【ガヴドロ】ラフィエル「ほう炭酸抜きコーラですか」サターニャ「よしっと……」
- 2017年04月29日 05:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ヴィーネ「死んじゃうわよサターニャ」
サターニャ「グピグピグピグピ」
ラフィエル「サターニャさんっ炭酸抜きコーラですか!?」
ヴィーネ・ガヴリール「?」
ラフィエル「たいしたものですっ!」
ラフィエル「炭酸を抜いたコーラはエネルギーの効率が極めて高いらしくレース直前に愛飲するマラソンランナーもいるらしいです!」
ガヴリール「昼飯がそれって……」
ラフィエル「それに特大タッパのおじやとバナナ!」
ラフィエル「これも即効性のエネルギー食です!それに梅干しも添えていてバランスもいい!」
ラフィエル「それにしても授業直前にあれだけ補給できるのは悪魔的な消化力というほかないです」
サターニャ「よしっ……と」
キーンコーンカーンコーン
サターニャ「わーはっはっはっどうよガヴリール私の俊足は!!」
ガヴリール「うぜぇなあいつ」
ラフィエル(サターニャさんは今日も元気ですねぇ……しかしお昼ご飯のがっつきようサターニャさんは欠食ぎみなのかもしれません)
ラフィエル(ここは天使としてサターニャさんをサポートしなくては!!)
ラフィエル「サターニャさん!これを飲んでください!!」
サターニャ「何これ?」
ラフィエル「水10リットルです!!!」
ヴィーネ(それサターニャが廊下に立たされてた時にもってたバケツ!!)
カァァァァァ
ラフィエル「飲むんですっ!」
サターニャ「えっちょっとこれはさすがに無理……」
ガヴリール「強くなりたければ喰らえ!」
サターニャ「!!?」
サターニャ「……わかったわ!このままじゃ飲みにくいから果糖を加えるわ」
14キロの砂糖水!!!!
ラフィエル「焼き魚にたっぷりの大根おろし。キュウリの浅漬けメカブに……ご飯と味噌汁……ど真ん中にステーキですっ!」
サターニャ「たっ食べていいの!?」
ラフィエル「どうぞっ♪」
サターニャ「いっただっきまーす」ハチミツジュブブ
ラフィエル「!?」
ラフィエル(上等の料理に蜂蜜をぶちまけた!!?)
ラフィエル「たいしたものですね……」
サターニャ「んん~眠いわ」
ラフィエル「ほら学校行く時間ですよ早く食べてください」
サターニャ「う~ん」ハチミツジュブブ
ラフィエル「!!!???」
ラフィエル(メロンパンがお好きなのは知っていましたが……)
ラフィエル(そういえば実家が洋菓子店と言っていましたね……それなら不思議では……ないですね)
サターニャ「ガヴリール!!!邪魔しにきたわよ!」
ヴィーネ「ガヴちゃんと働いてる?あマスターいつものください」
サターニャ「じゃあ私はオレンジジュースとケーキ!!最近よく喉渇くのよ」
ラフィエル「私はカフェオレでお願いします」
ガヴリール「ん、だってマスター」
マスター「中継点の天真くんが機能していないよ……」
ヴィーネ「ここのコーヒーは美味しいからそのままでも十分よ」
サターニャ「じゃあその砂糖私が貰うわね!」ドボボボ
ラフィエル(オレンジジュースに角砂糖!?それにケーキも添えて……あのバランスのいいケーキセットが……)
ラフィエル「たっ……たいしたものですね……」
ヴィーネ「いいんですか?ありがとうございます」
サターニャ「安物のキャンディーね」モゴモゴ
サターニャ「オレンジジュースとよく合うわ」グビグビグビ
ラフィエル(ざわざわ……ざわざわ)
サターニャ「マスター!オレンジジュースお代わり!角砂糖10個付けて!」
ラフィエル「サターニャさん……!」
ラフィエル「それ以上いけない!!」アームロック
サターニャ「痛い痛い痛い!!離しなさいよぉ~!」
ガヴリール「なんだなんだ」
ラフィエル「サターニャさん!病院に行きましょう!!」
ラフィエル「…………」
医者「馬鹿は奇行をしても馬鹿だから仕方ないと見逃されがちです」
ラフィエル(いきなりタブー中のタブーに触れてきましたね)
医者「手遅れなんですよ……もう彼女は糖尿病というほかない」
ラフィエル「…………」
医者「早急な食生活の改善が必要ですアドバイスしますからこれからの食事は私の指示通りのメニューを作ってください」
ラフィエル「…………」
サターニャ「インスリン注射?なにそれ」
ラフィエル「偉大な悪魔になるための薬です!!」
ラフィエル(私はサターニャさんをケーキから遠ざけました)
ラフィエル(これ以上甘い物を彼女に与えてはいけない)
ラフィエル(彼女の食生活を見逃してきた私の責任は重いです……)
ラフィエル (私はダメな天使です……!!)
