2: 代行ありがとうございます 2012/12/30(日) 20:20:51.65 ID:UBXmpcJf0
ほむら「今まで何度も時間を巻き戻して入念に準備をしてきた」

ほむら「配置を確認したり実際にまわってみて時間を計算したり小銭だってたくさん用意した」

ほむら「しかもサークルごとに払うお金をすでに小分けにしておいたわ。お金を払うときに手間取らないように」

ほむら「すべてはこの日のため。今日という日を万全の状態で迎えるために」

ほむら「コミプルギスの夜!通称コミプ」

ほむら「超ド級の大型イベントよ!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:22:56.98 ID:UBXmpcJf0
ほむら「分かってはいたけど既にすごい行列。徹夜は禁止だって言ってるのになんでそんなことも守れないのかしら」

ほむら「当然私はそんなルール違反なんてしないわ。私の計算通り最速でまわれば始発でも問題なくいけるはずだもの」

まどか「あれ、もしかしてほむらちゃん?」

ほむら「まどか!?あなたどうしてこんなところにいるの?」

まどか「えっと……もしかしてほむらちゃんもコミプかな?」

ほむら「あなたもなの?」

まどか「うん。ほむらちゃんもこういうの好きなんだね、なんだか嬉しいな」

ほむら「あなたがこういうものに興味があったなんて意外だったわ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:25:19.40 ID:UBXmpcJf0
ほむら「そうだ、こんなところで立ち話をしている場合じゃないわ。急いで列の最後尾に並びましょう」

まどか「あ、それは大丈夫だよほむらちゃん。実はね、マミさんがずっと前に並んでくれてるんだ」

ほむら「巴マミも来ているの!?」

ほむら(しかも徹夜組・・・)

まどか「だから言えば列に入れてもらえるよ。こういう時マミさんって便利だよね」

ほむら「え?」

まどか「あ、ううん。なんでもないよ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:29:25.92 ID:UBXmpcJf0
ほむら「だけど、駄目よまどか。徹夜っていうのは本当はやってはいけないことなの。しかもそこに横入りするなんてルール違反よ」

まどか「え、でもせっかく前に並べるのに……。他の人もみんなやってることだよ?」

ほむら「わかってまどか。こういうイベントは一人一人がマナーを守ることが大事なの。他の人がやってるから自分もやっていいって訳じゃないのよ」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「ね?私たちはちゃんとルールを守って楽しいイベントにしましょう?」

まどか「……チッ」

ほむら「まどか?」

まどか「そうだねほむらちゃん。私が間違ってたよ。ごめんなさい」

ほむら「分かってくれればいいのよ」

ほむら(やっぱりまどかはいい子ね、言えばちゃんと分かってくれるわ。なんか舌打ちが聞こえたような気がするけどきっと気のせいね)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:33:11.74 ID:UBXmpcJf0
まどか「ねえほむらちゃん。せっかく会えたんだし今日は一緒に見てまわらない?」

ほむら「ええ、もちろ……ハッ!」

ほむら(まずいわ……私としてももちろんまどかと一緒にいたいけれど、それだとおそらく私の計画していた通りにまわることが出来ない!)

ほむら(まどかにだって当然見に行きたいサークルだってあるでしょうし、それに付き合っていたら私のお目当ての本を全部手に入れるなんて不可能よ!)

ほむら(ああでも!まどかと一緒にイベントを見てまわるなんてもう2度とないかもしれないわ。人が多いからはぐれないように手なんか繋いじゃったりして。こんなチャンスを逃していいの!?)

ほむら(いえいえ、落ち着きなさい暁美ほむら。今まで入念に準備に準備を重ねたのは何のため?コミプを完璧にまわるためでしょう!)

ほむら(言え!言うのよ私!今日は一人で行動するって!心を鬼にしなさい!)

