【①はこちら】
289: :2011/02/02(水) 08:18:25.83 ID:

翌朝、俺は起きて会社に向かった。
車で会社に向かう途中で、今回起きた事件の全てが鼻琳の所為だという妄想をこりずにしていた。

(俺の心の中に巣食う悪魔鼻りんめ。お前なんか華琳じゃない。お前は悪魔だ! お前が俺を甘い誘惑の罠に嵌めて、全てを壊したんだ…!許さないぞ…!)


社内のトイレで顔に引っかき傷が見つかった。ちょっと瘡蓋になっている。みっともない。
同僚達に気づかれ、
「どうしたの?その傷?」と言われたが、夫婦喧嘩ともいえずちょっと爪で引っかいちゃって…
と言い訳した。

皆さん。僕は鼻琳にそそのかされ、嘘を重ね、嫁に愛想をつかされたお馬鹿さんですよ。あは…あはは…
なんて永沢君と藤木君みたいな感じになってた。

そして、お昼に御父さんからメールが来た。
内容は
「仕事が終わったらうちに来て話し合いをしよう。」というものだった。


290: :2011/02/02(水) 08:20:36.74 ID:

気まずい雰囲気の中義父母の前でオタカミングアウト…胸が苦しくなるな…

291: :2011/02/02(水) 08:21:32.16 ID:

>>287

離婚フラグwwww
292: :2011/02/02(水) 08:24:49.63 ID:

ここまでが書き纏めたモノでした。

この後、嫁と義父と義母と話し合いをするのですが…。

そろそろ時間が迫ってきましたので出社します。

また16時頃にスレが残っていたら書きたいと思います。
徹夜出社とか久しぶりだなぁw

駄文に朝まで付き合ってくれてありがとう。
355: :2011/02/02(水) 16:10:02.77 ID:

只今戻りました!
保守ありがとうございました。ご期待に沿えるよう頑張ります。


>>289からの続きを投下させていただきます(劉備ちゃん)
358: :2011/02/02(水) 16:14:48.46 ID:

業務をこなし退社し、俺は嫁の実家に到着した。
向かう途中の車内で、どうにか上手い言い訳が作れないか、最後まで俺は性懲りもなく真実に抗っていた。
しかし駄目だった。やはり真実を話して、ありのままの自分を受け入れてもらうしかないと
悲しいけど結論をだした。

初めから嫁にカミングアウトしてれば、義父と義母の前で恥
をかかなくてすんだのに…。

でもしょうがない。これは全て鼻琳の策略、智謀、戦略に嵌ってしまった自分の責任
なのだから。。
アホっ。鼻琳め。全てが無事に終わったら、お前の存在の証明…つまりアカウントを消してやる。ざまぁみろ。

深呼吸して覚悟を決めた俺は嫁家のインターホンを押した…
360: :2011/02/02(水) 16:16:16.76 ID:

御父さんが出てきてくれて、リビングに通された。

向かい合ったソファの片方に嫁が座っていた。なんだか生気がない…。これが強制行
為目か…ゴクリ
俺は嫁に近づき、優しい声で話しかけた。

「嫁…ごめん…。けどちゃんと今日全部話すから。。全ての誤解が解けたらまた…」

「………」

よく見ると目が真っ赤だった。多分寝てないんだろう。
そりゃあ信じてた夫に裏切られて、その上あんなメールを見た日にはこうなる。
胸が締め付けられる様に痛かった。
これが小説とかでよく見る、締め付けられるような痛みかぁ…なんて呑気な事も考えてた。
とにかく早く!一刻も早く誤解を解き、嫁を抱きしめたい。。

今さらながら嫁の愛おしさ、愛らしさを再確認できた俺に対して、頭の中の鼻琳は
(よかったじゃんw再確認できてwwキヒヒヒ(`∀´)
なんてフザけた事を抜かしている。
引っ込んでいろ鼻琳よ。これからお前に引導を渡すんだ。フン。せいぜい怯えていろ。


嫁のソファの後ろのテーブルには御母さんが座っていた。
相変わらず俺を見る目つきは生ごみを見る目だった…
しかし、ちょっとだけその鋭い目つきに興奮しそうになったのは秘密だw

362: :2011/02/02(水) 16:30:16.93 ID:

御父さんが嫁の隣に座り、俺が反対側のソファに座った。
そして少しの沈黙の後、御父さんが口を開いた。

「さて夫君…。
私はね。嫁から聞いた話がとても信じられない…。キミがまさか浮気をするような人だとは思えないから…」


やっぱり御父さんは俺を信じてくれていた!素直に嬉しかった。
嫁はただ虚空を見上げていた。

「まず私が嫁子から聞いた話を夫君に話す。そして間違っている事実を私に話してくれ。」

「わかりました。その、…本当にくだらない行為が上手く重なってしまったんです…本当です。本当なんです」

「ああ。分かってる。分かってるぞ。ひとつずつ解消していこうな。な、嫁子も」

御父さんが仏に見えてきた。優しい。優しいな。きっと大丈夫だ。このまま落ち着いて話をすれば絶対解ける。
御父さんに、父の日にはきっとネクタイをプレゼントしよう。

「 キミが、 は な り ん  という女性とメール交換をしていると聞いたのだが」

あぁ…。そこから話さなければいけないのですね…
しかしどうしよう… 鼻琳 は本当は 華琳 という名前なんです!なんて言えねぇえええ!
名前を
改めたらなんか存在を認めているようではないか!!
そもそも考えてみれば、名前なんてどうだっていい事で、もうはなりんって事でいいや!うん!
と思い名前の訂正をあえて申告しなかった。
366: :2011/02/02(水) 16:43:42.56 ID:

義父の落ち着きが逆にこえーよw
いきなりスイッチが入りそうだわ
367: :2011/02/02(水) 16:49:52.54 ID:

嫁に話すだけならまだしも親付きで説明とか公開処刑のいいとこ
一生ネタにされるわwwwww
368: :2011/02/02(水) 16:50:15.93 ID:

いやだ・・・!ワクワクするっ!
369: :2011/02/02(水) 16:50:36.82 ID:

「あまつさえ、昨日の夜は…その女性の家に招かれて、遅くに帰ってきたそうじゃないか…」

俺は覚悟を決めた。言うぞ。全てを。まず最初の一歩を踏み出す!

「…御父さん。まずそこが違うんです。
…鼻琳からのメールは全て…俺の… 自 演 自 作 な ん で す !」


言った…。言ったよ!
俺は自分を褒めてあげたい。しかしこれではまだ全ての誤解は解けてない。
ここからが問題なのだ。
すると、それを聞いた御父さんが厳しい顔つきになった。
370: :2011/02/02(水) 16:52:20.15 ID:


義父(な、何を言ってるんだこいつは…)
373: :2011/02/02(水) 16:53:07.70 ID:

浮気してなかったのは夫としていいのだろうけど、妄想メールとか人としてどうなんだろうな
372: :2011/02/02(水) 16:53:07.17 ID:

はなりんで吹くwww
375: :2011/02/02(水) 16:55:03.72 ID:

ああ、華琳→花琳→鼻琳か

どうやって漢字の見間違いしてんのかと思った
376: :2011/02/02(水) 16:55:19.31 ID:

義父「ひどい自演をみた」
377: :2011/02/02(水) 16:56:57.05 ID:

よし、いいぞ
388: :2011/02/02(水) 17:07:02.55 ID:

「…なんだって?ピキピキ」

俺は怒りの仏に少しびびったが、話を続けようとした。

しかし、遮るようにそれまで黙っていた嫁が口を開いた。
「それ”…ゲホッゲホッ!」
嫁は久しぶりに言葉を発したせいか、声が上手く出ないようだった。それが今でも印象に残っている。

「…それって昨日私に言った、驚かせようとしたドッキリって話…?
また…そんな嘘…つくの…?」

「違うんだ…嫁。いや違くないごめん。それは実は嘘なんだ…。あの時はあわてて咄嗟に嘘をついちゃったんだ…。ごめん」

「また…嘘じゃん……ふぇ…うっ…う"う"う"う"ぅぅぅぅ……ばかぁぁぁっ!……」

嫁が泣いてしまった…。あんなつまらない言い訳使わなければ良かった…。畜生…。嘘カウント1増えた…。

「…怪しいと思ってた…通帳もぉ…うっ…グス…クレジットカードも…夜に帰ってこないのも…ふぅう"ぅ"ぅ"ぅ"ぅぅうぅ…」

御母さんの俺を見る目が、生ごみよりさらに汚いう○こを見る目にレベルアップした!

