登山ちゃんねる

鉄の女と畏怖されたマーガレット・サッチャーもＳＡＳの訓練に人質役として参加し、その異名に相応しく実弾訓練にも動じなかったという。

大戦中はこんな感じで砂漠を走り回ってドイツ軍の航空機を破壊してた。
当時はこういったコマンド部隊が各地で活動しており、剣と弓矢とバグパイプを担いで戦っていたジャック・チャーチルが所属していた部隊もそのうちの一つである。

有名だけあってフィクションでも出番がちらほらある
ＭＧＳではザ・ボスとゼロ少佐がＳＡＳの創設に関わっていた
攻殻機動隊では少佐がＳＡＳに派遣されて訓練を受けている
ＣＯＤでステンバーイと言っていたマクミランもＳＡＳの隊員だ

イタリアとかってww2時特集部隊あったんか？

ＳＢＳ （特殊舟艇部隊）

ＳＡＳと同じく、第二次世界大戦中に創設されたイギリスの特殊部隊で、大戦終結後もＳＡＳと同じく解体されるも復活した。

ＳＡＳが陸での任務を主とするのに対し、ＳＢＳは海上や沿岸における偵察・攻撃、洋上での対テロ活動、核施設の警備チェック、麻薬密輸摘発など海での任務を主としている。
知名度は低いものの、イラクのカライジャンギ監獄で起きたタリバンの暴動鎮圧してCIA要員を救出するなど実力は確か。

その他にもシエラレオネ、アフガニスタン、イラク、リビア、ナイジェリアと世界中で活動している。
モットーは「By strength and guile（力と知恵を）」

ＧＩＧＮ（国家憲兵隊治安介入部隊）

１９７３年に創設されたフランスの対テロ特殊部隊で、本部はパリのヴェルサイユ。
同年にパリで発生したパレスチナ系テロリストによるサウジアラビア大使館占拠事件を契機として創設された。

１９９４年に発生したエールフランス８９６９便ハイジャック事件の解決に成功したことで一躍有名になった。
人質の救出を至上命題としているため、テロリストを即死させられるように射撃技術の向上に特に力を入れており、その優れた技術を学びに来る他国の特殊部隊隊員も多い。

実際、１９７６年に発生したジブチ共和国スクールバス乗っ取り事件においてバス内のテロリスト４名を同時に射殺するという離れ業をやってのけている。
モットーは「Servitas Vitae（命を守るために）」

こぼれ話やけど。
２０１６年のフランス東部ブザンソンにあるマクドナルドに散弾銃を所持した強盗二人が押し入ったのだが、なんとそこにいた客４０名のうち１１名がＧＩＧＮの隊員だった。
案の定強盗のうち一人はその場で取り押さえられ、もう一人は撃たれて重症を負い、逮捕された。

フランス外人部隊第二落下傘部隊

実戦経験豊富なフランス外人部隊の中でも最精鋭の部隊。
ジブチ共和国バスハイジャック事件では、上記のＧＩＧＮと共に人質解放作戦に従事している。
また、アフガニスタン紛争では１００回以上の戦闘をこなし、当時のＩＳＡＦ（国連軍）総司令官から最優秀連隊賞を授与されている。

外人部隊故に様々な経歴の持ち主が入隊しており、デンマーク王族の一人が２０年も在籍していたり、モナコ公国のルイ二世が将校としてアフリカに赴任していたり、ナチスの親衛隊員が紛れ込んでいたりと本当にバラエティに富んでいる。

モットーは
「More Majorum（先人のように) 」
「Legio Patria Nostra（われらの部隊こそ祖国)」
「Honneur et Fidelite（名誉と忠誠）」

ちなみに元隊員の結城健司氏によれば、５０名程度の日本人がフランス外人部隊に所属しているとのこと。
日本の暴力団員が銃器の取扱を覚えるため入隊したがフランス語ができずに挫折したらしいとかなんとか。

ＫＳＫ（ドイツ陸軍特殊部隊）

１９９６年に創設されたドイツ陸軍の特殊部隊。
１９９４年に起きたルワンダ虐殺において現地ドイツ人が危険に晒されたが、彼らを救出する手段が当時のドイツ軍にはなく、ベルギーの空挺部隊に救助を依頼する他なかったことが創設の契機となった。

