【からかい上手】西片「高木さんとデート」
- 2018年03月18日 22:10
- SS、からかい上手の高木さん
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話題のホットケーキ屋さんは2時すぎなのもあってかすぐに店内に入れた。
店員「こちらの席にどうぞー。ご注文が決まり次第お呼びください。では、ごゆっくりー」
高木さん「わぁ。色々メニューあるねー」
西片「そ、そうだね。」
(なんだ、これ、ホットケーキなのに700円って。。新手のさ、詐欺じゃないのか?)
高木さん「どれも美味しそうで悩むなぁー」
西片「うーん。僕も悩むなぁ」
(この際、値段は気にせずいこう。。せっかくのホットケーキだし)
西片「うーん、このショコラホットケーキってやつにするよ。」
高木さん「へー。それも美味しそうだね」
西片「高木さんは?」
高木さん「じゃ、私はこの苺がいっぱい乗ってるホットケーキにするよ」
西片「へー。美味しそうだね。じゃ、店員呼ぶね」
高木さん「うん、西片よろしく。」
西片「すいませーん」
西片「このショコラホットケーキ1つとえ、えーとこの苺がたくさんのってるやつ1つください」
店員「すいません。苺のやつとはどちらですか?」
西片「えー、この、店長オリジナルホットケーキ~苺の味はキ、キスの味~ってやつです。」
(誰だよ。こんな名前にしたやつ!!)
店員「かしこまりました。では少々お待ちください。」
西片「も、もしかしてこれを言わせたくてこのメニューしたんじゃないよね?」
高木さん「ふふふ。さぁー」
西片「・・・」
(くっ。高木さんめ。僕をからかってそんなに楽しいか!!)
高木さん「楽しいよ。」
西片「な、何が?」
高木さん「西片をからかうの」ニヤニヤ
(なんか、普通に心読まれた!?こ、怖!)
高木さん「あははは。本気で言ってる?」
西片「だ、だって!なんか、僕、頻繁に心読まれてる気がするよ。」
高木さん「あははは。たまたまだよ」
西片「・・・。」
(いや、たまたまじゃない気がする。。)
高木さん「そうだねー。たまたまじゃないかも。」
西片「な!な、なんで、僕の考えてることが分かるのさ!」
高木さん「うーん、私ってもしかしたら心が読める超能力が使えるかもしれないなー」
西片「え、、?」
高木さん「西片限定だけどね」
西片「な、なんだよそれ!」
高木さん「あはははは。」
(ま、待てよこれは、チャンスだぞ!この勝負なら勝てる!)
西片「な、何?」
高木さん「いや、何か勝負しかけてきそうだなーって思って」
西片「・・・」(い、いや怖!!)
(で、でもここで否定したら勝負できなくなる。。仕方ない。。)
西片「じ、実はそうなんだよ!面白い勝負を思いついてね!」
高木さん「へぇ、どんなの?」
西片「高木さん心読めるんだよね?
