女「ねえ、バイクで迎えに来てよ!」
女「いいじゃんバイト帰りのついでなんだし後ろ乗せてよ♪」
男「仕方ねーな」
女「やった!」
女「ありがとう、でも男くんが被りなよ」
男「俺は大丈夫だよwそれよりお前怪我したら大変だから早く被っとけって、ほら行くぞ」
男「まあいいってことよ」
女「はい、これコーヒー♪そこの公園で一緒に飲もっ?」
男「お、気が利くじゃん」
女「ーーなんだよねw」キャッキャツ
男「ヤバすぎだろそれw」ゲラゲラ
女「…はぁ…」
男「ん?どうした?」
女「大学卒業しちゃったらもうこんな風に急に会ったりできなくなるね…」
男「…まあそうだな、でも先のことなんか分かんないよ…」
女「そうだよね、ごめんごめんwそろそろ遅いしもう帰ろっか!」
男「そうだな…」
男(もう卒業までそんなに日にちないな…)
男(バイクで迎えに行くの楽しみだけど、それもあと何回できるか…)
男(それにしても本当あいつ可愛い顔してるよなぁ…)
男(ヘルメット買うか…)
女「今日もよろしくねっ!」
男「毎回毎回タクシー代わりに使ってんじゃねーよ…w」
女「家の近くの公園までお願いします♪」
男「今日はついでに夜景でも見に行かね?」
女「行きたい!連れてってくれるの?」
男「ああ、もうすぐ卒業だし久しぶりに見に行きたくてな、あとこれ被りな」
女「この新品のヘルメットどうしたの?」
男「流石にノーヘルで山道は怖いからな、買っといた」
男「え、でも古い方はもうボロボロだし新品の方あげるつもりで…」
女「ううん、それでも私はこっちがいいの」
女「こっちのヘルメットの方が、男くんと一緒にいつも帰ってた時のこと思い出せるから♪」
男「なんだそりゃ…まあいいや、行くか!」
女「うんっ!」
女「わー!すごくキレイだねっ!」
男「そうだな。ここに来たのっていつ振りだっけ?」
女「確か私達が出会ってすぐの時にサークルの皆と来たんだよ!」
男「あー懐かしいな、もうかなり前の事みたいだな」
女「ねえ、男くん…」
男「ん?」
女「卒業してもまた二人で来れるかな…?」
女「たまにでいいし、暇なときでも良いから、男くん仕事で大変そうなら私もバイクの免許取るし、だから…」
男「なあ…女」
女「…なに?」
男「…」
女「…つき?」
男「…つ、月がキレイに見える秋ぐらいにでもまた来たいね!ハハッ」
女「そうだね…」
男「はぁ…また二人で来ような」
女「うんっ♪」
男「じゃあそろそろ帰ろうか」
男(あそこまで言葉が出かけて告白できなかった…)
男(俺ヘタレすぎるだろ…何やってんだ)
女「いつも思ってるけど男くん背中広いね!」
男「ん?、そうか?」
男(まあこれで二度と会えないわけじゃないし、またタイミング考えるか!)
ピカッ
二人と同じ大学生が度胸だめしで無灯火運転をしていたのか、あるいは停車していた車がエンジンをかけたのか、
宙に投げ出された二人には分からなかった
ただ一つはっきりしているのはーー
女「」
男「来年もまた一緒に夜景見るんだろ!」
男「バイクの免許取るんじゃなかったのか!なあ、起きろって!」
男「今日はまだタクシー代のコーヒー貰ってないぞ!おい、しっかりしろよ!」
女「」
男「俺、まだお前に気持ちも伝えられてないのに…」
新品のヘルメットを被っていた男は九死に一生を得た。
しかし古びたヘルメットを被っていた女は頭から血を流し、目を開けることはなかった。
グシャグシャになった、想い出のヘルメットを被ったまま眠る女の表情はどことなく幸せそうにも見えた。
あの時新品のヘルメットを被らせていれば…古いヘルメットに思い入れさえなければ…最初からノーヘルじゃなく一つずつヘルメットを被ってさえいればこんなことにはならなかったのかも知れない
終
「男女」カテゴリのおすすめ
- 友「俺が好きなのは美少女ちゃんだ」 男「ふーん」
- テロリスト「この学校は俺達が支配した!」俺「!?」
- 幼馴染「…男のこと好きかなー」
- 少女「何でもしますから・・・食べものを・・・」俺「おk」Part3
- 狐娘「ううう。油揚げおいひいです……」
- 男「たたたたタイムスリップしてるっ!!」
- 許嫁「愛していると言えますね?」
- 黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」
- 男「ボクは世界一のバトル解説役になる!」
- 座敷わらし「この部屋から出て行ってもらえませんか?」
- 幼馴染み「よー」 男「んー」
- 後輩「就活失敗しました!先輩、私の事を飼って下さい!!」
- 大学生「よーしニコ動で歌ってみた動画投稿するぞ!!」
- 女「好きな奴がいる」
- 娘「セック――」 男「言わせねーよ!?」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- やよい「何で人を殺しちゃいけないんだろう?」
- モバP「風潮を打破する」
- 神谷奈緒「梅雨でも常務は憎めない」
- メリー「わたしメリーさん。今、ゴルゴの後ろにいるの」
- 武内P「……」ナデナデ
- モバP「愛梨が脱ごうとするのを止めなかったらどうなるのかな」
- シンジ「ねぇ、綾波は765プロの中では誰が好きなの?」
- 凛「フッ、私がプロデューサーの正妻という風潮……」
- モバP「在るが儘に、我儘に」
- ほむら「拾った猫にまどかのソウルジェムを装着してみた」
- 戸愚呂弟「冥獄界が全然大したことなくて困るねェ……」
- P「二つも乳袋ぶら下げてるほうが悪い」
- 男「ガンプラバトル?」セイ「ブルーディスティニー1号機ですね!」
- 鷺沢文香「スイッチ・オフ」
- 八幡「死ねばいいのに」
コメント一覧 (9)
-
- 2019年05月16日 15:24
- ゴミみたいなもんまとめんなカス
-
- 2019年05月16日 16:14
- こういう妄想を書く人ってなんなんでしょーね
-
- 2019年05月16日 16:17
- ゴミまとめ
-
- 2019年05月16日 16:49
- 普段からノーヘルでニケツしていた時点で頭がおかしいやろ
-
- 2019年05月16日 17:09
- 読まなくてもわかるよブレーキ効かなくなる奴だよね。
-
- 2019年05月16日 17:43
- なんじゃこりゃ
一回目のノーヘルで速攻止められて違反だわ
-
- 2019年05月16日 19:18
- お前等はヘルメット買わんでも常に被りっぱなしじゃないかw
-
- 2019年05月16日 22:08
- うーん(゜-゜)
-
- 2019年05月18日 06:35
- 50年くらい前の話かな
あるいは東南アジアとか