【デレマスSS】一ノ瀬志希「駆け落ち」
一応ちひろが唐揚げにレモンをかける話と安部菜々さんが海外ロケに行く話を書いた者です、いつも駄文すいません
志希「ほとんど駆け落ちだよね、これ」
モバP「そういうことになるのかもな」
志希「おはよ、キミは調子どう?」
モバP「まあまあだな」
志希「そっか」
モバP「うん」
志希「元気になる薬とかあげよっか」
モバP「いらないし、それ合法だろうな」
志希「にゃはは」
モバP「明言しないのかよ」
志希「んーと、ちっと遠いところかな」
モバP「そっか」
志希「うん」
モバP「寒くないか?」
志希「大丈夫だよ」
モバP「あんまり迷惑かけるなよ」
志希「ししし、わかってるって」
志希「冷たい匂いがするんだよ」
モバP「…ごめん、わかんない」
志希「…そんなのじゃ志希ちゃん検定あげられないよ」
モバP「…フレデリカのモノマネか?」
志希「うぃ~♪」
モバP「…ところでさ」
志希「なんだね?」
モバP「いつ戻って来れそう?」
志希「…まだわかんないや」
モバP「そっか」
志希「ごめん」
モバP「謝らなくていいよ」
モバP「なんとですね」
志希「ほう」
モバP「今日の仕事は飛鳥が代わってくれました」
志希「にゃ!?」
モバP「理解った、理解ったって言ってたよ」
志希「ほー…」
モバP「後でお礼言えよ」
志希「理解ってます」
モバP「理解」
モバP「打ち間違えた、了解」
志希「にゃはは」
モバP「ん?」
志希「あれ、見えない?」
モバP「画像が粗くて」
志希「キミの目が悪いんだよ」
モバP「うるさい」
志希「…こっちは雪だよ」
モバP「そっか、寒くないか」
志希「Don't worry. いざとなったら体が熱くなる薬でも使うよ」
モバP「だからそれ合法か?」
志希(スタンプ)
モバP「答えろよ」
志希「OK、万事順調さ」
モバP「わかった」
志希「理解った、って使うのやめたんだ」
モバP「俺には若すぎる言葉だ」
志希「わかるわ」
モバP「それは俺が使うには少し年齢が足りない」
志希「ナチュラルにバカにしてない?」
モバP「してない」
志希「…あのさ」
モバP「何?」
志希「キミと色々話しながら失踪してるのってさ、もはや失踪じゃないよね」
モバP「…そうかもね」
志希「別に君は隣にいないけど」
モバP「まあ、うん」
志希「あんなに昨日の夜、志希にゃんに一緒についてきてもいいけど?って言ってあげたのに」
モバP「仕事なの、何回も言ったけど」
志希「まあこうやってこまめに返信してくれるだけ嬉しいけど、ししし」
モバP「こんな失踪は趣味じゃないか?」
志希「悪く無いよ、いつでも志希にゃんは全力で失踪するから」
モバP「全力失踪」
志希「にゃはは」
志希「夜の匂いがする」
モバP「あ、それは何か分かる気がする」
モバP「あるよね、そういうの」
志希「やっぱりキミには志希にゃん検定1級をあげたい」
モバP「うれしい」
志希「これ、明日には積もるんじゃいかな、こっちは」
モバP「ほー」
志希「東京はどう?」
モバP「わからん」
志希「理解らず屋」
モバP「にゃはは」
志希「真似するなし」
モバP「ん?」
志希「着いたよ」
モバP「そっか」
志希「何か急に寒いや」
モバP「大丈夫?」
志希「うん」
モバP「ごめん、ちょっと電波悪い」
志希「にゃー…」
志希「着いたよ、ほら」
志希「見える?…見えないよね、画像粗いもんね」
志希「でも、ここは何も匂いがしないよ」
志希「ここが私の生まれた家なのにね」
志希「何の愛の匂いもしないんだ」
志希「当たり前だけどね、私が賢くなるたびに、愛の匂いは薄れていったんだから」
志希「まあ…もうここには居ないんだけどね、パパも、ママも」
志希「アタシなんてもう、知らない子なんだろうね」
志希「消えちゃいたくなるんだ、本当に」
志希「失踪って、アタシの知らない匂いを求めてる節もあるだよね」
志希「でもさ、ここには期待してたんだ、アタシの知ってる匂いが残ってることを」
志希「でも、何にもしなかった」
志希「愛情も匂いも、楽しい記憶も全部、欠け落ちたままだった」
モバP「いや知らんわ」
志希「!?!?!?!?!?!?」
モバP「岩手寒すぎだろ、意味わかんねーわ」
志希「」
モバP「よっ、驚いた?」
志希「驚くとかそういう問題じゃなくて…」
モバP「お前が来て欲しいって言ったんじゃん、岩手。1人じゃ辛いかもって言ってたから」
志希「そ、そうだけどさ…」
モバP「昼に東京出たんだよ、ちひろさんとかには少し無理言ったけど」
モバP「新幹線ってあんなに電波悪いんだな、知らなかったわ」
志希「馬鹿…!」
モバP「志希の匂いがある方に、な」
志希「やっぱりキミは志希ちゃんマスターだよ」
モバP「光栄だな」
志希「で、…その格好寒くないかな?」
モバP「だからマジで寒いよこれ、ヤバイよこれ」
志希「…にゃはは」
モバP「…ここが志希の産まれた場所なんだな」
志希「うん」
モバP「案外な田舎で」