ユーゴスラビア紛争やアフガニスタン紛争に投入された。
任務は敵領域内での威力偵察及び破壊工作、自軍及び同盟国軍人等の救出、爆撃誘導・修正・評価と、完全に軍隊系な特殊部隊である。

モットーは「Facit Omnia Voluntas(意志が決め手) 」

特殊作戦群って強いん？

フランス外人部隊は先進国の人間ほど不向きみたいやね
あと意外だったのが外人部隊では韓国人の評価が中々高いらしいで

ＧＳＧ-９（連邦国境警備隊第９大隊）

１９７３年に創設されたドイツ連邦警察の特殊部隊。
これ以前のドイツには対テロ部隊が存在せず、１９７２年に起きたミュンヘンオリンピック事件において人質全員死亡という最悪の結果を招いてしまった。

その教訓から創設されたのがＧＳＧ-９であり、９番目の国境警備群であったことからこの名が付いた。
１９７７年に起きたルフトハンザ航空１８１便ハイジャック事件では人質全員の救出に成功して一躍有名になった。

この事件ではゲーム等でもお馴染みのフラッシュバン（閃光手榴弾）が使用され、その価値が証明されている。
また、海外のドイツ大使館には警備要員としてＧＳＧ-９が駐在している。

モットーは「完璧なる優秀さ」

なお映画「キャプテンアメリカ　シビルウォー」にてＧＳＧ-９と思しき特殊部隊がキャプテンやバッキーと交戦している

フォルゴーレ空挺旅団

１９６３年に創設されたイタリア陸軍の特殊部隊。
その前身は第二次大戦のアフリカで奮戦した第１８５空挺師団「フォルゴーレ」である。
戦後もその名は引き継がれ、レバノンやコソボでの平和維持活動やアフガニスタン紛争、イラク戦争にも参加した。

アルファ

１９７４年に創設されたＫＧＢの特殊部隊で現在はロシア連邦保安庁の所属。
任務は（基本的には）ロシア国内における対テロ活動である。
しかし、ソ連の場合独立運動もテロ活動のうちに入っているため、リトアニアにおける血の日曜日事件に参加して非武装の民間人を殺傷している。

ロシアになって以降も、モスクワ劇場占拠事件やベスラン学校占拠事件で共に三桁の犠牲者を出すなど、対テロ部隊としてはパッとしない。
ちなみにロシア特殊部隊として「スペツナズ」という名前がたまに登場するが、これはロシア語で「特殊部隊」の意味であり特定の部隊を指すものではない。

ＧＲＯＭ（緊急対応作戦グループ）

１９９０年に創設されたポーランド軍の特殊部隊。
任務は対テロ作戦、港湾警備、不正規戦など。

元々はポーランド陸軍に属していたが、２００８年にポーランド特別軍（陸海空の特殊部隊を統合したもの）に移管した。
アフガニスタン紛争やイラク戦争に参加し、アメリカの特殊部隊と共同で任務を遂行したこともある。

１９９７年には元隊員らによって財団法人ＧＲＯＭ同友会が設立され、ＰＲ活動などを行っている。

せっかくなのでＧＲＯＭ同友会制作のＰＶも貼っておく。

https://youtu.be/eBuTa1pjiCg

ＧＥＯ（国家警察特殊作戦部隊）

１９７７年に創設されたスペイン警察の特殊部隊。
任務は対テロ作戦や海外のスペイン大使館の警備。
同年に発生したルフトハンザ航空１８１便ハイジャック事件をＧＳＧ-９が解決に導いたことが創設のキッカケである。

１９８１年に発生したバルセロナスペイン中央銀行支店事件では２００名以上が人質に取られたが、ＧＥＯの活躍によって一人の犠牲者も出さずに事件を解決している。

ＦＫＰ（フロッグマン中隊）

１９５７年に創設されたデンマーク海軍の特殊部隊で、イギリスのＳＢＳをモデルにしている。
主な任務は海上や沿岸における対テロ活動及び偵察である。

アフガニスタン紛争やイラク戦争にも参加し、特にアフガニスタンでは７カ国の特殊部隊からなる合同部隊の一翼を担った。
また、ソマリア沖における海賊取締作戦にも参加し、海賊に誘拐された２５名の乗組員の救出に成功している。

