モバP「センパイと」三船美優「コウハイくん」
もれなく頭の悪いお話です。悪しからず。
美優(今日も会社でミスばかり……)
美優「どうして私はこうなんだろう……」
美優(もうお仕事に行きたくないな……)
美優(楽しかった学生の頃に戻りたい……)
モバP(以下P)「……三船先輩?」
美優(あぁ、そういえば私の事を『先輩』って呼んで慕ってくれる後輩くんが居たな)
P「……あの!」
美優「えっ……? はい? 私、ですか……?」
美優(あれ、この人……どこかで)
P「あ、その……。えっと……」
P「あ、アイドルに興味ありませんか!」
美優「……へ?」
事務所
心「あっぢぃ……」
瞳子「夏だもの……」
心「それはわかってるけどさー☆」
比奈「あはは、確かにここまで暑いと愚痴りたくもなるっスよねぇ」
心「そうそう☆ さすが比奈ちゃんわかってるぅ♪」
比奈「それほどでもないっスよぉ~」
瞳子「ところでプロデューサーさんは?」
ちひろ「プロデューサーさんならアイス買ってくるってコンビニに行きましたよ」
心「アイスか~。これは期待できるな☆」
比奈「プロデューサーならきっとダッツを買ってきてくれるっスよね!」
心「だね♪ 期待して待っておこ☆」
瞳子「事あるごとに奢ってもらっているのも悪い気がするわ……」
心「あ、お帰り~」
P「ただいまです」
比奈「アタシ達の分もあるんスか?」
P「もちろん」
瞳子「いつもごめんなさい」
P「気にしないでください。俺だけ食べてるのも気が引けますし」
ちひろ「頑なにお金を受け取ってくれませんもんね」
P「俺が勝手にやってる事で金なんてもらえませんよ」
心「じゃぁ~……か・ら・だ……でお返ししてあげよう☆」
P「……」
比奈「うわぁ……」
瞳子「心さん……」
心「やめて、その冷ややかな目を即刻やめて」
P「アホな事言うからですよ」
比奈「わーいっス」
瞳子「ありがとう、プロデューサーさん」
心「さんきゅ~☆」
ちひろ「プロデューサーさんはどれにしますか?」
P「俺は残ったので良いですよ」
P「あ、三船さんのも選んでおいてください」
瞳子「えぇ」
心「あれ? そういや美優ちゃんは?」
P「三船さんはドラマの撮影ですよ、心さん」
比奈「あー、美優さん役作りに頭抱えてたあれっスか」
P「そうそう。あれ」
心「瞳子ちゃんも似合う気がするぞ~?」
瞳子「私なんて……美優さんに比べたら……」
P「今回は三船さんご指名でしたけど、俺は瞳子さんでもイケると思いますよ」
P「瞳子さんも綺麗ですしね」
瞳子「あ……あり……がと……」
ちひろ(またこの男は……)
比奈(まーた無意識に口説いてまスねぇ……)
心「ねぇねぇ! はぁとは? はぁとは!? はぁともいけるっしょー!?」
P「あはは。コメディならいけますね!」
心「んだとコラァ!?」
心「痴話喧嘩なんて……いやん♪」
P「比奈。言って良い事と悪い事がある。これは悪い事だ。わかるな?」
心「おい」
比奈「はいはい。ごちそーさまっス」
瞳子「……やっぱり心さんみたいな人の方が良いのかしら」
ちひろ「瞳子さん、声に出てますよ」
瞳子「えっ!?」
比奈(こっちはこっちで色々お悩みっスねぇ)
比奈「ぐへへ……新刊のネタになるっスよぉ」
ちひろ「あ、プロデューサーさん。そろそろ準備された方がいいんじゃないですか?」
P「え? あ、本当だ。ありがとうございます、ちひろさん」
瞳子「えぇ、いってらっしゃい。プロデューサーさん」
P「三船さんの分のアイスは冷凍庫に入れといてください」
P「いってきます」
比奈「相変わらず忙しいっスね、プロデューサーは」
心「はぁと達も売れっ子アイドルだからね☆」
瞳子「あんまり無理しないで欲しいわ」
ちひろ「んー、まぁ大丈夫だと思いますよ」
比奈「? なんででスか?」
ちひろ「愛は偉大って事ですよ」
撮影スタジオ
監督「はいカーット!」
美優「……ふぅ」
監督「いやー! 良かった! 良かったよ美優ちゃん! やっぱりこのドラマは美優ちゃんじゃなきゃ駄目だね!」
美優「ふふっ、ありがとうございます」
美優「私も監督と一緒にお仕事させてもらえてとっても嬉しいです」
監督「くぅーっ……! 嬉しい事言ってくれるねぇ!」
美優「事実ですから」
監督「ますます美優ちゃんの事好きになっちゃう!」
監督「あ、この後時間あるなら一杯どう?」
美優「えっと……」
監督「お、CGプロさん! いやぁー、美優ちゃん完璧! さすがCGプロ!」
P「ありがとうございます。監督にそう言ってもらえると三船も鼻が高いですよ」
