ガヴリール「天界時代の」ラフィエル「思い出話です♪」
- 2017年11月24日 15:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴリール「あ、ラフィ、そこ左」ピコピコ
ラフィエル「はいっ」ピコピコ
ガヴリール「そこ敵いるから注意なー」
ラフィエル「はいっ……ふふっ」ニコッ
ガヴリール「あん? なんだよ、急に笑って」
ラフィエル「いえ……ふと思ったんですけど、まさか下界でテレビゲームをしているなんて、昔の私たちに言っても信じないでしょうね」
ガヴリール「あ? まあ、あの頃はゲームなんてものも知らなかったしな……ほんと純粋だったよ」
ラフィエル「懐かしいですね、天界時代……とは言ってもそれほど昔でもないですけど」
ガヴリール「下界でもいろんなことがあったからなー、もう遠い昔みたいに感じるな」
ラフィエル「あ、ガヴちゃん! そこ、敵がいます!」
ガヴリール「ん? うわっ!!」ビクッ
ザシュッ
テレッテテレレン♪
ラフィエル「私のせいですか? そんなぁー!」ガ-ン
ガヴリール「……ま、そろそろ休憩しようかと思ってたしちょうどいいか」
ラフィエル「あ、それならお菓子を持ってきたので食べませんか?」
ガヴリール「お、マジで? いいね、ラフィの持ってくるお菓子、高級そうで美味いんだよなあ」
ラフィエル「実家から送られてくるんですが、一人では食べ切れなくて……そうだ、折角ですし、さっきの流れで昔話に花を咲かせませんか?」
ガヴリール「うっ……あんまり昔の話をするのは好きじゃないんだけど」
ラフィエル「どうしてですか?」
ガヴリール「恥ずかしいっていうのもあるけど……いい子ぶってた頃の私って、自分でも好きじゃないんだよね」
ラフィエル「あら、私は大好きでしたよ? いい子ぶってた頃のガヴちゃん!」
ガヴリール「お前なあ……ま、お菓子もくれたんだし、二人だけなら話してもいいか」
ラフィエル「それでこそガヴちゃんです!」ニコニコ
ガヴリール「で、何の話をするんだ?」モグモグ
ラフィエル「それはあれですよ。あの日に決まってるじゃないですか♪」
ガヴリール「……すまん、全然わからん」モグモグ
ラフィエル「もう、ガヴちゃんたら薄情者ですね!」プンプン
ラフィエル「私たちの……デートした日のことです」
◇◇◇
~天界時代~
ガヴリール「今日は休日、ラフィエルさんとはじめてのお出かけ……緊張します……」ドキドキ
ガヴリール「学校では何度かお話ししたけれど、外で会うのは初めてですし」
ガヴリール「髪は変じゃないでしょうか? 身だしなみはきっちりしてるでしょうか?」イソイソ
ガヴリール「身なりはきちんとしていないといけません、何しろ天使学校次席のお嬢様、あの白羽家の長女さんでいらっしゃいますし!」グッ
ラフィエル「首席のガヴリールさんが言うと、ちょっと皮肉っぽく聞こえますね~♪」ニコニコ
ガヴリール「そうそう、私も努力の甲斐あってついに首席に……ってラフィエルさん!いつの間にっ!」ビクッ
ラフィエル「次席なので神足通くらいお手の物なんですよ~、次席なので!」ニコッ
ガヴリール「もう、あまりからかわないでください!自慢に聞こえてたら謝りますから~っ!」アタフタ
ラフィエル「うふふ、ごめんなさい♪ 慌てるガヴリールさんが可愛くて……つい」
ガヴリール「かっ、可愛いだなんて……そういうラフィエルさんの方が、今日も可愛らしいですよ」
ラフィエル「そうですか~? そう言えば私服で会うのも初めてですね。ガヴリールさんの服、落ち着いた色合いのワンピースでとても似合ってますよ!」
ガヴリール「えへ、そうですか? 実はこれ、ゼルエルおねえちゃ……お姉さんのお下がりなんです」ヒラヒラ
ラフィエル「えっ! あのゼルエルさんがこの可愛らしい服を……?」
ガヴリール「ふふっ、意外でしょう? お堅いイメージがあるかもしれませんけど、結構かわいいもの好きなんですよ」
ガヴリール「……あ、犬は苦手みたいですけど」クスッ
