【ガヴドロSS】「もしも下界でそれぞれの職業に就いたら…」
- 2018年05月22日 10:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ヴィーネ「ガヴ、ネトゲばっかしない。これじゃあ、将来ロクな天使になれないわよ?」
ガヴリール「うるせぇ、余計なお世話だ」
ガヴリール「ヴィーネだって、あまり真面目な事ばっか言ってると、将来ロクな悪魔になれないぞ?」チラッ
ヴィーネ「そっちこそ、余計なお世話よ!?」
ラフィエル「まぁまぁ、お二人とも…」
サターニャ「あぁ~、どっちもどっちね…。」
ラフィエル「はたして、それぞれ天界と魔界に戻るのでしょうか?」
ガヴリール「ラフィは何が言いたいんだ?」
ラフィエル「つまりは、私たちは将来、立派な天使と悪魔ではなく、下界での人間と同じ仕事をする可能性もある、と言いたいんですよ」
ヴィーネ「あぁ……確かにありえなくはないわね。まだまだと言っても大人になるまであっという間…月日も早く流れるって言うしね」
サターニャ「私はラフィエルの言ってる事自体反対よ。なんで大悪魔が下等生物のやるような事を同じようにしないといけないのよ」
サターニャ「大体、下等生物と一緒に働きたくないし、それに人間界なんて支配し尽くすのが一番…以上からひっくるめて人間と働くのなんてありえないわよ!!」
ガヴリール「あっ、分かっていると思うが、私は喫茶店でアルバイトしてるから、ラフィの言う可能性には賛成かな」
ラフィエル「ガヴちゃんなら、可能性に賛成してくれると思いましたよ」
ヴィーネ「まぁ、賛成かな。人間の世界で生きるのも悪くないって思うしね」
サターニャ「何よ、皆して…人間なんかと一緒に過ごしてたら、そのうち人間に毒されて、腐っちゃうわよ!?」
ヴィーネ「サターニャ…そこまで言わなくてもいいじゃないの?!」
ガヴリール「あぁ。想像なら、いくらでも出来るしな」
ヴィーネ「いいわね。想像してから、決めるのも悪くないわ」
サターニャ「ふん。一応、付き合ってあげるわよ」
ラフィエル「では、想像………スタートです♪」ニコリ
ラフィエル(美容師)「では、お客様、髪を乾かしますね」
サターニャ(客)「頼んだわよ! 大悪魔様の髪なんだから、丁寧に乾かしなさいよね?」フンス
ガヴリール(ツッコミ)『想像で、客になってもサターニャは、サターニャのままか…。』
ラフィエル「はい♪」カチッ
サターニャ「ふぅ~、ちょうど良いじゃないの」ブオオォォォォーーーーーー
ラフィエル「ありがとうございます」ニコリ
~数十分後~
ラフィエル「お客様、終わりましたよ?」ニコニコ
サターニャ「」ガビガビ
ヴィーネ(ツッコミ)『って、乾かし過ぎよっ!!? サターニャ、ガビガビになっちゃってるじゃないの!?』
ヴィーネ(上司)「ガヴ~、書類はまだ纏まらないの?」
ガヴリール(部下)「あぁ。今、良い所だから纏めるのは無理だ」
ヴィーネ「良い所って……あぁーーっ?!」
ガヴリール「おい、大きな声出すなよ!? 死んじゃうじゃないか!!」
ヴィーネ「アンタ、なに会社で堂々とネトゲやってんのよ!!?」
ラフィエル(ツッコミ)『あらあら、ガヴちゃんは相変わらずですね』クスクス
ヴィーネ「大体、アンタは私は上司だっていうのにもうタメ口だし、もっと社会人らしくしっかりと礼儀を弁えなさいよ!!」
ガヴリール「えぇ~」
ヴィーネ「はぁ、それはおいおい指導していくとして、とりあえず書類纏めておきなさいよ?」
ガヴリール「めんどくせ……」ボソッ
ヴィーネ「や れ 」ギロッ
ガヴリール「うっ、わ、分かったよ!? やりゃあいいんだろ、やりゃあ!!」
ガヴリール「くっそぅ……」ブツブツ
サターニャ(ツッコミ)『ヴィネットは変わらず真面目だからやっていけそうだけど、ガヴリールは100%無理。いや、入社初日で絶対にクビになりそうね…。』
ガヴリール(パソコンを使った在宅ワーカー)「一日中ノートパソコンと向き合いながらの在宅ワークって言うのは最高だな!」
ガヴリール「自由にだらけることは出来る、寝ながら物は食べられる、他の奴に怒られない、注意はされないで一人で勝手に出来る」
ガヴリール「極めつけは、こうしてるだけで、お金が入るしな。将来、在宅ワークってのも悪くないな…いや、在宅ワーク最高!!」
ガヴリール「さぁて、ネトゲすっかぁ!!!」
ヴィーネ『って、在宅ワークなんだから、仕事しなさいよ!?』
ラフィエル『しかもそういうお仕事は、まずパソコン専門の会社を何年か勤め、ある程度のスキルを身に付けないと、いけないはずですよ』
サターニャ『ガヴリールには無理ね。大体、パソコンは使えてもネトゲだけしかやらないガヴリールに、スキルやら能力を身に付けるとなると最初から投げ出すわね、絶対!」
ガヴリール「こちら月乃瀬さん家すねぇ。ほら、荷物きましたよ」
ヴィーネ「ちょっと、明らかに勤務態度が悪すぎるわよ!?」
ガヴリール「はんこか、サイン適当にしてくれ」
ヴィーネ「その前にアンタの態度が適当なのよ!?」
ラフィエル『ぷっくくく/// ここまで来ると面白いですね、ガヴちゃん♪』クスクス
