【デレステ】江上椿「いろいろな写真」 : モバマス SS

2： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:28:49.80 ：1yJNuF7A0

小梅「椿さん…おはよう…ございます」

椿「小おはようございます、小梅ちゃん」

小梅「あのね…私、椿さんに聞きたいこと…あるの…」

椿「あら？なんでしょうか…」

小梅「椿さんって…写真に詳しいよね…？」

椿「はい、写真やカメラのことなら任せてください♪」

小梅「じゃあ…心霊写真の…ことなんだけど…」

椿（あら…これは…まさか怖い話の展開…？！）

江上椿

白坂小梅

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3： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:30:55.60 ：1yJNuF7A0

小梅「心霊写真って…実はカメラの調節とか…撮り方で…簡単に撮れるって…聞いた…から」

椿（ホッ…普通に写真の話みたい…）

椿「そうですね、俗に言われる心霊写真は…実は撮影技術や現像過程で簡単に撮れたり…捏造しちゃうことも出来ちゃうんですよ」

小梅「そう…なんだ…」

椿「写真の中に丸い半透明のモノが映り込む『オーブ現象』なんていうのは有名ですよね。あれはカメラレンズの表面に付いたホコリや空気中の塵とか雨粒や水蒸気や水滴が、太陽光や照明やカメラのフラッシュとかの強い光に反射して丸く写る現象なんですよ」

小梅「そっか…！だから…ホコリっぽい廃屋…とか、湿気のある樹海…とかだと…オーブ現象が起きやすいんだ…ね？」

椿「そうなんですよ」ﾌﾌﾌ

椿「あとは単純に見間違えだったりとか、構図の問題だったり…ほら、点とか丸いものが3つ並んでいると顔に見えるとか…」

小梅「それ…知ってる…ミシュラクラ現象…！木の木目とか…水面の波がヒトの顔に見えるのは…人間の脳が他の人の顔を認識しやすくするために………」

椿（こっちの話は…小梅ちゃんの方が詳しそうですね…）ﾌﾌﾌ

4： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:32:19.50 ：1yJNuF7A0

　　　　　─　後日　─

小梅「椿さん、椿さん…」ｸｲｸｲ

椿「あっ、小梅ちゃん。どうしたの？」

小梅「椿さんのアドバイス通り…写真…撮ったら…面白い写真…撮れた…よ？」

椿「本当ですか？ふふふ、お話したかいがありました♪」

小梅「これ…なんだけど…。これは…なんていう現象……？」

椿「…小梅ちゃん…」

椿「…これは、霊現象です」

6： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:41:56.50 ：1yJNuF7A0

藍子「その子とっても人懐こくて、近寄っても全然逃げないんだよ～」

裕子「確かにこんなに近くで撮れるなんて…藍子ちゃんはサイキックカメラマンの才能がありますよ！！」

藍子「サイキックカメラマンかぁ…ふふ、だったらもっとすごい写真にもチャレンジしちゃおうかなぁ」

椿「おはようございます。あら…写真の話ですか？」

藍子「あ、椿さん！おはようございます♪」

裕子「おはようございます、椿さん！見てください！このかわいいネコちゃんの写真を！」

椿「あら、かわいい黒猫さん…綺麗に撮れてますね」

藍子「あ、その写真のことで椿さんに相談が…」

椿「！　写真のことなら任せてください♪」

高森藍子

高森藍子？

堀裕子

7： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:45:39.33 ：1yJNuF7A0

藍子「この写真…もっと猫ちゃんをメインにした写真にしたいんです」

椿「メインに…ですか？」

藍子「あの、背景がボケてて…撮りたいものだけくっきり写ってるような…」

椿「あぁ、背景ぼかしですね。それなら被写体と背景が遠いと撮りやすいですよ」

藍子「被写体と背景の距離ですか…」ｳｰﾝ

椿「この構図だと黒猫さんを上から見下ろした形になってますけど、横から撮れば背景が地面ではなく街並みになるので距離が遠くなって、より黒猫さんがメインに見えるようになりますよ」

