【ダリフラ】ゼロツー「入れ替え? ボクは嫌だよ」
- 2018年05月21日 01:40
- SS、ダーリン・イン・ザ・フランキス
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ハチ「誰か、やっても良いという者はいないか?」
イチゴ「あの……前にやったのと同じ実験、ですよね?」
ナナ「いいえ、違うわ」
ハチ「前回の実験では、ステイメンとピスティルの組み合わせを変えただろう」
ナナ「でも、今回は組み合わせはそのままで、位置だけ変える――」
ハチ「――ポジションチェンジだ」
一同「……」
ナナ「今は、ピスティルが前席、ステイメンが後部席に座ってるわよね」
ハチ「今回の実験では、その逆――」
ナナ「――ステイメンが前席、ピスティルが後部席に座って貰うわ」
一同「……?」
ナナ「……なんだか、ピンと来てないみたいね」
ハチ「無理もない。だが、博士の指示には従わなければ」
一同「……」
ナナ「そうね……そうなるわ」
ハチ「あくまでも、これは実験だ。強制はしないようにと言われている」
ゼロツー「……ダーリンのお尻をまじまじ眺められるのかぁ」ニンマリ
ヒロ「ぜ、ゼロツー!? 何言ってるんだ!?」
ゼロツー「だってさ、不公平だと思わない?」
一同「不公平?」
ゼロツー「ボク達女子だけ、一方的にジロジロ見られ続けるなんてさ」
一同「……」
イチゴ「い、イクノ?」
イクノ「ゼロツーの言う通り、フェアじゃない部分もあると思うわ」
女子達「……」
ナナ「どう? 無理なようなら、博士には伝えておくわ」
ハチ「女子は乗り気なようだが……男子はどうだ?」
男子達「……」
ゾロメ「……俺、やっても良いですよ」
一同「……ゾロメ?」
ゾロメ「ば、バッカちげーよ! そんなんじゃねえっつーの!」
ミク「な、なら……なんでよ」
ゾロメ「……」
ゾロメ「その……痛みは、前席の奴が引き受けるんですよね?」
ナナ「ええ、そうなるわ」
ゾロメ「俺、あの……うまく言えねーんだけど」
ゾロメ「こんな奴でも俺のパートナーだし、その……」
ゾロメ「……痛がってる姿は、もう、見たくないっていうか……です」
一同「……」
ミク「ちょ……ちょっと……何言ってるのよ……?///」
ミク「ぜっ、ゼロツーまで何言ってるの!///」
ゼロツー「あっ、赤くなった」
ミク「なってない!///」
ゴロー「……だけど、確かにゾロメの言う通りかもしれない」
ミツル「ええ……僕達にも、出来る事があるのだったら……」
ヒロ「上手くいくかはわからないけど……試してみる価値はある」
フトシ「そうだよ! 俺、もうココロちゃんの痛がる姿は見たくないよ!」
イクノ「……ねえ、今のパートナーは私なんだけど?」
フトシ「うん。だから、俺は実験には参加しないよ」
一同「……」
ヒロ「俺も、ゼロツーと同じ気持ち……じゃないけど、やります」
ゼロツー「おっ、さっすがダーリン! 話がわかるぅー!」
ヒロ「……キミにだけ、痛い思いはさせられないからね」
ゼロツー「……」
ヒロ「? どうしたの、ゼロツー?」
ゼロツー「――ダァーリンッ♪」
ぎゅっ!