だったら僕が今から考えることを当ててみてよ!」
西片「た、高木さん心読めるんなら余裕でしょ?」
高木さん「でもそれって西片が違うって言ったらハズレになるから不公平じゃない?」
(ぐっ、それもそうか。。)
高木さん「ふふふ。」
西片「僕が嘘つかないって言ってもだめだよね?」
高木さん「うーん、どーしよかなー」
(まあ、西片は嘘つかないって分かってるけどね)
(ま、まずい、勝負から逃げられてしまっては元も子もない。。)
高木さん「ふふふ。」
(くっ。もう、高木さんペースになってしまった。。なんとかしないと。。
・・・・・・何も思いつかない。。)
高木さん「ふふふ、しょーがないなー。じゃ、勝負してあげるよーー。」
西片「ほんとに?」
高木さん「うん、何も思いつかない西片を見てるの可哀想に思えてたきたからねー」
西片「ぐっ、」
(ま、まあ、余裕ぶってるがいいさ。。今から高木さんは負ける運命だからね。今だけはいい気にさせてあげるよ。ふふふ)
高木さん「じゃ、今からスタートだよ」
西片「おっけー」
(よし、ここからは高木さんに読まれないようなことを考える。。何を考えよう。うーん。そうだ!爆裂サッカーのことでも考えてよう)
西片「な、なに?」
高木さん「・・・」ジーッ
西片「・・・。な、なに」
高木さん「・・・」ジーッ
西片「・・・」フイッ
(な、何をしようとしてるんだ高木さん)
高木さん「西片ー。目逸らすのはナシじゃない?」
西片「・・・な、なんで」
高木さん「心読む対決なのに、目逸らしてたら何考えてるか分かんないよ。心読まれない自信があったから勝負しかけてきたんだよね?じゃあ、しっかり目を合わせてくれないと勝負から逃げてるってことになるんじゃない?」
(うっ、筋は通ってる気がする。)
高木さん「・・・」ジーッ
西片「・・・」///
高木さん「・・・」ジーッ
西片「・・・」///
高木さん「ふふふ」
西片「な、な、なに?」
高木さん「なんでもないよー笑」
(た、高木さんめー、完全にからかいに来てる。。)
高木さん「・・・」ジーッ
西片「・・・」///
(だ、ダメだ。照れて何も考えれない・・・)
西片「え、」
(な、なんだ今の笑顔!もしかして心を読まれてるのか!?・・・今の笑顔、かわい・・・)
高木さん「読めた!読めたよ!西片!」
西片「え。」
高木さん「今、西片は。・・・た、高木さんってよく見ると可愛いな・・・って」
西片「なっ!」
西片「「そんなこと思ってないよ!」」
高木さん「え?」
高木さん「ふふふ。私の勝ちだね」
高木さん「うんー?何かいい訳があるのかなー」
西片「今のって心読んだっていうか誘導されただけじゃ・・・」
高木さん「ふふふ。西片。言葉っていうのはね思いなんだよ。思ったことしか言葉に出ないものなんだよ。西片は「そんなこと思ってないよ!」って思ったからそれが言葉になったんだよ。」
西片「・・・。」
高木さん「まだ、反論があるなら聞くよ?」
西片「ぼ、僕の負けだよ。。」
高木さん「ふふふ。」
(絶対、勝てる勝負だと思ったのに。。こんな戦略があるとは。。)
西片「・・・。出来るやつにしてよ。。」
高木さん「じゃ、西片が頼んだショコラホットケーキ1口ちょうだい」
西片「え、それだけでいいの?」
高木さん「うん。いいよ」
(ショコラホットケーキ1口あげるだけで罰ゲームを終えられるなんてラッキーだ!今朝みたいにハグとか言われるかと思った。。)
高木さん「もしかして、ハグとかの方が良かった??」ニヤニヤ
西片「なっ、そんなこと思ってないよ!」
(ほんとっ!なんで心読めるんだよ!)