やっぱり怪しまれてたのか…。だけど全ては誤解なんだ。これからその誤解が一つずつ解けていくはずなんだ


俺 の カ ミ ン グ ア ウ ト が つ い に 始 ま る …
391: :2011/02/02(水) 17:09:02.51 ID:

wktkがとまらんwwwww
395: :2011/02/02(水) 17:11:00.44 ID:

普通の浮気のほうがまだマシなのに
誤解なんだ、誤解が解ければ解決だみたいに連呼するアホ

つか浮気対象が生物ですら無いってだけで、浮気自体は誤解でもなんでもない
411: :2011/02/02(水) 17:33:35.04 ID:


「嫁…俺は…世間で言われている  ア ニ メ オ タ ク な ん だ 。  」

ついに言った…。後悔はしてない。
少し清清しさを感じるまでだった。罪を白状したような気分…。清涼な風が俺の心を吹き抜ける…。
俺の脳内の鼻
琳が存在を否定され、ダメージを受け叫んでいる気がした。

部屋が
シーンと静まり返る。しかし、場違いの発言がこれほどまでに時を止めるとは…。
嫁は何を言っているのかよく分からないという顔をしていた。もちろん目は真っ赤。


「御父さん…。この鼻琳というメールの女性は、僕の好きなアニメに出てくるキャラクターなんです」

御父さんも訳が分からないというしかめっ面をしている。
しかし俺はさらに畳みかける!攻撃…いや口撃を止めない!

「 つ ま り ! 
俺は自分の持っているフリーのメールアドレスを、自分の携帯に 鼻琳 と登録して、そして自分の携帯に鼻琳からとしてのメールを受け取っていたわけですよっ!!(ドヤ顔っ)」


俺は何故か自信満々に言い放った。
どうだ!?どうにでもなれ!これで分かっただろう?事件の内容、そして俺の気持ち悪さが つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
412: :2011/02/02(水) 17:33:54.94 ID:

>>407

それは引く
まじで
413: :2011/02/02(水) 17:35:03.77 ID:

>>407

なにそれドン引きだわ・・・・・
まぁ内容検証するのでまずは全文うpしてみ
414: :2011/02/02(水) 17:35:09.25 ID:

俺は御父さんを見た。
御父さんはちょっとキョドった様子でこう言った…。

「 つ ま り … ど う い う 事 な ん だ ? 」

御父さんは理解していなかった。つーかナルトかよチクショー・゚・(つД`)・゚・
そして、御母さんの俺を見る目が、う○こを見る目から可哀想な子を見る目に変
わった!
やめて御母さん!それが一番傷つくの!

…確かにちょっと上記の説明じゃ分かりにくかった。俺も正直ちょっと分かりづらいなと言ってて思ってた。

俺は赤面しながら、フリーのメールアドレス、自分の携帯への登録…。今回のメール偽装事件の内容を細かく三人に説明した。
正直タヒにたかった。
御父さんに
「あーそういうことね」と頷かれる度になんかタヒにたかった。
416: :2011/02/02(水) 17:37:24.67 ID:

これもう義母からは一生普通の目で見られる事ないね
421: :2011/02/02(水) 17:39:25.96 ID:

義父(普通の浮気なら男として味方出来たのに……)
438: :2011/02/02(水) 17:55:02.78 ID:

「…それで鼻琳からメールが来ているように自分を思い込ませて楽しんでいたんです…」

事件解決…。
全てを説明し終わった瞬間、俺の脳内鼻琳は断末魔の声をあげて消滅した。シュワ~。
勝った。俺は鼻琳に勝った。もう惑わされない…。そうだこれからは心を入れ替えて…一日三膳恋陽陽…


「夫君」

「ひゃい。御父さん」

完全に油断していた。何か御父さんと嫁が話しをしていた。
そしてこっちを向いた。

「夫君が好きな…そのアニメ…。な ん て 名 前 だ い ? 」

えっ…名前?俺は予想外の質問に焦った。

「名前ですか!? は な り ん ですけど…(連呼させるなwww恥ずかしいwww)」

「えーっと…違う違う。 題 名 だ 。 」

えええええええええ題名言うのぉぉおおお?どんな羞恥プレイですか!?
知ってどうするの!?えええええまじで言うのねぇまじで?

俺は平静を装ったが、明らかに動揺していたと思う。
459: :2011/02/02(水) 18:08:59.04 ID:

そんな俺の様子を見た嫁が
「やっぱり嘘じゃん…夫がオタクなわけないよ…。今まで一緒に居た私が言うんだもん…。 どうせ鼻琳と…昨日の夜に電話で打ち合わせでもしたんでしょ…?こうやって言えば大丈夫だとか…」
と憎らしげに言った。

嘘じゃねーよチキショー!!脳内鼻琳が高笑いし息を吹き返すのを感じた…。

ハナリン
完璧な
嘘はリアルを侵食する… そんな映画のキャッチフレーズが頭に浮かんだ。

悔しかった…。俺の脳内の鼻琳をコロすだけじゃもう鼻琳の存在は消えない。
こいつら三人に住む鼻琳全員を消さないと、完全には消滅しないのだ。
なんなんだ!?鼻琳…。
最初はただの空想の人物だったのに、今では俺以外の三人にまで存在を認められる人物にまでなった…
怖い。鼻琳超怖い。俺は鼻琳に初めて恐怖を感じた。
466: :2011/02/02(水) 18:14:32.35 ID:

「私もね。信じられないんだ。キミがそういう趣味をもっているとは…。
いや、その趣味を悪いというわけではないが…」


アホ。負けるか。
題名を言えばいいんだろ…。恥ずかしいけど、嫁の受けた苦しみに比べたら!!!

「恋姫†無双…です///」

「…来い?ひめむ僧?」

「こ・い・ひ・め! む・そ・う!」
474: :2011/02/02(水) 18:17:32.10 ID:

なんだ?…御父さん俺をからかってるのか?アホう恥ずかしいぜ。
しかしこれで、もう…。

すると御父さんが立ち上がり、隣の部屋に行ったかと思ったらすぐに戻
ってきた。

ノートパソコンを持って。
489: :2011/02/02(水) 18:24:25.64 ID:

御父さんはさっき居た同じ場所に座り、慣れた感じでノートパソコンを広げた。
パソコンの起動音が鳴る。

そして何か打っている。これは…まさか…

…検索?

やめてくださいね。
御父さんやめてください。

俺は神に祈った。無線
LANが切れますように。契約プロバイダが爆発しますように。
しかし神などいない。この世に居るのは悪魔のみ。その名は鼻琳。
490: :2011/02/02(水) 18:24:28.45 ID:

公開Google様の刑か……ww
494: :2011/02/02(水) 18:25:53.02 ID:

御父さんは、うん…うん…となにか呟きながらマウスを操作していた。
嫁と御母さんもパソコンを覗き込んでいた。
俺だけディスプレイが見えない…。みんな何を見てるの?何をしてるの?
バクバクの心臓が痛い…。

そして沈黙を打ち消したのは、パソコンからスピーカーから流れる大好きなあの曲だった…


『誰かにささぐ~命~なら~♪自分の境界を越えて~♪
今ならば~ここでなら~♪強さに変わりぃ明日へ続ーくよー♪』


おいいいいいいいい!!!!OP鑑賞かよぉおおおおお!!!!