ヒロ「う、うわっ!?」
ゼロツー「ダーリン♪ ダーリン♪ ダーリンっ♪」
一同「……」
ゾロメ「あぁ!? お前、俺の話聞いてたのか!?」
ミク「聞いてたわよ、うっさいわね!」
ゾロメ「だったら良いじゃねーか! やるぞ!」
ミク「やーらーなーいーって言ってるでしょ!」
ゾロメ「なんでだよ!」
ミク「そ、それは……その……///」
ミク「アンタが、そんな風に思ってくれてたとか……その……///」
ミク「だったら、ミクもその分頑張らなきゃって思えたし、あの……///」
ミク「……とっ、とにかく! アンタは操縦に専念してれば良いの!///」
ミク「わかった!?///」
ゾロメ「意味わかんねえよ!」
一同「……わかれよ」
ゴロー「イチゴ?」
イチゴ「私も頑張るから、ゴローも操縦頑張れってこと」
ゴロー「良いのか?」
イチゴ「そもそも、操縦の練習なんかしたことないしね」
ゴロー「ま、俺たちは今のやり方が一番合ってるだろうしな」
イチゴ「そういう事。さすがゴロー、わかってるじゃない」
ゴロー「お前の尻を眺めるのも悪くない、ってこった」
イチゴ「……ゴロー?」
ゴロー「じょ、冗談だよ、冗談! マジになるなって!」
一同「……」
ココロ「み、ミツルくん……///」
ミツル「その方が、その……お互いの気持ちを理解しあえると思うんです」
ココロ「はうぅ……///」
ミツル「もし失敗しても、この経験は今後必ず活きるはずです」
ココロ「経験を……今後に活かす……?」
ミツル「はい……そうは、思いませんか?」
ココロ「……」
ナナ「……話はまとまったみたいね」
ハチ「実験に参加するのは、二組か」
ココロ「――あっ、あのっ! 実験にあたって、その、試して欲しい事が!」
ココロ「それが出来るなら、えっと……色んなデータが取れると思うんです!」
一同「……?」
ナナ『――二人共、配置にはついた?』
ヒロ「はい!」
ゼロツー「うん、ボクは問題ないよ。ダーリンは?」
ヒロ「ちょっと……落ち着かないかな、はは」
ゼロツー「大丈夫だよ、ダーリン。すぐに慣れるから♪」
ヒロ「……そうかなぁ」
…ぷりんっ♪
ゼロツー「……ダーリンのお尻」ボソッ
ヒロ「? ゼロツー?」
ゼロツー「う、ううんっ! 何でも無い! 何でも!」
ヒロ「……?」
ハチ『――二人共、配置についたか』
ココロ「はいっ!」
ミツル「待ってくださいよ! おかしいですよ、こんなの!」
ハチ『何がだ』
ミツル「どうして、僕は仰向けの体勢なんですか!?」
ミツル「普通は、うつ伏せでお尻を向けるだけでしょう!?」
ミツル「操縦桿も、真ん中に一本あるだけだし!」
ハチ『問題は無いようだな』
ココロ「はいっ! ありません! 何にも問題ないです!」
ミツル「ココロさん!? あの、ココロさん!?」
ミツル「どうしたの、じゃないですよ! 何故、この体勢で!?」
ココロ「……」
ミツル「な、何か言ってくださいよ……!?」
ココロ「……」
ミツル「仰向けでも、モニターが邪魔で顔が見えないんですから、その……」
ココロ「……えっ? 何か言った?」
ミツル「き、聞いてなかったんですか?」
ココロ「ご、ごめんね……」
ココロ「あまりの良い眺めに、意識が飛びそうになっちゃって」
ミツル「……!?」
ナナ「……ポジティブパルス、ネガティブパルスが共に増大しています」
博士「ふむ……326と556は起動までいくかも知れんな」
ハチ「ですが……あの様子では」
ナナ「それに……いつの間にあんなスーツを?」
博士「研究者とは、いついかなる時も探求する心を忘れんもんじゃ」
博士「奴ら……コード556も中々の研究心を持っておる」
ナナ・ハチ「……」
博士「なんじゃ、その目は?」
博士「……まあ、あの台詞を言うのが正解かもしれんな」
博士「――こんな事もあろうかと!」
博士「今にも我を忘れそうではないか」
ナナ・ハチ「……」
ゼロツー『だ……ダーリン……はぁ……はぁ……!』
ヒロ『ど、どうしたんだゼロツー? 息が荒いけど……』
ゼロツー『ぷりぷり……ぷりんぷりんしてるんだ……!』
ヒロ『……は?』
ナナ「……ゼロツーのポジティブパルス……振り切れそうです」
ハチ「超ポジティブ……ということか」
博士「お前さんら、ああいうのを何と言うか知らんのか?」
ナナ・ハチ「は?」
ゼロツー『ダーリン、めっちゃ、プリンケツ!』
ヒロ『ゼロツー!? や、やめっ……何を――』
博士「――ありゃ、阿呆と言うんじゃ」
ゼロツー「ダーァリンっ♪ 良いよね? 良いよね?」
ヒロ「何!? こっちから見えないから……なっ、何をする気!?」
ゼロツー「何って……そんなの決まってるじゃないか」ニンマリ
ヒロ「決まってるの!?」
ゼロツー「……んっふっふ! ちょっと強引にいこうかなぁー」ニンマリ
ヒロ「怖い怖い怖い怖い! 強引って!?」
ぷりぷりんっ♪
ゼロツー「暴れるとお尻がぷりぷり……が、我慢できない!」
ヒロ「や、やめ――」
ゼロツー「ダーリンは、ボクのダーリンだ」
ゼロツー「つまり、ダーリンのお尻もボクのものだ」
ヒロ「――い、いやああああっ!」
ミツル「こ、こんな僕を見て……感想がそれですか!?」
ココロ「うん、そうだよ?」
ミツル「あっ、貴女はどうかしている!」
ココロ「……そんな……ひどい」
ミツル「あっ、す、すみません!……言い過ぎました」
ココロ「……ううん、良いの……でもね?」
がしっ!
ミツル「うんんっ!? 急に操縦桿を握らな――」
ココロ「ミツルくんも、これからどうかなっちゃんだよ?」
ぐいんぐいんっ!
