90: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:29:48.00 :O/b6jecx0
会場は既に熱気の台風
全ての人がトップアイドル同士の魂のぶつかり合いを今か今かと待ち望んでいる
でも、ちょっとだけ待ってね?
私達がステージに立つ前に、一つやっておかなといけない事があるの
司会「えーみなさん、ライブを開始する前に一つやっておかなきゃならないことがありますよね?....えっ?前置きはいいから早くやれ?OK!皆さんの興奮が伝わってきました!」
司会「それでは早速まいりましょう!第一審査の先攻を決める運命のコイントス!」
.....来たっ!
司会がパチンと指を鳴らすと、モニターに大きなコインの映像が映し出され、掛け声とともに打ち上がる
まず最初、ここがこの先の流れを左右する第一の分岐点!
会場は既に熱気の台風
全ての人がトップアイドル同士の魂のぶつかり合いを今か今かと待ち望んでいる
でも、ちょっとだけ待ってね?
私達がステージに立つ前に、一つやっておかなといけない事があるの
司会「えーみなさん、ライブを開始する前に一つやっておかなきゃならないことがありますよね?....えっ?前置きはいいから早くやれ?OK!皆さんの興奮が伝わってきました!」
司会「それでは早速まいりましょう!第一審査の先攻を決める運命のコイントス!」
.....来たっ!
司会がパチンと指を鳴らすと、モニターに大きなコインの映像が映し出され、掛け声とともに打ち上がる
まず最初、ここがこの先の流れを左右する第一の分岐点!
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
91: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:31:34.40 :O/b6jecx0
~~~審査開始数十分前、控室~~~
P「宣戦布告は済ませてきたか?」
奏「もちろん。もうステージに立つのが待ちきれないわ」
P「そいつは重畳。だが、一応本戦のルールをもう一度確認しておこう」
周子「本戦は予選とまたルールが違うんだったよね?」
P「ああ。ざっくりまとめるとこうだな」
①.本戦の審査は第一審査~第三審査の計3回行われる
②.各審査の初めにランダムでその審査での発表順(先攻後攻)が決まる
③.先攻第一審査→後攻第1審査→先攻第2審査........後攻第3審査と各ユニット交互に発表が行われる
④.審査一回ごとに投票が行われ、全審査終了時に3つの審査の合計票数が高いほうが勝ち抜けとなる(各審査毎に票数は公表される)
P「こんな所か......何か質問はあるか?」
~~~審査開始数十分前、控室~~~
P「宣戦布告は済ませてきたか?」
奏「もちろん。もうステージに立つのが待ちきれないわ」
P「そいつは重畳。だが、一応本戦のルールをもう一度確認しておこう」
周子「本戦は予選とまたルールが違うんだったよね?」
P「ああ。ざっくりまとめるとこうだな」
①.本戦の審査は第一審査~第三審査の計3回行われる
②.各審査の初めにランダムでその審査での発表順(先攻後攻)が決まる
③.先攻第一審査→後攻第1審査→先攻第2審査........後攻第3審査と各ユニット交互に発表が行われる
④.審査一回ごとに投票が行われ、全審査終了時に3つの審査の合計票数が高いほうが勝ち抜けとなる(各審査毎に票数は公表される)
P「こんな所か......何か質問はあるか?」
92: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:33:01.41 :O/b6jecx0
フレデリカ「はーい!」
P「なんだフレデリカ?」
フレデリカ「②の各審査で先攻後攻を決める....って、イマイチよくわかりません!」
P「あー、ここ複雑だよな.......ざっくり言うと、第一審査が先攻だからってそれ以降も絶対先攻!とは限らないって事だ」
P「もしかしたら全部先攻になるかもしれないし、全部後攻かもしれない。はたまた先攻→後攻→後攻みたいにごちゃごちゃになるかもしれないって事」
フレデリカ「........???????????」
P「....つまり、各審査開始まで自分と相手、どっちが先に発表するかは分からないって事だ」
フレデリカ「はーい!」
P「なんだフレデリカ?」
フレデリカ「②の各審査で先攻後攻を決める....って、イマイチよくわかりません!」
P「あー、ここ複雑だよな.......ざっくり言うと、第一審査が先攻だからってそれ以降も絶対先攻!とは限らないって事だ」
P「もしかしたら全部先攻になるかもしれないし、全部後攻かもしれない。はたまた先攻→後攻→後攻みたいにごちゃごちゃになるかもしれないって事」
フレデリカ「........???????????」
P「....つまり、各審査開始まで自分と相手、どっちが先に発表するかは分からないって事だ」
93: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:34:09.22 :O/b6jecx0
フレデリカ「....なるほどねー!完全に理解した!」
美嘉「ホントに?」
フレデリカ「分かんなくても大丈夫そうって事は分かったよ♪」
美嘉「ダメじゃん!」
P「いやいやフレデリカ、結構発表順は重要だぞ?先攻か後攻かでそれぞれメリットとデメリットがあるからな」
奏「例えば?」
P「まず、先攻なら観客の頭の中がまっさらな内にアピールできるから印象に残りやすい。ついでに後攻にプレッシャーもかけれる。だが逆に観客のテンションが上がりきってない状態から始めないといけない分盛り上げるのにやや苦労するのと、後攻が自分たちの与えたインパクトを越えてくるとそのまま観客の心が後攻に奪われやすいのがデメリットだ」
P「それに対して後攻は、先に先攻のステージを見て色々と分析し、対策が練れる猶予がある。それに観客が予め温まってる状況だから観客をそのまま自分たちのノリに乗せやすい。だが、先攻よりプレッシャーのかかる状況になりやすいのと、観客の頭の中が先攻のアピールでいっぱいになってる状態でアピールする分、観客から求められるハードルが上がるデメリットがある」