ほむら「あ、あのねまどか。私は今日は……」

まどか「あ、ごめんねほむらちゃん……。どんくさい私なんかが一緒だったらほむらちゃんも好きに見てまわれなくて嫌だよね……。迷惑だよね……」

ほむら「そんなことないわ!!是非一緒にまわりましょう!」

まどか「ホントに?ありがとうほむらちゃん」ニコッ

ほむら(終わった……)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:37:54.34 ID:UBXmpcJf0
ほむら(こうなってしまったからには仕方ないわ。逆に考えるのよ。全部買えなくてもいいさと考えるのよ)

ほむら(買う予定だった本をさらに厳選して、絶対欲しいものだけに絞る)

ほむら(残りは買えないけれど、その分私はまどかとのラブラブデートの権利を得たの)

ほむら(そう、これでプラスマイナス0。いえ、もしこれをきっかけにまどかとの距離がさらに縮まれば大幅プラスと言っても問題ないわ)

ほむら(つまりこれがベストの選択!なにも落ち込むことなんてない)

ほむら(開場までのこの待ち時間だってまどかと二人ならとっても楽しい時間になるもの)

ほむら「ねえまどか、あなたは今日はどんな……」

まどか「……」

ほむら(……イヤホンをつけてゲームをしているわ)

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:42:19.19 ID:UBXmpcJf0
まどか「もうすぐ時間だね、ほむらちゃん!」

ほむら「え、ええ。そうね」

ほむら(邪魔をしちゃいけないと思って話しかけなかったけど、まさかギリギリまでずっとゲームをしているなんて……)

ほむら(私と話すよりゲームの中の男の子と話してた方が楽しいのかしら……)

ほむら(いえ、まどかはそんな子じゃないわ。ただ、ちょっとマイペースなだけなのよ)

まどか「ねえ、ほむらちゃん。私ちょっと見に行きたい所があるんだけど、まず最初はそこに行ってもいいかな?」

ほむら「ええ、わかったわ」

ほむら(ところでまどかのお目当ての本はなんなのかしら。まあまどかのことだから18禁本でないのは確かね。そんなのを見たらきっと顔を赤くして恥ずかしがってしまうわ)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:46:37.40 ID:UBXmpcJf0
まどか「あとちょっと……あとちょっと……。きた!行こうほむらちゃん!」

ほむら「まどか、走っては駄目ってちょっ、待っ!危ないからそんな手を引っ張って走らないで!」

まどか「ほむらちゃん!遅いよなにやってんの!ちゃんと走ってよ!」

ほむら「待ってまどか!走っては駄目!ってか速い!まどかってこんなに速く走れたのかしら!?」

まどか「ああもう人ごみが邪魔!みんなそんなちんたら歩いてないでよ!」

ほむら「すみません!みなさんすみません!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:51:18.31 ID:UBXmpcJf0
まどか「着いたよほむらちゃん!」

ほむら「ゼエ……ゼエ……。そ、そう。まどかは元気ね……」

まどか「ほむらちゃん、お願いがあるんだけど本を買うのを手伝ってくれないかな?この紙に書いてあるサークルの新刊をほむらちゃんに買ってきてほしいの」

ほむら「わ、わかったわ。ゼエ……ゼエ……。手分けして買いましょう」

まどか「ありがとう!じゃあこれお願いね!私行ってくるから!」

ほむら「ハア……ハア……。やっと落ち着いてきたわ。私も行きましょう。まどかに頼まれたものを買わないと」

ほむら「ええっと、買うサークルは……。大手はだいたいチェックしてるはずだけど聞いたことのない名前ばかりね。あんまり有名じゃないところなのかしら」

ほむら「これならたいして苦労せずに買えそうね」

ほむら「ここだわ。ってすごい行列!えっ、こんなに並ぶの!?」

ほむら(おかしいわ、こんな有名なサークルを私が知らないなんて……。とにかく早く並ばないと!)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 20:56:04.26 ID:UBXmpcJf0
ほむら「それにしても」

ほむら(さっきは疲れててあんまり周りを見渡す余裕が無かったけれど、よくみたらここらへんにいるのは女性ばっかりね)

ほむら(この列も女性が多い、というより男性が一人もいないわ)

ほむら(女性人気の高いジャンル……。ま、まさか!?)

売り子「次の方どうぞー」

ほむら(私の順番……。こ、これは……)

ほむら「上条×中沢本……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:00:39.18 ID:UBXmpcJf0
ほむら(やっとわかったわ。ここはBLゾーンよ!)

ほむら(どうりで私の知らないサークルだと思ったわ!BLなんて汚らしいもののチェックなんてしてないもの!)

ほむら(え、というかまどかがこれを読むの!?あの可愛らしいまどかがこのBL本を?)