サターニャ『ガヴリールは、どれも無理そうじゃないかしら?』
ガヴリール「じゃあ、これで」
サターニャ「ラフィエルの奴、まだ戻らないのかしら? たかだか、食い逃げ犯一人を捕まえるのにどれだけ時間掛けてんのよ?」
ラフィエル「ただ今、戻りましたぁ~」
サターニャ「遅いわよ、一体なにをしt……」
食い逃げ犯「」チーーーン
サターニャ「ちょっとぉ、気絶してるじゃないの!? 一体、何をしたのよ?!」
ラフィエル「大した事はしてませんよ……ただ、追い詰めるだけ追い詰め、ギリギリ捕まえるか捕まえられないかで恐怖を与え、ひたすらひたすら逃げるように促し……」
ラフィエル「とにかく恐怖心を植え付けてから、笑顔のまま検挙しただけですよ? まぁ、捕まえた途端、気絶しましたが。」ニコニコ
サターニャ「………………。(食い逃げ犯、今だけ同情してあげるわ。)」
ヴィーネ『…………ラフィ、貴方警察官向いてないわよ』
ガヴリール『予想通りだな。犯人を追い詰める場面だと、ラフィの性格は一層露わになりそうだからな』
サターニャ「疲れてるのよ、しっかりと揉んでちょうだいね」
ラフィエル「はい、うふふっ♪」ニコニコ
ラフィエル「さぁ、ここで凝っていそうなので、ここを刺激しましょう」グッグッ
サターニャ「イタタタ、そこは違うわよ!?」ジタバタ
ラフィエル「間違いですか、ではここに!!」サワッ
サターニャ「や、止めなさい、そこは///」
ヴィーネ『ラフィ、どの職業でも性格上、ダメそうね…。』
ガヴリール「うわぁー、良く出来るよな…//』
ガヴリール「へぇ~、初めてにしては上手く作るなぁ…」
ヴィーネ「ありがとうございます。」
ガヴリール「おっ、余り物か。でも、いらないし、捨てるか」
ヴィーネ「ダメ、勿体無いですよ! 私が持って帰りますので」
ラフィエル『うふふっ、流石はヴィーネさん♪ 料理だけでなく、優しさもあって立派です。シェフとか、似合いますね』ニコニコ
サターニャ『なんか、持ち帰るところが、残飯処理みたいね…。』
サターニャ「大悪魔特製コーヒーよ。ありがたく頂く事ね♪」ニヤニヤ
ヴィーネ『ストップ!! いきなり尊大な態度は駄目よっ!!?』
ガヴリール『サターニャは、いきなりやっちまうタイプだな、完全に』
ラフィエル(客としての私の出番は無しでしたが、少々面白いものは見れましたっ///)クスクス
ヴィーネ「いらっしゃいませー」
ガヴリール「プレゼントする花だけど、適当に選んで花束に纏めてくれ?」
ヴィーネ「……そうですか。分かりました」ゴソゴソ
ラフィエル『おぉ、なんと動じず、完璧な接客術でしょうか、ヴィーネさん!』
ヴィーネ「いかがでしょうか?」スッ
『色とりどりの花束』バーーーン
ガヴリール「おぉーー、凄い!?」
サターニャ『流石ヴィネットね。接客は丁寧、しかも技術も完璧ね!』
ラフィエル「サターニャさん、サボっちゃだめですよ?」
サターニャ「ったく、なんで私がこんな事しないといけないのよ!」
サターニャ「大体、この私が綺麗にしてあげてるんだから、もっと感謝しなさいっての!!」
ヴィーネ『止めね。サターニャは、また尊大になってるわ』
ガヴリール『やっぱ、変わんねぇな…こいつは』
ヴィーネ「ガヴは絶対に無理、ラフィは性格的に合ってないのかもね」
ガヴリール「サターニャは無理だな。だけど、ヴィーネは絶対に下界でやっていけるな!」
サターニャ「結局、ヴィネットだけは下界で働く事、有りって結果ね」
ヴィーネ「う~ん。でも、私悪魔だし、立派とは言わずにせめて一人前ぐらいにはなるって目標もあるしね…。」
サターニャ「誰よ!? 将来を考えようと言い出した奴っ!!?」
ラフィエル「私はただ、想像だけしてみては、と言っただけですよ?」ニコリ
ガヴリール「まっ、ラフィの言う通り。将来は、そのうち適当に考えていけばいいんだよ…」
ヴィーネ「せめて、アンタはもうちょっと真剣に考えた方がいいわよっ!!?」
ガヴィーネラフィサタ「「「「あはははははははははははっ♪♪♪♪」」」」ワイワイ
おしまい
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コメント一覧 (5)
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- 2018年05月22日 11:49
- はい
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- 2018年05月22日 11:56
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- 2018年05月23日 00:01
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- サターニャちゃんのお水の花道
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- 2018年05月27日 18:50
- なんか今回はコメ少ないな
いつもはそこそこ多いのに