奏「つまり、どっちになってもいいように予め作戦を立てとかなきゃなきゃいけないって事ね。審査開始までどっちになるか分からない以上、発表されてから作戦を立てることは出来ないもの。」
P「まっ、そういう事だ」
フレデリカ「....なるほどねー!完全に理解した!」
美嘉「ホントに?」
フレデリカ「分かんなくても大丈夫そうって事は分かったよ♪」
美嘉「ダメじゃん!」
P「いやいやフレデリカ、結構発表順は重要だぞ?先攻か後攻かでそれぞれメリットとデメリットがあるからな」
奏「例えば?」
P「まず、先攻なら観客の頭の中がまっさらな内にアピールできるから印象に残りやすい。ついでに後攻にプレッシャーもかけれる。だが逆に観客のテンションが上がりきってない状態から始めないといけない分盛り上げるのにやや苦労するのと、後攻が自分たちの与えたインパクトを越えてくるとそのまま観客の心が後攻に奪われやすいのがデメリットだ」
P「それに対して後攻は、先に先攻のステージを見て色々と分析し、対策が練れる猶予がある。それに観客が予め温まってる状況だから観客をそのまま自分たちのノリに乗せやすい。だが、先攻よりプレッシャーのかかる状況になりやすいのと、観客の頭の中が先攻のアピールでいっぱいになってる状態でアピールする分、観客から求められるハードルが上がるデメリットがある」
奏「つまり、どっちになってもいいように予め作戦を立てとかなきゃなきゃいけないって事ね。審査開始までどっちになるか分からない以上、発表されてから作戦を立てることは出来ないもの。」
P「まっ、そういう事だ」
94: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:34:56.70 :O/b6jecx0
志希「ちなみにー、プロデューサー的には『どっちの方がお得!』.....みたいな事はあるの?」
P「うーん....どっちに転ぼうと一長一短だからなんともいえんな」
P「だが、少なくとも第一審査は........」
志希「ちなみにー、プロデューサー的には『どっちの方がお得!』.....みたいな事はあるの?」
P「うーん....どっちに転ぼうと一長一短だからなんともいえんな」
P「だが、少なくとも第一審査は........」
95: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:39:17.13 :O/b6jecx0
奏(お願い、先攻で!!)
カラァン、カラァン、カラン、カン、カン............
小気味良い音を立ててコインが跳ねる
祈りが届いたのか、コインはLiPPSが描かれた面を上にして落ちた
それは、第一審査の先攻がLiPPSに決まったことを示すサイン!
奏(お願い、先攻で!!)
カラァン、カラァン、カラン、カン、カン............
小気味良い音を立ててコインが跳ねる
祈りが届いたのか、コインはLiPPSが描かれた面を上にして落ちた
それは、第一審査の先攻がLiPPSに決まったことを示すサイン!
96: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:41:10.16 :O/b6jecx0
周子「よしっ!」
奏「第一審査の先攻は、トップバッターである故に観客に与えられる印象も強くなりやすい....最初の風はこっちに吹いてくれたわね」
美嘉「その分プレッシャーもかかる状況だよ.....でも、あたし達なら大丈夫だよね!」
奏「当然よ!折角掴んだチャンスだもの、最初からスパートかけて行くわよ!!」
司会「それでは登場していただきましょう!第一審査先攻、『LiPPS』の皆さんです!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『みんなー!早速私達が皆の心を空の果てまで引っ張っちゃうから!覚悟してね!』
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
周子「よしっ!」
奏「第一審査の先攻は、トップバッターである故に観客に与えられる印象も強くなりやすい....最初の風はこっちに吹いてくれたわね」
美嘉「その分プレッシャーもかかる状況だよ.....でも、あたし達なら大丈夫だよね!」
奏「当然よ!折角掴んだチャンスだもの、最初からスパートかけて行くわよ!!」
司会「それでは登場していただきましょう!第一審査先攻、『LiPPS』の皆さんです!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『みんなー!早速私達が皆の心を空の果てまで引っ張っちゃうから!覚悟してね!』
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
97: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:42:32.31 :O/b6jecx0
奈緒「先攻はとられちまったか....LiPPSもしっかり観客の心つかんでるし、第一審査は厳しそうだな」
凛「でも、まだ序盤も序盤。全然巻き返せるよ」
加蓮「そうだね。後から巻き返せるように今のうちに作戦を確認しておこう」
奈緒「おっけー!後攻だからプランBだよな?」
P「ああ、第一審査はとりあえず.......」
奈緒「先攻はとられちまったか....LiPPSもしっかり観客の心つかんでるし、第一審査は厳しそうだな」
凛「でも、まだ序盤も序盤。全然巻き返せるよ」
加蓮「そうだね。後から巻き返せるように今のうちに作戦を確認しておこう」
奈緒「おっけー!後攻だからプランBだよな?」
P「ああ、第一審査はとりあえず.......」
98: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:43:36.61 :O/b6jecx0
第一審査 結果
LiPPS 782543票(累計782543票)
トライアドプリムス 679292票(累計679292票)
周子「よしっ!上手くリード出来た!」
フレデリカ「プロデューサーの言ってた通り、皆の心にドカーンと残ったんだね!みなの者、この勢いのまま次の審査も張り切って行こー!」
第一審査 結果
LiPPS 782543票(累計782543票)
