【モバマス】高森藍子「歌鈴ちゃん会議」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 02:16:26.20 ID:tnOKu24Y0


・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・描写について、複数のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります



----街角----

道明寺歌鈴「はわわわわぁーっ!?」ステーン

高森藍子「だ、大丈夫ですかっ!?」

歌鈴「だ、大丈夫ですっ。ちょっと、肘をぶつけちゃいましたけど……いたた」

藍子「大変、どうしよう……青あざになったりしてないですか?」

歌鈴「えへへ……ごめんなさい、心配をかけて……でも、本当に大丈夫ですよっ。慣れてますから!」エッヘン

藍子「そんなの、慣れちゃだめですよ~」

歌鈴「で、ですよね……あうぅ」

藍子「だって、すごく派手に転びましたよ? ダンスしてる時みたいに、ぎゅんっ! って」

歌鈴「ぎゅん、ですか!? そ、そんなにでしちゃ……でしたかっ?」

藍子「はい。なんだかもう、一周回って格好良く見えましたもん」

歌鈴「ええ!? そ、そんなつもりじゃ……いつも普通にコケてるだけなんですけど」

藍子「あの、多分なんですけど……いつも普通に転ぶのは、もう普通じゃないと思うんです」

歌鈴「あ、あれれ……?」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 02:19:23.33 ID:tnOKu24Y0

藍子「それはまあ、私もお散歩してて、たまにちょっとつまづくくらいならありますけど……」

歌鈴「えっ!?」

藍子「え……?」

歌鈴「だ、だって……つまづいたら、コケますよね?」

藍子「転びはしないかな。こう、よろけるというか、その場で踏み止まる感じで」

歌鈴「す、すごい……藍子ちゃん、とってもバランス感覚がいいんでつね! ……あぅ」

藍子「そ、そうかな……?」

歌鈴「きっとそうですっ! さすが、藍子ちゃん先生……!」キラキラ

藍子「もう、だからそれはやめましょうってば~!」

藍子「……こほん。とにかく、今日はもう転ばないように気を付けましょう。せっかく二人ともオフでこうやってお出掛けしてるんですから、怪我なんてしてたら勿体無いです」

歌鈴「今日は、って……まだ、お昼ですよ!? ここから夜まで転ばないなんて、トレーナーさんの特訓並みに厳しいです~!」

藍子「またまた、そんな大袈裟な……」

歌鈴「だって、段差はどうするんですかっ!?」

藍子「……はい?」

歌鈴「段差です! 外でも、建物の中でも、油断するとすぐにあいつらは襲ってくるんですっ!」

藍子「お、襲いはしないと思いますけど……どうするもなにも、普通に歩いて越えれば……」

歌鈴「じゃあ、階段は!?」

藍子「階段は、上りますね。普通に」

歌鈴「バナナの皮はっ!?」

藍子「……それはそもそも、あまり頻繁には見掛けないと思います」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 02:22:16.62 ID:tnOKu24Y0

