幼馴染「みーちゃった、みーちゃった。せんせーに言ってやろー」
幼馴染「みんなー、タカシが人の荷物入れに虫いれてたー!」
男の子「ち、違うってば!本当にぼく、そんなことするつもりなくて…!」
幼馴染「虫、ちかづけんな!きも!」パシッ
男の子「そんな乱暴にしちゃダメだよ!…えっと、どこに落ちたんだろ…」
「うげっ!虫踏んだ!きったねー!上履き汚れたんだけど!」
幼馴染「それタカシの虫だよ!あーあ、タカシが床と上履き汚したー。わるいんだー、わるいんだー」
男の子「…そんなつもりじゃなくて…。ただ、中庭に逃がそうと思ってて…」
「クソ、最悪!これ履く気しねえ!お前、コレ洗ってかえせよタカシ!床汚れたのもオレしらねーから!」
男の子「うぅ…ひぐっ…せんせっ…ちがっ……」
「あー、こいつまた泣いて誤魔化し始めた!せんせー、オレ、もういいよ。こいつグズだもん!」
幼馴染「なーいた、ないたー。泣き虫タカシー!かっこわるー、エンガチョ!」
先生「タカシくん、あんまりだらしがないと誰も相手にしてくれなくなるわよ。いい加減、すぐごめんなさい出来るようにならないとね」
先生「とりあえず、その上履きは洗って返すこと。あと、床も掃除しようね。自分でやった事は自分でどうにかしないとね」
男の子「う、ううぅ……ぐすっ……」
女の子「タカシくん、大丈夫?ボク手伝おうか?」
幼馴染「チッ…オカマがでしゃばんな、バーカ!キッモキモ!」
男「うん。けどもう少しボーッとしてたいかな、放課後の教室って落ち着くし」
幼馴染「そうなんだ…。けど、あまり長居すると先生に注意されるし早く帰ろう?私たち、家近いしどうせなら…」
ガタッ
男「じゃあ、図書室で適当に本読んでる」
幼馴染「えっ? じゃあ、私も…」
バタンッ スタスタスタ
幼馴染「そんなに露骨に避けなくても…」
友「避けてるの?アレ。佐藤くんっていつもあんな感じでしょ」
幼馴染「避けてるよ、幼馴染だから分かる。元々は人懐っこいタイプだったんだけどなぁ…」
男「たまには僕だって本を読むために図書室に寄るよ」
女「そうかな?そういう時って大概、嫌なことがあった時だったりしない?相談に乗ろうか?」
男「大丈夫。今回は落ち込むって程でもないことだから」
女「ふーん。まぁ、君がそういうならそうなんだろうね。ホントに本が読みたいなら探すの手伝ってあげようか?」
女「どういうジャンルがいい?言ってくれれば適当にオススメのを紹介するよ。気に入るかは分からないけど」
男「とりあえず、軽く読めるホ…」
ガタッ
幼馴染「と、図書室って聞いてたから……わ、私も…本読もうかなって…」
幼馴染「あっ、うん…。えっと、タカシくんはどんな本を……」
女「もう帰ろっか、佐藤くん。大変だよね、用事があると。じゃあ、私たちはこれで」
男「サキちゃん、どうしてまた僕に話しかけるの?」
幼馴染「どうしてって…。お、幼馴染…だし…。昔は色々あったけど、私、本当はタカシくんのこと嫌いじゃなくて…」
女「例えばさ、いきなり石を投げつけたり、筆箱を隠されたりしてちょっかいをかけられたりしてさ。嫌いじゃなかった、なんて言われて納得できるかな?」
女「あまりにも酷いことをされてたら、悪意があったって言ってくれた方が納得できることもあると私思うんだよね」
幼馴染「あなたには…関係ないでしょ…。私は、タカシくんと話してるの…」
男「質問に答えてくれたけど、サキちゃんの考えてること、僕には分からないよ」
女「分からなくていいよ。別に困ることでもないし。……ボク、関係ないんだ、ふーん…」ボソッ
幼馴染「うん…。けど、全然話せかった…私、よっぽど嫌われてるんだと思う…」
友「そうかな?拒絶してるならわざわざ行き先を正直に教えてくれるかな?」
幼馴染「でも、私が話したってまともに相手にされなくて…タカシくんのあの目、怖がってて…」
友「よく思い出して。その時、他に誰かいなかった?本当に佐藤くんはアンタのことを怖がってたのかな?」
幼馴染「それって…どういう意味…?」
友「佐藤くんのことを縛り付けて独占しようとしてる人がいると思わない?アンタはこんなにも純粋に仲直りしようとしてるんだから」
幼馴染「縛り付けて、独占…?そんなのダメ…ダメだよ…」
友「そうだよね。邪魔者を取り除けばすべて上手くいくよ。…今のサキは心を入れ替えたんだもんね?」
男「あるとは思うよ、気まずそうというか、申し訳なさそうだし。ただ、すんなりとはその変化が受け入れられないんだよね」
女「受け入れられなくていいよ。本当に反省したなら、ボクのこと覚えてくれててもよかったし」
女「あなたには関係ない、か…。嫌なことってやられた側しか覚えてないものなのかなぁ…」