498: :2011/02/02(水) 18:27:33.89 ID:

>>494

このタイミングで恥ずかしさで狂うような感じになれば哀れみくらいはもらえたかもしれん
501: :2011/02/02(水) 18:29:41.02 ID:

終わったな
誰か離婚調停スレのリンク貼ってやれ
506: :2011/02/02(水) 18:31:00.00 ID:

「えちょっ…ちょっ…見るんですか!?今!?」
俺はあわてて立ちあがってディスプレイを上から覗き込んだ…。youtubeだ。


「ああ。夫君がそれ程まで好きな作品なんだろう?」

「ええ?…ああ、はい…そうです…けど、その」

「ならいいじゃないか。私達も見てみたいよ。なぁ」

御父さんは何か勘違いしている。ドラえもんやしんちゃんとは違うんだぞ!
エ■ゲ原作のアニメなんだ!卑ワイなシーンもあるんだぞ!
509: :2011/02/02(水) 18:32:21.24 ID:

俺はソファに座って縮こまった…。嫌な予感がする。これはマズイ…。
子供の頃、悪さをした時にその悪事が親にバレているのか、バレていないのかどっちか分かりかねる時のあのモヤモヤした感情。

『忘れたい景色があり~♪ 忘れたい記憶もあるぅ~♪』

おいいいいシンクロしてるよ。今の俺の気持ちと歌詞シンクロしてるよ。
flower of braveryはもうノリノリでは歌えない…
514: :2011/02/02(水) 18:33:53.89 ID:

公開処刑だな
520: :2011/02/02(水) 18:35:37.37 ID:

いろいろとワロタwwwwwww
522: :2011/02/02(水) 18:37:42.10 ID:

アホ。
三人がディスプレイをじっーっと見ている。
表情から感情が読めない…呆れているのか、怒っているのか…それとも案外この曲良いかも!
とか思っているのかもしれない。
むかつくのがたまに御母さんが俺の方をチラッ…チラッ…と見てくることだ…。
524: :2011/02/02(水) 18:38:31.52 ID:

>>494

生き地獄ワロタwwwwwwwwwwww
591: :2011/02/02(水) 19:43:22.18 ID:

『真実だけを~追い求め~♪』

よしサビに入った。俺は安堵した。もう曲は終わりに近づいている。
この俺だけディスプレイが見えないこの状態はもう終わりにしたい。心臓にわるい。

『明日へ続~くよ~♪』

よし…サビ終わり…終わった…


『傷を負った夢の為~♪』
まさかのフルかよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
ニコニコ動画じゃねえええんだからよおおおお!!!!
592: :2011/02/02(水) 19:44:19.35 ID:

もう俺の精神はボロボロだった。
多分、曲の一番はOPのムービーが流れていた。覗いた時に動いてたから。
だが二番は分からない。
その動画の
作者のお好みで作られてるからだ。
いやらしいエ■ゲ原作のアニメだってばれちゃうかも…はわわ…

しかしその心配は杞憂に終わった。二番のBメロで御父さんは曲を止めたからだ。

終わり?終わったの?
俺は地獄が終わった…と安堵した。

しかし次の瞬間、御父さんから出てきた言葉は信じられないものだった。
593: :2011/02/02(水) 19:46:19.91 ID:

「鼻琳とはどのキャラクターだい?」

まさかの興味津々ルートぉおおお!?
俺は御父さんが分からなくなってきた。
この人は仏の仮面を被った悪魔なのかもしれない…。
さっきから俺に対して何かを仕掛けてきている。

「あ…あの…金髪の…ツインテールで…くるくる巻いてる…」

「ちょっと分からないからやってくれない?」

パソコンをズイ!とこちらに向けてきた。
畜生。この時はなんで御父さんが、恋姫のOPを探し当てたのか疑問だったが、
youtubeの検索欄はひらがなでこいひめって打っても、ポップアップで
恋姫 op とか色々出るじゃねぇか…
599: :2011/02/02(水) 19:58:29.92 ID:

俺は こいひめ と打って適当にポップアップから 恋姫 3 というのを選んだ。
もうしょうがない。
鼻琳を見たいと言ってるのだからここまで来たら見せるしかない…
カミングアウトしてしまったのだから、もう堂々とするしかない。

検索結果の中で一番上にサムネイルが華琳様が映っている動画がある。

それをクリックして俺も横から見えるようにテーブルの隅に置いた。
三人が何を見ているのか分からなくて不安になるより、
一緒に見たほうが何倍もいい…。

その時はそう思ったんだ…
600: :2011/02/02(水) 19:59:41.35 ID:

再生が始まる。もう嫁や御母さんそして御父さんの顔なんて見ていられない。
普通に華琳がでてきて、すぐにストップして、この子ですよ!で終わりだ。
三人が集中してディスプレイを見る。
よし!スタートだ!


『お帰りなさいませ♪ご主人様~♪』

おいいいいいい!!!!!!ふざけんなああああああ!!!!!
気まずいってレベルじゃねーぞ!!
普段こんなアニメじゃねーじゃん!!!
なんでこの動画選んじまったんだあああ!!!!
615: :2011/02/02(水) 20:08:54.64 ID:

エ■ゲじゃなくアニメ公式いってキャラ紹介見せればよかったろうにwwwww
616: :2011/02/02(水) 20:12:30.18 ID:

華琳の足ペロペロしてた回?
617: :2011/02/02(水) 20:12:49.92 ID:

面白い
621: :2011/02/02(水) 20:18:57.64 ID:

俺は耳まで赤面した。恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。
全身が痒くなるほど恥ずかしい思いをしたのは初めてでした。

少し面白かったのは御父さんも顔を真っ赤にしていた事wwwざまぁwww

ちなみに嫁と御母さんの顔は怖くてみれませんでした。無理です。
633: :2011/02/02(水) 20:35:44.28 ID:

俺は顔の赤みが取れるのを待たず、タスクバーを横に動かして華琳こと鼻りんを見つける。

「この子ですよ」
俺は画面を指差した。

「ふむ。この子が夫君が夢中になった鼻琳か……」

画面には華琳と愛紗というヒロインがピリピリムードを出して話し合っている。

そうだよ。こういうシリアスな展開もある良いアニメなんだよ。
動画の最初こそアレだったが、これを選んでまだ良かったのかもしれないと思
った。

そしてこの後の華琳と愛紗の絡みのシーンももちろん知っている。
その前に画面を消してしまえばいいだけだ。

「そうか…ありがとう。これはもう消そう…」
636: :2011/02/02(水) 20:38:21.87 ID:

御父さんはパソコンを自分に引き寄せた。

良かった。余計な心配だったなw
俺はもうアニメ鑑賞会は終わったんだと思い、心の中で喜んだ。


「むっ…」

しかし、何かに御父さんは気づいたようだ。

「どうしました?もう終わりに…」
俺はもう早くパソコンを閉じて貰いたかった。
それこそ恋姫の画像検索なんてされたらもっとやばかったのかもしれない…。

「この右の……恋姫†無双 問題のシーン とは… 」

641: :2011/02/02(水) 20:45:22.60 ID:

終わったな
642: :2011/02/02(水) 20:45:26.94 ID:

御父さんアグレッシブだなおい
138: :2011/02/03(木) 16:17:59.90 ID:

前スレ>>636からの続き

身体に電撃が走った!やばいぃい!これはS級のヤツだ!
これを見
られたらいい訳できない!(なんの?)こんな見られたら一発でキチの烙印を押されてしまう。
なにしろ俺の精神が持たない!!