歌鈴「あ……ああぁ……」ヨロッ

藍子「歌鈴ちゃんっ!?」

歌鈴「そんな……バナナを見掛けもしないだなんて……かるちゃーしょっくです……」ズーン

藍子「えぇと、何と言ったらいいのか……とにかく、落ち込まないでください。ねっ?」

歌鈴「うぅぅ……ありがとう、藍子ちゃん……」

藍子「そうだ。もう少し歩いた先に、おすすめのカフェがあるんです。気分転換を兼ねて、そこで一息つきましょう」

歌鈴「藍子ちゃんのおすすめ、ですか……。きっと藍子ちゃんのように、ゆったり落ち着いたお店なんだろうなぁ……♪」ポワポワ

藍子「うふふ、行ってみればわかりますよっ。ほら、行きましょう!」

藍子「……そうだっ。歌鈴ちゃん、手を」

歌鈴「は、はい」

藍子「こうやって手を繋いでいれば、きっと転びませんよねっ」ギュ

歌鈴「はわわっ!? そんな、私のために……ありがとうございますっ! ……噛まずに言えたっ」

藍子「その調子ですっ♪」






4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 02:55:26.54 ID:tnOKu24Y0




----カフェ----

歌鈴「本っっ当にっ、すみませんでしたぁ!」ガン

藍子「あ、あの! お願いですから、顔を上げてください~っ」

藍子「他のお客さんも、こっちを見ていますし……」ソワソワ

歌鈴「折角藍子ちゃんが手を繋いでくれたのに、そんな藍子ちゃんを巻き込んで転んでしまうなんて……っ! もう! 歌鈴のバカバカ!」ガンガン

藍子「あわわ……そんなにテーブルに頭をぶつけていたら、たんこぶができちゃいますよ……?」

歌鈴「こんなの、藍子ちゃんの痛みに比べたら……」ツップシ

藍子「大丈夫ですよ。怪我はしてませんから。ちょっとスカートが汚れちゃっただけで……」

歌鈴「あぅぅ……本当にごめんなさいっ! あ、洗って返しますからっ!」ガバッ

藍子「えぇっ!? は、ハンカチじゃないんですから……それに、さすがにここで脱ぐわけにもいかないですし」

歌鈴「じゃあ、私はどうやってお詫びすればいいですか!? 私が脱げばいいですかっ!?」

藍子「だっ、駄目です~! とにかく、一旦落ち着きましょう?」

歌鈴「だって、このままじゃ藍子ちゃんにめいわきゃっ、け、みゃっ、迷惑をっ」

藍子「その、本当に落ち着いて……あっ。歌鈴ちゃん、深呼吸です。深呼吸しましょう」

藍子「はい、吸ってー」スゥー

歌鈴「す、吸ってー……」スゥー

藍子「吐いてー」フゥー

歌鈴「吐いてー……」フゥー

藍子「落ち着きましたか?」

歌鈴「はい、少しは……」

歌鈴「……」

藍子「歌鈴ちゃん?」

歌鈴「おでこいたい……」

藍子「だから言ったのに……」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 02:58:55.28 ID:tnOKu24Y0

歌鈴「……やっぱり私、ドジ神様に憑かれてるんでしょうか……」ズーン

藍子「そんな神様、いるんですか?」

歌鈴「いるんですよそれが! きっとおはようからおやすみまで、私のことをじっと見守ってるに違いありゃりゃっ、ませんっ!」

歌鈴「……ほらぁ!」ナミダメ

藍子「あはは……なるほど~」

歌鈴「もうっ! これじゃあ神様じゃなくて、噛み様ですよぅ!」

藍子「でもきっと、そのドジ神様は、歌鈴ちゃんのことが大好きなんですねっ♪」クスッ

歌鈴「そんなぁ……はうぅ、そんな神様に好かれても、あんまり嬉しくないです……」

藍子「うーん……こうは考えられませんか?」

藍子「転んでも大きな怪我をしなかったり、滑らかに喋れなくてもちゃんと気持ちが伝わるのは、そのドジ神様の御加護があるからだって」

歌鈴「ほえぇ……そ、そんな風に前向きに考えたことは、ありませんでした……! 藍子ちゃん、やっぱりすごいですっ」

藍子「えへへ。ポジティブパッション、ですから♪」エッヘン

歌鈴「私も、藍子ちゃんみたいになれたらなぁ……」

藍子「でも、歌鈴ちゃんだって、いつもすごく前向きじゃないですか」

歌鈴「そ、そうですか? 私の場合、いつも前向きというか、前のめりに転んでるだけというか……」

藍子「確かに歌鈴ちゃんはその、よく転んだり、失敗することもありますけど、それでも絶対にめげないし、諦めないじゃないですか」

藍子「七転び八起き……口で言うのは簡単だけど、歌鈴ちゃんみたいにちゃんと体現できるのは、前向きな証拠だと思いますよ?」

歌鈴「そ、そう言ってもらえるのは嬉しいですけど……」エヘヘ

歌鈴「でも、失敗を少なくできるなら、それに越したことは無いと思いますし……」

歌鈴「やっぱり、藍子ちゃんに憧れますっ。いつも落ち着いていて、優しくて、そのうえしっかりしてて……」

藍子「そんなっ。歌鈴ちゃんこそ、褒めすぎですよぅ」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 03:04:47.49 ID:tnOKu24Y0