サターニャ「モゴモゴモゴモゴ(縄解きなさいよぉ!!)」
サターニャ「最近は甘いもの食べてなかったから楽しみだわ~一体どれほどおいしいのかしら」
犬「ワンッ!!」メロンパンウバイッ
サターニャ「ああっ!犬っ!待ちなさい!ああ……メロンパンが……」
ラフィエル「あなたは知っていたのですね……サターニャさんの身体のこと」
犬「クゥゥーン……」
ラフィエル「協力してください」
犬「クゥゥーン!!!」
サターニャ「あれは、犬?なんで檻になんかに入れられて……どこに運ばれるの……?」
ラフィエル「そうですねあのままだと保健所に運ばれて……」
犬「ワン!」
ヴィーネ「よかったわね!サターニャ」
ガヴリール「(おいこれでよかったんだよな)」
ラフィエル「(はいありがとうございます)」
ガヴリール「(事情は知らないがラフィの頼みだ……それにサターニャのためなんだろ?)」
ラフィエル「(はい……いずれお話しできるときがくると思います)」
ラフィエル「ふふ災難ですねサターニャさん」
ラフィエル(お医者さんは病気を説明していましたがサターニャさんには理解できなかったようです……しかしそれでいいのかもしれません)
ラフィエル(そうです……私が守護らなくては!!)
ラフィエル(最近はストレスでよく眠れず勉強もできませんでした……不覚です)
サターニャ「さっさと終わらせるわよ!おっと」
ラフィエル「サターニャさんペン落とされましたよ」
サターニャ「手が痺れちゃってさあははははは」
ラフィエル「…………」
サターニャ「んーまたメカブ?好きねあんた」
ラフィエル「健康にいいですからね」
サターニャ「ふぅーん毒も栄養も食らう心構えが食には必要だと思うけど……うーん箸が持ちにくいわ」ポロっ
ラフィエル「…………」
ラフィエル(まずいです……泣きそうです……)
サターニャ「ん?この味噌汁なんかしょっぱくない?」
ラフィエル「え?」
サターニャ「え?いやだから味噌汁がしょっぱいって」
ラフィエル「そんなわけありません!!!」
ラフィエル「私はサターニャさんの健康を気遣って!塩分にも気をつけて作っているんです!しょっぱいわけがありません!!!」
サターニャ「そっそんなこというなら飲んでみなさいよ」
ラフィエル「…………」ズズズッ
ラフィエル「……表に出てください」
ラフィエル(私たちは保険証がないので医療費が多くかかってしまいます……)
ラフィエル(夜勤のアルバイトをしてお金を稼いでいましたが先日から身体の具合が悪く……)
ラフィエル(お医者さんに行ったら入院が必要だそうですが……サターニャさんを一人にさせてはいけませんし)
ラフィエル(もう終わりなのかもしれません)
ラフィエル「……サターニャさん喧嘩を、しましょう」
サターニャ「ええ!?どうしたのよ急に!?そんなに怒ってたの?」
ラフィエル「本気の殴り合いです!どちらかが死ぬまでやりあいましょう!」
ラフィエル(もう終わりにしましょう……?サターニャさん)
サターニャ(ガヴリールのような軽い拳じゃない)
サターニャ(思いのこもった重い拳)
サターニャ(私にはなにがなんだかわからないけど応えてやらなければいけないとわかった)
サターニャ(私は彼女を殴り返した人を殴ったのは初めてだ)
サターニャ(殺られる前に殺る……っていうか!ラフィエルがマジ殴りすぎて本気でやらなきゃ殺されちゃう!)
