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254: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 18:55:12.88 ID:bIsogyfv0

私…女。当時大学生
彼…当時大学生。一つ上
Aさん…女。某福祉施設の職員。既婚

私と彼はある団体経由で、
ボランティア活動をしている折に知り合いました。




彼は真面目で正義感が強く、
ボランティアグループでもリーダー格。
汚れ仕事も率先してやるし子ども好きだし、
ちょっと思いこみの強いタイプだけど
そこも男らしく見え私から告白して付き合いました。
ちなみにお互い、初の彼氏彼女でした。

出会いがそんなだし、彼のキャラクターも上記の通りなので
毎週末のデートは月2回が施設活動でした。

その頃は施設の子どもたちとお芋掘りしたり、
介護施設の補助をしたりと、交流メインの楽しいものが多かったです。


255: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 18:56:48.52 ID:bIsogyfv0

初めてのクリスマスは二人きりで過ごせたし
お互いお金ないながらも
プレゼントしあったりして楽しかった。

でも年明けして一か月経ったあたりから
彼氏の様子がおかしくなってきました。

まず授業にあまり出なくなった。
電話してもつながらないことが多くなり、
メールの返事も遅れがち。
同じくボランティアで知り合った他の学生とも
連絡を取り合わなくなり、疎遠になっていたようです。

ある日彼からメールがあり
「水曜日(祝日ではない)に
某県である団体のサミットがあるから参加しろ」
とのこと。


256: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 18:57:19.24 ID:bIsogyfv0

でも私はその日大事な授業があったから
「ごめん、行けない」と返し
「最近授業ぜんぜん出てないよね、出席足りてるの?」
とつけくわえた。

メールを送った直後、彼から電話が。
「出席とか単位とか、おまえの言うことは小さすぎる」
「あたたかい部屋でぬくぬくと惰眠を貪って恥ずかしくないのか」
「飢えた経験もなく高みから見下ろした態度のおまえを俺は軽蔑する」
とえんえん2時間くらい怒鳴られました。

最初は
「でもボランティアって自分のできる範囲でやるものでしょ」
「留年はだめだよ。親に授業料払ってもらってるのに」と
ちょこちょこ反論しったんだけど、
彼の勢いに押されて
だんだん自分が悪いような気がしてきてしまった。

そして最後には
そのサミットに参加させられる約束をしてしまいました。




259: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:00:32.44 ID:bIsogyfv0

そのサミットで出会ったのがAさん。
たぶん30後半くらい。キリっとしたショートカット。
旦那さんも子どももいるらしいんだけど、
休日返上で施設の仕事をしてるそうで
彼はそんなAさんに心酔してるっぽかった。

サミットのあと
慰労会という名の飲み会があったんだけど
彼はAさんのそばにつきっきり。
彼女の手元をずっとおしぼりで拭いて、
キラキラ目で彼女を見上げてた。

帰り道も
「Aさんはスゴイ。それに比べておまえはダメだ。
覚悟が足りない」と説教。

私も若かったし、バカだった。
Aさんに対する変な対抗心で、
その後は彼に言われるがままきつい活動にも参加し、
授業さぼって駆けずりまわり、なけなしのお金を寄付した。
その頃は親しかったグループとも完全に疎遠になってた。

彼の
「おまえらみたいな甘ちゃんと俺は違う」
「俺みたいになりたかったからリアルの生活なんか捨てて活動に励め」
という態度がもとで、みんなどんどん離れていってたみたい。

気づけば私だけがずるずると彼に付き合っていました。
彼がAさんと浮気してることも気づいてたけど何も言えなかった。

彼の言うとおり、Aさんは
私の何万倍も上等な女性なんだと思ってたし。


260: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:02:03.56 ID:bIsogyfv0

でもある日、お風呂あがりに
ふっと顔を鏡で見て気付いた。
リンスもトリートメントも
彼に「贅沢だ、そのぶん寄付しろ」
って言われて髪バサバサ。

もちろんお化粧もしてないどころか
リップも買えなくて唇はけばだってる。
肌は乾燥して粉ふいてる。
ああこりゃ女として魅力ゼロだ、
そりゃ彼もAさんを好きになるよねーと
そこまで考えて気付いた。

Aさん、つねに化粧バッチリ。
ショートカットも、
ちょっとでも伸びたとこなんて見たことない。
服はジャージだけど、
いつも高そうなブランドバッグ持ってる。
爪もきれい。