トライアドプリムス 679292票(累計679292票)
周子「よしっ!上手くリード出来た!」
フレデリカ「プロデューサーの言ってた通り、皆の心にドカーンと残ったんだね!みなの者、この勢いのまま次の審査も張り切って行こー!」
99: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:45:35.43 :O/b6jecx0
P「........いや、ちょっと待ってくれ。想定より差が開きすぎてる、これは.....」
志希「プロデューサー、多分その予想あたってるよ」
美嘉「どういうこと?」
志希「さっきの審査、トライアドプリムスは全力じゃなかった。多分、第一審査で有利な先攻を取られたから体力を温存したんだと思う」
奏「後半での巻き返しを狙っているってことね....」
志希「そういう事になるだろうねー。だから、第2審査で飛ばしすぎるのはちょっとマズイかも」
P「........いや、ちょっと待ってくれ。想定より差が開きすぎてる、これは.....」
志希「プロデューサー、多分その予想あたってるよ」
美嘉「どういうこと?」
志希「さっきの審査、トライアドプリムスは全力じゃなかった。多分、第一審査で有利な先攻を取られたから体力を温存したんだと思う」
奏「後半での巻き返しを狙っているってことね....」
志希「そういう事になるだろうねー。だから、第2審査で飛ばしすぎるのはちょっとマズイかも」
100: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:46:58.70 :O/b6jecx0
周子「なんで?第2審査で巻き返せないくらい差をつけた方がいいんじゃないの?」
P「周子、お前さっき全力出したばっかなのに、第2審査も全力だして最後まで体力持つか?」
周子「そりゃあ.....ちょっと厳しいかな。第2審査はギリギリ持たせられるかもしれないけど、次の審査は無理だ」
P「だろ?その反面、向こうはさっき温存したおかげで第2審査は多少無茶ができる。全力で突き放そうとしてもそこまで差は広げられないだろう」
P「それにもし第2審査の間は大丈夫でも、ここで体力を使いきった状態で第3審査の後攻.......大トリを取られようもんなら負け一直線だぞ」
奏「そうね。第3審査の後攻は最後の最後である分、より大きなインパクトを与えやすい。残った体力に差がある状態で第3審査の後攻を取られれば、まず逆転されると考えた方がいいでしょうね」
P「だが、だからと言って折角広げたリードを必要以上に詰められるのもマズイよな.....」
周子「なんで?第2審査で巻き返せないくらい差をつけた方がいいんじゃないの?」
P「周子、お前さっき全力出したばっかなのに、第2審査も全力だして最後まで体力持つか?」
周子「そりゃあ.....ちょっと厳しいかな。第2審査はギリギリ持たせられるかもしれないけど、次の審査は無理だ」
P「だろ?その反面、向こうはさっき温存したおかげで第2審査は多少無茶ができる。全力で突き放そうとしてもそこまで差は広げられないだろう」
P「それにもし第2審査の間は大丈夫でも、ここで体力を使いきった状態で第3審査の後攻.......大トリを取られようもんなら負け一直線だぞ」
奏「そうね。第3審査の後攻は最後の最後である分、より大きなインパクトを与えやすい。残った体力に差がある状態で第3審査の後攻を取られれば、まず逆転されると考えた方がいいでしょうね」
P「だが、だからと言って折角広げたリードを必要以上に詰められるのもマズイよな.....」
101: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:51:32.45 :O/b6jecx0
P「......周子、第2審査の間だけなら、全力を出しても体力は持つか?」
周子「多分大丈夫....ううん、絶対持たせて見せる」
P「よし、じゃあ立ち位置を変えよう。周子、お前がセンターに入れ」
周子「センター?あたしが?」
P「ああ。お前にはなるべく差を縮められない様に、ちょっと無茶をしてもらう」
周子「......なるほどねー、皆のの体力を温存するために、あたしに働けって事か。よし、任せて!」
P「頼むぞ周子。そして美嘉、お前は前に出て周子のフォローを頼む。ウチで一番スタミナがあるのはお前だからな、二人でリードを何とか死守してくれ」
美嘉「オッケー!」
P「そして奏、志希、フレデリカは後ろに下がって第3審査の為に体力を温存するんだ、いいな?」
奏「分かったわ」
志希「周子ちゃんに美嘉ちゃん、頑張ってね!」
フレデリカ「その代わり、第3審査はアタシ達にお任せ♪」
周子「うん!あたしと美嘉ちゃんでしっかり繋いであげるから、第3審査でぬからないでね?」
奏「もちろん!最高のステージにして見せるわ!」
P「よし!じゃあお前ら、第2審査も楽しんで来い!」
P「......周子、第2審査の間だけなら、全力を出しても体力は持つか?」
周子「多分大丈夫....ううん、絶対持たせて見せる」
P「よし、じゃあ立ち位置を変えよう。周子、お前がセンターに入れ」
周子「センター?あたしが?」
P「ああ。お前にはなるべく差を縮められない様に、ちょっと無茶をしてもらう」
周子「......なるほどねー、皆のの体力を温存するために、あたしに働けって事か。よし、任せて!」
P「頼むぞ周子。そして美嘉、お前は前に出て周子のフォローを頼む。ウチで一番スタミナがあるのはお前だからな、二人でリードを何とか死守してくれ」
美嘉「オッケー!」
P「そして奏、志希、フレデリカは後ろに下がって第3審査の為に体力を温存するんだ、いいな?」
奏「分かったわ」
志希「周子ちゃんに美嘉ちゃん、頑張ってね!」
フレデリカ「その代わり、第3審査はアタシ達にお任せ♪」
周子「うん!あたしと美嘉ちゃんでしっかり繋いであげるから、第3審査でぬからないでね?」
奏「もちろん!最高のステージにして見せるわ!」
P「よし!じゃあお前ら、第2審査も楽しんで来い!」
102: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:55:17.03 :O/b6jecx0
続く第2審査はトライアドプリムスが先攻、LiPPSが後攻でスタートした
そして.......
