【ミリマス】中谷育「わたしを呼ぶ声」
ガチャ
松田亜利沙「お疲れ様です!」
中谷育「あ、亜利沙さん、おつかれさま!」
七尾百合子「」プシュー
育「うん! せっかくだから、みんなで帰ろうかな、と思って」
亜利沙「ぉぉぉ……感激ですぅ! 育ちゃんは女神です!」
育「もう、おおげさだよ」
亜利沙「ところで、百合子ちゃんは、どうして机につっぷしてるのですか?」
亜利沙「……昨日の夜に何かあったんですか?」
育「亜利沙さんも聞いてくれる? わたし、気になることがあるんだ」
亜利沙「もちろん聞きますよ!」
育「本当? じゃあ……」
亜利沙「ふむふむ」
育「でも、トイレに行きたくなって、起きちゃったんだ。たしか、夜の1時くらい」
亜利沙「ほうほう」
育「それで、ひとりでトイレに行こうとして」
亜利沙「怖くなかったですか?」
育「こわ……だいじょうぶ!大人だもん!」
亜利沙「し、失礼しました」
亜利沙「何がですか?」
育「わたしを呼ぶ声が」
亜利沙「え?」
育「育……育……って」
亜利沙「ヒイイ! ホラーじゃないですかぁ!」
亜利沙「だって、深夜に聞こえるはずのない声が聞こえてきたんですよね!?」
育「うん、それはそうだね」
亜利沙「それって、おばけじゃ……」
育「だいじょうぶだよ」
亜利沙「……本当に失礼しました」
亜利沙「すみません、どうぞ」
育「それでね、おかあさんの部屋の前に行って、なぁに?って言ったの」
亜利沙「はい」
育「そしたら、おかあさんが、なんで起きてるの?って聞いてきたの」
亜利沙「うんうん」
育「わたしはね、トイレで起きちゃったって言って、今わたしを呼んでなかった?って聞いたの」
亜利沙「ほうほう」
亜利沙「へえ」
育「わたしは、そうだったんだ、起こしちゃったんだったらごめんね、って言って」
亜利沙「育ちゃんはいい子ですね」
育「ありがとう!……それで、トイレにも行きたかったし、おやすみって言って、その時はこれでおしまい」
亜利沙「終わりですか?」
亜利沙「なんでしょう?」
育「わたしのおかあさん、わたしとちがって、ね起きよくなくて……朝はめざまし2つでようやく起きるの」
亜利沙「はいはい」
育「だから、わたしが部屋の前から声をかけたくらいでは起きないと思うんだ」
亜利沙「なるほど」
育「だからたぶん、あの時は起きてたと思うんだよね。でもそうすると、ねごとっておかしいよね」
亜利沙「たしかにそうですね」
亜利沙「ふむ……ありさもちょっと考えてみますね」
育「おねがい」
亜利沙(育ちゃんの話が本当だとすると、なんで育ちゃんを呼んでたのか?ですね)
亜利沙(普段は完全に寝てるはずの育ちゃんを呼ぶなんて有りうるんでしょうか……)
亜利沙(育ちゃん……育……いく……)
亜利沙「あ」
亜利沙「え、そ、そうですね……少し、質問してもいいですか?」
育「いいよ」
亜利沙「あのですね、育ちゃんは今、一人部屋なんですね?」
育「うん!もう一人でねられるよ!」
亜利沙「それでですね、育ちゃんのお母さんは一人部屋で寝てるんですか?」
育「ううん、部屋はおとうさんといっしょ」
亜利沙(……oh)
百合子「」チラッ
亜利沙(あ、百合子ちゃ)
百合子「//」フイッ
亜利沙(……やっぱりそうなんですね)
亜利沙「そ、そ~ですね……ありさたちにはまだ早いような、大人になったらわかるというか……」
育「むー、わたし、大人だもん」
亜利沙「いやでも、まだ10歳じゃないですか」
育「このみさんも言ってたもん、こういうのは、こころいきが大切だ!って」
亜利沙「ま、まぁ、そうかもしれませんが……」
育「だから、亜利沙さんがわかったことがあったら、おしえてほしいの。早く本当の大人になるために!」
亜利沙(すごい綺麗な目です……)
育「なになに?」
亜利沙(ありさがこの綺麗な目を汚すことなど……できるわけがありません!)
亜利沙(何かはぐらかす方法は……思いつきません、現実は非情です……)
育「……おしえてくれないの?」
亜利沙「いや、そんなことは……」
亜利沙(どどどどうしましょう)
亜利沙(助けてください、誰か大人のひと……)
ガチャ
亜利沙(大人きました!!!)
莉緒「お疲れ様~。どうだった?私の演技」
亜利沙「そりゃもう、最高の女幹部っぷりでした!それでですね、莉緒さんにお願いがあるんですけど」
莉緒「なになに?」
亜利沙「育ちゃんの話を聞いてあげてください!あありさはですね、急用を思い出したのでこれにて失礼します!」
百合子「わわたしも失礼します!」
亜利沙「ごめんなさい育ちゃん、また明日!」
育「えっと……バイバイ」
莉緒「もう、亜利沙ちゃん、逃げるように帰っちゃって」
亜利沙「すみません……」
莉緒「育ちゃんは待っててくれたんでしょ? 一緒に帰りたかったって、残念がってたわよ」
亜利沙「……今度、埋め合わせします」
亜利沙「そうなりますね」
莉緒「しかも、亜利沙ちゃんはどういうことかわかってたんでしょ?」
亜利沙「そうですね……百合子ちゃんもわかってたみたいですけど」
莉緒「それなら、教えてあげたら良かったのに」
莉緒「そう?」
亜利沙「それにですね、ああいうことは大人の中の大人、莉緒さんにお任せした方がいいと思いまして」
莉緒「ふふっ。褒めても出るのはセクシーくらいよ」
亜利沙「あ、あはは」
莉緒「ところで……」
亜利沙「……ピュアすぎませんか?」
おわり
ごめんなさい。
育ちゃん、誕生日おめでとう!
完結報告してきます。
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コメント一覧 (2)
-
- 2019年12月16日 13:06
- 百合子が一番かわいかった
育さんおめ
嫌いじゃない