西片「うっ。。」
高木さん「うーん?」
西片「・・・」
高木さん「沈黙は肯定ってお母さんが言ってたよ?」
(高木さん目。。悪魔だ!!いや、高木さんをこんな風にしてしまった高木さんのお母さんこそが真の黒幕なのかもしれない。。)
西片「は、バグとかになるのかな?って思っただけでハグしたいとかはほんとに思ってないよ!!」
高木さん「ふーん。西片はさ、私が西片とハグしたいと考えてると思ってるの?」
西片「そ、そんなこと思ってないよ!」
西片「そ、そうなるのか。で、でも、じゃ、じゃあ今朝は」(ボソッ)
高木さん「うーん?」
西片「も、もういいじゃん!この話は!」
高木さん「まあ、西片の顔が噴火するまえにあやめとっこかな笑」
(今はまだ・・・ね。)
西片「そんな、真っ赤じゃないから!!」
高木さん「あはははは」
西片「ぐっ。。」
高木さん「あ、来た!」
(め、目の前に出されたらすごくお腹が減ってきた。。うまそう。。)
店員「ごゆっくりどうぞー」
高木さん「いっただきまーす」
西片「い、いただきます」
高木さん「うーーん!おいっしーーー」
西片「・・・」
(スイーツをあんなに美味しそうに嬉しそうに食べるなんて高木さんもやっぱり女子なんだな・・・)
西片「た、食べるよ!」パクッ
(な、なんだこれ!こんな美味しいホットケーキ初めて食べたよ。、生地はふわふわだし、ショコラの甘さと絶妙にマッチしてて)
西片「め、めちゃくちゃおいしい。。」
高木さん「ふふふ。ほんとに美味しそうだね」
西片「あ。」
西片「た、高木さん。1口あげる約束だったし、はい」
僕はショコラホットケーキの乗った皿を高木さんの方に寄せると
西片「え?、」
返されてしまった
高木さん「欲しいよ」
西片「え、ならなんで・・・」
高木さん「・・・」
高木さん「やっぱりまだ西片には分からないかぁ。」(ボソッ)
西片「え?」
高木さん「あーん」
西片「え!あの、その、あーんしろってこと!?」
高木さん「恥ずかしいからはやくしてね」
高木さんが目を瞑ってこっちに口を開けて待ってる。
高木さん「なんで?」
西片「なんでって、は、恥ずかしいし」
高木さん「恥ずかしくなきゃ、罰ゲームじゃないじゃん」
西片「・・・。で、でも」
高木さん「私だって恥ずかしいんだからはやくしてね。」
(くっ!これが狙いだったのかーーー!!!でも、罰ゲームだし、しなきゃダメだし。あーーー!もう!どうすれば。。)
高木さん「西片。まだ?こうしてるの恥ずかしんだけど。。」
(くっ。やるしかないのか。。)
高木さん「あっ!口移しでもする気かなー?」
西片「く、く、くちうつっ!、す、するわけないだろ!!」
高木さん「あははは」
(こんな状況でもからかってくる余裕があるなんて。。ちくしょう。高木さんはドキドキしないのか!)
西片「わ、分かってるよ。」
(もう、やるしかない。。)
西片「い、いくよー」
高木さん「あーん」
西片「・・・。は、はい、ど、どーぞ」
高木さん「・・・」パクッ
高木さん「ほんとだー、すごく美味しいねー、そのホットケーキも」
西片「そ、そりゃあー、よかったよ」
高木さん「ふふふ。西片顔真っ赤だよ?」
西片「ぐっ。、」
(こ、こっちはもう何も言い返せないくらい余裕が無いのに。。)
西片「・・・、え?」
高木さん「うん?」
西片「高木さんもドキドキしてたの?」
高木さん「そりゃ、あーんされるのなんて初めてだしドキドキするよー」
西片「で、でも、ぼ、僕のことからかってくるくらい余裕あったじゃん」
高木さん「バカだなぁ。西片は。余裕がなかったからからかってたんだよ」
西片「・・・え?」
(ど、どういくこと?余裕がないからからかうって。全然意味がわからへん。。。)
高木さん「まあ、西片もそのうち分かるよ」
西片「・・・、べ、別に分からなくていいよ。。」
高木さん「ふふふ。そっか」
西片「そ、そうだよ!」
高木さん「・・・」
西片「え、、い、いらないよ!」
高木さん「遠慮しなくていいよー」
西片「ほ、ほんとにいらないんだってば。おなかいっぱいだし。」
(何を言ってるんだ。高木さんは。あ、あーんされるのなんて、む、むりにきまってるだろか!)
高木さん「ほんとにおなかいっぱいなの?」
西片「う、、うん・・・」
高木さん「西片ー?嘘をつかない約束だよね?ホントのホントにおなかいっぱいなの?」
西片「ぐっ。」
(な、なんでそんなに鋭いんだ高木さんは!!ていうか、嘘をつかない約束っていつまで続くんだよ!!)