彼氏は休日返上で活動に尽くすAさんは
天女だ天使だ!って扱いだけど
そういや彼女、ボランティアでもなんでもない。
そこの社団法人の職員。
お給料ももらってるし、休日出勤すれば手当が出る。
福利厚生も完備。

ただの学生で、無給でやってる私が
Aさんと同じにできなくてあたりまえだと、
はじめて気付いた。

私バカすぎる。




262: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:04:20.36 ID:bIsogyfv0

そこから急に目が覚めて、
彼氏の説教もハイハイで聞き流して
授業を犠牲にしてまで
彼に付き合ったりするのはやめました。

週末はかわらず活動に参加してたけど、
片手間に彼とAさんの浮気の情報収集もやった。
二人とも私をバカにしきって
目の前でいちゃいちゃしてたから証拠集めは簡単でした。

証拠がある程度集まったところで、
施設で一番おしゃべりなBさんと
Aさん旦那の親戚のCさん
(この人のコネでAさんが入社できたらしいと、
本当か知らないけどBさんから聞いた)に
「心苦しくてもう秘密を抱えていられない」
と彼とAさんのことを相談。

Cさんはいたわってくれ
「つらいだろうから、来週から来なくていい。
まずきみは勉学優先で」
と言い、あとは自分にまかせてと言ってくれました。


263: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:06:01.32 ID:bIsogyfv0

その後、彼はしばらく大学に来ず
そのまま留年→自主退学したようです。

彼とAさんのことをばらしたのが私だってことは
洩れなかったみたいで
数回ロミオメールが来たのみでした。

Aさんは浮気だけでなく育児放棄もあったそうで
(Bさんからの情報)
旦那さんがサービス業で
土日休みでないのをいいことに
まだ赤ちゃんと言ってもいいくらいの子どもを
親戚でもないよその家に押しつけて
毎週休日出勤していたそうで、
旦那さんと姑舅さんが激怒して
裁判にして離婚になったようです。

赤ちゃんを預けていた家とも、
事情はわからないけどなにか裁判になったとか。

私はその後、無事卒業しました。
Cさんの紹介で隣県の別の施設に就職することが出来、
無理ない範囲で仕事と福祉活動を両立できています。

終わりです。


265: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:12:20.57 ID:DlBGHlsT0

乙!
洗脳こわい




266: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:12:43.01 ID:/T4Eh7O+i

目が覚めてよかった!gj過ぎ。乙!


267: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:15:45.73 ID:DxB43KZa0

乙~
ロミオメール詳しく
でもその男も馬鹿だよな


>「出席とか単位とか、おまえの言うことは小さすぎる」
>「あたたかい部屋でぬくぬくと惰眠を貪って恥ずかしくないのか」
>「飢えた経験もなく高みから見下ろした態度のおまえを俺は軽蔑する」


ボランティアをしてるんじゃなくて
自分の優越感満たしたいだけだったんだろうな
他人にこういうこと言う奴は
自分が一番見下してることに気付いてないんだよな


268: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 19:27:14.27 ID:5WNvIsYiO

ボランティア活動(笑)やってる人間の半数は
そんなもんだろ


271: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 21:30:50.25 ID:zsWCccLd0

自分の給料から出せる範囲内の募金が一番。


275: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 23:11:52.06 ID:KkWz7vtU0

その寄付も、ちゃんとボランティア団体に回ったのかなぁ。
彼やA経由だったら、確実にボッケナイナイだったろうな。


272: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 21:35:12.48 ID:MZFp9hd10

だね、寄付とかもそうだが
自分を犠牲にしてまですることじゃないのにね

例えば嗜好費とかを節約してその分を寄付するのはいいが
食費を切り詰めてまでやることじゃないわ


273: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 22:07:28.30 ID:aN34DnBs0

ボランティア活動自体は悪いことじゃないけど、
何事にも限度があるって話だよな。
身近な人間を蔑ろにしてまで
ボランティア活動に打ち込むってのは何か違うと思う。


276: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 23:23:16.47 ID:DlBGHlsT0

ボランティア→ネトゲ
に変えてよむとしっくりくる


277: 修羅場家の日常 2011/11/29(火) 23:37:13.85 ID:zsWCccLd0

>>276
うわあ…わかりやすっ



引用元: ●修羅場●Part115