【ガヴドロ】ガヴリール「くそっ、眠れない……」
- 2017年07月19日 00:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ジワジワ
ガヴリール「……う、うぅん」
ジワジワジワ
ガヴリール「……くっ。あ~……暑い……」
ジワジワジワジワ
ガヴリール「だぁ~! エアコン仕事しろよっ!!」ガバッ
シーン……
ガヴリール「止まってる!? 嘘だろ!? おい!」
ピッ ウイーン
ガヴリール「よかった、壊れてなかった。そうか、タイマーつけてたんだっけ……」
スマホ ポチッ
ガヴリール「夜中の3時かよ……。中途半端な時間に起きちゃったな……」
ガチャ
クイッ
コポコポコポ……
ゴキュッ ゴキュッ ゴキュッ
ガヴリール「ぷはぁ~、生き返った~」
ウイーン
ガヴリール「部屋が冷えるまでまだかかりそうだな……」
ドサッ
ガヴリール「はぁ、なんだか目が覚めちゃった……」
ガヴリール「暇だな……」
ガヴリール「朝までどうしよう……」
シーン……
ガヴリール「……」
ガヴリール「誰か起きてないかな……」
ガヴリール「電話してみようかな……」
ガヴリール「ヴィーネ……は寝てるだろうな」
ガヴリール「悪魔のくせに規則正しい生活しやがって……」
ガヴリール「……まぁ、そういう真面目なところが好きなんだけどな……」
ガヴリール「あいつ、なんか夜な夜な怪しいことしてそうだし……」
ガヴリール「天界にいた頃は真面目な優等生だったのにな」
ガヴリール「下界に来てからなんか妙に生き生きしちゃって」
ガヴリール「あいつも変わったなぁ」
ガヴリール「まぁ、お前が言うなって話だけど」ニシシ
ガヴリール「あんまりあいつの私生活のこと知らないなぁ」
ガヴリール「天使学校では結構優秀ぽかったけど」
ガヴリール「警戒心が強すぎて周りの人たちと交流できてるのかな」
ガヴリール「たまには先輩らしく後輩の相談とか乗ったほうがいいのかな?」
ガヴリール「やっぱ面倒くさいな。そういうのはヴィーネとラフィに任せよう」
ガヴリール「別にあいつと話すことなんか無いけど」
ガヴリール「あいつなら寝てるところを起こしてもいいだろう」
プルルルルル
プルルルルル
ガヴリール「やっぱ寝てるのか……」
プルル ピッ
サターニャ『ふぁい? もしもし……?』
ガヴリール「……」
サターニャ『もしもし? ガヴリール? どうしたのよこんな遅くに……』
ガヴリール「あ~、えぇと、寝てた?」
サターニャ『そりゃそうよ……。ふぁ~、それで?』
ガヴリール「え?」
サターニャ『え? じゃないわよ。何か用があって電話してきたんでしょ?』
ガヴリール「あ、いや、特に用ってわけじゃないんだけど……」
ガヴリール(ノープランでかけたから話題が浮かばない……)
ガヴリール「あー、ちょっと待てよ」
ガヴリール(せっかくだから、ちょっとからかってやるか……)
ガヴリール「その、サターニャの声が聴きたくなってな……」
サターニャ『……』
ガヴリール「もしもし?」
ガヴリール(やばい、滑ったかな……)
サターニャ『……そう。それで?』
ガヴリール「は?」
サターニャ『は? じゃなくて。お喋りしたいんでしょう? 付き合ってあげるわよ』
サターニャ『怒らないわよ別に。私は大悪魔ですもの』
ガヴリール「なんだそれ」クスッ
サターニャ『そっちからかけてきたんだから、何か喋りなさいよ』
ガヴリール「うーん……、最近どう?」
サターニャ『話下手ね』クスクス
ガヴリール「う、うるさいな……」
サターニャ『そうね、最近というか、下界に来てからは毎日が楽しいわ』
ガヴリール「へぇ……」
サターニャ『あんたのおかげよガヴリール』
ガヴリール「ええっ!?」
ガヴリール「私は半分迷惑なんだけど」
サターニャ『半分? じゃあ残りの半分は?』
ガヴリール「そりゃ、まあ……半分は楽しいかな……って何言わせるんだよ!」
サターニャ『ふふふ、素直になりなさいよガヴリール……』
ガヴリール(サターニャのやつ、なんか変だぞ?)
ガヴリール(いつもギャンギャンうるさいヤツなのに)
ガヴリール(今は妙に落ち着いた口調で。まるで別人だ)
サターニャ『ねぇ、ガヴリール。私と一つにならない?』
ガヴリール「はあ?」
サターニャ『駄目な天使じゃなく、ホントに堕天して私と一緒に世界を掌握しましょう』
ガヴリール「な、何言ってんだお前……」
サターニャ『あんたには才能がある。天使ではなく悪魔の素質がね』
ガヴリール「お前、おかしいぞ? 急にどうしちゃったんだよ? 寝ぼけてるのか?」
サターニャ『夜は……悪魔の時間よ?』
ガヴリール「!?」ゾクッ
ガヴリール「冗談はよせ! もう電話切るぞ!?」
サターニャ『じゃあ いまから そっちに いくわ 』
ガヴリール「!?」ビクッ
サターニャ『夜の力を得た悪魔からは逃げられないわよ~?』
ガヴリール「や、やめろっ! 来るな!」
サターニャ『どうしたのガヴリール? 声が震えているわよ……?』
ガヴリール「お前は、一体誰だ!?」
ガヴリール「……?」
サターニャ『ぎゃあああああああああああああああ!』
ガヴリール「何だ!?」
サターニャ『ちょっとあんた!一体どっから入ってきたのよ!?』
ラフィエル『普通に窓からお邪魔しましたよ~』
サターニャ『それ立派な犯罪じゃない!』
ガヴリール(ラフィか!?)
