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【名無しの鬼女】 さんありがとうございます！

[投稿日時] 2017年03月23日 21:08
■体験談

主婦仲間のほとんどは「うちの旦那は～」と愚痴ばかりで、なかなかノロケも話せない。
窮屈なのでこちらでスペースを貸してください。

主人とお付き合いを始めたのはお互い高校の時。主人は高校は違いましたが、1つ上の先輩。
付き合って最初のバレンタイン。彼(主人)の希望でチョコチップクッキーを作りました。
作った物を<食べないでね>とメモをつけてリビングに置いておいたら、気を効かせたつもりの祖父がそれを冷蔵庫にIN。
一晩冷蔵庫で寝かされたクッキーは見事なまでにクッキー風チョコチップお煎餅のような堅さに……

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こんなものを彼に渡す訳にもいかない。でも他に代案はないし、今さら作り直す訳にもいかない。チョコチップクッキーを作ると言ってあったのに、違うものを用意するわけにもいかないし、学校終わりに逆方向である私の高校にわざわざ足を運んで受け取りに来てくれる彼に何と説明したらよいのやら……と、善意でしてくれた祖父を責める訳にもいかず、致し方なくそのクッキーを持っていくことに……

帰り、来てくれた彼に事情を話し、「かなり固くなってしまった。また作り直すので、今日だけはこれで勘弁してください」と謝った。すると彼は「今食べていい？」と聞き、袋から一枚クッキーを取り出すと、クッキーらしからぬ音を鳴らしながらクッキーを噛み砕いた。
「うっっっま！！堅さもちょうどいい！俺、柔らかい市販のクッキー嫌いなんだ。こういうクッキーが理想！！」
と優しくフォローしてくれた。
あぁ、本当に優しい人だなぁ…素敵だなぁ…とその時は本当に思った。

現在、チョコチップクッキーを焼く時は必ず「硬め！硬めだからな！柔らかいクッキーなんてクッキーじゃないぞ！」と言う主人。
フォローじゃなく、本当に硬いクッキーが好きだったのは予想外。
だから我が家のクッキーはいつもかなり硬いです。


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