第二審査 結果
LiPPS 768365票(累計1550908票)
トライアドプリムス 818650票(累計1497942票)
凛「第2審査は勝てたけど.....」
奈緒「差は10万から6万...大体半分いかないくらいかー。もうちょっと行けると思ったんだけどな」
トラプリP「こっちが後半の巻き返しを狙ってるのを読んで、第2審査は温存しに来ると思ってたからな。その隙をついて一気に縮めれると思ったんだが....成程、第2審査と第3審査で力を分けてきたか」
加蓮「周子と美嘉を前に出してリードを保ちつつ残りのメンバーの体力を温存する....面白いことしてくれるじゃん」
加蓮「.......でも!」
モニターにでかでかと映しだされた、トライドプリムスの描かれたコイン
それはようやく、ステージの風向きがあたし達に回ったことを告げた
加蓮「最後の最後で来たチャンス.......絶対、ものにして見せる!!」
トラプリ『勝つのはあたし(私)達だ!!』
続く第2審査はトライアドプリムスが先攻、LiPPSが後攻でスタートした
そして.......
第二審査 結果
LiPPS 768365票(累計1550908票)
トライアドプリムス 818650票(累計1497942票)
凛「第2審査は勝てたけど.....」
奈緒「差は10万から6万...大体半分いかないくらいかー。もうちょっと行けると思ったんだけどな」
トラプリP「こっちが後半の巻き返しを狙ってるのを読んで、第2審査は温存しに来ると思ってたからな。その隙をついて一気に縮めれると思ったんだが....成程、第2審査と第3審査で力を分けてきたか」
加蓮「周子と美嘉を前に出してリードを保ちつつ残りのメンバーの体力を温存する....面白いことしてくれるじゃん」
加蓮「.......でも!」
モニターにでかでかと映しだされた、トライドプリムスの描かれたコイン
それはようやく、ステージの風向きがあたし達に回ったことを告げた
加蓮「最後の最後で来たチャンス.......絶対、ものにして見せる!!」
トラプリ『勝つのはあたし(私)達だ!!』
103: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:57:28.19 :O/b6jecx0
周子「ハァ.....ハァ.....!」
美嘉「後攻.....取られちゃったね.....」
P「クソッ、流れが向こうに行っちまったか」
奏「でも、周子と美嘉のおかげでかなりリードを保つことができたわ。まだ勝機はちゃんと残ってる」
志希「じゃあ、今度はあたし達が頑張らなきゃね!」
フレデリカ「あたし達にお任せ―!」
周子「ゴメン3人とも、頼んだよ」
奏「ええ、後は私たちに任せて。
周子と美嘉が繋いでくれたバトン、決して無駄にはしない!
周子「ハァ.....ハァ.....!」
美嘉「後攻.....取られちゃったね.....」
P「クソッ、流れが向こうに行っちまったか」
奏「でも、周子と美嘉のおかげでかなりリードを保つことができたわ。まだ勝機はちゃんと残ってる」
志希「じゃあ、今度はあたし達が頑張らなきゃね!」
フレデリカ「あたし達にお任せ―!」
周子「ゴメン3人とも、頼んだよ」
奏「ええ、後は私たちに任せて。
周子と美嘉が繋いでくれたバトン、決して無駄にはしない!
104: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 22:59:39.17 :O/b6jecx0
第3審査、先攻となったLiPPSは、先の審査で後ろに下がっていた3人がメインとなってアピールしている
体力を温存した甲斐あってか、前に出ている3人のパフォーマンスはクライマックスに相応しい、最高の出来だ
観客達は次々と彼女達に魅了されて、ボルテージもすでに昇るところまで昇り詰めている
メインにするアイドルを第2審査と歳3審査で分ける....向こうのプロデューサーも、土壇場でなかなか良い作戦を思い付いたものだ
だが......
トラプリP「811プロ......貴方たちは一つだけミスを犯した」
第3審査、先攻となったLiPPSは、先の審査で後ろに下がっていた3人がメインとなってアピールしている
体力を温存した甲斐あってか、前に出ている3人のパフォーマンスはクライマックスに相応しい、最高の出来だ
観客達は次々と彼女達に魅了されて、ボルテージもすでに昇るところまで昇り詰めている
メインにするアイドルを第2審査と歳3審査で分ける....向こうのプロデューサーも、土壇場でなかなか良い作戦を思い付いたものだ
だが......
トラプリP「811プロ......貴方たちは一つだけミスを犯した」
105: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:05:28.77 :O/b6jecx0
P「クソッ!ダメだ、これじゃ足りないッ....!!」
アイドルユニットというのは人数が多い分インパクトも強くなるが、その分全体のバランスを取るのが難しくもなる
一人でも崩れてしまえば、なし崩しに全員の調子が崩壊してしまう
体力を温存させた奏達はしっかりと100%のパフォーマンスが出来ている。だが周子と美嘉は限界が近い!
LiPPSは元々5人のユニット。もしそのうち二人のスタミナが尽きて完全にバテてしまったら....
いや、そもそも5人がかりでようやく3人のトライアドプリムスと互角だったんだ
全員で全力を出してぶつかりに行かなければ、流れを完全に持っていかれちまう..........!
クソッ!完全に俺の作戦ミスだ!
やはり、リードを捨ててでも第2審査は温存させるべきだった.....!
P(.....だが後悔しても、俺に出来るのは祈ることだけ......)
頑張れ『LiPPS』......!!
P「クソッ!ダメだ、これじゃ足りないッ....!!」
アイドルユニットというのは人数が多い分インパクトも強くなるが、その分全体のバランスを取るのが難しくもなる
一人でも崩れてしまえば、なし崩しに全員の調子が崩壊してしまう
体力を温存させた奏達はしっかりと100%のパフォーマンスが出来ている。だが周子と美嘉は限界が近い!
LiPPSは元々5人のユニット。もしそのうち二人のスタミナが尽きて完全にバテてしまったら....