ラフィエル「へえー、凄く優秀なお方だと聞いていましたけど、なんだか親近感が湧いてきました」
ラフィエル「これですか? 私も親が買ってきてくれたものを着ているだけなんですけど、このスカートのフリフリが可愛らしいでしょ?」フリフリ
ガヴリール「わっ、あまりはしゃぐとスカートがめくれちゃいますよ!」アセアセ
ラフィエル「大丈夫ですよ、私たちを見ている人なんていませんし……」
ラフィエル「……ん」ピクッ
ガヴリール「どうしました?」
ラフィエル「気配が」キョロキョロ
ガヴリール「え? え?」キョトン
ラフィエル「……そこの曲がり角の向こう。いますね」
ガヴリール「ええっ!? まさか、ストーカーさん……?」オロオロ
ラフィエル「いえ、ストーカーではなく……あ、ストーカーではあるのですが」
スタスタ
ガバッ
ラフィエル「やっぱり……私の家の執事です」
マルティエル「どうも、初めましてガヴリール様」ヒョコ
ガヴリール「え、あ、あの、初めまして……?」オロオロ
ラフィエル「とりあえずカメラを仕舞ってもらえますかー?」
マルティエル「これは別にやましい理由があるのではなく、お嬢様が安全にお出かけされている記録としてですね」
ラフィエル「没収しまーす♪」ヒョイ
マルティエル「ああん」
ラフィエル「私たちは大丈夫ですので、さっさとお家に帰ってくださーい♪」
マルティエル「うう、それではガヴリール様、ラフィエルお嬢様、お気を付けて……」シクシク
ガヴリール「は、はい……行ってきます」
ラフィエル「マルティエルも気をつけて帰ってくださいねー」
ガヴリール「大丈夫ですかね? すごく泣いてましたけど……」
ラフィエル「あれでいいんです、なんだかんだであれでも喜んでるはずですよ?」
ガヴリール「ええ……? よくわかりません……」
……
マルティエル「お嬢様に蔑まれる様子を学年首位のガヴリール様に見られるとは……!尾行していた甲斐がありましたね」ゾクゾクッ
……
ガヴリール「そ、そうですね! それじゃあ目指すは……」
ラフィエル「天国十二の門!」
ガヴリール「ですね! って違います!!」
ガヴリール「そこは私たちにはまだ早いんじゃないでしょうか?!」
ラフィエル「ですねー、残念ですけどそこはまた別の機会ということで……」
ガヴリール「行き先は天界公園ですよ! わかってますよね?」
ラフィエル「もちろんです♪ では行きましょうか!」
ガヴリール「すでにツッコミでちょっと疲れてきました……」
ガヴリール「いっ、いえいえ! こちらこそ私なんかに付き合って貰えて光栄ですよ」アセアセ
ラフィエル「まさかいきなりデートに誘われるなんて思ってもみなかったので、少し緊張していますが、今日はガヴリールさんに尽くすように頑張るので……」
ガヴリール「ちょちょちょ! ちょっと待ってください! デートじゃないです! ちょっとしたお出かけですから!」
ラフィエル「あら、一緒に遊びましょう、と言われててっきりナンパされてしまったのかと……」
ガヴリール「ナンパなんてするわけないです! 私はただ、お友達になりたいと思ってお声をおかけしただけで!」
ラフィエル「まずはお友達から、親交を深めてからアタックする作戦ですね? 主席だけあって抜け目がない……!」
ガヴリール「だーかーらー!」アセアセ
ラフィエル「うふふ、わかっていますよ。またからかっちゃいました」
ガヴリール「はあ、ラフィエルさんって意外とお茶目さんなんですね……」
ラフィエル「ごめんなさい、導り(いじり)すぎちゃいましたね」
ガヴリール「天使相手に導りの才能を見せなくてもいいです……」
ラフィエル「あ、そうこうしている内に着きましたよ。天界公園です!」
パァァァ
ガヴリール「うわー! 一面にお花の絨毯が広がって……いつ来ても素晴らしい景色ですねっ」
ラフィエル「さすが天界、自然だけが自慢なことはありますね!」キラキラ
ガヴリール「……他にもいい所はあると思いますよ?」
ラフィエル「例えば?」