欧州はここまで
次は南北アメリカや

Ｎａｖｙ ＳＥＡＬｓ（ネイビー・シールズ）

１９６２年に創設されたアメリカ海軍の特殊部隊。
名前の由来は海（ＳＥ）空（Ａ）陸（Ｌ）から来ており、その名の通り陸海空を問わずに行動できるよう訓練されている。

米軍の中では最も歴史のある特殊部隊であるだけに、キューバ危機からイラク戦争までアメリカが関わる争乱に数多く参加している。
シールズになるには１年以上に渡って行われる過酷な訓練と試験に合格しなければならず、１９０名中２２名しか通らなかったこともある。

モットーは「The Only Easy Day Was Yesterday（楽だったのは昨日まで）」

ちなみに少し前に話題になった映画「アメリカン・スナイパー」の主人公はこのシールズの隊員である。

ＤＥＶＧＲＵ（海軍特殊戦開発グループ）

上記のシールズから更に選び抜かれた隊員で構成される特殊部隊で、１９８０年に創設された。
最も有名な戦果としては、オサマ・ビン・ラディンを暗殺したオペレーションネプチューンスピアが挙げられる。

この時に使用された特異な形のステルスヘリや合衆国政府の要人たちが作戦を見守る様子が当時話題になった。
ビン・ラディンの住居は二重の門扉と高い塀に囲まれた堅牢な豪邸で護衛もいたが、アメリカ側は一人も失わずに任務を達成している。

なお本作戦では専用装備を身に付けた軍用犬「カイロ」も参加した。

ちなみに血界戦線の最新刊ではネプチューンスピアをモデルにしたと思しき描写がある

第１６０特殊作戦航空連隊

１９８１年に創設されたアメリカ陸軍の特殊部隊。
任務はチヌークやブラックホーク等のヘリコプターを用いた兵員の輸送・回収・救出等である。
夜戦能力に優れ、通称「ナイトストーカーズ」と呼ばれている。

ネプチューンスピアにおいてＤＥＶＧＲＵ隊員の乗るヘリを操縦していたのはこの第１６０特殊作戦航空連隊であり、この時も夜間の作戦であった。
イラク戦争においてサダム・フセインを護送したのも第１６０特殊作戦航空連隊である。

モットーは
「Night Stalkers Don't Quit（ナイトストーカーズは諦めない）」
「Death Waits in the Dark（死は闇で待つ）」

アメリカは世界中に軍隊派遣しとるからな
ガチで地球全域に各方面軍がおる
地球連邦軍みたいなもんやぞ
そら特殊部隊も増えるで

アメリカ陸軍特殊部隊

１９５２年に創設されたアメリカ陸軍の特殊部隊で通称グリーンベレー。
任務は陸における対ゲリラ戦、偵察、後方攪乱及び破壊工作等であり、通常の部隊よりも先行して敵地に潜り込む場合が多い。

それら戦闘任務に加え、友好関係にある国の軍隊や武装勢力への軍事教練もグリーンベレーの任務であり他にはあまり見られない特色でもある。
アフガニスタン紛争では反タリバン勢力である北部同盟を訓練し、沖縄にて陸上自衛隊の特殊作戦群を訓練していたという報道もある。

フィリピンで行っていた対テロ戦の訓練についてドゥテルテ大統領が中止を明言したものの、ＩＳ勢力がミンダナオ島で大規模蜂起をしたため現在も協力関係は続いている。

モットーは「DE OPPRESSO LIBER（抑圧からの解放）」

ＭＡＲＳＯＣ（海兵特殊作戦部隊）

２００６年に創設されたアメリカ海兵隊の特殊部隊。
海兵隊には長らく特殊部隊がなかったが、同時多発テロ以来対テロ特殊部隊の必要性が増大したため創設に至る。

グリーンベレーと同じく、フィリピンにおける対テロ作戦に参加している。
ちなみにバトルフィールド４の主人公たちが所属しているのはここの部隊である。

フォ……フォースリーコン……

ＣＳＴ（文化支援部隊）

２０１０年に創設された特殊部隊。
アメリカ軍から選抜された女性で構成される。
アフガニスタンでは女性が公の場から隔離されており、男性兵士がアフガンの女性から情報収集をするのは非常に困難だった。

