実家近所のセコケチの話
私も妹も嫁に行って、ﾀﾋ蔵されたピアノあった。
それでも、孫が女の子なので、誰かが習い始めたらもらうことになっていた。
(結局、うちの娘がピアノを習っているのでうちにきたが…）
どっからそれを聞いたのか、一面識もない人が「ピアノくれ」
と行きなり凸してきたそうだ。

維持費にも金がかかるだろうし(確かに調律って高いよね）
貰ってアゲル、という定番のセコケチ。
年寄り(と言うほどでもないが）二人暮らしと甘く見たのか、
何度目にかは、若い兄ちゃんも連れてきて玄関先ですごむ。
Ｋに通報してお引取り願った。

そして知ったセコケチの身元。
向かいの奥さんの姪だった。
(奥さん、昼間はパートに出ていて、姪の急襲を知らなかったらしい）
法事の席かなんかで、何気にうちにもピアノがあって、
娘が嫁に行って今は弾く人がいない、と話したらしい。

普段から交流のある親戚でないし、
(その場で会ったのも10年振りぐらい）
まして、その人と一対一でしゃべったわけでもないのに。
奥さんとその親が謝りに来て、告訴だけは取り下げたが、
うちには関わらない、と約束して貰った。

不思議なのは、向かいにも誰も弾かないピアノがあること。
見ず知らずの他人を強請って警察沙汰になるよりは、
身内にお願いして譲って貰うほうが簡単でないの？
と母は不思議がっていた。