いや、そもそも5人がかりでようやく3人のトライアドプリムスと互角だったんだ
全員で全力を出してぶつかりに行かなければ、流れを完全に持っていかれちまう..........!
クソッ!完全に俺の作戦ミスだ!
やはり、リードを捨ててでも第2審査は温存させるべきだった.....!
P(.....だが後悔しても、俺に出来るのは祈ることだけ......)
頑張れ『LiPPS』......!!
106: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:08:08.34 :O/b6jecx0
.....とか思ってるんやろうなぁ、Pさん
そりゃあ、確かに凄くキツイよ。心臓バクバク言ってるし、四肢はもう気合で動かしてるって感じ
今にぶっ倒れてもおかしくないかも
....でも、大丈夫
3人が約束通り頑張ってくれたおかげで、あたしも美嘉ちゃんも、ギリギリ曲の終わりまで体力を残すことができた
本当に少しだけ、雀の涙くらいの体力だけど、このクライマックスで最後の賭けをするには、十分すぎる体力!
美嘉ちゃんも準備万端みたいやね!
それじゃあ、行くよ!
周子&美嘉(あたし達の全力を、ここでぶっ放す!!)
.....とか思ってるんやろうなぁ、Pさん
そりゃあ、確かに凄くキツイよ。心臓バクバク言ってるし、四肢はもう気合で動かしてるって感じ
今にぶっ倒れてもおかしくないかも
....でも、大丈夫
3人が約束通り頑張ってくれたおかげで、あたしも美嘉ちゃんも、ギリギリ曲の終わりまで体力を残すことができた
本当に少しだけ、雀の涙くらいの体力だけど、このクライマックスで最後の賭けをするには、十分すぎる体力!
美嘉ちゃんも準備万端みたいやね!
それじゃあ、行くよ!
周子&美嘉(あたし達の全力を、ここでぶっ放す!!)
107: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:12:25.88 :O/b6jecx0
~~~数日前、合宿中~~~
青木「来たな、二人とも」
美嘉「トレーナーさん、なんであたし達だけ呼び出したの?」
周子「あたしだけならなんかお叱りかもって思ったんだけどねー」
青木「別に説教するわけじゃない、むしろ先ほどのお前ら二人のダンス技術を見込んで話がある」
周子「話って?」
青木「IG本戦、どのユニットもトップレベルのアイドル達だ。そんな相手に、ただただ真っ向勝負を挑むだけじゃ勝つのは難しいだろう。必ず、強敵と戦うための確かな武器が必要になるだろう」
周子「武器?」
青木「言ってしまえば『必殺技』というやつだ。それも、観客の度肝を抜いて、一気に心に深く刻み込まれるような派手なものがな」
青木「だから、お前たちにその必殺技を伝授する」
美嘉「必殺技....口に出すとちょっと恥ずかしいけど、なんだかカッコイイじゃん!」
青木「まずは一度私がやって見せよう。いくぞ......」
~~~数日前、合宿中~~~
青木「来たな、二人とも」
美嘉「トレーナーさん、なんであたし達だけ呼び出したの?」
周子「あたしだけならなんかお叱りかもって思ったんだけどねー」
青木「別に説教するわけじゃない、むしろ先ほどのお前ら二人のダンス技術を見込んで話がある」
周子「話って?」
青木「IG本戦、どのユニットもトップレベルのアイドル達だ。そんな相手に、ただただ真っ向勝負を挑むだけじゃ勝つのは難しいだろう。必ず、強敵と戦うための確かな武器が必要になるだろう」
周子「武器?」
青木「言ってしまえば『必殺技』というやつだ。それも、観客の度肝を抜いて、一気に心に深く刻み込まれるような派手なものがな」
青木「だから、お前たちにその必殺技を伝授する」
美嘉「必殺技....口に出すとちょっと恥ずかしいけど、なんだかカッコイイじゃん!」
青木「まずは一度私がやって見せよう。いくぞ......」
108: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:14:00.32 :O/b6jecx0
青木「....っと!こんな感じだ」
美嘉「す、凄い.......!」
周子「青木さん、なんで今までそんな凄い技隠してたん!?」
青木「そりゃあ隠すさ、この技は生半可な努力で習得できるもんじゃない。それに、もし本番でこの技を失敗すれば大ケガするかもしれない」
青木「それでも....これを習得する覚悟はあるか?」
周子「....青木さんは、あたしたちなら無理じゃないと思ったから、これを見せたんだよね」
青木「ああ、だがとんでもない無茶振りではある自覚はある.....残り数日でこれを身につけるには、文字通り地獄の特訓を受けてもらうことになるだろう」
周子「そっか...なら、美嘉ちゃん!」
美嘉「そうだね、周子ちゃん!」
周子&美嘉『やってやるしかないよね!』
青木「....っと!こんな感じだ」
美嘉「す、凄い.......!」
周子「青木さん、なんで今までそんな凄い技隠してたん!?」
青木「そりゃあ隠すさ、この技は生半可な努力で習得できるもんじゃない。それに、もし本番でこの技を失敗すれば大ケガするかもしれない」
青木「それでも....これを習得する覚悟はあるか?」
周子「....青木さんは、あたしたちなら無理じゃないと思ったから、これを見せたんだよね」
青木「ああ、だがとんでもない無茶振りではある自覚はある.....残り数日でこれを身につけるには、文字通り地獄の特訓を受けてもらうことになるだろう」
周子「そっか...なら、美嘉ちゃん!」
美嘉「そうだね、周子ちゃん!」
周子&美嘉『やってやるしかないよね!』
109: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:15:08.60 :O/b6jecx0
トラプリP(バックの二人が、前へ出始めた!?)
P(二人とも、もう限界なんて超えてるはず....一体なにする気だ!?)