監督「次もまた是非ともお願いしたいね!」
監督「お、そうだ、君も時間あるなら一杯どうだ?」
P「申し訳ありません。お誘いは嬉しいのですが、この後も仕事が入っておりまして……」
監督「うーむ、じゃあ仕方ないねぇ」
P「またお誘い頂ければなと思いますので」
監督「うんうん。じゃあ次の機会をのんびり待つとするよ」
監督「じゃ、次の撮影もよろしく頼むよ、美優ちゃん!」
美優「は、はいっ! よろしくお願いします!」
P「よろしくお願いします」
P「では行きましょうか。荷物は楽屋ですよね?」
美優「はい」
車内
美優「ふふっ」
P「どうしたんですか、急に笑って」
美優「ううん。何でもないですよ」
P「……俺、そういうの気になるんで」
美優「昔のPくんと比べると仕事が出来る大人って感じでカッコいいなって」
P「からかうのやめてくれませんか……」
P「社会人として当たり前です」
P「あと……『Pくん』はやめてください、三船先輩」
美優「はーい」
美優「ふふっ……♪」
P「だから、なんすか……」
美優「『三船先輩』って久しぶりに聞いたなって思ったら、つい」
P「瞳子さん達の前じゃ死んでも呼べないんで」
美優「私は呼んでくれてもいいんですよ?」
P「公私混同はしないようにしてますんで」
美優「上司……。Pくんが上司……」
P「声殺して笑うのやめてください」
美優「だ、だって……Pくんが……上司……ふふ……」
P「事実でーす。受け入れてくださーい」
美優「……はい、プロデューサーさん」
P「それでいいです」
P「事務所戻ったらアイスありますよ」
美優「またPくんのオゴリ?」
P「だから『Pくん』はやめろと……。そうですよー、俺のオゴリです。感謝して食べてください」
美優「楽しみだなぁ」
美優「んー? どうしたの?」
P「なんでもないでーす」
美優「そういうのよくないって三船先輩は思います」
P「後輩はそうは思いません」
美優「先輩の言う事は絶対なんですよ」
P「上司の命令に従ってください」
美優「……私、先輩です」
P「俺、上司」
美優「……むぅ」
P「ちょっ!? 運転中! 脇腹つつかないで! やめなさい! こら!」
事務所
美優「ただいま戻りました」
P「戻りましたー」
心「おっかえりー」
P「……何してんですか?」
心「ふっふっふ……! 比奈ちゃん改造計画!」
比奈「アハハー、されるがままっス」
美優「比奈ちゃん、とっても可愛い……お人形さんみたい」
心「いやぁ、やっぱ比奈ちゃん元が良いからイジリ甲斐があるってもんよ!」
心「はぁとの腕が鳴る!」
美優「あれ、瞳子さんは?」
比奈「瞳子さんならそこに転がってるっスよ」
P「そこ……?」
瞳子「……」
P「うわぁっ! だ、大丈夫ですか、瞳子さん!?」
瞳子「だ、大丈夫……」
心「瞳子ちゃんはビシッと決まった服ばっかりだからさー☆」
心「たまにはこういうフリフリもよくない?」
瞳子「良くないです! 私にはこんな可愛い服は似合わないもの……」
P「まぁ確かにこれは……」
瞳子「えっ……」
P「心さん、瞳子さんに着せるならこんな人形みたいなのじゃなくて、もっとシンプルに可愛いやつにしてください」
心「えー。なんだよーぉ、メイドインはぁとの服がダメって言うのか☆」
P「ゴスロリ系を着る瞳子さんもこれはこれでアリですけど、もっと別のがですね」
心「いーじゃーん! 瞳子ちゃんも可愛いんだし」
P「瞳子さんが可愛いのは認めますが、瞳子さんの可愛さを引き立たせるのにこの服はちょっと……」
瞳子「か、かわいい……」
P「え? んー……白ワンピ……とか?」
心「うわぁー。男の欲望まんまって感じで引くわー」
P「白ワンピは男の夢ですよ! 悪いですか!」
P「それに瞳子さんが着てるとこ想像してみてくださいよ! めっちゃ似合うでしょ!?」
心「……確かに!」
瞳子「……あ、あの」
比奈「お二人さーん、そろそろ止めてあげて欲しいっス。瞳子さん真っ赤でスよ」
心「ほらこれ! 瞳子ちゃんはこういう反応が可愛いの!」
P「それは認めますが、やっぱり白ワンピですよ!」
心「白ワンピ白ワンピって。男ってこれだから」
P「心さんみたいに頭の中エレクトリカルパレードよりはマシだと思いませんか?」
心「てめぇ☆」
ちひろ「プロデューサーさんは戻って来たならお仕事してください。タイムイズマネーです」
P「……はい。すみません」
ちひろ「心さんもファッションショーやるのも良いですけど、プロデューサーさん戻ってきましたしそろそろお終いにしときましょうね」