また、アフガンの女性は顔を完全に隠す服を着ており、男性のテロリストが女性に化けて逃げるということがままあった。
そこで結成されたのが女性のみの特殊部隊ＣＳＴであり、最前線で行動するため男性兵士と変わらない武装をしている。

ＨＲＴ（人質救出部隊）

１９８３年に創設されたＦＢＩ（連邦捜査局）の特殊部隊。
その名の通り、人質の救出を主な任務とする。
ＧＳＧ-９創設の契機となったミュンヘンオリンピックでのテロ事件以来、日米欧では対テロ特殊部隊というものが注目され、ＨＲＴもそれが起源である。

シールズやナイトストーカーズに隊員を派遣し、高度な技能を習得している。
アラバマ州での刑務所暴動の鎮圧やロサンゼルス五輪の警備といった任務を遂行し、２００以上の任務をこなしている。

ＳＷＡＴ

凶悪化する犯罪に対処するため、１９６７年にロサンゼルス市警にて創設された特殊部隊。
以降全米の警察に広まり、今では１０００以上のＳＷＡＴが存在する。
ロサンゼルス市警のＳＷＡＴはＳＡＳやＧＩＧＮといった一流の特殊部隊に隊員を派遣して腕を磨いている。

アメリカのドラマにおいて容疑者宅に黒尽くめの武装警官が突入していくシーンがままあるが、彼らの多くはＳＷＡＴの隊員である。

なおフィリピンにもＳＷＡＴがあり、画像はダバオ市のもの

ＪＴＦ-２

１９９３年に創設されたカナダ軍の特殊部隊。
創設当初はカナダ軍空挺部隊や精鋭歩兵部隊からの選抜者で構成されていた。
ボスニアヘルツェゴビナにおける国連のＰＫＦ活動やアフガニスタン紛争に参加している。
なお、イラクにてＪＴＦ-２の隊員が狙撃の世界最長記録（３５４０メートル）を達成した。

ＧＡＦＥ（特殊作戦群）

１９８６年に創設されたメキシコ陸軍の特殊部隊。
任務は対テロ、対ゲリラ、対犯罪組織活動である。
反乱を数時間で休戦に追い込むなど高い戦闘能力を誇るが、部隊の一部が離反して犯罪組織を結成するという汚職事件を起こしている。

結成された組織はロス・セタスと名乗り、麻薬で利益をあげる一方、軍隊じみた武装と敵対者を拉致・拷問して殺害する凶悪さから恐れられている。
日本のネットでもメキシコの麻薬組織の凶悪さは有名だが、そのイメージの大元はこのロス・セタスと言って良いだろう。

ＢＯＰＥ（特殊警察作戦大隊）

１９７８年に創設されたブラジル連邦共和国リオデジャネイロ州軍警察の特殊部隊。
通常の警察では対処できない、重装備の犯罪組織への対処や危険地帯のパトロールが主任務である。

リオデジャネイロ州には世界有数のスラム街ファべーラがあり、そこでの活動が多いため市街地戦を得意としている。
２０１４年のワールドカップや２０１６年のオリンピックの際には警備も担当した。

南北アメリカ編ここまで
次はアジア

特殊作戦群

２００４年に創設された陸上自衛隊の特殊部隊。
有事に対して迅速に対応するために設立された中央即応集団の中に組み込まれている。
任務内容や装備等、非公開にされている部分が多い。

選抜過程もほとんど公開されていないが、一年間に及ぶ選考兼訓練があり、米海軍のシールズのような過酷な課題を課しているものと思われる。
また部隊編成は米軍の特殊部隊を参考にしており、沖縄でグリーンベレーから訓練を受けているとの情報もある。