俺は挙動不審になりながらも


「これは…その全然関係ないヤツで…見ないほうがいいですよ。全然違うヤツですし」

御父さんはすでにマウスを動かしてクリックしていた…
140: :2011/02/03(木) 16:19:29.90 ID:

『恋姫 問題のシーン』

動画の再生が始まり、全員硬直する。

「夫君は…こういうアニメが…好きなのか?」
もう駄目だ…腋舐めとる…

「違うんです…うっ…恋姫はこんなアニメじゃ…冒険活劇…ウッ…」
俺はもう弁解すらできなかった。

三人に顔を見せられず、背中を向けた。

『そうよう…また…上手くッ…』

完全に三人にキチの烙印を押されたと思った。
なんだよ地
雷ばっかじゃねーか恋姫!
カミングアウトなんかしなきゃよかったんだ!そしたらこんな辱めを受ける必要なんて…
もっと他に良い言い訳を頑張って思いつけばよかったんだ!
そうだよ!友達に鼻琳を名乗って貰ってたとか!アホぉ…
144: :2011/02/03(木) 16:31:29.72 ID:

しかし、あの声のする動画に変化が起こる。

春蘭 『華琳様っ!』

この声に御父さんは反応を示した。

「かりん様?」

華琳 『…けいふぁ……続けて…』

桂花 『ンッ…』

「夫君…この金髪の子は はなりん じゃなかったのかね?」

ああーーーッ!!!アホオオオオォ!最初に訂正すれば良かったぁぁああ!!!
鼻琳めぇえええ!陰謀かあぁぁぁ!?ややこしいぃぃぃぃいいいい!!!!!

俺は初めてリアルで漫
画の主人公の様に頭を両手で掻き毟りたくなった。
ここにきて鼻琳の智謀策略…重ねた嘘が剥がされる!
147: :2011/02/03(木) 16:45:42.06 ID:

「あ…はひ…間違えました…この子は…鼻琳じゃなくて…華琳ですよね…ハハ…」

ガタンッッ!!!

「キミはっ!!それ程大好きなアニメのキャラクターの名前を間違えたりするのかねっ!!」

御父さんが始めて声を荒げた!!
違う!!俺じゃない!!貴方の娘が最初に間違ったんだぁぁぁ!!
俺は「はわわ…はわわ…」と朱里(恋姫のキャラクター)のように慌てるしかなかった…

普段温厚な御父さんが怒ったのが珍しいのか、嫁と御母さんは目を丸くしていた。
部屋がシーンとなる…

『ドクン…ドクン…』

恋姫の動画では華琳と愛紗での、二回戦が始まっていた…
作者ぁぁぁぁ!!繋げんなァァァ!!!
アニメでの心臓のドキドキ音はまたしても俺とシンクロしていた。
151: :2011/02/03(木) 16:51:38.05 ID:

愛してるなら名前間違っちゃだめだよね
お義父さんは正しい
160: :2011/02/03(木) 17:03:50.58 ID:

沈黙の続く部屋の中、
俺は御父さんのほうを気にすればいいのか、天幕から影越しに現れた覇王を気にすればいいのか…
意識を保っているのにギリギリの状態だ。
一方脳内鼻琳はB'sのギリギリチョップを熱唱している…


「はぁぁぁ………夫君」

「はひ……なんでしょう…」
ついに最後通告が言い渡されるのだろうか……離婚…?
嫌だ嫌だ嫁が好きなんだ好きなんだ…

「私はね…ここまでの夫君の反応をみて、まだ納得がいかないんだよ…」

「な…なにがですか…?」

なんだここまでの反応って…やはり俺は試されてたのか?
あああ最初に鼻琳の名前を訂正しておけば…だけどこんな事になるなんて…
動画では覇王が愛紗に襲い掛かってた。

華琳 『しっとりツヤツヤne』

「oh…それと…この華琳…って子はさっきから女の子ばかりを標的にしているが…」

そうですよね…オタクじゃなければ疑問をもちますよね…
俺はちょっと女性同性愛者っ気のある子なんですよははっ、なんて言えずただ立ちすくむだけだった
162: :2011/02/03(木) 17:11:59.22 ID:

wktk
165: :2011/02/03(木) 17:22:20.08 ID:

「私はね… 夫君が極度のアニメ好きで、携帯でメールごっこをしていて、誤解が重なってしまったというより、 鼻琳という女性と浮気をしていた、の方が信憑性があって信じられるんだよ…」

「そ…そんな…どうして…どうして…」
御父さん…鼻琳に負けないでください……そいつは幻想なんです…信じちゃ駄目です…
俺にはなんでここまでさらけ出して辱めを受けたのに、御父さんが鼻琳の肩を持つのか分からなかった。
俺の目には鼻琳が御父さんの肩に馴れ馴れしく寄り添っているのが見える…
アホおおお!!脳内に引っ込んでろやぁぁ!!現実に干渉すんなぁぁぁ!!
166: :2011/02/03(木) 17:24:18.19 ID:

「いい加減に…」

御父さんが俯いてプルプルしている…
やばいなんかやばい…。嫁もそれを気にしたのか、お父さん?と心配している。

遂に御父さんが激怒した。

「 嘘 を 吐 き つ づ け る の は や め な さ い !!」

ひいいいいいい!!切れた!!
その次に叫ばれた御父さんの言葉は信じられないものだった。

「 鼻 さ ん を …………こ こ に 連 れ て 来 い !!!!!」

鼻さん!!

駄目だ!もう敬称がついとる!
御父さんの脳内では鼻琳はどういう姿をしているのだろうか?鼻・琳さん?
嫁から外国人だというのを聞いているのだろうか?
中国人だと思っているのか?ある意味それで正解だが…

脳内の鼻さんはもう大喜びだ。紙吹雪を高らかに散らせ、昇格と書かれた紙を掲げている…
167: :2011/02/03(木) 17:26:02.06 ID:

まあ…オタならともかく一般人はそういう反応になるんだな…
175: :2011/02/03(木) 17:31:42.98 ID:

何かしらのアニメグッズを見せて信じてもらえよwwww
たくさん持ってたら信じざるを得ないだろ…
179: :2011/02/03(木) 17:32:56.54 ID:

ケータイ見せれば名前の件も解決すると思うんだが
198: :2011/02/03(木) 17:45:33.60 ID:

動画では華琳達が隠者に襲われていた…
御父さん!冒険活劇ですよ!これが見せたかったやつですよ!
と思
ったがすぐ動画は終わった……神編集か…これが…

もう駄目だ…
いくら俺が何を言っても三人には嘘にしか聞こえないんだ。
嘘が完璧
すぎたんだ…狼少年…まさに今の俺だ…

もう俺は鼻さんの存在を認めて、金輪際浮気はしないから許してくださいと土下座
してしまおうか、と思った。
号泣して哀れに謝
って許しを乞いたかった。
そうすればこんなアニメ知らないという事になり、キチアニメ大好き男の称号を剥奪できる…
また重ねて嘘をついてしまう事になるが、もうこれ以上叱責され追い詰められるのは辛すぎる!

逃げたい。逃げよう。もう…降参だ。鼻琳…キミの存在を…認めるよ…俺の浮気相手…鼻・琳…
227: :2011/02/03(木) 18:03:46.27 ID:

俺は土下座スタイルに入ろうと俯いていた顔を上げた…。
すると、手で口を押さえ涙を流している嫁と目が合った。

ひさしぶりに…嫁が俺を見つめていてくれた。

嫁…可愛いな。なんでこんな可愛い子を俺は泣かしてるんだろう…
この後、俺が鼻琳の存在を認め、土下座したら嫁はもっと泣くんだろうな…

なんでこうなったんだろう…最初はオタク趣味を隠していただけだったのに…
あ、そうだ。鼻琳の策略にかかりメールとか始めちゃったんだ…
そこから沢山の嘘を嫁に重ねた結果がこれだ…はは。

嫁と見つめ合い続ける…。
きっと…嫁はまだ…俺を信じ続けてくれている。
厳しいこと言い続けたが、心のどこかでは浮気を否定し続ける俺を信じているハズだ!
228: :2011/02/03(木) 18:05:22.50 ID:

何故なら…何故なら…

俺らは夫婦だからだ

長年
よりそった御父さん御母さんのような熟年夫婦ではない。
しかし、俺らだって将来を約束し身も心も相手に捧げると誓い、今まで絆を固めてきた!!