男「ユウキも酷い扱いを受けてたもんね。僕のせいで…」
女「気にしないで。馬が合わないのは元々だし、君がいなくたって遅かれ早かれ同じことをされてたとは思うよ」
「用事がどうって言ってたけど、普通にいつもの道を帰宅してるだけなんだね…?」
男「サキちゃん…?」
幼馴染「…うん、そうだよ。一緒に帰ろう?幼馴染なんだから、仲良くしようよ」
女「佐藤くんが怖がってるの、幼馴染なら分かるんじゃないかな。とりあえず、今日は諦めようよ。1日2日でどうこう出来る様な関係じゃないよね?」
女「あるよ。忘れてるのか、とぼけてるのか分からないけど。君が意地悪をしてたのってタカシくんにだけ?もう1人、いるんじゃない?」
友「だって。覚えてる?知ってる?あの女。アンタ、よく思ってたよね。邪魔なのが1人いるって」
幼馴染「邪魔なのが……1人……?」
女「よく私の事をオカマだって言ってたよね?本気で男が女のフリをしてるんだと思ってた?容姿が変わってたから、見分けがつかなかった?」
友「らしいよ?ちょっとずつ思い出して来たんじゃない?アイツがでしゃばる前は毎日楽しかったのにね」
幼馴染「毎日、楽しかった…。からかったり、小突いたりしたらタカシくんの反応がたくさん見れたから……なのに…」
女「どこ向いてるの…?私は目の前にいるんだけど…」
友「やっぱり、あの頃のことを切り離すのは無理があったんじゃない?後ろめたいことは全部"私"に押し付けて、純粋な好意だけは自分に残そうなんてさ」
友「心を入れ替えたって、タカシが振り向いてくれた?タカシに拒絶された"私"は、眺めてるだけなのに、どうしてまだアンタは避けられてるのかな?」
友「本当の原因はあの女だったんだよ、アイツが"私たち"からタカシを取り上げたからいつまでたってもタカシは戻ってこない。もう、私、帰ってもいいよね?」
男「…サキちゃん、一度にどうこう出来る問題じゃないけど、少しずつなら僕もサキちゃんのことを…」
「あーあ、いつもタカシはグズでノロマだよね。もう少し言葉が早ければ"親切な私"も折れたりしなかったのに。でも、こっちの方がまどろっこしくなくて私に合ってる」
女「親切…?君が…?とてもそうは思えないけど…。折れたならもう話は終わりってことでいいんだよね?」
幼馴染「こっちの話。まぁ、話し合いは終わりでいいよ。くどくどと続けられてもイライラするし。さ、行こっかタカシ」 グイッ
男「っ…ちょ、ちょっと待って…。行くってどこに…」
幼馴染「私の家だよ?懐かしいでしょ、よく寄ってたもんね昔は。私の分のカバン持たせてたから楽チンだったなー、あの頃は」
女「強引なんだね。けど、小学生の頃ならともかく今力づくで男の子を従わせられると思う?」
幼馴染「お前がいなければ、ね。タカシのことはよく知ってるから。何を言われれば傷付くか、どうすれば言う通りにするかなんて私が1番よくわかってる」
女「ボクが何とかしてるからターくんは早く家に帰って。走った方がいいよ。戸締りも忘れちゃダメだからね」
幼馴染「やっぱり鬱陶しいなぁ。そりゃ、軽んじる気はないよ。お前が余計なことをしなければタカシは私の元を離れなかったからね。そんな度胸、本来タカシにあるはずないんだから」
幼馴染「私もひどくトラウマに感じちゃって、長い間、自分の欲求を抑えなきゃいけない羽目になったし。思い入れが強いほど、離れていった時も強烈なんだよね」
男「何がどうなって…。本当にサキちゃん…?」
幼馴染「こっちの方がしっくりくるでしょ?気の優しい私が話しかけても気味悪がってたもんね。何を思っても、したくても、こっちじゃどうにもできなかったのはもどかしかったなぁ」
女「動揺するのは分かるけど、早く帰って!ずっと抑えてるのは難しいから!私が行くまでは絶対コイツを家にあげちゃダメだから!早く!」
男「わ、分かった…」タッタッタッタッ
幼馴染「扱い上手いね。ま、お前をどうにかしないといけないのはわかってたし好都合。ちゃんと今の状況理解してる?お前を守ってくれる男子を自分から家に帰したんだよ?」
女「公の場でボクに手を出して、捕まってくれるの?ハッタリじゃないならそれは楽で助かるよ。好きにしなよ」
幼馴染「乗っからないのめんどくさ。怖がって先に手出してくれれば叫んでやったのに。あーあ、ほんと厄介な女だよなお前」
「ごめんね、さっきは驚かせて。怖かったよね」
男「サキちゃん…?」
「怖かったら窓は開けなくていいよ。話ならこの状態で出来るしね」
男「どうして急にまた乱暴になったの?最近は大人しかったのに」
「たしかに前までの私は我慢してたけど、大人しい私も別に偽物じゃないしああいう気持ちも残ってるよ」