周子(正直、100%成功させられるわけじゃない)
美嘉(でも、ここで決めずにトップアイドルなんて名乗れない!だから!)
周子&美嘉(絶対、決めて見せる!!)
トラプリP(バックの二人が、前へ出始めた!?)
P(二人とも、もう限界なんて超えてるはず....一体なにする気だ!?)
周子(正直、100%成功させられるわけじゃない)
美嘉(でも、ここで決めずにトップアイドルなんて名乗れない!だから!)
周子&美嘉(絶対、決めて見せる!!)
110: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:17:02.06 :O/b6jecx0
蝶が、舞い飛んだ
ステージに立つ私達、裏で働くプロデューサーさんとスタッフ達、次のステージを控えているアイドル達
そして、ドームに隙間なく敷き詰められた観客達
この空間に存在する数万の目が一斉に奪われる
今、この世界は、二人の蝶に支配されていた
蝶が、舞い飛んだ
ステージに立つ私達、裏で働くプロデューサーさんとスタッフ達、次のステージを控えているアイドル達
そして、ドームに隙間なく敷き詰められた観客達
この空間に存在する数万の目が一斉に奪われる
今、この世界は、二人の蝶に支配されていた
111: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:19:08.58 :O/b6jecx0
P「あいつら、いつの間にあんなバック転ができるように....いや、あれはただのバク転じゃねぇ....」
トラプリP(バック転....それ自体はアイドルのパフォーマンスでもそう珍しいものでもない。身体能力に自信があるアイドルなら、かなりの割合がダンスに取り入れている)
トラプリP(だが....あそこまで豪快且つ美しい物を、しかもそれを三連続でやったアイドルは、おそらく今地球上で彼女たちだけだろう.....)
トラプリP(あれ程の技、もちろん百発百中ではないはず。しかも失敗すれば大ケガに繋がる....実行するのにはとんでもない勇気が必要だろう。本番で、しかもクライマックスというプレッシャーのかかる状態では特に)
.......これまでか
加蓮「プロデューサーさん、なーに暗い顔してるの」
トラプリP「えっ!?ああ、すまない。そんなに暗い顔してたか?」
加蓮「うん、すっごい暗い顔してた」
奈緒「まあ、あんなの見せられちゃ意気消沈するのも無理は無いかもしれないけどさ。次はあたし達がステージに立つんだぞ?」
凛「だから、プロデューサーもそんな落ち込まないで。ちゃんと笑顔で送りだしてよ。まだ負けが決まったわけじゃないんだからさ」
トラプリP「お前ら....大丈夫なのか?」
加蓮「なぁに?あたし達がすっかりビビったと思っちゃった?」
加蓮「....大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ。大事なことはちゃんとわかってる。ステージに立てば、私達がやることはただ一つ!」
P「あいつら、いつの間にあんなバック転ができるように....いや、あれはただのバク転じゃねぇ....」
トラプリP(バック転....それ自体はアイドルのパフォーマンスでもそう珍しいものでもない。身体能力に自信があるアイドルなら、かなりの割合がダンスに取り入れている)
トラプリP(だが....あそこまで豪快且つ美しい物を、しかもそれを三連続でやったアイドルは、おそらく今地球上で彼女たちだけだろう.....)
トラプリP(あれ程の技、もちろん百発百中ではないはず。しかも失敗すれば大ケガに繋がる....実行するのにはとんでもない勇気が必要だろう。本番で、しかもクライマックスというプレッシャーのかかる状態では特に)
.......これまでか
加蓮「プロデューサーさん、なーに暗い顔してるの」
トラプリP「えっ!?ああ、すまない。そんなに暗い顔してたか?」
加蓮「うん、すっごい暗い顔してた」
奈緒「まあ、あんなの見せられちゃ意気消沈するのも無理は無いかもしれないけどさ。次はあたし達がステージに立つんだぞ?」
凛「だから、プロデューサーもそんな落ち込まないで。ちゃんと笑顔で送りだしてよ。まだ負けが決まったわけじゃないんだからさ」
トラプリP「お前ら....大丈夫なのか?」
加蓮「なぁに?あたし達がすっかりビビったと思っちゃった?」
加蓮「....大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ。大事なことはちゃんとわかってる。ステージに立てば、私達がやることはただ一つ!」
112: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:19:42.55 :O/b6jecx0
トラプリ『皆に、最高のステージを届ける事!』
トラプリ『皆に、最高のステージを届ける事!』
113: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:22:43.42 :O/b6jecx0
トラプリP「!!!」
トラプリP「そうか、そうだよな....」
加蓮「だからプロデューサー......ちゃんと、あたし達を送り出して。プロデューサーに頑張れって言ってもらえれば、どんな逆風に吹かれたって、きっと輝けるから.....!」
トラプリP「そうか....なら、頑張って来い」
トラプリP「トライアドプリムス!ファンの皆が、ステージでお前らを待っている!全力で楽しませて来い!」
トラプリ『うん!』
プロデューサー.....行ってきます!!!
トラプリP「!!!」
トラプリP「そうか、そうだよな....」
加蓮「だからプロデューサー......ちゃんと、あたし達を送り出して。プロデューサーに頑張れって言ってもらえれば、どんな逆風に吹かれたって、きっと輝けるから.....!」
トラプリP「そうか....なら、頑張って来い」
トラプリP「トライアドプリムス!ファンの皆が、ステージでお前らを待っている!全力で楽しませて来い!」
トラプリ『うん!』
プロデューサー.....行ってきます!!!