ほむら「……ちょっと中を見てもいいですか?」

売り子「どうぞー」

ほむら「……」ペラッ

ほむら(しかも結構エロがどぎつい……)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:04:41.70 ID:UBXmpcJf0
ほむら(駄目、駄目よこんなの!まどかにこんな汚らしいものを見せるわけにはいかないわ!)

ほむら(でも、私が買わなかったらまどかは悲しむかしら。もしかしたら嫌われてしまうかも)

ほむら(それに、私が嫌いだからって人の趣味に文句をつけるべきではないわよね。まどかがBLを好きでもそんなまどかを受け入れてあげるべきなんじゃないかしら)

ほむら(でも、やっぱりこんなのまどかには……)

売り子「あのー」

ほむら「は、はい!」

売り子「後ろがつかえているのでそろそろいいですか?」

ほむら「あ、すみません」

ほむら(仕方ないわ。本当は死んでも嫌だけどこれもまどかの為)

ほむら「あの、新刊一冊ください……」

売り子「ありがとうございまーす」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:07:36.37 ID:UBXmpcJf0
ほむら(やっと全部まわり終わった……。なんだかBL絵を見まくってたら気分が悪くなってきたわ……)

まどか「お待たせー、ほむらちゃん。全部買ってきてくれた?」

ほむら「え、ええ。ちゃんと全部買えたわ。はい、まどか」

まどか「わあ!ありがとうほむらちゃん!」

ほむら(まどかのこんな満面の笑顔初めて見たわ……)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:11:28.02 ID:UBXmpcJf0
まどか「じゃあ、次の場所にいこっか」

ほむら「ええ、次は私の」

まどか「次はね、反対のところにあるBLゾーンに行きたいんだ。急ごうほむらちゃん」

ほむら「……え?ちょっとまってまどか!」

まどか「どうしたの?急がないと売り切れちゃうよ」

ほむら「ま、またBLゾーンに行くの?」

まどか「うん」

ほむら「つ、次は別のところに行かない?」

まどか「そんな時間はないよ。あっちにも人気のサークルがいっぱいあるんだから早く行かないと」

ほむら「でも、ほら。私もちょっと見に行きたいところがあるっていうか……」

まどか「あ、そうだよね……。ほむらちゃんにだってもちろん行きたいところがあるよね……。ごめんほむらちゃん、私はしゃいじゃって自分のことばっかりで……」

ほむら「気にしないでまどか。はしゃいでしまう気持ちもよく分かるもの」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:15:38.51 ID:UBXmpcJf0
まどか「ありがとうほむらちゃん。じゃあ次はほむらちゃんの見たいところに行こっか。きっと私の欲しい本は買えなくなっちゃうけど仕方ないよね……」

ほむら「え……」

まどか「あ、ほむらちゃんは気にしないでね。順番だもん、しょうがないよ。私が本を買えなかったとしてもそれは全然ほむらちゃんのせいなんかじゃないから」

ほむら「……」

まどか「じゃあ行こうほむらちゃん。私がとっても楽しみにしてた本は買えなくなる代わりにほむらちゃんが楽しい気分を一人だけ満喫できるなら私は気にしないから」

ほむら「ま、まどか」

まどか「なに?」

ほむら「やっぱり私のは後でいいから、先にまどかの買い物を済ませましょう?」

まどか「え、でもそんなのほむらちゃんに悪いよ」

ほむら「私は大丈夫だから。ね?」

まどか「ほむらちゃん……。ありがとう!ほむらちゃんはやっぱり優しいね!」

ほむら(仕方ないわ……。まどかに悪気はないのよ……。ただちょっと自分の気持ちに正直なだけなの……)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:18:48.95 ID:UBXmpcJf0
ほむら「よし、まどかに頼まれた本もあと一冊で終わりね。そろそろ人気のものは売り切れたところが出てきたわ。急がないと!」

ほむら(最後はここね。良かった、あと一冊だけ残ってた!危なかったわ)

ほむら「すいませ」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「カハッ!」バタン

マミ「すみません、これください!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:22:49.95 ID:UBXmpcJf0
ほむら「ちょっと!何するの……ってあなた巴マミ!」