そうだ…そうだよ。俺はまた逃げようとしていた。駄目なヤツだ。
自分の弱さ…つまり鼻琳に逃げようとし嘘を重ねる…。もうそんな愚行はこりごりだ。

嫁はきっと、鼻琳に負けないで!そんなヤツに負けちゃ駄目!と言っているのだろう…

分かったよ嫁。うん。ごめんな。ああ、俺はつくづく馬鹿なやつだ。
もう泣かせない!

俺は目が覚めた。
244: :2011/02/03(木) 18:15:11.30 ID:

鼻琳を倒すにはもう自分の保身を考えていては倒せない。
自らの身の消滅と引き換えにする勇気があって始めて鼻琳という怪物は倒せるのだ。
しかし…
この方法を取った場合、俺は今回の恋姫鑑賞会より遥か上の辱めを受
けるであろう…

行こう。やろう。そしてこれが全て終わった時、俺達四人は本当の意味の家族になれるだろう。

そう思った。

御父さんの叫びから何分時が経っただろうか…ずいぶん長い間沈黙していたような気がする。
俺は最期の方法に出る前に確認しておきたい事があった。
247: :2011/02/03(木) 18:16:41.35 ID:

「御父さん!」

「……なんだね」


御父さんも疲れたのだろう。目頭を指で押さえている。

「嫁と…二人っきりにさせてくれませんか?少しでいいんです!お願いします!」

「……」

俺の頼みに御父さんは考え込んだ。

「……嫁子…」
御父さんは嫁の方に身体を向けた。

「嫁は俺の嫁です!お願いします…」

嫁は頷いた…
257: :2011/02/03(木) 18:32:07.29 ID:

よし。これで嫁と話ができる!

「じゃあ私達は…隣の部屋に居るから…話が終わったら呼んでくれ…」

御父さんは立ち上がり俺の横の通り過ぎ、部屋から出て行った。
御母さんも渋々といった感じで、部屋から出て行ったが、
俺の目すら見てくれなくなっていた…

「嫁…」
俺は急いで立ち上がって嫁の横に移動した。

「……なによ…」
嫁は俺と目をあわせようとしない。
そうだよ。いっつも喧嘩した時はこうだったよな。
たまらなく抱きしめたい衝動に駆られた。

「抱きしめてもいい?」
俺は聞いてしまっていた。

「…駄目」

ま、そうだよね。
前日浮気した事に嫁の中ではなってるもんな。
ただ、いつも喧嘩した後はこの言葉の後に、
「……うん」と可愛らしく嫁が言っていつも終わりになっていた。
それを思ったのか嫁もちょっと涙目になっていた。

258: :2011/02/03(木) 18:32:52.28 ID:

お母さんにアリバイ証明してもらえばいいんじゃないの
259: :2011/02/03(木) 18:33:58.43 ID:

自宅に招けよカス
268: :2011/02/03(木) 18:52:11.93 ID:

俺は嫁に聞きたい事、確認したい事があった。
それを知りたいがために二人っきりになったのだ。

俺は言った。

「もし、俺が本当にオタクで、実家の部屋がアニメグッズだらけのキモオタ野郎でも、嫁は俺のことを嫌いにならない…?」

嫁はすぐに答えた。

「私は貴方の優しさに惹かれて好きになったのよ?そんな事で……嫌いになるわけ…ない!」

俺はその言葉を聞いて涙が出そうになった。

「もしそれが本当なら…なんで言ってくれなかったのか、私は怒る…と思う」

嫁は強い眼差しで言い切った。
275: :2011/02/03(木) 18:57:05.90 ID:

俺はオタ趣味を隠していた事を後悔した。
そうだよな。俺も例え嫁にスカとかそういう趣味があっても嫌いにならないもん。
むしろそういう趣味を打ち明けてくれた嫁を愛おしく思うだろう。

好きになった理由は別。本当にその通りだな、と思った。

「嫁…ありがとう…」

俺は嫁を抱きしめた…
嫁は抵抗しなかった…

肩細
いなこいつ…ちゃんと昨日の夜から御飯食べたのか?
だからこんなにちびなんだぞ…

俺は抱きしめながら泣いた。
俺の涙につられて嫁も泣き出した。

ごめんな…嫁。
全部俺が悪かったんだ。自分の嫁を信じ切れなかった自分が。
なんで俺は信じられなかったんだ…
仲間を信じて相談することが大事って俺はひぐらしから何を学んだんだ…
288: :2011/02/03(木) 19:16:29.04 ID:

俺は決意した。

最後の手段を遂行することに…。自決覚悟の…特攻。

その決意に脳内鼻琳は怯えた。
(いいのか夫!そんな事したらお前もやばいぞ!やめろ!やめるんだ!)
いいんだ。
お前という爆弾を抱えて共に身を沈めてやる!!
あれ…アトムも確かこんな感じだったな…確か太陽に突っ込もうとして宇宙人に拾われて
過去に戻って新品のアトムを直して…えーっと。。

俺はそんな関係ない事もぼんやり思った。

「…よし」

俺はスッと嫁から離れた。

「嫁…。俺はこれから身の潔白を証明する。
だけど、その証明を見たらびっくりすると思う」


「………」

「俺は嫁を信じる。図々しいと思うが…その…だから…嫁もその俺を受け入れて欲しい…」

「……意味が…分からないよ…」

嫁は不思議な顔をしている。
そうだよな。最後の手段の説明してないもんな。
289: :2011/02/03(木) 19:17:15.27 ID:

「御父さんと…御母さん……呼んでくるよ…」

俺は立ち上がり二人を呼びに行こうと部屋を出ようとした。
その時、

「夫ぉ…」

嫁が呼び止めた。俺は振り返る。

「信じて…いいの…?」

「ああ。最初から浮気なんてしてないって言ってるだろ」

その言葉に嫁は久しぶりに…本当に久しぶりに少しだが笑顔を見せた。

俺は決意を新たに二人を呼びに行った…。

291: :2011/02/03(木) 19:18:43.73 ID:

離婚騒動に発展しますように!
どん引きされますように!
305: :2011/02/03(木) 19:44:23.14 ID:

「御父さん、御母さんありがとうござました」
俺はまず二人に席を外してくれたお礼を言った。
隣の部屋で二人は何を話していたのだろう…。
凄い気になるがあえて考えないでおく。

「俺は嫁を愛しています」

御母さんが、どの口が…と言いたそうに顔を歪めた。

「浮気するなんてありえません。だからその証明をするために…
俺の…… 実 家 の 部 屋 に き て く だ さ い !!」


苦渋の決断だった。
脳内鼻琳が会心の一撃をくらい暴れ苦しんでいる。
306: :2011/02/03(木) 19:45:31.71 ID:

「俺の実家にくれば全ての潔白を証明できます。
実家の俺の部屋は…その…ゴニョゴニョだから…
それと、母にも度々俺が実家に帰っている事を証明してもらましょう」


そうだ。この際おかんにも協力して貰おう。
俺が嫁に今夜は帰れないメールを送った日付と、俺が実家に帰った日を照合すれば明らかじゃないか!

「ふむ…そうだな。夫君のお母さんに聞けば…確かに」

「ですよね!ではまた明日にでも…」

「今日だ。これから伺おう」

えええええええ!!!これからぁあああ!?
ちょっ…せめて華琳様の抱き枕…とかベッドシーツとか剥がさせてぇええええ!!!

「 ア タ シ も 行 く わ よ 」

御母さんが喋ったぁあああ!!!お前もくんのかよおおおお!!
てか第一声それえええええええ!?