心「ま、それもそっか。ここで着替えるわけにもいかないし」
心「んじゃ、休憩室で時間潰すかなー」
瞳子「わ、私も……」
比奈「アタシは着替えてから行きまスねー」
心「美優ちゃんはどうする?」
美優「……」
心「美優ちゃん?」
美優「えっ……? あ、はい。なんでしょうか?」
心「はぁと達、これから休憩室でダベってくるけど……」
美優「あ、はい。私も行きます」
P「三船さん、冷凍庫にアイスあるんで」
美優「はい。いただきます」
休憩室
瞳子「恥ずかしくて死にそうだわ……」
比奈「漫画でしか見た事ないくらいに真っ赤でしたもんね」
心「うーん、瞳子ちゃん似合ってたと思うんだけどなー、メイドインはぁとの服」
比奈「え、マジ?」
心「オイ☆ その反応はなんだ☆」
美優「……」
瞳子「美優さん?」
美優「えっ? あ、ごめんなさい。なんでしょうか?」
瞳子「いえ、何か難しい顔をしてたから」
心「何かあったん?」
比奈「アタシ達で良ければ相談に乗りまスよ?」
美優「ち、違うの! えっと……。あ、アイスが美味しいなって」
心「無理あるでしょ」
瞳子「えぇ、無理があるわ」
比奈「無理っスね」
美優「あぅ……」
瞳子「抱え込んでもロクな事にならないわよ?」
比奈「そうっスよ。三人寄れば文殊の知恵って言いまスし」
美優「……のみ……なのかなって」
心「ん? なんだって?」
美優「し……ろ、ワンピー……が……なのかな……って」
瞳子「ごめんなさい、もう少しはっきりお願いできるかしら?」
美優「……」
比奈「あー。言いづらければ文字でも……」
美優「し、白のワンピースが好みなのかなって!」
心、瞳子、比奈「「「……」」」
心「あー。そーかもね」
瞳子「だと思うわ」
比奈「はいはい茶番茶番」
美優「なんで急に冷たくなるんですか!」
心「だってねぇ」
瞳子「えぇ」
比奈「茶番っスから」
美優「うぅ……みんな嫌い……」
心「プロデューサーは美優ちゃんなら白ワンピだろうがメイドインはぁとだろうが可愛いって言ってくれるぞ」
美優「ぷ、プロデューサーさんなんて一言も……」
瞳子「じゃあ誰の好みが白ワンピースなのかしら?」
美優「え? えっと……その……。お、お父さん?」
比奈「26の娘の白ワンピが好みってなかなかレベルの高いお父さんスね」
美優「あぅぅ……」
美優「……はい?」
心「押し倒しちゃえば?」
美優「お、おし!? し、心さん! ななな何を!」
瞳子「好きならいいんじゃないかしら」
比奈「アタシらお邪魔なら帰りまスんで」
美優「ち、ちが……!」
心「何が違うん? 言ってみ?」
美優「えっと……Pくんはその……えっとそういうのじゃなくて……」
瞳子「はいはい。ごちそーさま」
美優「瞳子さん! 違うんです!」
比奈「いーじゃないスか。プロデューサーも美優さんから来たら喜びまスよ」
美優「ひ、比奈ちゃん……!」
心「でも?」
美優「私……Pくんに嫌われてますし……」
心、瞳子、比奈(うわぁ、めんどくさいな……)
心「アハハー、美優ちゃんは面白いこと言うナー」
瞳子「美優さん、どうして嫌われてるって思うの?」
美優「……皆さんの事は名前で呼んでるのに私だけ名字で呼ばれてるじゃないですか」
比奈「特別扱いっスね」
美優「……! 特別……!」
心「え、それでいいの? やだこの子単純」
美優「はっ! ち、違うんです!」
瞳子「まだ続けるの? これ?」
美優「聞いてください! 違うんです!」
比奈「何がっスかー? あ、ネタになるかもなのでメモだけはとりますね」
美優「比奈ちゃんっ!」
P「……」
ちひろ「だそうですよ」
P「……こういうのは聞こえないようにやって欲しいんですが」
ちひろ「壁薄いですからね」
ちひろ「心さん達はわかってやってるでしょうけど、きっと美優さんはわかってませんね」
P「あとで説教してやる……」
ちひろ「真っ赤な顔で説教しても効果ないですよ」
ちひろ「で? プロデューサーさん的にはどうなんですか?」
P「どうって?」
ちひろ「美優さんの白ワンピースですよ」
P「……超好みです」
ちひろ「うわぁ単純」
P「ぐぬぬ……」
P「何がですか……」
ちひろ「一緒に居たいからって街で見かけた美優さんを無理矢理アイドルにしちゃうようなプロデューサーさんですし」
ちひろ「大好きな『三船先輩』と一緒でさぞや楽しいでしょうね?」
P「ど、どこでそれを……!」
ちひろ「さぁ? どこでしょう?」
ちひろ(二人きりになるたびイチャついてれば……ね?)
