魔王「くらえ!『食らったものは存在自体が相手好みの女の子になってしまう魔法』!」勇者「魔法反射」魔王「あっ」
女の子「おはよう!今起きたの?」
魔王「この部屋は…いったい…ん?誰だお前は」
女の子「寝ぼけてるの?ずっとあなたと同室じゃない。ここは魔族と人間が通う学園の寮だよ。…目が覚めた?」
魔王「何を言っている?魔族と人間は300年に渡り戦争を続けていて…」
女の子「それは昔の話でしょ。今は平和になって、その象徴のこの学園には魔王の血を引くマオちゃんや勇者の末裔も通っていて…」
魔王「はあ!?何をバカなことを」
女の子「だ、大丈夫?またいつもの『魔王の記憶が蘇る』みたいのが起きたの?」
魔王「記憶ではない!我は魔王で…」
女の子「マオちゃんは魔王じゃなくて、魔王の血を引く女の子でしょ」
魔王「『女の子』?誰がだ!?」
女の子「本当に大丈夫?ほら」(鏡の前へズイッ
魔王「こ、この女の子が我!?」
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童貞である勇者は
「魔王の血を引く女の子と平和な学園生活を送りつつ対立を経ていい感じの関係になり困難を乗り越えて結ばれたいなー」
みたいなややこしい理想を抱いていたのだったためこんなことになるのだったが
脆弱なその体ではすぐに練った魔力が上限値を迎え軋み意図せず悲鳴すら上げてしまう
状況の打開のため学園とやらに赴いた魔王が見たものは人と魔族が互いに親しみ触れ合う平和な光景であった
そのなれない平穏はいつしか魔王のスレた心をほどきさほど時間もかからずマオとしてその暮らしを楽しみつつあった
しかし世界は魔王という存在を逃すことはなかった
個に優れた魔族こそが世界を統べるにふさわしく劣等種たる人族はその下で家畜のように暮らすべし
そう唱える魔族主義と言われる集団は魔王の血を引き先祖返りを思わせる膨大な魔力を身に宿したマオを洗脳してでも旗頭に掲げるため虎視眈々と機会を伺っていた
みたいなね
勇者と瓜二つなその子孫は時期外れの転入生として現れたのだ
かつては互いが互いを殺すため鍛錬と研鑽を積むも相対した際は殺すのが惜しいとあの魔法を投げ結果は現在に繋がる
だがマオは驚くほど彼に負の感情はなかった
それどころか彼が近づくごとに胸が高鳴り頰は熱を帯び思考はまとまらない
「君は僕が守る」
彼がマオの机の前に立ち言った童貞臭いその言葉はたしかにマオの世界を動かし始めていた
みたいな
それまで陰ながら襲撃を撃退していた勇者がついに守りきれないと学園での接触を図ってからわずか一週間後の出来事である
マオは己を守る勇者の背中をただ見つめることしか出来なかった
彼女の研鑽はその日から始まった
思い出と成り代わっていた魔王の記憶を掘り起こし鍛錬と現状で最も効率の良い戦闘法を確立しついには勇者を超える力を手に入れた
守られるのではなく共に戦う
彼女にとってそれはなによりもの目標であり喜びであった
的なね
なによりも魔王の血を引く少女はすでに彼らの手に余る存在となっている
手段と目的を掛け違えた狂信者達はその身を邪神へと捧げていった
戦闘魔法の衰退した時代にかの邪神と戦えるのはマオと聖なる血を引く勇者のみであった
しかし勇者の技量はその戦いにはついてこれず、マオでも勝利は覚束ない
魔王はとある決意を胸に勇者の意識を飛ばし1人邪神との戦いに赴く
己の魂に封印の術式を刻んで
とかね
魔王は己の魂に邪神を封印したのだ
しかし邪神は魔王の魂を徐々に浸食しそのうち魔王という存在は消えさらに力を得た邪神が誕生するだろう
マオはただ彼の到着だけを待っていた
勇者が見たのは地に蹲るマオの姿だった
顔は蒼白で柔らかな頰には罅にも似た紋様が徐々に拡がっていく
勇者の心はこれ以上ないほど波打っていた
それと対になるかのように勇者を見たマオは心底安心していた
勇者の聖なる血による一撃が魔王もろとも邪神を殺し世界が平和になることにではない
己が最期に見る風景が恋した彼の顔であることにだ
マオはただ彼に頷いた
勇者にはそれだけで伝わった
伝わってしまった
かくして邪神は1人の勇気ある犠牲により討ち滅ぼされ世界は救われたのであった
とかね
完全なる隙でありそれが殺し合いの場である限り確実に死への一手となる数瞬
魔王が未だ生きているのは勇者も同じように惚けていたからに他ならない
魔王はせめてもの状況の打開をすべく後ろに下がる
しかし地面に垂れたマントを足で踏んで盛大に転んでしまう
体の感覚が戻るに連れ服装に目線に四肢の軽さに違和感が巡る
鏡など必要なかった
魔王はマオとなっていたのだ
かくして同じ『夢』を見ていた勇者と最初に行った邪神の討滅を終え彼らは同盟を結んだ
勇者と『魔王の血を引く』マオによる人魔共生の道はここから始まったのだ
的な終わり方をね
元スレ
魔王「くらえ!『食らったものは存在自体が相手好みの女の子になってしまう魔法』!」勇者「魔法反射」魔王「あっ」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1568632879/
魔王「くらえ!『食らったものは存在自体が相手好みの女の子になってしまう魔法』!」勇者「魔法反射」魔王「あっ」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1568632879/
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コメント一覧 (15)
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- 2019年09月17日 16:53
- 反射魔法使った勇者どこいったんや
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- 2019年09月17日 17:08
- 業者がバカでスレタイが破綻してることに気づかず
まとめまで突っ走ってしまったのか
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- 2019年09月17日 20:58
- なんか天原っぽい
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- 2019年09月17日 21:42
- ※1
とっくに寿命だろ。
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- 2019年09月17日 23:23
- 天原かな
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- 2019年09月17日 23:51
- ※1
よく読んでみ
16で夢落ちだって書かれてるから
性別反転魔法くらって勇者好みの女の姿になってるけどその魔法の副作用かなにかで魔王も勇者も同じ夢を見てたってオチ
後世に災禍の種を残さないために邪神を共同作業でブッ倒して二人は幸せなキスをして終了やぞ
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- 2019年09月18日 00:43
- ちょっとなにいってるか分からないですね
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- 2019年09月18日 01:12
- 想像力豊かだね❤️
あらすじだけで終わらせてんじゃねえぞちゃんとssにして書けや
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- 2019年09月18日 06:06
- 最初に目が合った相手の、とかにしないと反射しても使用者依存の効果になるだけじゃねーの
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- 2019年09月18日 08:22
- 反射しても何も変わってなくて魔王が(術式失敗か?いやそんなはずは)とかしばらく思案した後に事実に気づいて勇者と顔赤くしながら戦い再開するもお互いちょっとぎこちないみたいな
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- 2019年09月18日 10:42
- みたいなとか的なとか逃げ道用意しながらやられるの萎える
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- 2019年09月19日 01:19
- すまねぇ半分も読まない内に船漕いでたわ
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- 2019年09月19日 01:34
- なんだこの「えんどろ~!」パクリ損ない
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- 2019年09月19日 02:50
- 天原かと
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- 2019年09月19日 10:07
- 割と好きだが1人1回までな