ラフィエル『まあまあ、そんなこと言わずに……あら? 読書されてたんですか?』
サターニャ『あっ、それは!』
ラフィエル『『完全悪魔マニュアル~これであなたも大悪魔!~』ですか?』
サターニャ『ああああああああああ!』
ラフィエル『このページに折り目が。ふむふむ、相手に優しく語り掛け、心を掴む。時にはハッタリも必要……』
サターニャ『わあああああああああ!』
ガヴリール「なるほど、そういうことだったのか……」
ラフィエル『あら? ガヴちゃんですか? 電話中でしたか』
ガヴリール「その本没収しろ。碌なことが書いてないからな」
ラフィエル『はい、分かりました♪ そういうことですサターニャさん』
サターニャ『ちょっと何でよ! 私が大悪魔になるのに必要なのよ!』
ガヴリール「私を実験台にしようとした罰だ。悔い改めろ」
サターニャ『くううううう、もう少しでガヴリールを篭絡できるところだったのに!』
ガヴリール「お前、明日覚えてろよ!」
ヴィーネ「それで三人とも眠そうなのね」
サターニャ「うう、授業中に寝ただけでめっちゃ怒られたわ……」
ガヴリール「自業自得だろ」
ラフィエル「さすがの私も眠りを堪えるのに必死でした」
サターニャ「もとはといえばガヴリールが夜中に電話かけてきたせいじゃない!」
ガヴリール「私が電話しなくても、どうせラフィに起こされてただろ」
ラフィエル「いえいえ、サターニャさんの寝顔を拝もうと思っていたので、起こすつもりはないですよ~」
サターニャ「やめなさいよ! あんた本当に天使なの!?」
ラフィエル「……そうですね。やはりご迷惑ですよね。分かりました、もうしません。今までごめんなさい……」
サターニャ「え? そう? 分かればいいのよ! 許してあげるわ! 大悪魔は心が広いのよ!」
ラフィエル「さすがサターニャさん!」
ラフィエル(うふふ、この本さえあれば……)
ガヴリールドロップアウト
『あくまでも参考程度に』
ー完ー
元スレ
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http://vipper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1500385101/
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コメント一覧 (17)
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- 2017年07月19日 00:17
- ガヴがサターニャに籠絡されるルートも読みてえなあ…
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- 2017年07月19日 00:20
- 私もその本があれば先輩をものにできる!?
ふひひ
待っててくださいね先輩
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- 2017年07月19日 00:24
- すこ
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- 2017年07月19日 00:25
- サターニャ律儀というかええ子
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- 2017年07月19日 00:31
- 逆に篭絡されちゃうラフィが見たいです
-
- 2017年07月19日 00:31
- サターニャ嫁にしたい
-
- 2017年07月19日 01:07
- ※1
お前が書くんだよ!
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- 2017年07月19日 01:12
- 夜中に電話しても怒らないサターニャ天使
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- 2017年07月19日 01:18
- 完成度高くてバリすこ
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- 2017年07月19日 02:02
- あーはいはい
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- 2017年07月19日 02:30
- サターニャがガヴを篭絡する話読みたい・・・
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- 2017年07月19日 03:11
- エアコンのタイマーが切れてあまりの蒸し暑さに目を覚ましたガヴリール、再び眠りにつこうと瞼を閉じるが、一度覚醒してしまった脳は二度目の睡眠を許さず、眠気という概念を吹き飛ばしてしまった
夏の暑さという理不尽に苛立ちながらも冷蔵庫からお茶を取り出しコップに注ぐガヴリール、明日の朝の事を考えると少し憂鬱な気分になリール
こうなれば誰かを道連れにしてやろうとガヴリール、熟睡中のサターニャに電話を掛けリール、二人で仲良く語リール
元ネタこのレスか
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- 2017年07月19日 04:05
- 『あくまでも参考程度に』って悪魔とかけてるのか
ねづっちかよ!
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- 2017年07月19日 05:24
- ※12
なんのスレのレスなの?
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- 2017年07月19日 06:46
- ほほう
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- 2017年07月20日 04:01
- カカカ‥‥‥‥!
ところがどっこい‥‥‥‥
まだまだ根が優しいガヴリールに堕天するだけの度胸なんかありません‥‥‥‥!
現実です‥‥‥!
これが現実‥!
現実っ‥‥!
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- 2017年09月05日 00:36
- 一条の言う通り友人に囲まれている限り堕天はしなさそうだよなガヴリール
後、ラフィエルが本に従ってるだけって設定に凄い惹かれたんだが...誰か書いてくれんかね