◆
比奈「あ、今度のコミケで美優さんとプロデューサーをモデルにした本作りたいんで、進展あったら教えて欲しいっス」
美優「ひ、比奈ちゃんっ!」
End
デレステでSSS狙ってみたり、ミリシタで100位目指したりと充実した一ヶ月を過ごしてたらあっという間に時間が経ちました。
リハビリには頭の悪い話を書くのが最適ですね!脳みそ空っぽにしてもらえればなと。
では、お読み頂ければ幸いです。
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コメント一覧 (23)
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- 2018年07月13日 00:14
- 三船さん可愛すぎるし先輩になってほしい
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- 2018年07月13日 00:22
- 美優さんは先輩よりも母親に向いていると思うんだ
つまり、俺の母親になってくれる女性なんだよ!
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- 2018年07月13日 00:51
- これぞ正妻!
ケツの蒼いメインヒロイン()さんは道を開けろぃ!
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- 2018年07月13日 01:29
- >美優「……! 特別……!」
美優さん…気持ちは分かるけど、美優さんは今のままでいいんだ。
今のままでいてほしい。
ずっと…普通の、先輩後輩の関係のままで。
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- 2018年07月13日 01:39
- ※3
ほほーつまりおまえさんは仁奈ちゃんの兄か弟になるわけだな。寂しがらせたら七生祟るぞ
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- 2018年07月13日 02:02
- 頭エレクトリカルパレードw
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- 2018年07月13日 02:13
- 案外SSだと、心さんのも先輩後輩もの多いから好き
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- 2018年07月13日 05:34
- ここからだろう
何故、ベストを、尽くさないのか
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- 2018年07月13日 05:36
- SSSも開催当初から挑戦権あったけど、ペース違いすぎて取ろうとは思わなかったや
ミリシタの100位はもっと過酷だとか
特にあんゆりの2人とか
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- 2018年07月13日 05:44
- 上司のPくんには秘書も必要よね。任せて、経験者よ
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- 2018年07月13日 06:12
- 十代には出せない圧倒的色気…!!
やっぱり美優さんが正妻候補No.1 だな!!
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- 2018年07月13日 06:49
- 蒼、紅、苺が束になっても勝てそうにないほどの正妻力
美優さん、最高です
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- 2018年07月13日 06:59
- そうそう、こういうのでいいんだよ。こういうので。
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- 2018年07月13日 07:05
- ※4、13
ふーん、シンデレラガールにもなったこともなくて今回の総選挙で圏外落ち寸前で年増で未亡人で美波となんか被る三船さんがシンデレラガールで公式から選ばれたメインヒロイン&正妻のわた渋谷凛ちゃんに勝てるとでも?
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- 2018年07月13日 07:05
- 良いとは思うけどその分、後書きで余韻台無しになってるな。
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- 2018年07月13日 07:08
- この美優さんにこそクラリス先生のお悩み相談室を紹介するべき。
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- 2018年07月13日 09:58
- ※15
長々と語ると小物臭しかしねえぞ渋谷の犬。
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- 2018年07月13日 10:06
- 美優さんの後悔!
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- 2018年07月13日 10:48
- ※6
七代ちゃ厳しすぎや、せめて末代までにしといたれ。
-
- 2018年07月13日 11:04
- 加蓮と交配したいです
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- 2018年07月13日 15:17
- 泰葉「私のアイデンティティがクライシスだにゃ」
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- 2018年11月23日 20:58
- ???「おのれクライシス!!!」
(美優さんと交配したいです!!!!!)