かくして…俺達四人はこれから、俺の実家に向かう事になった…
(まさか……これも
鼻琳の策略じゃないよな…ゴクリ…)

俺は…またしても空前絶後の辱めを受けることに…なる……
309: :2011/02/03(木) 19:48:43.42 ID:

おもしろい…です
375: :2011/02/03(木) 21:19:03.88 ID:

俺の車に三人は乗車し、俺は車を発進させた…。
助手席に嫁、後ろに御父さん御母さん…
車内は緊迫した雰囲気だった。

別々の車に乗って移動するのも考えたが、俺の実家は三台も車は置けない…。
一台置けるスペースに頑張って詰めて二台だ。
相談した結果俺
の車で行く事になった。

そうなると必然的に帰りもご両親を送ることになるが、
きっと帰りの車内は、三人とも鼻琳の呪縛が解かれ、和気藹々の雰囲気の中帰
れるだろう!そうだ!その通りだ。

車内では誰も話さなかった。

唯一交わした会話が御母さんの
「すわり心地悪いわね」という車への駄目だしだった…。チクショー
389: :2011/02/03(木) 21:29:16.83 ID:

そして車が実家に到着した。
よし!親父が居ない!
実家の車がないという事は親父が今日は休みでは無いという事だ。

三人を玄関に招く…
そういえば家の玄関を開けるたび地獄が始まってるな…またしても地獄かっ…

俺は玄関の扉を開いた!

391: :2011/02/03(木) 21:30:05.39 ID:

玄関ではおかんが迎えてくれた。

「あらあらあらまぁまぁ帰ってきたと思ったらー、どうもお久しぶりですー(ペコリ」

ああ、いいね。この雰囲気。
雰囲気が丸くなるのを感じる…。いいぞおかん。

「ちょっとアンタ!嫁ちゃんのご両親も来るなら連絡の一つぐらい寄こしなさいよ!!まったく!!」

御母さん 「おほほ。いえいえ、おかまいなくw」

おばちゃん二人はトークで盛り上がってる。
この後俺の部屋に行くまでに、少しでも雰囲気を良い状態に持って行きたい…

「さぁさ、嫁ちゃんも久しぶりねw どうぞリビングに…」

俺はおかんの言葉を遮るように言った。

「いや、このまま俺の部屋に案内する」


「  え”……   」

おかんの顔が青ざめた。サァーという音が聞こえた気がした…
409: :2011/02/03(木) 21:42:56.58 ID:

そりゃそうだろう。家族以外には秘密にしていた事だった。
嫁との交際当時
からおかんには、絶対言うなよ!絶対言うなよ!と迫り、たまに実家に嫁が来る時は、アリバイ工作に参加して貰っていた。(グッズを母の部屋に置いて貰うなど…)
そして震えた声で言った。


「ア…ア……アンタ…あんなごみ屋敷に…」


ごみ屋敷言うなや!部屋は綺麗で片付いとるわ!!

「あわわ…あわわ…」
おかんは混乱している。何故?という言葉が彼女の頭の中をぐるぐる回っているのだろう。

その時、階段から誰かが降りてきた。
マズい…ヤツだ!

「こんにちわ~…ってえぇっ!……嫁さんが来たと思ったらご両親も。」

弟だ!完全に誤算だ!
アホ!今日は予備校はどうしたんだ!?畜生!
410: :2011/02/03(木) 21:43:44.82 ID:

紹介するが弟はお調子ものだ…。
一筋縄ではいかない自称 "面白いもの好き"だ…。
常に彼は面白いものにアンテナをのばし、普段くだらない事をいつも言っている。

「ささっw玄関ではなんですから…暖かいリビングに…」

このお調子ものめ…
俺はこういう時の対応のよさに少し感心した。
そしておかんが口を開いた。

「お兄ちゃん…自分の部屋に連れて行くんだって…」

「  え”……   」

弟も顔を青ざめさせた。
つーか同じ反応かよ!!やっぱし家族だなお前ら!
お前らが同じ反応するから、明らかに三人ともびびってんだろうが!!

「まじかよ兄貴………正気かよ…」

やめろ…俺は正気だ…狂ってるみたいに言うのはやめなさい。
411: :2011/02/03(木) 21:45:05.68 ID:

「う…うるさいな…ちょっとした事情があるんだよ…」
俺は三人を二階の俺の部屋に誘導した。

「僕もwww行くwww」

来るな!!畜生!!
俺達は階段をあがる。+1名を連れて…

430: :2011/02/03(木) 22:05:13.85 ID:

そして俺の部屋の前までついに辿り着いた。
このドアを開ければ今までの誤解は解けるだろう…。
ここまで長かったな…ほんと。


俺はドアを開ける前に三人に言った。

「最初に言っておきます。かなり衝撃的だと思います。
だけどここが今まで俺が話した事の証明に必ずなります。」


俺はワンクッションいれておかないと、三人は衝撃に耐え切れないと思いちょっと説明しようとした。


「御母さん御母さんww兄貴の事嫌いにならないであげてねww」
「え?ええ、大丈夫だと思うわよ(苦笑)」

弟ぉおおお!!!御母さんと仲良くすんなぁああああ!!!
431: :2011/02/03(木) 22:06:02.44 ID:

「あ…あの…まず、開けたら抱き枕があり…」

「いいから開けたまえ」

「はい…」

御父さん…もう知らないですよ…。
本当に貴方の思っている以上のnのフィールドが、
いや otaのフィールドがこのドアを開けたら広がっているんですからね?

ええい!南無三!

俺は扉を開いた。

458: :2011/02/03(木) 22:19:30.22 ID:

うっ…自分でも、これは酷い…と思ってしまった。
見慣れている俺が思うのだから、始めて見る一般人のお三方はどう思われているのでしょう?

広がる漫画棚…フィギュアゾーン…部屋一面のポスター…

そして華琳様抱き枕…
ひぃぃぃぃぃぃぃ!!俺は急いでとりあえず布団を畳んだ。
ここまで来て往
生際が悪いが、ベッドシーツ(恋姫のキャラ、主要メンバー三人の温泉姿がプリントされている)は隠したかった。
ちなみにそのベッドシーツはググルとすぐに出てきます…

やばいやばい……
掛け布団でまだ見えていないから、俺は華琳様ごと(華琳様ごめん!と思いつつ)S字にふとんを畳んだ。
460: :2011/02/03(木) 22:20:20.79 ID:

「はぁ…はぁ…ど…どうぞ…ソファにお座りください…」

三人はキョロキョロしながら三人掛けソファに座った。
弟は…多分ベッドシーツの件が分かっているので、笑いを堪え、空気を含んだ顔でソファの横に立っていた。
弟のその顔が凄いムカついたが我慢…我慢。

「こ…ここが夫君の部屋…」

「ええ…そうです。驚いたでしょう」

アホぉぉぉ…恥ずかしい…恥ずかしいよぉ…
失神してもおかしくない。俺は涙目になった。

「すごいな…これは…キョロキョロ」
「あら…まぁ…お人形さんがいっぱい…」

御父さんと御母さんは関心していた…。
嫁はよくもこんなに隠していたわね、という顔で俺を睨んでいた。
472: :2011/02/03(木) 22:28:27.09 ID:

すると御母さんが指を指して言った。

「これも、その恋姫っていうアニメのお人形なの…?」

御母さんが興味を示したのは、楽器を持っている女の子のフィギュアだった
お人形って言われると恥ずかしいな。なんか子供みたいだ…。


「そっ…それは、違い…」

俺が説明しようとしたら、

「け・い・お・ん!! だよねw兄貴っ」

弟ぉおお!!しゃしゃりでてくんなぁああ!!!!つか出てけぇええ!!
474: :2011/02/03(木) 22:29:14.63 ID:

「あっそうなのwいや、私も昔、楽器演ってたからww」

「まじすかwwちなみになんの楽器ですか?」

「少しだけしか出来なかったけどねwベースよ」

「うはwwキタコレwwwwみおみおww」

盛り上がるなぁあああ!!つかお前らコンビ組んでんじゃねえええええ!!!!