志希「そうだね」
モバP「で…何だっけ、失踪は新しい匂いを探すためにあるんだっけ」
志希「本人の前でポエミーなLINEを読まないでよ」
モバP「悪い悪い」
志希「…謝らないでよ」
志希「…是非そうしたい気分だな」
モバP「…欠け落ちてたものは見つかったか?」
志希「見ればわかるじゃん、見つからなかったよ」
志希「…でも、それを埋める何かを見つけられた気がする」
モバP「…そっか」
志希「…うん」
志希「でも、このまま駆け落ちするのもアリだよ?」
モバP「ダジャレかよ」
志希「にゃはは」
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コメント一覧 (17)
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- 2018年01月13日 08:47
- 多分『と「使い分けてないのわざとだぞ
この作品は序盤も「統一にすることでで逆に成功してる気がする
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- 2018年01月13日 08:55
- 自然体で包容力のあるPがいい味出してるな。
安易に理屈を語らず、押しつけず。
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- 2018年01月13日 09:03
- 岩手じゃロマンティックにならない
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- 2018年01月13日 09:39
- 愛が愛を 「重すぎる」って理解を拒み
憎しみに 変わっていく前に…。
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- 2018年01月13日 09:54
- ※5
おっ、バツの悪い事情にはいつも蓋してるのかな?
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- 2018年01月13日 10:03
- 近年の退廃的な志希にゃんSSの中では希望を感じるやつだった
これ明言されてないけど岩手の家がなくなってて、匂いがしないのって津波で流されてるのの比喩じゃないか?
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- 2018年01月13日 11:07
- 志希にゃんに俺の匂いを染み込ませたい
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- 2018年01月13日 11:34
- 失踪しないようにずっと抱きしめていたい
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- 2018年01月13日 12:32
- 派手なSSと違って、自然な会話の中でセリフを回して組み立ててるのは評価できる
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- 2018年01月13日 13:15
- 大人だなあ
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- 2018年01月13日 15:33
- ※5
あの王女様は愛が重いよな・・・だって量産型アルヴァアロンに乗って来るんだぜ?
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- 2018年01月13日 16:13
- ※5
約束した筈の二人さえ気付かずに通りすぎて行く、こんな歪んだジレンマ時代じゃあな…
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- 2018年01月13日 17:36
- ※7
…!
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- 2018年01月13日 19:04
- ※7
作者元スレで認めてたゾ、裏設定らしい
気づいてくれてありがとうだって
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- 2018年01月13日 19:48
- ※7 はえーすっごい
埼玉Pとかとは対極にある落ち着き会話ss
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- 2018年01月13日 20:13
- このss書いた人の初投稿のやつ(ちひろがから揚げにレモンかけるやつ)は文才なさげだったのにな
こういうテンションのやつを書き続けてほしい
志希にゃんの髪の毛の中に失踪したい