114: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:25:31.10 :O/b6jecx0
~~~~~ステージ裏~~~~~~
P「みんなお帰り!本当にお疲れさま!」
周子「はぁ....はぁ....Pさん、あたし達、やったよ.....」
美嘉「どう、だった....?あたし達、カッコよかった....?」
P「...ああ!最高だった!今日のMVPは間違いなくお前たちだ!」
奏「ステージに立っていた私達も、貴方たちに目を奪われたわ.....二人とも、本当に凄かったわよ」
周子「そっか.....よかっ、た....」フラッ
美嘉「でも、ちょっともう限界かな...」バタッ
フレデリカ「わっ!二人とも大丈夫?」
志希「明らかにオーバーワークだね、ちょっと控室で休みにいこうか」
周子「そうする....ごめん、誰か肩貸して...ちょっとまとも歩けそうにない」
美嘉「あたしもー....でも、全部出し切ったって気持ち...!」
P「じゃあ俺が控室まで連れてくよ。ほら二人とも、肩に腕まわして.」
奏「あら、プロデューサーさんったら両手に花ね♪」
美嘉「あたし達のファンが見たら刺されちゃうかもしれないよー?」
周子「あららー、Pさん大ピンチやねー♪」
P「こんな時までからかうな......でも」
二人とも、本当にお疲れさま.....
最高に、カッコよかったぞ......!
~~~~~ステージ裏~~~~~~
P「みんなお帰り!本当にお疲れさま!」
周子「はぁ....はぁ....Pさん、あたし達、やったよ.....」
美嘉「どう、だった....?あたし達、カッコよかった....?」
P「...ああ!最高だった!今日のMVPは間違いなくお前たちだ!」
奏「ステージに立っていた私達も、貴方たちに目を奪われたわ.....二人とも、本当に凄かったわよ」
周子「そっか.....よかっ、た....」フラッ
美嘉「でも、ちょっともう限界かな...」バタッ
フレデリカ「わっ!二人とも大丈夫?」
志希「明らかにオーバーワークだね、ちょっと控室で休みにいこうか」
周子「そうする....ごめん、誰か肩貸して...ちょっとまとも歩けそうにない」
美嘉「あたしもー....でも、全部出し切ったって気持ち...!」
P「じゃあ俺が控室まで連れてくよ。ほら二人とも、肩に腕まわして.」
奏「あら、プロデューサーさんったら両手に花ね♪」
美嘉「あたし達のファンが見たら刺されちゃうかもしれないよー?」
周子「あららー、Pさん大ピンチやねー♪」
P「こんな時までからかうな......でも」
二人とも、本当にお疲れさま.....
最高に、カッコよかったぞ......!
115: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:26:34.38 :O/b6jecx0
司会「いやー、本当に白熱した戦いでした!両者共に、最後まで一歩も譲らない激戦.......どちらが勝ったのか予測がついている者は誰一人いないでしょう!」
司会「しかし、たった今集計が終わりました!ついに第一試合の勝者が決まります!皆さま、心の準備はいいですか!?」
P(やれることはやった....周子と美嘉の最後の大技のおかげで、大分観客の心を持って行けたはず....だが、トラプリの最後のパフォーマンスも負けてなかった。むしろ今まで見た中で最高の物だった!)
P(大トリなのも相まって、かなり強く観客に印象を残された....逆転されていてもおかしくないインパクトだったが.....頼む!)
司会「それでは発表します!本戦第一試合を制し、決勝へと駒を進めたのは.....
司会「いやー、本当に白熱した戦いでした!両者共に、最後まで一歩も譲らない激戦.......どちらが勝ったのか予測がついている者は誰一人いないでしょう!」
司会「しかし、たった今集計が終わりました!ついに第一試合の勝者が決まります!皆さま、心の準備はいいですか!?」
P(やれることはやった....周子と美嘉の最後の大技のおかげで、大分観客の心を持って行けたはず....だが、トラプリの最後のパフォーマンスも負けてなかった。むしろ今まで見た中で最高の物だった!)
P(大トリなのも相まって、かなり強く観客に印象を残された....逆転されていてもおかしくないインパクトだったが.....頼む!)
司会「それでは発表します!本戦第一試合を制し、決勝へと駒を進めたのは.....
116: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:27:02.58 :O/b6jecx0
第三審査 結果
LiPPS 918754票(累計2469662票)
トライアドプリムス 901515票(累計2399457票)
勝者 LiPPS(811プロ)
第三審査 結果
LiPPS 918754票(累計2469662票)
トライアドプリムス 901515票(累計2399457票)
勝者 LiPPS(811プロ)
117: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:27:55.10 :O/b6jecx0
P「かっ.....た....?」
P「みんな!俺たちの勝ちだ!」
『やったあああああああああ!!!』
P「かっ.....た....?」
P「みんな!俺たちの勝ちだ!」
『やったあああああああああ!!!』
118: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:29:55.85 :O/b6jecx0
凛「完敗、だね」
トラプリP「すまない、俺の采配ミスだ....第一審査で、力を温存させすぎた.....」
奈緒「Pさんのせいじゃねぇよ。あたし達は全員で全力を出してぶつかって、それでも負けた。だから、誰のせいとかじゃないって」
トラプリP「奈緒.......」
加蓮「それに、まだあたし達のアイドルの道が終わったわけじゃない。むしろ、これからまだまだ続いてくんだから」
加蓮「だから....次は勝てるように、これから頑張ろ?泣いてる暇なんて.....ゴメン、やっぱ悔しい」
凛「あはは...加蓮ったら、涙、我慢できてないよ....?」
奈緒「そう言う凛もだろ....ていうか、あたしもか。Pさん、ちょっと胸貸してくれるか?」
トラプリP「....ああ、今は泣いていい。泣くだけ泣いたら、また次のステージへ、皆で歩き出そう」
トラプリ『うん....!』
加蓮(LiPPS.....あたし達に勝ったんだから....絶対、優勝してよね!)