マミ「あら暁美さん。こんなところで奇遇ね」

ほむら「奇遇ねじゃないわ!その本は私が先に買おうとしてたのよ!」

マミ「変な言いがかりはやめてほしいわ。私が先にこの本を手に取ったのよ」

ほむら「私が先に取ろうとしてたところをあなたが後ろから殴ったんでしょ!」

マミ「知らないわそんなの。というか暁美さん。あなた普段はクールなのに実はこういう本が好きだったの?」

ほむら「なっ、違」

マミ「みんな知ったら驚くでしょうね。あの暁美さんが実はこんなガチムチもののBL本で興奮する変態だったなんて。きっとクラスでも笑い物にされるわね」

ほむら「だから違うって言」

マミ「大丈夫よ暁美さん、私は人に言いふらしたりなんてしないわ。だけど、分かるわよね?」

ほむら「ちょっ」

マミ「それじゃあ私、まだまわらなきゃいけないところがあるからもう行くわね。さよなら暁美さん」

ほむら「ま、待ちなさい巴マミ!ちょっと!」

ほむら「……」ポカーン

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:25:44.23 ID:UBXmpcJf0
まどか「あ、おかえりほむらちゃん。遅かったね」

ほむら「え、ええ。ちょっとね……」

まどか「本、また買うの手伝ってもらってありがとうね」

ほむら「そのことなんだけど、まどか……」

まどか「どうしたの?」

ほむら「まどかに頼まれた本、一冊だけ買うことが出来なかったわ」

まどか「……え?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:29:38.30 ID:UBXmpcJf0
まどか「買えなかったの?」

ほむら「え、ええ。ごめんなさい」

まどか「ふーん、そっか……。買えなかったんだ……」

ほむら「……まどか?」

まどか「楽しみにしてたのになあ……。ほむらちゃんならちゃんと買ってきてくれるって信じてたのに……」

ほむら「まどか、聞いて。これには訳が」

まどか「言い訳なんて聞きたくないよ!!」

ほむら「ひっ!?」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:32:10.77 ID:UBXmpcJf0
まどか「どうして買えなかったの?私はちゃんと全部買えたんだよ?ほむらちゃんの方は比較的楽な方にしてあげたのに、それなのに全部買えないっておかしくない?」

まどか「ほむらちゃんさ、ちゃんと本気で全部買おうとした?自分のじゃないから適当でいいやとか思ってたんじゃないの?」

まどか「あ、もしかしてわざと?私が自分の買い物を優先した仕返しなの?でもほむらちゃんがいいって言ったんだよね?なのにこういうのってちょっとひどいと思わない?」

まどか「ねえ、ほむらちゃん聞いてる?私の言ってることって間違ってるかな?」

ほむら「ごめんなさい……ごめんなさい……」ブルブル

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:37:05.27 ID:UBXmpcJf0
まどか「はあ……もういいよ」

ほむら「本当にごめんなさい、まどか……」

まどか「謝ってもらったってなんの意味もないんだよ」

ほむら「で、でも多分大丈夫よ。最後の一冊を買っていったのは巴マミだから。頼めばきっと読ませてくれるわ」

まどか「マミさん?マミさんが私の本を買っていったの?」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「へえ、そうなんだ」

まどか「……」ピッピッピッ

まどか「……」プルルルル、プルルルル

32: >>30違う 2012/12/30(日) 21:42:05.39 ID:UBXmpcJf0
まどか「あ、マミさんですか?私です。まどかです」

まどか「マミさん、さっきほむらちゃんが買おうとしていた本買いましたよね?あれね、私がほむらちゃんに頼んだ本なんですよ」

まどか「はい、そうです。いえ、知らなかったとかそんなのが聞きたいんじゃないんです」

まどか「だからごめんなさいじゃなくてですね、私はマミさんがどうするつもりなのかなってのを聞きたいんです」

まどか「はい。はい。でもいいんですか?せっかく最後の一冊だったのに」

まどか「はい。そうですか、わかりました。じゃあ後でマミさんの家に取りに行きますね。はい。それじゃあまた」ピッ

ほむら「……まどか?」

まどか「マミさん、やっぱりあの本いらないからって私にくれるんだって。やっぱりマミさんも優しいなあ」

ほむら「そ、そう。よかったわね……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:46:33.83 ID:UBXmpcJf0
ほむら「ところでまどか、もうこれであなたの買い物は終わりかしら?」