ガヴリール「……えーと、食べ物が美味しい?」
ラフィエル「わ! 可愛いちょうちょも飛んでますよ!」フラフラ
ガヴリール「ちょっ、スルーしないでくださいよぅ!」パタパタ
ガヴリール「休日だけあって人は多めですねー」キョロキョロ
ラフィエル「やっぱりカップルさんも多いですね、私たちもカップルに見えますかね?」ニコニコ
ガヴリール「え、ええっ!?///」
ラフィエル「ほら、腕なんか組んじゃったりして」グイッ
ガヴリール「そ! それはちょっと誤解を招きかねますので! ほら、周りの人が見てますよ!」カアアアア
ラフィエル「え~、もう、照れ屋さんですねぇ。じゃあ手をつなぐぐらいならいいですか?」
ガヴリール「それくらいなら……友達として自然、ですよね」ギュッ
ラフィエル「♪」
「ねえ、あそこにいるのって……もしかしてガヴリールさんとラフィエルさん?」ヒソヒソ
「やっぱりプライベートでも仲いいんだ―」キャー
ガヴリール「や、やっぱり目立っちゃいますね! 向こうへ行きましょうっ」グイッ
ラフィエル「人気のないところに連れ込んで……ガヴリールさんって大胆なんですね///」
ガヴリール「何言ってるんですかーっ!///」
ラフィエル「? ガヴリールさん、何を作っているんですか?」
ガヴリール「はい、ラベンダーで作った、お花の冠です! ラフィエルさんどーぞ!」ポスン
ラフィエル「あら~可愛らしくていい匂いですね~♪ ガヴリールさんは器用なんですね」
ガヴリール「いえ、よく姉妹でここに来る時に妹に作ってってせがまれるから……自然と作り慣れちゃったんですよ」
ラフィエル「あら、ガヴリールさんも妹さんがいらっしゃるんですねー」
ガヴリール「ということはラフィエルさんも?」
ラフィエル「はい、サラちゃんっていう妹がいるんですが、これがもうちっちゃくってかわいくて!」
ガヴリール「へえ、きっとラフィエルさん似の美人さんなんでしょうね……!」
ラフィエル「だからマルティエルに狙われないように護らないといけないんです!」グッ
ガヴリール「へ、へえ……?」
ガヴリール「はい、勉強が忙しくてたまに来られないこともあるけど、空いてる日はいつも付き合ってくれるんですよ」
ラフィエル「優れた天使さんだとは聞きますが、優しい人でもあるんですねー」
ガヴリール「あ、でも……ふふっ、これ内緒ですよ? ……実はお姉さん、犬が大の苦手なんです」
ラフィエル「ええっ!? あのゼルエルさんが?」
ガヴリール「はい♪ 意外でしょう?」
ラフィエル「たしかに……でもあれほどしっかりして完璧に見える人でもそんな弱点があるなんておもしろ……いえ、興味深いですね!」
ガヴリール「ラフィエルさん、なにか企んでませんか……?」
ラフィエル「まさか、今度お家にお邪魔するときに子犬のぬいぐるみを持っていこう! なんて思ってませんよ!」
ガヴリール「持ってくる気まんまんですね!? どうなっても知りませんよ!」
ラフィエル「あら、こんなところにクレープ屋さんがあるんですねー」
ガヴリール「ちょっと小腹もすいてきたところですし、寄っていきましょうか?」
ラフィエル「ですね! ……いろいろ種類があるんですね、迷っちゃいます」キョロキョロ
ガヴリール「メイプルバター、キャラメル、チョコレート……目移りしちゃいます」ジュルリ
ラフィエル「これなんてどうですか? 激辛抹茶クレープですって!」キラキラ
ガヴリール「ええっ!? そ、そういうのは遠慮します……ラフィエルさんって意外とチャレンジャーですね」
ラフィエル「面白そうなものには目がないので……まあ、これはまた別の機会にしますね」
ガヴリール「じゃあ私は生クリームにします!」
ラフィエル「私も無難にブルーベリーにしますねー」
ガヴリール「そ、そんなつもりでは!」アセアセ
ラフィエル「ふふっ、わかってますよ。みんなの人気者のガヴリールさんを取るだなんておこがましいこと、できるわけがありません」
ガヴリール「に、人気者?」