藍子「私は、ただのんびりしているだけですから。てきぱき動くのは、私も苦手ですし……」

歌鈴「でもでも、きりっとした藍子ちゃんも、素敵でしたよ!」

藍子「きりっと、ですか?」

歌鈴「はいっ! あの曲……しぇいじょんほんにょう、ばりゅくりあ! ……あう、全然言えてない……」

藍子「……『生存本能ヴァルキュリア』?」

歌鈴「そう! それです! 白い軍くぷ……じゃなくて、軍服! 似合ってましたよ! カッコよかったです!」

藍子「あはは……あれは、美波さんやありすちゃん達に感化されてというか……引っ張って貰えたからですよ」

藍子「それを言うなら、『桜の頃』の時の歌鈴ちゃんだって。MVを見ましたけど、はっとするくらい優雅で、綺麗でしたよ」

歌鈴「……それがですね。あの時私達、袴を履いていたじゃないですか」

藍子「はい」

歌鈴「袴って、こう……裾が長いじゃないですか」

藍子「……まさか」

歌鈴「実は撮影の裏で、結構な回数、裾を踏んづけてコケてるんです……」

藍子「あぁ、やっぱり……あれって、動き辛いんですか?」

歌鈴「袴そのものは、巫女装束で慣れてるはずなんですけど……歌に集中しようとすると、足元が疎かになってしまって……」

歌鈴「珠美ちゃん達にも、迷惑をかけちゃいましたし……はぁ、私ってどうしてこんななんだろう……」ズーン

藍子「……よしっ。わかりましたっ!」

歌鈴「ふぇ?」

藍子「これより第一回、歌鈴ちゃん会議をはじめますっ」フンス



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 03:10:59.05 ID:tnOKu24Y0

歌鈴「か、歌鈴ちゃん会議、ですかっ!? それは一体、どのような……?」

藍子「それはもちろん、歌鈴ちゃんについての会議です」

歌鈴「そ、それじゃわからないですって~!」

藍子「うふふ。実は以前、未央ちゃんと茜ちゃんが、私の……藍子ちゃん会議を開いてくれたことがあったんです。私のソロステージを成功させるためにって」

歌鈴「ほぇぇ……! なるほど、そうだったんですか……三人とも、素敵な仲間って感じですねっ」

藍子「だからそれに倣って、今日は歌鈴ちゃんがドジを克服できるように、二人で一緒に考えましょう?」

歌鈴「い、いいんでつかっ!? 私なんかのために、そんな……」

藍子「歌鈴ちゃんだから、ですよ。私達二人だって、インディゴ・ベルっていう仲間じゃないですか」ニコッ

歌鈴「うぅ~……! あ、ありがとうございますっ! 藍子ちゃん師匠!」

藍子「えぇっ!? な、なんだか急に位が上がってませんか?」

歌鈴「あっ。それじゃあ、もしかして未央ちゃん達ともこのカフェで……?」キョロキョロ

藍子「いえ。あの時は、ファミレスに集まって、でしたね」

藍子「ポジパの三人で食事にいくと、茜ちゃんがいつも山盛りのご飯を食べてて、毎回びっくりするんですよ」クスッ

歌鈴「あー……なるほど、想像できちゃいますね」

藍子「そのうえで、おかわりしたりもしますからね。たまに未央ちゃんが、『大食い対決だー』って挑戦するんですけど、勝ったところはまだ見たことが無いです」

歌鈴「ほぇぇ~……! 茜ちゃんのあのパワーの源は、たくさん食べることなんですね……!」

歌鈴「藍子ちゃんは、しないんですか? 大食い対決」

藍子「私には、ちょっと難しいかな……? どちらかっていうと、小食なほうだし……」

藍子「あ。でも、デザートは別腹かも。この間は、三人でお揃いのバナナチョコサンデーを食べたんですっ。美味しかったなぁ……♪」

歌鈴「……バナナって、食べるのは好きなんですけど、なんだか見るとちょっぴり緊張しちゃうんですよね……」

藍子「緊張? どうして?」

歌鈴「どうしても、今までにバナナの皮を踏んで転んだ経験が脳裏に蘇って……」

歌鈴「……って、あれ? そもそも、そういうのを克服するっていう話だったのでは?」

藍子「あっ、本当だ。ごめんなさい、話が逸れちゃいましたね」

歌鈴「いえいえっ! 気にしないでくだしゃい! ……あう」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 03:17:50.10 ID:tnOKu24Y0