まどか「うん!チェックしてたものは全部買えたよ。ほむらちゃんのおかげだね」

ほむら「いいのよ。それより次は私の行きたいところをまわってもいいかしら?」

ほむら(もうほとんど残ってないだろうけど一冊でも多く手に入れるわ)

まどか「もちろんだよ。あっ、でもその前に少し休憩していかない?私ちょっと疲れちゃったかも」

ほむら「え?」

ほむら(そんな時間はないわ!今は一分一秒でも惜しいのに)

ほむら(もうこうなったらまどかだけ休憩させて私一人で行くしかない)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:50:36.14 ID:UBXmpcJf0
ほむら「そう。じゃあまどかはここで休憩していて。私は少し見てくるわ」

まどか「えっ?ほむらちゃん一人で行っちゃうの?」

ほむら「急いで戻ってくるから、少しの間待っていてくれないかしら」

まどか「……そっか。そうだよね、ほむらちゃんは私と一緒にいるより買い物してた方が楽しいに決まってるよね……」

ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃんと一緒で嬉しかったのは私一人だけだったんだね……。ごめんね私だけ浮かれちゃって……。

    なんかほむらちゃんとデートしてるみたいって勝手に勘違いしてたみたい……。私のことは気にしないで一人で見てきていいよ。私はここで一人で待ってるから」

ほむら「やっぱり私も少し疲れたわ。あそこのカフェでお茶でもしましょう」

ほむら(まどかを一人になんて出来ないわ……)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:54:22.98 ID:UBXmpcJf0
一時間後

ほむら「……」ゲッソリ

ほむら(休憩なのに疲れた……。まどかがすごい笑顔で買ったBL本を私に見せてくるんだもの。そんな顔で迫られたら断れるわけないじゃない)

まどか「そろそろほむらちゃんの買い物に行こっか」

ほむら「ええ……」

ほむら(早く買って帰りたい……)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 21:58:12.63 ID:UBXmpcJf0
どか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「どうしたの、まどか?」

まどか「あれ、さやかちゃんじゃない?」

ほむら「え?まさか、美樹さやかがこんな所にいるわけ」

さやか「……」ズーン

ほむら(いたわ)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:01:37.29 ID:UBXmpcJf0
ほむら(え、なんで美樹さやかがこんな所に?しかもあれ、サークル参加よ)

ほむら(一人で椅子に座って売り子をやっているわ。てかなんかあそこ暗い!照明がじゃなくて空気が!なんであんなに負のオーラを放っているの!?)

ほむら(ここはスルーした方がいいわね)

まどか「さやかちゃーん!」

ほむら(まどかああああ!)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:04:47.03 ID:UBXmpcJf0
さやか「あ……。まどか……、それに転校生……」

ほむら「え、ええ。奇遇ね美樹さやか」

まどか「さやかちゃんも来てたんだ。しかもサークル参加なんてすごいね。さやかちゃんが漫画を描けるなんて知らなかったよ」

さやか「まあ……ね。サークル参加するのは初めてだからね」

まどか「売れ行きの方はどう?」

ほむら(この様子を見れば分かるでしょ……)

さやか「……ロ」

まどか「え?」

さやか「ゼロだよゼロ!どうせ一冊も売れてないわよ!なによ、あんたたちあたしを馬鹿にしに来たの!?」

ほむら(売れなさすぎて自暴自棄になっているわ……)

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:08:23.75 ID:UBXmpcJf0
まどか「さやかちゃん落ち着いて!そんなんじゃないよ、たださやかちゃんを見かけたから声をかけただけだよ」

さやか「まどか……。そうよね、まどかがそんなことするはずないもんね。ごめん、あたっちゃって」

まどか「いいよ、さやかちゃん。さやかちゃんの辛い気持ちとっても分かるから。ねえ、さやかちゃん。この本ちょっと読ませてもらってもいい?」

さやか「うん、いいよ。でも知り合いに見られるのはなんか恥ずかしいね///」

さやか「転校生も、はい」

ほむら「あ、ありがとう」

ほむら(いったいどんな内容なのかしら)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:12:19.33 ID:UBXmpcJf0
ほむら「……」ペラ