ちなみに中央即応集団の中には第一空挺団という部隊も入ってる
空挺はどこの国でも精鋭であり、第一空挺団からフランス外人部隊に入隊した日本人もいる

忍者やんけ！

ＳＡＴ（特殊急襲部隊）

１９７７年に前身である特科中隊及び零中隊が創設され、１９９６年の再編成でＳＡＴとなった日本警察の特殊部隊。

１９７７年に発生したミュンヘンオリンピックテロ事件及び同年のダッカ日航機ハイジャック事件における失敗を契機に創設に至った。
通常の警察では対処が困難な人質事件やテロ事件への対応を主な任務とする。
犯人が「ネオ麦茶」の名で２ちゃんに書き込んでいたことで有名な２０００年のバスジャック事件に参加し、一般にも注目されるようになった。

妙にキャラ立ちしている被害者たちの画像がネットで人気を博した２００３年の名古屋立てこもり事件にも出動している。
しかし、２００７年に起きた愛知長久手町立てこもり発砲事件では犯人の発砲によって初の殉職者を出した。

特殊警備隊（ＳＳＴ）

１９８５年に創設された海上保安庁の特殊部隊。
海上や沿岸部における犯罪への対処、対テロ作戦、核物質輸送船の護衛を主な任務とする。
米海軍のシールズから指導を受けたこともある海上保安庁の最精鋭部隊。

ＳＬＣＵ（雪豹突撃隊）

２００２年に創立された中国人民武装警察の特殊部隊。
任務は対テロ作戦及び在外中国大使館の警備等。
あまり表に出ない部隊だったが、２００９年の中華人民共和国建国６０周年記念式典のパレードに初参加した。

２００８年の北京五輪では警備部隊の主力となった。
また中露の蜜月関係の一環か、２００７年にはロシアと合同で対テロ演習を行っている。

欧米の特殊部隊は割と知ってるけどアジア系は知らんから新鮮やね

６８４部隊

１９６８年、北朝鮮が当時の朴正煕大統領暗殺を目論んだ青瓦台襲撃未遂事件の報復として創設された韓国の特殊部隊。

６８４部隊の任務は金日成の暗殺ただ一つであった。
存在自体が極秘であり、隊員は実尾島（シルミド）で死者が出るほどの猛訓練を受けて来たるべき日に備えた。

しかし南北関係は融和へと向い、１９７１年に暗殺計画は撤回されてしまう。
南北の友好関係に都合の悪い存在であることが災いして６８４部隊の待遇は悪化し、実尾島に監禁されているも同然の状態だった。
これに憤慨した６８４部隊の隊員２４名は蜂起し、朴正煕大統領への直訴を目的として島を脱出。

バスジャックして青瓦台を目指すも韓国陸軍に包囲され、２０名が自決し、生き残った４名も処刑された。
その後、事件を描いた映画「シルミド」によってその名が知れ渡り、真相の究明と公開がなされた。
ちなみに金正恩暗殺を目的とした韓国軍特殊部隊の編成が今年の１２月に予定されている。

やべー話やんけ

高空特種勤務中隊

１９８０年に創設された中華民国陸軍の特殊部隊。
その名が示すとおり空挺作戦にも対応した部隊であり、米海軍のシールズのように陸海空で戦える。
ちなみに画像にある独特な黒仮面には防弾性能がある（威圧という意味もありそう）。

ＳＡＳＲ（特殊空挺連隊）

１９５７年に創設されたオーストラリア陸軍の特殊部隊。
同胞であるイギリスのＳＡＳの影響を色濃く受けている。
ベトナム戦争やソマリア内戦、アフガニスタン紛争に参加していた。
２０００年のシドニーオリンピックに合わせて対テロ作戦にも対応できるように整備された。

シルミドは中隊長が飴落とすシーンで泣く

ちなみに映画では犯罪者やろくでなしの集まりから編成したみたいに描かれたけど
実際は高い報酬に引かれた人がほとんどみたいだ

ＮＳＧ（国家保安警備隊）

１９８５年に創設されたインド陸軍の特殊部隊。
その黒装束から「ブラックキャット」と呼ばれている。
２００８年にムンバイで起きた同時多発テロでは３００名の隊員を動員し、二つの高級ホテルに立てこもったテロリストたちを無力化した。

ＳＳＧ（特殊任務部隊）　

１９５３年に創設されたパキスタン陸軍の特殊部隊。
創設及び訓練には米陸軍のグリーンベレーが深く関与している。
山岳地帯の多いパキスタンの土地柄に合わせ、山岳戦を得意とする。