藍子「うーん……転ばないために、どうするか……手を繋ぐだけじゃ、ダメでしたし……」

歌鈴「うぅ……面目ないですぅ……」

藍子「一人でダメなら、二人で……? もう一人、誰かにお願いして、両手を握っていてもらうのは、どうでしょう?」

歌鈴「そ、そこまでするのは、さすがに……小さな子供みたいで、恥ずかしいですよぅ」

藍子「捕まって連れていかれる、宇宙人みたいにも見えますね」

歌鈴「うっ、宇宙人っ?!」

藍子「前にユッコちゃんに見せてもらった雑誌に、そんな感じの写真が載っていた気がします」

歌鈴「はわわわ……宇宙人って、本当にいるんですかね……? UFOとか……」

藍子「さぁ……私は、見たことありませんけど……。でも、どこかずっと遠くの星には、もしかしたらいるのかも?」

歌鈴「も、もし突然UFOが街に飛んできて、襲ってきたらどうしましょう!? お祓い、効きますかね……?」

藍子「敵意を持っていたら怖いけど、そうじゃないなら、お友達になってみたいですね」

歌鈴「お友達ですか……確かに、藍子ちゃんの優しい笑顔を見れば、宇宙人にも好きになってもらえるかも!」

藍子「もし仲良くなれたら、UFOに乗せてもらえるかな?」

歌鈴「そうしたら、空から写真が撮れちゃいますねっ」

藍子「わぁ……♪ それ、素敵かもっ」 

歌鈴「でも、プロデューサーさんやみんなは、びっくりしちゃいそう」

藍子「UFOの中って、どうなってるんでしょう? 宇宙船みたいに、無重力だったりして」

歌鈴「それなら、転んでも平気そうですねっ。助かりますっ」

歌鈴「……って、あれ? そもそも、そういうのを克服するっていう話だったのでは?」

藍子「あっ、本当だ。ごめんなさい、話が逸れちゃいましたね」

歌鈴「いえいえっ! 気にしにゃいでくだしゃい! ……あう」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 03:39:56.83 ID:tnOKu24Y0

藍子「えぇと……転ばないように……転ばないように……」ブツブツ

歌鈴「藍子ちゃんは、お散歩が趣味なんですよね? 何かこう、歩く時に気を付けていることって、ありますか?」

藍子「そうですね……。お散歩の時は、周りの風景やお店、行き交う人達を観察していることが多いから、特別に意識することは無いかな」

歌鈴「そうですか……」シュン

藍子「……あ。でも……そうだ! ひとつ、思い付いたんですけど……」

歌鈴「はっ、はい! なんでしょう!?」

藍子「靴選びを見直してみるのはどうでしょうか?」

歌鈴「くちゅを? ……あぁっ、たった二文字の単語さえも……」

藍子「私、お散歩用の歩きやすくて可愛い靴を探して、結構頻繁に靴屋さんに行くんです」

藍子「それで知ったんですけど、同じように見える靴にも意外と細かい差があって、歩くのに適した形とか、硬さとかがあるみたいなんですよ」

歌鈴「そうなんですかっ!? 全然知りませんでした……」

藍子「歌鈴ちゃんは、普段どんな靴を履いてますか?」

歌鈴「私ですか? 学校は指定のローファーで、あとは今履いてるみたいな、スエードのショートブーツ、とか……」

藍子「あ。それ、可愛いですよね。実は、今日会った時から思ってました」

歌鈴「えへへ……私じゃなくて、お母さんに選んでもらった靴なんですけどね」

歌鈴「あぁ、あと草履もっ」

藍子「草履、ですか? ……あぁ、巫女さんの時の」

歌鈴「はいっ。たまにお仕事で必要になったりするので、草履も含めた巫女服の一式は、寮に置いてあるんですっ」

藍子「なるほどー。じゃあ、あれも置いてあるんですか? あの、こんな感じの、紙のひらひらが付いた……」ヒラヒラ

藍子「……正式名称が、分かりませんけど……」

歌鈴「あの、ハタキみたいなやつのことですか?」

藍子「そうです、それです」

歌鈴「あれはですね、えぇと……なんだっけ……?」ウーン

藍子「……実は、ハタキだったり?」

歌鈴「し、しませんよぉ!」

歌鈴「……あ、思い出しました! 『大幣』です、『おおぬさ』!」

歌鈴「ちゃんと持ってますよ。部屋の、ペン立ての中に置いてあります!」

藍子「そ、そんなところにっ? 文房具扱いしちゃってますけど、大丈夫なんですか?」

歌鈴「いやぁ~、なんだか、そこに置くのが一番しっくりきたので……」

歌鈴「それに、簡単な作りの、小さいものですから。実家にあった大幣は、もっと大きくて、ぶわぁーっ! って感じのでした」

藍子「ぶわぁー、ですか?」

歌鈴「ぶわぁーっ、です! ……そうだ。茜ちゃんの髪型! あんな感じに近いかもっ」

藍子「あはは。それは確かに、ぶわぁー、ですね♪」

歌鈴「……どうしよう。これから実家に帰ってあれを見るたびに、茜ちゃんのことを思い出しそう……」

藍子「でもそれなら、手に持つとなんだか元気が湧いてきそうですよね」

歌鈴「お祓いすると、悪いものが一瞬で蒸発しちゃったりして」

藍子「あの、呪文みたいな……祝詞、でしたっけ? あれの代わりに、『ボンバー!』って言わなきゃいけないかもですね」

歌鈴「はわわわ……私がそんなことしたら、勢い余って転んじゃいそう……」

歌鈴「……って、あれ? そもそも、そういうのを克服するっていう話だったのでは?」

藍子「あっ、本当だ。ごめんなさい、話が逸れちゃいましたね」

歌鈴「いえいえっ! 気にしにゃいでくじゃしゃい! ……あう」

藍子「…………気のせいでしょうか? さっきから同じようなやりとりばかりしているような……」

歌鈴「…………言われてみると、そんな気がしますね……」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 03:42:52.21 ID:tnOKu24Y0