ほむら「……」ペラ

ほむら(これは、想像以上にひどいわね)

ほむら(とういか絵下手ね。漫画を描いていいレベルに達してないでしょう。これだったら私の方がうまいんじゃないかしら)

ほむら(内容は上条恭介(おそらく)と美樹さやか(多分)がひたすらイチャイチャしてエッチしてるだけ)

ほむら(まあそれはいいわ。そういう本ってたくさんあるし)

ほむら(ただちょいちょいワカメというキャラが不良に  れているシーンが挿入されているけどこれは何?これ必要かしら)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:16:18.63 ID:UBXmpcJf0
さやか「ど、どうかな?」

ほむら(どうって……)

ほむら(美樹さやかが相手だし普段ならハッキリ言ってあげるところだけど……)

ほむら(無理……そんな期待に満ちたような目で見ないで……。これ以上死体を蹴るようなこと私には言えないわ……)

ほむら「えっと、独特の味があっていいと思うわ」

さやか「そうよね!やっぱり分かる人には分かるのよ!」

ほむら(あ、なんか涙出てくる……)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:20:22.16 ID:UBXmpcJf0
さやか「……」

ほむら(な、なんでまだそんな目で見てくるのよ)

ほむら(え、なに?もしかして、これを買えっていうの?)

ほむら(イヤよ!なんでこんな本買わなきゃいけないのよ!いくら知り合いだからって無理なものは無理!)

ほむら(こんな本買ってどうしろっていうのよ!速攻でゴミ箱か押入の奥深く行きよ!)

さやか「……」

ほむら(だからそんな期待に満ちた目で見ないでよ!)

ほむら「……一冊いただくわ」

さやか「マジで!?ありがとう転校生!お代は1000円になりまーす」

ほむら(高い……)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:24:02.40 ID:UBXmpcJf0
ほむら「と、ところで、この本は何部刷ったのかしら?初めてのサークル参加らしいし20部くらい?」

さやか「500」

ほむら「500!?」

ほむら(馬鹿よ。本物の馬鹿がいるわ)

ほむら「な、なんでそんなに刷ったのよ?」

さやか「だって、それくらい売れると思ったんだもん!会心の出来だと思ったんだよ!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:27:47.25 ID:UBXmpcJf0
さやか「ねえまどか!まどかはどう思う?あたしの本、面白いわよね!?」

ほむら(まどかは優しいからこんなさやかにたいして本当の事は言わないはず!それに二人は親友だもの。親友を傷つけることなんて……)

まどか「……」パタン

まどか「さやかちゃんさあ、漫画舐めてるの?」

さやか「え……?」

ほむら(まどかあああああ!)

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:32:25.08 ID:UBXmpcJf0
まどか「何これ?絵は下手だしコマ割りもおかしいしベタもトーンもやってないしセリフもおかしいし!「僕のバイオリンがさやかの中でフォルテッシモしちゃうよ」ってなに!?意味わかんないよ!」

まどか「こんなのを漫画と呼ぶことさえイヤだよ。よくこんなのでコミプに出ようなんて思ったね。さやかちゃんどんだけ面の皮が厚いの?」

まどか「しかも無駄にオフセだし。こんなのはチラシの裏で充分だよ!」

まどか「あと、恭さやなんてどこにも需要ないから!」

さやか「うわあああああ!」

ほむら「さやか!」

ほむら(走って行っちゃったわ……。ガチ泣きよあれ……)

まどか「ああもうイライラする!あんなの他の素敵な漫画を描いてくれてる人たちに失礼だよ!」

ほむら(ごめんなさいさやか……。まどかに悪気はないのよ……。ただちょっと……正直で嘘がつけないだけなの……)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:35:08.44 ID:UBXmpcJf0
ほむら「ようやく目的の場所にたどり着いたわ」

ほむら(ここまで長かった……)

まどか「……ここがほむらちゃんの見たかった場所?」

ほむら「ええ」

まどか「……うわあ」ヒキ

ほむら(なんだかまどかが引いてるような気がするけどもう気にしないわ)

ほむら(ようやくここまで来たんだもの!残り時間で必死に買いあさるのよ!)

ほむら(ああ、ここは素晴らしき百合ゾーン!)