ラフィエル「知りませんでしたか? ガヴリールさん、学校でファンクラブができているんですよ?」
ガヴリール「ええっ!? し、知りませんでした……」
ラフィエル「ちなみに会長はタプリスちゃんです」
ガヴリール「帰ったらきっちり話を聞かないといけませんね……」ワナワナ
ラフィエル「ほっぺたに生クリームつけて怒っても、全然怖くありませんね♪」
ガヴリール「え? どこですか?」
ラフィエル「ほら、ここですよ」フキフキ
ガヴリール「あ、ありがとうございます……///」
ガヴリール「まだまだいっぱい綺麗な景色がありますからね、一緒に見に行きましょう!」
ラフィエル「どこまでもついていきますよー♪」
…………
…………
ガヴリール「結構歩きましたねー、まだ少し時間はありますけど」
ラフィエル「そろそろお散歩も最後にしないと日が暮れちゃいそうですね」
ガヴリール「そうだ! ここからちょっと離れたところに夕日がとても綺麗に見られる場所があるんですよ。行きませんか?」
ラフィエル「ほう……なんだか面白そうですね。行ってみたいです!」
ラフィエル「結構飛ぶんですね、ちょっと羽が疲れてきちゃいました」パタパタ
ガヴリール「もうすぐです! この丘を越えたら見えるはずなんですけど……あっ! 着きましたよ!」
キラキラキラ……
ラフィエル(小高い丘から見える天界の街が、地平線に沈む夕日でオレンジ色に染まって……)
ガヴリール「どうですか? 」
ラフィエル「わあ、綺麗ですね……」
ガヴリール「ふふ、でしょう? ここにはよくゼルエルお姉さんとハニエルちゃんと一緒に来るんですよ」
ラフィエル「こんなところにこんなに美しい場所があるなんて知りませんでした……」
ガヴリール「そうでしょうそうでしょう! 私たちが見つけたお気に入りの場所、ラフィエルさんには友達の証に教えてあげます!」フンス
ガヴリール「ん? なんでしょう?」
ラフィエル「今日は楽しかったですよね……?」
ガヴリール「それはもちろん! 」
ラフィエル「よかった、私、あまり友達がいなくて……ちゃんと楽しませられたか不安だったんです」
ラフィエル「失礼なことを言ったり、迷惑かけたりしていたらと思うと不安で……」
ガヴリール「……ラフィエルさん。友達って、そういう堅苦しいことを考えるものじゃないと思うんです。今日だって、私がラフィエルさんともっと近づきたいからお誘いしたんですよ?」
ガヴリール「損得なしに、一緒にいて楽しいって思えたら、それはもう胸を張って友達と言えるんじゃないでしょうか?」
ガヴリール「私はもちろん楽しかったですよ! ラフィエルさんの意外な一面をたくさん見られて、ぐっと距離が近づいたと思ってますよ。……ラフィエルさんはどうですか?」
ラフィエル「もちろんです!ガヴリールさんと一緒に過ごせて、すっごく楽しかったですよ!」
ガヴリール「じゃあ、私たちは文句なしの友達ですね! もう親友と言ってもいいんじゃないでしょうか!」ニコニコ
ラフィエル「恋人!?」
ガヴリール「いや行き過ぎです! どんな難聴ですか!?」
ラフィエル「はい……?」
ガヴリール「つまり、あだ名です! あだ名ですよ! ほら、学校でも仲いい子同士だと呼びあってるじゃないですか!」
ラフィエル「確かに……でも、あだ名なんてつけたことがないのでどうすれば良いのかわかりません」
ガヴリール「そうですね……やはり気軽に呼び合いやすいほうがいいですよね」
ラフィエル「なるほど! ではガヴリールさんを短くして……ヴリちゃんはどうでしょう♪」
ガヴリール「ヴリちゃん!? なんだかお魚さんみたいな……もっと普通なのをお願いしたいんですけど!」
ラフィエル「ふふっ、冗談ですよ♪ ガヴちゃんって反応が可愛いから、ついからかってしまいますね」
ガヴリール「ええ~…… って、いま……?」
ラフィエル「はい! ガヴちゃん、でどうでしょう?」
ガヴリール「ガヴちゃん……えへ、なんか恥ずかしいですけど、良いんじゃないでしようか!」
ガヴリール「では、ラフィエルさんは……ら、ラフィ、でいかがですか?」