凛「完敗、だね」
トラプリP「すまない、俺の采配ミスだ....第一審査で、力を温存させすぎた.....」
奈緒「Pさんのせいじゃねぇよ。あたし達は全員で全力を出してぶつかって、それでも負けた。だから、誰のせいとかじゃないって」
トラプリP「奈緒.......」
加蓮「それに、まだあたし達のアイドルの道が終わったわけじゃない。むしろ、これからまだまだ続いてくんだから」
加蓮「だから....次は勝てるように、これから頑張ろ?泣いてる暇なんて.....ゴメン、やっぱ悔しい」
凛「あはは...加蓮ったら、涙、我慢できてないよ....?」
奈緒「そう言う凛もだろ....ていうか、あたしもか。Pさん、ちょっと胸貸してくれるか?」
トラプリP「....ああ、今は泣いていい。泣くだけ泣いたら、また次のステージへ、皆で歩き出そう」
トラプリ『うん....!』
加蓮(LiPPS.....あたし達に勝ったんだから....絶対、優勝してよね!)
119: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:39:35.51 :O/b6jecx0
勝負である以上、必ず勝者と敗者が分かれる
だが、敗者になれば終わりというわけでは無い
むしろ、どれだけの屈辱を味わおうと、どれだけ不格好に泣くことになろうと
それでも立ち上がり、次に繋げようとする事こそ、人間として成長した証なのだ
そして.....
それをいつだって、何度だって笑顔で前を向いて出来るからこそ、『アイドル』は美しいのだろう
勝負である以上、必ず勝者と敗者が分かれる
だが、敗者になれば終わりというわけでは無い
むしろ、どれだけの屈辱を味わおうと、どれだけ不格好に泣くことになろうと
それでも立ち上がり、次に繋げようとする事こそ、人間として成長した証なのだ
そして.....
それをいつだって、何度だって笑顔で前を向いて出来るからこそ、『アイドル』は美しいのだろう
120: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:40:59.05 :O/b6jecx0
奏「私達が、決勝進出.....」
美嘉「あはは......なんか、夢みたいだね」
志希「夢かどうか試してみる?いいものあるよ❤」
美嘉「いや、なんかやばそうだからやめとく....」
フレデリカ「んー.....!ほっぺつねって痛いって事は、現実だね!」
周子「そういや、決勝の相手はどうなるんやろ?」
P「次の第2試合で勝った方と、1週間後に決勝で戦うことになるな。そろそろ始まるし見に行くか?」
奏「そうね、次の相手がどんなアイドルか、しっかりこの目に焼き付けておきましょう」
奏「私達が、決勝進出.....」
美嘉「あはは......なんか、夢みたいだね」
志希「夢かどうか試してみる?いいものあるよ❤」
美嘉「いや、なんかやばそうだからやめとく....」
フレデリカ「んー.....!ほっぺつねって痛いって事は、現実だね!」
周子「そういや、決勝の相手はどうなるんやろ?」
P「次の第2試合で勝った方と、1週間後に決勝で戦うことになるな。そろそろ始まるし見に行くか?」
奏「そうね、次の相手がどんなアイドルか、しっかりこの目に焼き付けておきましょう」
121: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:41:50.40 :O/b6jecx0
人々の夢を乗せて、踊り、魂を輝かせるアイドルのステージ
IGという特別な舞台で、私達は他の何に代えることもできないまばゆい光を見る......
はずだった
人々の夢を乗せて、踊り、魂を輝かせるアイドルのステージ
IGという特別な舞台で、私達は他の何に代えることもできないまばゆい光を見る......
はずだった
122: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:42:33.96 :O/b6jecx0
鳴動するステージで私達を待っていたのは、光り輝く夢ではなく
底が見えなく程暗く、あまりにも残酷な悪意が、大口を開けて待っていたのだ
鳴動するステージで私達を待っていたのは、光り輝く夢ではなく
底が見えなく程暗く、あまりにも残酷な悪意が、大口を開けて待っていたのだ
123: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:43:48.38 :O/b6jecx0
スタッフ1「おい!早く救急車呼べ!」
スタッフ2「くそっ!なんでこんなことに!」
奏「そんな.....」
P「おい....おいおいおいおい!一体どういう事だよ!」
覇王エンジェルズ、転落事故により棄権
よって第2試合の勝者は、そして、私達が決勝で戦う相手は.....
スタッフ1「おい!早く救急車呼べ!」
スタッフ2「くそっ!なんでこんなことに!」
奏「そんな.....」
P「おい....おいおいおいおい!一体どういう事だよ!」
覇王エンジェルズ、転落事故により棄権
よって第2試合の勝者は、そして、私達が決勝で戦う相手は.....
124: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:44:25.19 :O/b6jecx0
奏(891プロ所属、『Project,Queen』.........!)
奏(891プロ所属、『Project,Queen』.........!)
125: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:51:07.12 :O/b6jecx0
夢のドームに吹き荒れる嵐は、未だ止まない
でも、全ての因縁に決着を付けるその瞬間は、もう目の前に迫っている
物語がエンドロールへ近づいていく音を、私は確かに感じていた......
to be continued......
夢のドームに吹き荒れる嵐は、未だ止まない
でも、全ての因縁に決着を付けるその瞬間は、もう目の前に迫っている
物語がエンドロールへ近づいていく音を、私は確かに感じていた......
to be continued......
126: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/13(土) 23:54:29.39 :O/b6jecx0
Chapter20終了したところで、今回はここまでー
ついに最後の舞台.....ですが案の定長くなってしまい、執筆が難航しております
あと4話(とエンディング)程で終わる予定ですが、どこかで一度時間を開けさせていただくかもしれません
ついに最後の舞台.....ですが案の定長くなってしまい、執筆が難航しております
あと4話(とエンディング)程で終わる予定ですが、どこかで一度時間を開けさせていただくかもしれません
コメント 0