高木さん「じゃあ、なんで断るの?」
西片「だ、だって。。」
西片「あ、あーんされるのなんて、恥ずかしくて無理だし。。」(ボソッ)
高木さん「・・・」ニヤニヤ
高木さん「あーんするなんて言ってないんだけどなぁー」ニヤニヤ
西片「えっ!?」
(ああああ!!ぼくはバカか!!何を勘違いしてるんだ!!)
高木さん「そんなに、あーんしてほしいの??笑笑」
西片「そ、そんなんじゃないから!!!」
高木さん「あははは」
西片「くっ」
(なんか、ずっと高木さんのターン状態なんだけど。。ずっとからかわれてる気がする。。)
そういって高木さんは僕のお皿に苺をのせた。
西片「あ、ありがとう。」
高木さん「どういたしまして」
西片「じゃ、じゃあ、いただきます。。」
高木さん「どうぞ。」
西片「お、おいしい。。」
高木さん「でしょー!すごく美味しいんだよこの苺!」
西片「ほんとに美味しいよ。」
高木さん「ふふ、そんなに言ってくれるとあげたかいがあったよー。」
西片「こんな、甘くて美味しい苺がこの世にあったとは。。」
高木さん「あははは。大袈裟だよー」
高木さん「いやー、嬉しいなー、西片がそんなに」
高木さん「私のキスを喜んでくれるなんて」
西片「え?・・・き、きす?」
高木さん「そ、キス」
西片「ええええ。ど、どういうこと?」
高木さん「さあ、どういうことでしょう」
(は!ま、まさか、この苺に高木さんがキスをして僕に渡してきたってこと?なのか?いやでも、そんなこと、高木さんしな、いや、僕をからかうためならしてきそうだ!)
西片「・・・」
高木さん「どういうことか分かった?西片。」
高木さん「え?」
西片「高木さんは渡す前にこの苺に、そ、その、キ、キスをして僕に食べさせたってことでしょ?」
高木さん「あはははは」
西片「え?」
高木さん「西片そんなに、私と関節キスしたいの?」
西片「そ、そんなわけないじゃん!!」
チョンチョン
高木さんが指の先を追うとメニューがあった。そこには
西片「・・・。苺の味はキスの味・・・」
高木さん「あれは私の苺だったから私のキスの味だってことを言っただけなんだけどなぁ」ニヤニヤ
高木さん「あはははは」
西片「ま、紛らわしいこと言わないでよ!!」
高木さん「西片が勝手に勘違いしたたけだよー笑笑」
(くっ!ほんと誰だよ!この名前考えたやつ!!!!あ、『店長オリジナル・・・』。。店長のせいだ。)
高木さん「ふふふ。もう一個食べる?」
西片「もう、いらないよ!」
高木さん「あははは。照れてる」
西片「う、うるさいなぁー」
(ちくしょう。絶対やり返してやる。。)
西片「ごちそうさま。。」
西片「じゃ、行こっか」
高木さん「うん。」
店員「1400円になります」
高木さん「私が出すよ」
西片「ちょ、ちょっと待ってよ。僕に出させてよ」
高木さん「えー、いいよ。ホットケーキ食べたいって言ったの私だし」
西片「これくらいは僕に出させてよ」
西片「今日はデートなんだから」
「・・・え?」
高木さん「西片。ありがとうね」ニコッ
西片「いいよ。」
(少し痛い出費だけど、高木さんのその笑顔が見れただけで、払ってよかった)
店員「ありがとうございましたぁー」
西片「じゃ、次はどこいこっか?高木さん」
高木さん「え、えーとそうだね。どこ行こっか。あはは」
(西片もさっきはしぶしぶ「デートでいいよ」なんて言ってたのに。プリクラもホットケーキも奢ってくれたり、「デートだから」なんて言ったり。あー、ドキドキするなぁ。もう。。)
高木さん「えーと、な、なに?」
西片「珍しいね。高木さんがボーッとするなんて。。」
高木さん「あはは、ちょっと考え事をね。」
高木さん「・・・」
西片「高木さん。次さ、あれ行かない?」
高木さん「え?どこ~?」
おしまい
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コメント一覧 (5)
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