ラフィエル「んー、いいですねっ! そんな呼び方されるのは初めてなので、なんだか新鮮です!」
ガヴリール「では、ラフィ……これからもよろしくお願いしますね!」
ラフィエル「はい♪ 良き友として、ライバルとして、仲良くしましょうね!」
◇◇◇
ガヴリール「……もう終わったか?」ポリポリ
ラフィエル「酷い! ガヴちゃん途中から完全に興味失ってお菓子バリバリ食べてましたよね!?」
ガヴリール「だってラフィ、だんだん語りに熱が入って止められなかったし……黙って聞いてやっただけありがたいと思え~」ヒラヒラ
ラフィエル「あの頃のガヴちゃんが今の姿を見たら卒倒しそうですね」
ガヴリール「だから、あれは偽りの姿だっての。ていうか今考えたらデートじゃなくてただの散歩でしょ、あんなの」
ラフィエル「私にとっては大切な思い出だったのに……そんなふうに言われると悲しいです」ウルウル
ガヴリール「あー、悪かったって! 私も楽しかったよ、デート」
ラフィエル「もう……それにしても懐かしいですねー、あれからガヴちゃんとの距離もぐっと近づいて、卒業式の日には桜の木の下で告白を……」
ガヴリール「ちょっと待った! そんなことした記憶はないんだが!」
ラフィエル「ガヴちゃんが構ってくれないぶん、私の記憶は改ざんされちゃいますからねー」
ガヴリール「ったく、相変わらず面倒なやつ……ってか、そんなに楽しかったんだな」
ラフィエル「そりゃもう、昔のガヴちゃんはまさに天使の鑑と言えるほどの慈愛と可憐さに満ちてましたから♪」
ラフィエル「どうしたんですか? 急に静かになって……」
ガヴリール「……なあ、やっぱりラフィは……昔の私の方が良いのか?」
ラフィエル「え? それはどういう……」
ガヴリール「いや、凄く楽しそうに昔のことを話すし、天使らしいって言ってくれるしさ」
ガヴリール「ラフィも、駄天使の私の姿はあんまり好きじゃないのかと、思って……」ボソボソ
ラフィエル「ガヴちゃん……」
ぎゅうううううっ
ガヴリール「むぐっ! ちょ、ラフィくるしいって!」バシバシ
ラフィエル「んんんんもうっ!!好きじゃないわけないじゃないですか!!」
ガヴリール「ふぇ?」モゴモゴ
ガヴリール「そ、そうか?」
ラフィエル「前にも言ったじゃないですか。私はどっちのガヴちゃんも素敵だと思いますしどっちのガヴちゃんも好きですよ!」
ラフィエル「いい子だったガヴちゃんもやさぐれちゃったガヴちゃんも、どちらもホントのガヴちゃんです。その優しい性格は変わりませんから」
ガヴリール「優しい……か? 自分じゃわかんないけど、そうなのかな」
ラフィエル「もちろんです! 天界時代のガヴちゃんをよく知る私が保証しますから」
ガヴリール「そっか、そこまで言ってくれると……なんか嬉しいな」テレテレ
ラフィエル「それに……こうしてまた出会えて、いま隣でゲームできているのは、今のガヴちゃんあってのことですからね♪」
ガヴリール「ま、以前の私たちじゃ考えられないほど、色々変わっちゃったけど……楽しいからそれも良しかな」
ラフィエル「はい! ……そういうわけで、そろそろ休憩も終わりにして、ゲームの続きをしましょうか!」ピコ-ン
ガヴリール「おっ、やる気だな? よし、足引っ張るんじゃないぞ?」ピコピコ
ガヴリール「わかってるって!」ピコピコ
ラフィエル「ほっ! はっ!」ピコ-ン
ガヴリール「おー、ラフィエル上手くなったじゃん!」
ラフィエル「そうですか? ふふっ……」
ラフィエル「やっぱり昔も今も、ガヴちゃんといると最高に楽しいですね!」
おしまい!
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T(…………)
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・・・・・・
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