俺だって知らなかった。御母さんがベースやってたなんて…
アホ、弟めええええ…

「私達が若い頃はバンドブームっていうのがあってね。お父さん。」

「う…うむ」

「セッションしましょうwww俺ギターでwwww」

ふざけんな弟ぉおおおお!!御母さんとセッションすんのは俺だあああああ!!!
483: :2011/02/03(木) 22:33:51.44 ID:

けど、少し弟に感謝した。こんな風に空気を丸くしてくれるのも、弟の好意なんだろう。
だけだったら恥ずかしくて、何も話ができなかっただろう…。
居てくれてよかった…。

そして嬉しそうに弟が俺に話しかけてきた。

「けど、恋姫もバンドやるよねぇ?兄貴ぃ」

えっ…なんだ?演らないぞ…恋姫はバンドなんか…まさか…

この間秋葉原一緒にいった時買ったじゃんw
恋 姫 無 双 ラ イ ブ レ ヴ ォ リ ュ ー シ ョ ン wwww」
485: :2011/02/03(木) 22:34:39.20 ID:

前言撤回。

ふざけんな弟おおお!!!
アレは特別版だぁあああ!!!

つか彼女
の両親と一緒にレヴォリューションできるかああああああ!!!!!

すると御父さんが呟いた。


「ほう…ライブ……レヴォリューション…」
545: :2011/02/03(木) 23:04:08.11 ID:

御父さんお願いします……興味を…沸かせないでください…
つーか御父さんのバイタリティすげぇ!


「見ます?御父さんもみます?見るなら僕の部屋のPS3もって来ますけどww」

殴る。絶対に殴る。
俺はご両親が帰って全てが終わったら弟を殴る決心をした。

「いやいやいや…それはね?ね、ちょっとそんなに時間ないから…弟、時間ないから」

俺は語気を強めて弟を威圧した。
弟はチェーとでも言いそうな顔をした。

嫁はずっと顔を俯けて顔を真っ赤にしている…。
嫁も恥ずかしいのかな…そりゃ俺の妻だもんなぁ…

「そこにあるのは…なんだい?」

御父さんが部屋の隅にあるフィギュアの箱を指差した。
567: :2011/02/03(木) 23:14:46.52 ID:

「こっ…これは…そっ…その、前に買っておいた…フィギュアです……」

「見てみます?ww」

アホう。弟まじで調子に乗ってんなチキショー。
弟が嬉しそうにカサカサと移動し、その箱を拾い、御父さんに渡した。
ゴキブリかテメーと彼にツッコたかったが、ご両親の前で乱暴な言葉は使えなかった…。

「ほほぅ…これは…たい なかつ?」

「御父さんwwそれは田井中 律ちゃんですよw」

あぁー…うん。そう読めるよね。珍しいよね。その苗字。

「それは兄貴がもったいぶって中々開けないフィギュアなんだよねーww」

うるせーよ。余計な説明いらないんだよ。
御父さんが繁々と箱を見ている。
584: :2011/02/03(木) 23:23:39.93 ID:

「この作品も好きなのかね…夫くんは…」

「ええ…はい…すいません…」

俺は何故か謝った…。
弟と御母さんは盛り上がってる。


「御母さんwwwこの子wwドラムww」

「あっそうなの(苦笑)」

おいいいい!!ちょっと御母さん引きつり笑いしてるじゃねーかよ!!
御父
さんはフィギュアを関心しているようだ。
そうそう。そうでしょう。そのフィギュアはちょっと出来がいいんですよ。出来が。
すると御父さんは信じられない言葉を言った。


「 開 け て も い い か ね 」
590: :2011/02/03(木) 23:28:35.91 ID:

はなりん 「あれ・・・いつのまにか空気じゃね?」
601: :2011/02/03(木) 23:40:02.25 ID:

んんんn!?御父さんいいけど、どうしてそんなにぐいぐい来るの?
もしかして…俺の趣味を理解しようと頑張ってくれているのか?
だとしたら俺はその好意を受け止めないといけない。


「どっ…どうぞ…」

俺はさっと鋏を渡した…

弟と御母さんは
話をしている。
御父さんは箱を開ける作業をしている。

俺は嫁にすかさず擦り寄り話しかけた。

「嫁…ごめんな…もうちょっとで終わるから…後はメールアカウントの表示見せて…だな」

「……ぅぅぅ……恥ずかしいよぉ……夫ぉ……」

うっ…。ちょっと照れてる嫁かわいい。
普段Mな俺に嗜虐心がちょっと沸いてしまったw
614: :2011/02/03(木) 23:48:37.32 ID:

パキッ!パキッ!
御父さんが包装を外していく。

「おおーっ…」

いい反応だぁああwww
なんか恥ずかしいけどちょっと嬉しかった。


「御父さんwこれ!これ!台座。付けてあげてくださいww」

「おっ…ありがとう弟君w」

御父さんがフィギュアを台座に載せる。

「おおおおおーーーwwwwwいいじゃないかこれwww」
「おおおおおwwwwおほおほおほwwwいいですよね御父さんwww律ちゃんいいですよねwwドラムですよwwドラムw」
618: :2011/02/03(木) 23:51:03.48 ID:

おwwwwwとwwwwwうwwwwwwwwさwwwwwんww
631: :2011/02/04(金) 00:01:41.98 ID:

「いやーwwかくいう僕も律ちゃんが一番好きでねー…」
これこれ二人とも…意気投合するんじゃないよw
御母さんはあきれた顔しつつも、微笑ましそうに二人を見ていた。
でも嬉しかった。
少し泣
きそうになったんだ。御父さんの優しさに。
誰もキモイって言わない。
思っていて言
わないだろうが、それだけでも嬉しかった。

この人達と家族になれて良かった…

心のそこからそう思った。

脳内の鼻琳は憎らしそうに、姿を消していった…。
ありがとうな。鼻琳。今
思えばお前がくれたこの機会のおかげで、
この人たちの真の優しさに触れられたよ…。なんてちょっとしか思ってないけどな。早く消えろ。
644: :2011/02/04(金) 00:11:50.99 ID:

「私の家に飾ってもいいかい?ww
これ持って帰ったら、夫君もよくうちに来てくれるようになるでしょ?w」


「あはははwどうぞどうぞ」

「冗談だよw冗談wははは。いやしかしこれ本当にすごいなぁw」

俺も久しぶりに笑顔になった。
まさかフィギュアで打ち解けるとは…
ありがとう律
ちゃん。買って良かったマックスファクトリー…

俺は雰囲気のいい間に、さっさとメールアカウントの説明をしてしまおうかと思った。


「御父さん…そのメールアカウントなんですけど……ちょっと弟出てもらっていい?」

俺は弟を外に促した。弟に聞かれるとマズイ。てゆうか1から説明するの恥ずかしいし、
ヤツに面白いものを提供するのも腹が立つ。
647: :2011/02/04(金) 00:12:48.23 ID:

「いやいやw大丈夫だよ。夫君。もうわかった。確かに夫君の言う通りだったよ。」 
やっと…終わったんだ…。やっと…。
長かった…。まさか誤解を解くのにこんな時間が掛かるなんて…

「嫁子もいいよな?」

「……よくないけど……いいわよ…」

あああ。いつもの機嫌の良い時の可愛いふくれっつらだ。
嫁…早く二人の家に帰ろう。そして抱きしめて良い子良い子したい…。

その時、部屋のドアがゆっくり開いた…
681: :2011/02/04(金) 00:30:01.77 ID:

「あらぁぁどうもねぇー…本当にすいませんねぇこんな馬鹿息子でぇ」

おかん…余計な事いうなよ…。

「しょっちゅう宅急便で届くんですよぉwwその度にこの子ったらこっちに戻ってきてww」

恥ずかしいww恥ずかしいけどおかんから良いパスを貰った。

「そうだおかん!このカレンダーで俺が最近帰った日に○つけてくれ!」

「は?何いってんのアンタ…しょっちゅうアンタ帰って来てるでしょうが…昨日だって晩御飯食べて…」

ナイスおかん!!その言葉が聞きたかったんだぁあああああああ!!!
逆転ゴール
だぜ!!かっこいいぜ!!
俺のパスを上手くさばいてシュートを決めてくれた!!
やっぱ流石
だよおかんwww