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:39:21.57 ID:UBXmpcJf0
ほむら(とは言ったものの、もうこの時間だもの。チラホラ帰っているサークルも目立つわね)

ほむら(大手は当然全滅だろうし、中規模サークルも大半が帰り支度を進めているわ)

ほむら(仕方ないわね。有名どころは諦めて無名のサークルを見てまわりましょう。隠れたお宝が発見できるかもしれないわ)

ほむら「すみません、見てもいいですか?」

売り子「どうぞ」

ほむら(まどさや本ね。私が一番好きなのはまどほむだけれど贅沢は言えないわ)

ほむら「……」ペラ

ほむら(これは、なかなかいいんじゃないかしら)

ほむら(絵柄もかわいくて好みの感じだし、内容も悪くない)

ほむら(早速当たりね)

ほむら「すみません、これ一冊……っ!?」

ほむら「……」パタン、ドン

ほむら「……ありがとうございました」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:42:44.51 ID:UBXmpcJf0
まどか「あれ、ほむらちゃん熱心に読んでたみたいなのにいいの?」

ほむら「ええ、いいのよまどか」

まとか「ふーん、まあ私には百合本の良し悪しなんてわかんないけど」

ほむら(本当に……途中までいい感じだと思ったのに……)

ほむら(まさかのふたなりだなんて……あんまりよ……)

ほむら(ふたなりならそうと表紙に書いておきなさいよ!そもそもふたなりと百合が同じジャンルにあることが許せないのに!)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:46:39.05 ID:UBXmpcJf0
まどか「ねえほむらちゃん終わったー?」

ほむら「まだ来たばっかりじゃない!お願いだからもうちょっとゆっくり買い物させて」

まどか「だってつまんないんだもーん。なんかここにいると気持ち悪くなってくるし。早く帰ろうよ」

ほむら「……」イラッ

ほむら(駄目。怒っては駄目よ。まどかはちょっと素直なだけなの。ホントはとってもいい子なんだから)

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:50:17.94 ID:UBXmpcJf0
ほむら(とりあえず一通り見てまわったけれど……いい本があんまりなかったわね)

ほむら(今残ってるようなのはやっぱり絵が微妙なのが多いし、いいと思ったのに限ってふたなり本だし)

ほむら(とりあえず数冊は買ったけれど、特別気に入ったようなものはなかったわ)

ほむら(本当なら今頃好きなサークルの漫画をたくさん買って幸せな気分のはずだったのに……)

ほむら「はぁ……」

まどか「ため息なんてついてどうしたのほむらちゃん?」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:53:12.86 ID:UBXmpcJf0
杏子「あれ、そこにいるのはまどかとほむらじゃねーか」

ほむら「佐倉杏子、あなたもここにいたのね。なんかもう驚かないわ」

まどか「杏子ちゃんも同人誌を買いに来たの?」

杏子「いや、あたしはサークル参加の方だよ。そろそろ帰るつもりだから知り合いのサークルに挨拶に行ってたとこさ」

ほむら「あなたもサークル参加なの」

ほむら(まあ、どうせさやかと同じようなものよね)

まどか「本どうだった?たくさん売れた?」

ほむら(まどかそれ絶対聞くわね。そんなに売れ行きが気になるのかしら)

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 22:56:42.36 ID:UBXmpcJf0
杏子「おう!おかげさまで完売したよ」

ほむら「完売!?」

まどか「すごいね杏子ちゃん!それって実際利益はいくらくらい」

ほむら「ちょっと待って杏子!一体何部刷ったのよ?」

杏子「部数?どんくらいだったっけかな。確か200くらいだったと思うけど」

ほむら「200!?あなたのサークルの名前は!?」

杏子「な、なんでそんな必死なんだよ……。オフィーリアだよオフィーリア」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:00:10.87 ID:UBXmpcJf0
ほむら(オフィーリアっていったら私がまっ先にまわろうとしていた超大手のサークルの名前じゃない!)

ほむら(特にここの描く杏さや本は芸術とまで言われていて、新刊を出そうものならすぐに完売してしまうという)

ほむら(かくいう私もここの本は大好きで、過去に出したものもネット通販などを駆使してすべて手に入れているわ)

ほむら(ということは、もしかして)

ほむら「あ、あなたがあんこ先生なの?」

杏子「先生とかやめろよ、照れるだろ///」

ほむら(なん……だと……)

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:04:10.60 ID:UBXmpcJf0
杏子「なんだよほむら、あたしの事知ってんのか。もしかしてうちの新刊も買ってくれたのか?」

ほむら「そ、それは……」

ほむら(欲しかったわよ!私だって死ぬほど欲しかったわよ!)