「あんまり強く拒絶されてトラウマがほじくり返されて、また内向的な私に逆戻りしたくはないんだよね」
「ただ私は、タカシのことが好きだったの。ほら、男子なら分かるでしょ?好きな子ほど意地悪をしたい、自分のことを意識して欲しいって」
男「よくは分からないけど…僕が嫌いでああいうことをしてたわけじゃないってこと?」
「そういうことだね。むしろ好きじゃなかったらあそこまではしてないよ。タカシ以外にしたってつまんないだけだしね」
この辺にしとく。書きたいくだりは書けた
とりあえず幼馴染ちゃんは数年間、男くんへの後ろめたさと申し訳なさで自分の欲望を友人の人格として分離させるくらいには反省してるので
一見凶悪な頃に戻ったように見えてもあくまでそれは女ちゃんに男を取られたくない一心で元の勝ち気な性格に戻っただけで
一見ひねくれた言動を取るものの、なんだかんだ男くんが自分に甘えてくると甘やかしちゃうし優しくしてしまう抱擁力を長年の反省期の間に獲得してしまってるのだ
そういった母性があることに自分で驚きつつも、なんだかんだ好きな子の嬉しそうな顔を見ると、悪い気はしない幼馴染ちゃんなのであった
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コメント一覧 (12)
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- 2020年03月22日 20:39
- 気持ち悪い文章。
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- 2020年03月22日 21:33
- 文章が読み辛すぎて途中で読むのやめた。
こんなもの載せなくていいよ。
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- 2020年03月22日 23:43
- 何回か読み直さないと頭に入ってこなかった
でも評価できる内容だったかな
と思ってたけどストーリーぶん投げて長文投下して終わりとか最悪
モヤモヤするからそういうスタイルのモノ書きやめてくれ
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- 2020年03月22日 23:58
- なろうで最近流行ってるらしい幼馴染見返す系?
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- 2020年03月23日 02:20
- 用語は統一しろ
男や女、幼馴染なら二人称三人称もそれ使えばタカシだのサキだのという固有名詞はいらんだろ
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- 2020年03月23日 06:18
- 寝ボケて書いてやがるから…
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- 2020年03月23日 07:39
- いやあんだけ嫌がられてて「自分に甘えてくると」って何だよ
最後のも幼馴染の願望か?
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- 2020年03月23日 08:04
- こういう乱雑なやり方、クセになるからやめた方がいいよ。いや、もうクセになってるのか
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- 2020年03月23日 14:43
- なんかニートが人生逆転狙ってなろうに投稿する理由が分かったわ
馬鹿で見直しもできないようなクズでも何かを作れた気持ちになれるんだろうな
二度と文章を書かないでほしい
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- 2020年03月24日 10:54
- 序盤からひどいな。一人称がごちゃごちゃ過ぎて誰が喋ってるのか関係図が全然頭に入ってこない
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- 2020年03月28日 00:28
- 全然分からない
いやマジで内容が全然分からない
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- 2020年03月29日 19:51
- ここのコメント欄の知能レベルの低さやばない?