藍子「いつの間にか、結構時間も経っちゃいましたし……」

歌鈴「ほぇ? あっ、わわっ! ほんとだ!」

歌鈴「藍子ちゃんとお話してると楽しくて、時間が経つのがあっという間ですっ」

藍子「えへへ……私、お喋りもゆったりで。撮影の時なんかは、よく巻きが入っちゃうんですけど……」

歌鈴「でも、それも藍子ちゃんの魅力ですよ! さすが、藍子ちゃん師匠!」

藍子「もうっ。師匠じゃなくて先生ですって」

藍子「……あ、いえ。先生でもないんですけど」

歌鈴「じゃあ…………藍子ちゃん大明神?」

藍子「どうしてもっと偉そうなのになってるんですかぁ!」

歌鈴「でもでも、大明神と道明寺のユニットって、なんとなく語呂がいいですよねっ」

藍子「そういう問題じゃないと思うんですけど……」

歌鈴「……はっ。私も語呂だけじゃなくて、藍子ちゃんの隣に立っても恥ずかしくないアイドルにならなきゃ……!」

歌鈴「いつもこうやって元気付けてもらってるぶん、しっかりお返ししにゃいと……はぅっ」

藍子「……頑張り屋さんな歌鈴ちゃんにいつも元気を分けてもらってるのは、私のほうなんだけどなぁ」クスッ

歌鈴「は、はひっ! な、何か言いましたっ!?」

藍子「ふふっ。何でもないですよー♪」

歌鈴「あれ? そうですか……」

歌鈴「あ、とにかくっ! 今日の歌鈴ちゃん会議を糧に、明日からのレッスン、頑張りますのでっ!」

藍子「じゃあ、私も歌鈴ちゃんに負けないように、頑張ろうかなっ」



歌鈴「……それで、会議の結論って、いったい何でしたっけ?」

藍子「えっ? えぇと…………」

藍子「……『バナナチョコサンデーは美味しい』?」

歌鈴「『宇宙人は友達』?」

藍子「『茜ちゃんはお祓いが得意』?」

歌鈴「……」

藍子「……」

歌鈴「わっ、私、何を頑張ればいいんでしゅかねっ!?」

藍子「うーん……とりあえずレッスン、でいいのかな……?」



おわり



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 03:44:24.72 ID:tnOKu24Y0


以上、お付き合いありがとうございました。

自分も割とドジをやらかすほうなので、歌鈴には勝手にシンパシーを感じております。
……インディゴ・ベルのユニット曲、出してくれてもいいのよ?



普段はCIがくっちゃべる話書いてます。というかくっちゃべる話しか書いてません。

前回
キャンディアイランドの意外と毒にも薬にもならないおしゃべり

よろしければどうぞ。



元スレ
高森藍子「歌鈴ちゃん会議」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521306985/
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         コメント一覧 (12)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 19:28
          • ゆるふわ空間がスゴイ………!
            たとえ世界が滅んでいてもこの空間だけはゆるふわしてそう
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 19:34
          • 藍子ちゃん艦長ゾ

            しかし属性、もといキャラ付けが濃いキャラと薄いキャラの格差が凄まじいな。
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 19:40
          • やっぱりコケドルこそ王道ですよ、王道!!
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 19:45
          • 二人とも声付きだからデレステで唐突にユニット曲とかあり得るッチャーあり得るのか
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 20:15
          • 計算でコケてるアイドルは邪道なの
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 22:54
          • じゃあ次は藍子の相方は誰か会議をやろう。
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 23:02
          • ※6
            加奈ちゃんと肇ちゃんで行こう
            ちょうど運営から推されてるし
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 23:20
          • ※6
            俺はやっぱり歌鈴推し。加蓮や愛梨もいいけど。
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月18日 23:28
          • ※6
            宮本明
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月19日 01:00
          • 藍子の相方は俺だ
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月19日 06:18
          • ※6
            レンアイカフェテラスシリーズの影響もあるけど、共通点の多い加蓮で。
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年03月27日 02:35
          • CI毒薬シリーズなんでここ更新せんようになってしもたん?

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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