野次馬A「みろよ二人ともフラフラだ警察に電話したのか」
野次馬B「それがどういうわけか携帯が繋がらねぇんだまるで不思議な力で妨害されているみたいだ」
ガヴリール「ん?なんの騒ぎだ?」
ヴィーネ「喧嘩みたいね関わらない方がいいと思うわ行きましょガヴ」
ガヴリール「おい待てヴィーネあれっ」
ヴィーネ「………!?ラフィとサターニャ!?どうして!?」
後にこの事件は周辺地域でこう呼ばれるようになった
病弱な女子高生二人が涙に汗、尿まで垂流しながら殴り合うその様は
まるで天使のようだったという
その美しい情景に合わせるならばそれらは聖水と表現できるだろう
飛び散る液体のうち尿が一人の少女の口に入り込む
ガヴリール「甘い………」
その瞬間少女はすべてを理解した
終焉を迎える
ラフィエルが両手を掲げゆっくりとサターニャに近づく
サターニャは膝をつき呆然と彼女の歩みを見つめる
ラフィエルがサターニャを抱きしめる
ミシミシミシミシ
嫌な音が周辺に響き渡る
それを見下げるラフィエル
駆け寄ろうとするヴィーネをガヴリールが止める
ラフィエルは座り込むとサターニャを今度は優しく抱きしめ目を瞑った
ヴィーネ「退院おめでとうサターニャ、ラフィエル」
ガヴリール「まったく心配かけさせやがって」
ラフィエル「すいません……私どうかしてました……それとあの味噌汁はやはり少ししょっぱかったです」
サターニャ「まっまあ?大悪魔である私のことを思ってのことだったんだから今回だけは許してあげるわ!」
ラフィエル「サターニャさん……!」ウルウル
ガヴリール「それについては私に考えがあるぞオイッ二人とも昼飯は学食でうどん奢ってやるついてこい」
ラフィエル・サターニャ「……?」
ラフィエル「美味しそうですね」
ガヴリール「おいサターニャ覚えてるか?七味唐辛子かけると美味くなること」
サターニャ「あーそうだったわね!7回かけるから七味唐辛子なんでしょ!」
ガヴリール「いや違うね病人はその三倍21回振りかけていいんだ」
ヴィーネ「ちょっとガヴ!」
ラフィエル「ガヴちゃんさすがにそれは……」
サターニャ「わかったわ!」
ヴィーネ「うわぁ真っ赤じゃない」
ラフィエル「サターニャさん無理しなくていいんですよ」
サターニャ「美味しそ~!いっただっきまーす!」ズルルル
サターニャ「んん!?ん!んん!?」
ラフィエル「!!?サターニャさんの身体が赤く光っています!」
ヴィーネ「まさか!?これは……」
ニヤリ
ガヴリール「毒が……」
「「「「「裏返った!!!!」」」」
終わり
元スレ
ラフィエル「ほう炭酸抜きコーラですか」サターニャ「よしっと……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1493394927/
ラフィエル「ほう炭酸抜きコーラですか」サターニャ「よしっと……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1493394927/
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コメント一覧 (18)
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- 2017年04月29日 05:15
- どういう……ことだ……
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- 2017年04月29日 05:17
- よくわかりませんがサターニャさんのおしっこなら飲んでみたいです
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- 2017年04月29日 05:18
- 途中から狂気しか感じなくなった
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- 2017年04月29日 05:53
- これ刃牙知らねえ奴見ても訳分からんだろw
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- 2017年04月29日 06:39
- 糖尿は多分裏返らないんだよなあ
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- 2017年04月29日 06:44
- しょっぱい云々のくだりはジャンかな?
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- 2017年04月29日 08:16
- 刃牙知ってても頭おかしい思うわ
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- 2017年04月29日 09:22
- 死ぬわあいつ
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- 2017年04月29日 09:34
- 上等な料理に蜂蜜をぶちまけるがごとき思想であって実際にぶちまけた訳じゃないんだよなぁ
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- 2017年04月29日 11:39
- ※6
刃牙が親父にエア味噌汁作ってもらった時にこれしょっぱいって言ってぶちまけたシーンがある
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- 2017年04月29日 12:01
- 右手でハチミツを食い続けることで皮膚に染み込み、手を相手の口元に添えるだけで甘過ぎる香りで倒す蜜手のエピソードが無いやん
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- 2017年04月29日 12:16
- 刃牙の食事ネタをほぼ回収してるね
あと医者は紅葉かな?
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- 2017年04月29日 12:23
- 刃牙愛を感じる
サターニャちゃんのおしっこ口にしたガヴちゃん羨ましい
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- 2017年04月29日 12:44
- 医者のやつは渋川先生初登場時の実況じゃね?
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- 2017年04月29日 13:17
- スレタイがホウ酸抜きコーラに見えた
長門が糖尿病のSS書いてる人かと思ったら違うのねこれ
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- 2017年04月29日 22:05
- おいおい死ぬわあいつ
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- 2017年04月30日 09:11
- ホウ酸団子に見えてメロンパンに仕込むのかと
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- 2017年05月01日 03:08
- 唐突すぎるストリートファイトに草