そのおかんの言葉を聞いて三人は本当の意味で安堵した顔になった。
そして御母さんは言った。

「だから言ったじゃない御父さん。私は最初から夫君はそんな事する子じゃないってww」

おいいいいい!!!忘れねーぞあの生ゴミを見る目つきはよぉおおおお!!!
御母さんは調子がいい…。忘れていた…
706: :2011/02/04(金) 00:48:13.79 ID:

「ささっ、もうこんなむさ苦しい部屋でて一階にどうぞwお茶を用意しましたんで…」

むさ苦しいってなんだよ。まったく。
でも良かった。また平穏な日が帰ってくるんだな。
今度はもっと大切にしよう。嫁を。そして御父さん、御母さんを…

「どうもすいません。それじゃあ…行こうか。」
「ええwええ。ご馳走になりましょう」

二人は立ち上がり、弟と共に部屋を出て行った。

そ し て 部 屋 に は 俺 と 嫁 が 、 二 人 … 残 っ た 。
712: :2011/02/04(金) 00:52:18.19 ID:

二人立って向かい合う。。
嫁 「ふぅぅ…まったく…」

俺 「ごめんな。嫁。けど浮気なんかしてなかっただろ?本当に愛してるのは…これから先もお前だけだ」

嫁 「鼻琳は?」

俺 「えっ!?ははっwwwえーっと、フッたwwもう卒業しようかなww」

嫁 「ふふっw」
嫁は抱きついてきた。

嫁 「いいよ。オタク趣味…続けても」

俺 「えっ!?本当!?」

嫁 「たーだーしっ」m9っ(。・∀・)ビシッ

俺 「んっ?」

嫁 「わたしにもやらせなさいよね!!」

俺 「えっ?なっなにを」

嫁 「     こ・い・ひ・め  ♪     」

やるんかよいいいいいいいいい!!!!!エ■ゲだぞおおおおおお!!!!!
またピンチかああああああああ!!!!!
718: :2011/02/04(金) 00:53:46.96 ID:

完・・・・・・?
721: :2011/02/04(金) 00:54:29.26 ID:

終わったぞーー!
727: :2011/02/04(金) 00:56:35.11 ID:

終わりですww

皆さんありがとうございましたww

正確にはまだ後日談をこの後書くつもりなのですが、
その後日談がまた長くなりそうなので、
一番終わりが似合うスッキリしたところで終わらせました。

こんな遅筆の駄文をここまで読んでくれた方に感謝します!!
729: :2011/02/04(金) 00:57:13.76 ID:

>>1
乙!
いい嫁さんだなぁ!大切にしろよw
735: :2011/02/04(金) 00:57:56.72 ID:

オチ・・・…て無いよな??

モヤッと
753: :2011/02/04(金) 01:01:15.47 ID:

乙ありがとうございますww
あー頑張ってよかった。

>>1000までに後日談を書きたいので、もうちょっと頑張ります。
後少しだけお付き合いください。
847: :2011/02/04(金) 01:35:54.77 ID:

【 後 日 談 】


悪夢のあの日から数日後…


「嫁ぇー…」
「ん?なぁーにぃー?」

嫁は寝っ転がってパソコンに向かっている…。

「もうそろそろ…俺の相手して欲しいんだけど…」
「いいじゃん別にぃ…あ…倒した」
「あのー…寂しいんですけど…嫁ちゃん…」

「散々わたしに寂しい思いさせた罰じゃない~?フーンだ」
「あの…その…」

嫁は…あの日に俺から借りた「真・恋姫†無双」にどっぷりハマっている…
嫌味のように俺の前でプレイするのだ。
864: :2011/02/04(金) 01:41:10.83 ID:

お風呂の後に、
「さーって、恋姫やろうかな~♪鼻琳様ぁ~」
と言ってみたり、

「鼻琳はいつ一刀とくっつくの?wwwねぇ?」

と茶化しを入れてくる…。
鼻琳はまた別の形で蘇り、俺達と上手く共存している。

もちろん、嫁は魏軍から始めている。
三国志が元々好きだった彼女は、本当に楽しそうにプレイし、面白いよ!と理解を示ている。


「私のメールアドレスを華琳って登録すればいいんじゃない?」

まったく。こいつめ。

これが本文で語られた>>1の相談したい事。
つまり、嫁が恋姫無双にハマって俺を相手にしてくれない。だ。
867: :2011/02/04(金) 01:42:39.03 ID:

>>864

そうか。自業自得だな。
873: :2011/02/04(金) 01:43:56.18 ID:

そして御父さん御母さん。
この二人も以前と変わらずに接してくれている。

御母さんは相変
わらずお調子者。
一緒にテレビを見ていてオタク特集が始まると、夫君知ってる?これ?www
なんてからかってくる。

御父さんなんて、
会社の若い部下とけいおん!!のフィギュアの事を話しあって盛り上がったよww人気あるんだなアレww
なんて言ってくれた。

嫁との約束事もでき、
グッズを買いたい時は、私に相談し買う事!と嫁にキッパリ言われた。。。

「嫁…もう二時間くらいやってるぞ…。そろそろ…」

寝っ転がってる嫁がこちらを向いた。。

「こんなの隠してw本当に馬鹿だねぇwアハっ」

嫁にはもう隠し事はしない。多分、この人ならもう全て受け入れてくれる。 そう思った。


鼻琳 「キヒ。」

終わり。
903: :2011/02/04(金) 01:52:35.61 ID:

後日談も書き込み終わり、本当の意味で終了しました。
対した内容の
後日談ではないですが、本文で可愛い嫁の出番が少なく、嫁の可愛さをアピールしたいがために書きました。

本文にはミスリードが結構ありましたね。
現在、嫁がいないのは用事があり、実家の方に泊まりに行っているからです。
904: :2011/02/04(金) 01:52:40.02 ID:

オタク趣味を隠したまま結婚したんだが、
二次元美少女に入れ込んでるのがバレて
しかし二次元じゃなくリアル女に浮気してるものと勘違いされ、
嫁の両親まで巻き込んでしまったので逃げられなくなってカミングアウトした

そしたら案外受け入れてもらえたんだけど、
俺の好きなゲームとかを嫁もするようになって
嫁がハマってしまって相手してくれない・・・どうしよう

おわり
906: :2011/02/04(金) 01:53:21.02 ID:

ミスリードwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww舐めてンのかwwwwwwwwwww
910: :2011/02/04(金) 01:54:34.06 ID:

あえてミスリードした理由は?
917: :2011/02/04(金) 01:59:07.65 ID:

>910

ミスリードしたのは、最後の最後までスレ民に疑問を残して置きたくてしました。
多分、その方が考察してくれて読んでくれるんじゃないかと。
SSが書きたいという気持ちはありました。
相談は残りでお願いしますw
953: :2011/02/04(金) 02:14:06.16 ID:

そして最後に言いたいのが
これがフィクションなのか、ノンフィクションなのか…です。

俺が読者の場合、あまり気にしないのですが、>>1としては言っておこうと思います。

この話は事実です。

こんな変なカップルと変な話があったという事。

楽しんでもらえたなら、凄い嬉しいです。

ありがとうございました。
960: :2011/02/04(金) 02:16:36.59 ID:

>>953

よかったぜ
乙乙
991: :2011/02/04(金) 02:26:27.81 ID:

途中遅くてイライラした事もあったけど
面白かったぜ>>1



引用元:http://hayabusa.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1296564051/
http://raicho.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1296658444/l50
【①はこちら】

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コメント

  1. 1 噂の鬼女様 2018年08月15日 22:51 id:SvS8YPGg0
    この手の人って、オタクなだけあって
    話に引き込むのが上手いね。
  2. 2 噂の鬼女様 2018年08月25日 06:44 id:qbL4fju60
    ってかまたタイトルと中身が違うわ‥‥まとめくらいちゃんとまとめろや

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