藍子「なるほど～、そんな方法があるんですね」

椿「あとは…ちょっと特殊ですけど、黒猫さんみたいな人の目線より低い被写体をあえて見上げるように撮ると不思議な写真に出来たりします」

藍子「とっても参考になります♪」

裕子「………」

裕子「つまり全部まとめてサイキックパワーってことですね！！！！！」

8： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:51:54.18 ：1yJNuF7A0

まゆ「あの、椿さん…」

椿「まゆちゃん？どうしました？」

まゆ「椿さんに…写真の撮り方を教わりたくて…」

椿「あら…それはまた突然…」

まゆ「実は少し前から写真を撮る機会があるんですけど…私、撮られるのは慣れてましたけど、撮るほうは…」

椿「そういえばまゆちゃんは前にモデルをやってたんですよね」

まゆ「はい。これを機に、撮るほうにも少し興味がわいてきまして…」

椿（写真に興味のある方が増えてきて嬉しいですね…ここは…！）

椿「任せて、まゆちゃん！私の撮影技術の全てを初歩から伝授します！」

まゆ「椿さん…ありがとうございます♪」

佐久間まゆ

9： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:53:16.21 ：1yJNuF7A0

　　　　　─　後日　─

椿（あっ、あそこにいるのは…）

椿「まゆちゃん、おはようございます」

まゆ「あ、椿さん…おはようございますぅ」

椿「どうですか？あれから写真のほうは…」

まゆ「はい、椿さんのご教授のおかげで…とっても素敵な写真がたくさん撮れました。見てくださいますか？」

椿「ぜひ！どれどれ……わぁ～……」

椿（コレ、全部プロデューサーさんの盗撮写真みたいだけど…大丈夫なのかな…）

10： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 09:58:29.19 ：1yJNuF7A0

輝子「ﾌﾋ…つ、椿さん…お、おはようございます…」

椿「輝子ちゃん、おはようございます♪」

輝子「あ、あの…まゆさんから聞いたんだ…写真の撮り方…教わったって…」

椿「あ、あぁ…えぇ……まぁ……」

輝子「実は…私も、トモダチの写真を撮りたくて…」

椿「あら、お友達の写真ですか…それは（盗撮よりかは）良いですね」

輝子「だから…よかったら…ちょっとだけでも…簡単な写真の撮り方…教えて…くれないか…？」

椿「もちろん、喜んで♪」

輝子「ありがとう…椿さん…ﾌﾋ…♪」

星輝子

11： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 10:00:33.90 ：1yJNuF7A0

　　　　　─　後日　─

輝子「椿さん…」ｸｲ

椿「きゃっ！あ、輝子ちゃん…またプロデューサーさんの机の下にいたんですね」

輝子「お、驚かせて…ごめん…写真…撮ったから…見てほしくて…」

椿「お友達の写真撮ったんですね、ぜひ見せてください♪」

輝子「は、はい…これは椎茸くん…これがエリンギくん…こっちはえのきくん…あ、これは椎茸くんの子実体が出始めたところ…これは…やっと松茸の栽培が出来たやつ………ﾌ、ﾌﾋ…どう…かな…？」

椿（どうしましょう……1度にこんな大量にキノコの写真を見せられたのは初めてです…。しかも全部すごい地味……）

12： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 10:01:55.18 ：1yJNuF7A0

かな子「んー、おいしー♪」

椿（あら、いい笑顔♪）ﾊﾟｼｬ

かな子「あっ椿さん、今撮りました？」

椿「ふふ、とってもいい笑顔してたわよ」

かな子「えっ、そうでしたか…？」

椿「かな子ちゃんがお菓子食べてる時はいつも素敵な顔してるから…つい撮りたくなっちゃうのよね。ごめんなさいね」

かな子「えへへ、そんな…大丈夫ですよ」

かな子「はむっ…このマカロンも甘くておいしぃー♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

椿（かわいい♪）ﾊﾟｼｬ

13： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 10:12:20.26 ：1yJNuF7A0

　　　　　─　後日　─
Ｐ「この写真は…」

かな子「Ｐさんおはようございます。何してるんですか？」

Ｐ「椿が忘れていった写真が見てたんだが…かな子、この写真…」

かな子「あ、これはこの間撮ってもらった写真ですね」

Ｐ「これもこれもこっちもあっちも、全部お菓子食べてる写真なんだけど…」

かな子「えっ！？あっ、こ、これは…椿さんが『お菓子を食べてる時とってもいい笑顔してるから』って…！」

Ｐ「それにしてもこの量…」

かな子「ぜ、全部1日で食べたわけじゃないですよ！？」

Ｐ「でもこれとこれとこの写真は同じ日っぽいけど」

かな子「こここ、これは…！あっ！この日の２日後はハードなレッスンとかしましたし…！！」

Ｐ「…………」

14： ◆VPucqebyL.：2018/12/10(月) 10:13:58.66 ：1yJNuF7A0

椿の弁護とかな子の（決してダイエット目的ではない）レッスンの増加を条件に、お菓子禁止令が発令されることはなかった───！

おめでとうかな子！　がんばれかな子！

そしてかな子は今日もお菓子を頬張る───！

その輝かしい笑顔のために────！！

三村かな子