まどか「来たときにはもう売ってなかったんだよね、ほむらちゃん」

ほむら(誰のせいよ!)

杏子「なんだ、そうだったのか。たしかにうちはわりと早い時間で完売しちまったからな」

杏子「あ、そうだ。ちょっと待ってな」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:08:05.12 ID:UBXmpcJf0
杏子「ほらよ、うちの今回の新刊」

ほむら「!!!!!!!」

杏子「一応予備で数冊は残しておいたからな。一冊やるよ」

ほむら「ほ、本当にいいの!?」

杏子「いいさ、同じ魔法少女のよしみだ。受け取りなよ」

ほむら「杏子!!」

杏子「うわっ!」

ほむら「ありがとう……本当にありがとう……」ポロポロ

杏子「お、おう。なにも泣くことないだろう」

まどか「うわあ……」ドンビキ

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:11:16.58 ID:UBXmpcJf0
まどか「そろそろ帰ろうか、ほむらちゃん」

ほむら「そうね」ニコニコ

まどか「気持ち悪いくらいご機嫌だね」

ほむら「ええ、当初の予定とは違ったけれど、それでもこの一冊だけで今日ここに来たかいがあったわ」

まどか「そっか、よかったね」ハナホジホジ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:13:20.45 ID:UBXmpcJf0
まどか「あ、ほむらちゃん大変だよ!見て!」

ほむら「これは魔女の結界!どうしてこんなところに!」

まどか「どうしようほむらちゃん……」

ほむら「巴マミや佐倉杏子を呼んでいる時間はないわ。私一人でなんとかするからまどかは私から離れないようについてきて」

まどか「わかったよ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:16:54.08 ID:UBXmpcJf0
ほむら「ここが最深部ね」

オクタヴィア「ウギャー」

ほむら「あれは美樹さやか!そんな、こんなところで魔女になってしまったというの!?」

まどか「さやかちゃん!なんでさやかちゃんが魔女なんかに!?」

ほむら(それは100%あなたのせいだと思うけれど)

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:20:32.48 ID:UBXmpcJf0
ほむら「とにかく、魔女になってしまったからには倒すしかないわ。ごめんなさい、美樹さやか」

ほむら「ザ・ワールド!」

ほむら(爆弾をセットしてーの)

ほむら「そして時は動き出す」

ほむら「まどか、もうすぐ爆弾が爆発するわ。急いで離れて」

まどか「……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか!おしゃべりしてる暇は」

まどか「あれ、いいの?」

ほむら「あれってなんの……あっ!!」

ほむら(し、しまったわ!爆弾をセットするのと一緒に間違えて今日買った同人誌を入れた袋も置いてきてしまった!!)

ほむら「じ、時間停」

ドーン!!

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:24:32.69 ID:UBXmpcJf0
ほむら「あ……ああ……」

まどか「あーあ。今のは私悪くないからね。ほむらちゃんが勝手に置いてきたんだから」

まどか「でも無事に魔女は倒せたしよかったね!さやかちゃんは残念だけどしょうがないよね」

まどか「そんなに落ち込まないでほむらちゃん。コミプはまたあるんだから、また次がんばろ?」

まどか「それじゃあ私は帰るね。今日は楽しかったよ。次も一緒にまわろうね!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:27:45.50 ID:UBXmpcJf0
ほむら「ううううう」ポロポロ

ほむら「っ!!あれは!?」

ほむら「良かった!一冊だけ奇跡的に無事だったわ!もうこの際文句は……」

ほむら「……さやかの描いた恭さや本……」

ほむら「……」

ほむら「ぬううううううううううううう!!!!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:30:26.06 ID:UBXmpcJf0
本日の戦利品

さやかの同人誌×1

グリーフシード×1

私は、その代わりに大切なものを沢山失った気がした

そして、もう二度とコミプには行かないと心に強く誓ったのだった

終わり

引用元: ほむら「ついにこの日が来たわ!」