ミツル「うああっ!? や、やめてくださ……っ!」ビクンッ!
ミツル「あ……ひっ……!」ビクンッ!
ミツル「ヒロ――ッ!」ビクーンッ!
ナナ「――結論から言うわ」
ハチ「今回の実験は失敗だった」
ゼロツー「えーっ? あんなに楽しかったのに?」
ココロ「は、はいっ! 実験、続けるべきだと思います!」
ナナ「……あのね、貴女達。楽しければ良いってものじゃないの」
ハチ「二人はこう言っているが……お前たちはどうだ?」
ヒロ「お尻のほっぺたが取れそうです」
ミツル「実験後、物凄く怒られるので二度とゴメンですね」
ハチ「……だ、そうだ」
ゼロツー・ココロ「……」
ヒロ「うん。だけどゼロツー、俺のお尻は真っ赤だよ」
ゼロツー「へへへ、ボクのツノとお揃いだね♪」ニコッ
ヒロ「うん。だけどゼロツー、笑い事じゃないんだ」
ゼロツー「ダーリン、実験じゃなくてもお尻揉んでいい?」
ヒロ「ゼロツー? 話聞いてる? ゼロツー?」
ココロ「ミツルくん、私、怒ってないよ?」ニコニコ
ミツル「嘘ですね」
ココロ「本当に怒ってないよ? ミツルくん」ニコニコ
ミツル「……すみませんでした」
ココロ「ねえ、どうして謝るの? ミツルくん」ニコニコ
ミツル「それは……あの……」
ココロ「わからないのに謝ってたの? ふふっ、それって変だよね?」ニコニコ
ココロ「わからないのに怒られて、そんなの、納得出来るわけないよね?」ニコニコ
ミツル「……ひっ!?」
ナナ・ハチ「……」
ヒロ「駄目だってば! わかってくれよ!」
ゼロツー「なんで?」
ヒロ「お尻が取れそうなんだって!」
ゼロツー「それじゃあ、ボクのお尻を半分あげるよ。それで解決だね♪」
ヒロ「何言ってるんだ!?」
ゼロツー「ダーァリンッ♪」
ココロ「ねえ、どうして怖がってるの? ねえ、ミツルくん」ニコニコ
ミツル「す……すみません」
ココロ「どうしてって聞いてるんだよ? ねえ、ねえ?」ニコニコ
ミツル「あ……ひ……ヒロ――ッ! ヒロ――ッ!」
ココロ「……ミツルくん?」
ナナ・ハチ「……」
ハチ「ああ。やはり、パパの言うことに間違いはないな」
ナナ「ええ。あの四人を見てると、本当にそう思うわ」
ハチ「……彼らが特殊なだけな気もするが」
ゼロツー「大人しくしなよ、ダーリン」ニンマリ
ココロ「大人しくして、ミツルくん」ニコニコ
ナナ「……今回の実験は、刺激が強すぎたみたいね」
ハチ「他の子供達に影響が出ないよう、気をつけねば」
ナナ・ハチ「二度と……悲しみを繰り返さないために」
ヒロ・ミツル「あっ……いっ……!」
ヒロ・ミツル「イヤアアアアアアアアアッ!!?」
おわり
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コメント一覧 (10)
-
- 2018年05月21日 01:57
- フト4
-
- 2018年05月21日 02:09
- 確か9'Sの内の何組かがこの逆パターン方式の乗り方だったな。
最も操縦の主導権を持ってるのはどっちも白髪の女の子じゃない方だったけど。
あの9'Sの白髪の娘達って何なんだろね?同じ顔で一言も喋らず付属物みたいな感じだし。
-
- 2018年05月21日 02:16
- >>ゼロツー「ボク達女子だけ、一方的にジロジロ見られ続けるなんてさ」
ホントあのコクピット考えた発案者はHENTAI
※2
ただの個人的な考察だが、ナインズの白服の男達5人はゼロツーと同じで叫竜だからピクティルじゃないといけないんじゃないのかな? あのステイメンの白髪の女達はヒロと組まなかったときのゼロツーのステイメン達と同じで消耗品なんじゃないの?
-
- 2018年05月21日 02:27
- ※3
ダリフラを見てからもうヴァンドレッドのコクピットシーン見ても何も感じなくなったよ。
-
- 2018年05月21日 05:10
- このココロちゃん別の早見沙織混じってない?
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- 2018年05月21日 07:29
- ココロちゃんマジ肉食系
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- 2018年05月21日 08:40
- ファフナーの二人乗りやつ思い出したわ
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- 2018年05月21日 09:18
- やっぱりほのぼのしたダリフラssはいいなぁ
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- 2018年05月21日 12:47
- 野獣と化したKKR先輩
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- 2018年05月21日 12:51
- ※9
そこは556だろ。