当初は砂漠戦や山岳戦といった陸戦が主任務であったが、テロが深刻化する１９７０年代に対テロ作戦も主任務に追加された。
アメリカとパキスタンは友好関係にあり、ソ連のアフガン侵攻時やアフガニスタン紛争においてはアメリカ側としてＳＳＧも参加した。

韓国の特殊部隊が滅びたやつしかなくて草

サイェレット・マトカル（参謀本部偵察部隊）

１９５３年に創設されたイスラエル国防軍参謀本部の特殊部隊。
主な任務は戦地における偵察及び対テロ作戦。

１９７０年に発生したサベナ航空５７２便ハイジャック事件を最小限の犠牲で解決したことは、後々に世界中の対テロ特殊部隊が取り組むことになる対テロ作戦の古い規範の一つである。
ちなみに現イスラエル首相のネタニヤフ氏もこの部隊の出身である。

特殊部隊じゃないけどそれっぽいものも紹介していきたい

機動隊

ご存じ日本警察が保有する部隊。
日本は平和というイメージがあるが、昭和は極左テロリストと戦い、平成はオウム真理教や暴動への対応に当たっている。

機動隊が対応した事件として最も有名なのはおそらく１９７２年に起きたあさま山荘事件だろう。
当時は対テロ作戦については手探り状態で、巨大な鉄球をぶつけたり騒音で犯人を眠らせない等奇抜な作戦をとっている。

結局、あさま山荘事件は９日間の長期に渡り、警察官２名が殉職、２６名が負傷という苦い結果に終わった。
この時点で対テロ特殊部隊の必要性は明白だったが、ＳＡＴの前身である特科中隊及び零中隊の創設には１９７７年のダッカ日航機ハイジャック事件においてテロリスト側の要求を受入れた挙げ句取り逃がすという失態を演じるまで待たなければならない。

「人命は地球より重い」という迷言が生まれたのはダッカ日航機ハイジャック事件の時である。
上記のお花畑な認識もそうだが、当時は立てこもり犯を狙撃した警察官が殺人罪で告訴されるなどということが平気で行われており、あさま山荘事件でもそれを懸念してなかなか発砲許可がおりなかった。

なのでテロリストが撃ってくるにもかかわらず、機動隊はひたすら盾に隠れて行動するしかなかった。
なお弾丸は盾を貫通した模様。

盾貫通で草
いや当時は笑えんか

つい最近逮捕されて話題になった大坂容疑者もかつて機動隊が対峙した極左テロリストで、警察官一名を焼き殺している。

極左テロリストの一派である中核派は今なお都内のビルに拠点を構えて活動している。

https://www.youtube.com/watch?v=SENdibH0tE4

今でも中核派やってる奴って何を考えてるんやろなぁ
今更どう革命するんや

スイス衛兵

ヴァチカン市国及びローマ教皇を守護するスイス人傭兵部隊。
１６世紀初頭に創設された世界最古の傭兵部隊であり軍隊である。
今でこそ国家が常備軍を保有するのは当たり前になっているが、当時のヨーロッパは戦争毎に傭兵を雇うのが普通だった。

ハプスブルクの軍隊を撃退してスイスの独立に貢献したスイス人傭兵はヨーロッパ随一の実力を誇り、フランス王やローマ教皇に重用されていた。
スイス衛兵の給与は高くないが、無料で職業訓練を受けられて住居も提供される等、福利厚生が充実しているので人気だとか。

何よりスイス衛兵は全員カトリックなので、総本山たるヴァチカン市国を守護しつつ居を構えられるというのは魅力的だろう。
ただの警備担当というわけではないので、スイス衛兵は今でも剣や長斧を装備している（もちろん現代の小銃や拳銃も装備している）。

スイス衛兵はどちらかと言えば観光名所の一部であったが、近年のヴァチカン市国はイスラム系テロリストに名指しで脅迫されているため実戦を経験する日は遠くないかもしれない。

