俺は扇風機を胡坐の上に乗せて、羽に口を近づけて言った。

俺「イ゛ン゛ディ゛ア゛ン゛、う゛そ゛つ゛か゛な゛い゛!」

俺は酔っていた。そしてこの空気に耐えられなかったんだ。真由は俺の首を糸交めながら

真由「ま じ め に や ん な さ い よ!!!!!」

4年ぶりに見た杀殳すぞ光線を発っする目で睨みながら俺を揺すった。

俺「・・・もうしわけありません・・・」

俺は貝になりたかった。
341 :鬼女日記 2011/07/20(水) 18:29:16 ID:wGEZBOVA0
俺は諦めた。蚊帳の外は望むべくも無く、後はひたすら脇役に徹するしかない。早くこの場を脱するには、さっさとこの場を収めてしまう
のが最良だとの結論に達した。再度、仕切り直しの様な形で、話し合いが続いたが俺は仕切り役に成らざるを得なかった。話し合いは深夜
に至っても、どろどろでgdgd、阿鼻叫喚の地獄絵図の様だった。

申し訳ない。文才が無いので簡単に纏める事が出来ませんでした。まだ書き切れない事が山ほどありますが、取り合えずここまでにしときます。
356 :鬼女日記 2011/07/20(水) 20:11:46 ID:xmr5RWXF0
川と田んぼ見に行った奴帰ってきてないんじゃないか?
361 :鬼女日記 2011/07/20(水) 23:38:08 ID:yRNdKUh20
>>356
あ心配かけてごめ。マジ今戻った。
362 :鬼女日記 2011/07/21(木) 10:13:45 ID:S60FG+5e0
>>361 生きてたか。心配なんかしてないけど。
363 :鬼女日記 2011/07/21(木) 10:23:42 ID:njHA2Sr70
>>341
そういうときは

「だったらおまえら二人どっちか俺とつきあえ」
女2人「いやです」
「あ? だったらシラネ、お前ら勝手に喧嘩でも殴り合いでもやってろ」

で帰ればいいのに
366 :鬼女日記 2011/07/21(木) 11:42:30 ID:vykal4Vk0
>>363
おま……それで真由(凶暴女)が「じゃあ俺夫に乗り換える」って言いだしたりしたら地獄じゃねーか
367 :鬼女日記 2011/07/21(木) 11:50:28 ID:jfZjL7Hp0
「俺と1発やらせてくれた方の味方をする」ってのは?

女2人から敵対視してもらえて、開放されるだろ。
万が一乗ってきたら、残った方の勝ちってことで。
一応味方するフリしてさ。
ついでに美味しくいただければ、一石二鳥w

というか一応済んだ話なんだよね。続編待ってるぉ。
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