ちなみにアルプスの少女ハイジに登場するアルムの爺さんは若い頃傭兵だったらしいが、これも傭兵を一大産業としていたスイスの名残である。

ハプスブルクを撃退したスイス人のくだりは、漫画「ヴォルフスムント」にその一端が描かれている。
戦闘と処刑描写が生々しくて面白い。

ナヴァホ族

第二次世界大戦中、太平洋戦線におけるアメリカ軍の暗号通信兵として活躍したアメリカ先住民族。
ドイツのエニグマとそれを解読したイギリス情報部の暗闘を見ればわかるとおり、暗号の開発と解読合戦は熾烈だった。

暗号は複雑であることが望ましいが、前線での報告や命令といった迅速さが要求される場で暗号をあまりに複雑にすると支障が出てしまう。
そこで活用されたのが先住民族ナヴァホ族の言語である。
その言語はナヴァホ族でなければ聞き取ることすら困難であり、ナヴァホ族の暗号通信兵同士でやり取りすることで暗号の複雑さを維持しつつ迅速な解読を可能にしたのである。

旧日本軍は解読に努めたが、ついに未解読のままに終わった。
ちなみに似たような例として日本はドイツとのやり取りに早口の薩摩弁を用いていたが、こちらは日系人によって解読されている。

第４４２連隊戦闘団

第二次世界大戦中、ヨーロッパ戦線におけるアメリカ軍の一部隊として活躍した日系人部隊。
主に日系の志願兵で構成され、訓練での成績が良かったので実働部隊に組み込まれた。
日系人が太平洋側の戦場にいられるとややこしいため、戦闘員はヨーロッパ戦線へと送られた。

弾除けにされるのではという危惧から前線から遠ざけられていたが、部隊の側から戦闘に参加させて欲しいとの要望があり、イタリアにて初陣を迎える。
第４４２連隊戦闘団の特徴はその勇猛果敢さにあり、多くの犠牲を払いながらも戦い続けた結果アメリカ軍史上最も多くの勲章を授与された部隊となった。

モットーは「Ｇｏ　ｆｏｒ　ｂｒｏｋｅ！（当たって砕けろ）」

真珠湾攻撃の時、現地の日系人が日本側に寝返ったという事件があった
こういった汚名を返上するという意味でも必死に戦ったのだろう

この部隊の影響なのかは知らないけど、映画「キャプテンアメリカ　ファーストアベンジャー」でキャプテンが率いる特殊部隊の中に日系人がいる
ちなみにその日系人の子孫が「スパイダーマン　ホームカミング」にも出てる
それと映画「ベストキッド」に出てくる空手の師ミヤギはかつてこの部隊の所属していて勲章も授与されてる設定

グルカ兵

ネパールに住まう複数の山岳民族で構成される兵士。
１９世紀、当時ネパールにまで植民地支配の手を伸ばしていたイギリスが、ネパール山岳民族の勇猛さに注目して雇ったのが始まりである。

幼い頃から山岳地帯で鍛えたグルカ兵は山岳戦及び白兵戦において無類の強さを誇る。
インド大反乱においてはイギリス側として反乱鎮圧に貢献し、第二次世界大戦では日本軍とも交戦した。

大戦終結後もイギリスとの関係は維持され、今でもイギリス軍内にはグルカ人部隊が存在しており、フォークランド紛争にも派遣されている。
現在もその名声は健在であり、民間軍事会社ではグルカ兵は特殊部隊出身者と並んで高い給料で雇用される。

グルカ兵のトレードマークと言えば独特な形状をしたククリナイフであり、家事から戦闘まで幅広く使える汎用性に優れた武器である。
そのククリナイフを駆使したグルカ兵の白兵戦戦闘能力は非常に高く、１人のグルカ兵が４０人の列車強盗団を撃退したという逸話もある。

紹介は以上で終わり
需要があるならまだ貼ってない関連画像をテキトーに貼るけども

ＧＩＧＮ

Ｎａｖｙ ＳＥＡＬｓ

ロシア特殊部隊をもう少し詳しく

ＧＳＧ-９

さっきからちょくちょく入ってくる犬w

ＧＲＯＭ

ＧＥＯ

ＫＳＫ

ＳＳＧ

ＢＯＰＥ

フロッグマン中隊

ＣＳＴ

エグゼクティブ・アウトカムズ（民間軍事会社）

ＳＡＳＲ

フォルゴーレ空挺旅団

以上で終わりやで
遅くまでありがとう