1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:06:47.23 ID:sSrt2U3W0
――事務所――


P「――というわけで」

P「これから響のアイドルランクアップのお祝いをするぞ!」

P「みんなグラスを持って――」

P「響!」

真美「ランクアップ!」

やよい「おめでとうございまーっす!」

一同「かんぱーい!」

パチパチパチ!

響「……」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:07:18.27 ID:sSrt2U3W0
真美「おめでとう、ひびきん!」

P「ああ、本当に良く頑張ったな!」

P「……? どうした、響?」

響「……なんでもないぞ」

P「そ、そうか? そ、それじゃあ、まず俺からな」ゴソゴソ

P「じゃーん! 新しいステージ衣装だ!」

真美「おー! めっちゃ、かわいいよ→!」

やよい「うっうー! 素敵ですぅ! きっと、響さんに似合います!」

響「……」

P「……あ、えーと」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:07:51.00 ID:sSrt2U3W0
P「き、気に入らなかったか?」

響「……」

真美「ひびきん、体調悪いの?」

響「……そんなことないぞ」ボソッ

やよい「……」

P「……」

真美「じゃ、じゃあ今度は真美だね!」ゴソゴソ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:08:22.41 ID:sSrt2U3W0
真美「真美のプレゼントははアクセサリーだよ→!」

P「おお! 奮発したな!」

真美「んっふっふ~。大事な大事なひびきんのお祝いですからね→」

真美「半額セールを狙って、毎日お店に通ったんですな→。これが」

やよい「真美偉いね! 私ももっと頑張らなくっちゃ!」

真美「はい! ひびきん! どーぞ!」

響「……」

真美「……え、えっと。ひびきん?」

響「……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:09:02.48 ID:sSrt2U3W0
P「どうしたんだ、響? 真美がせっかく……」

響「……」

P「なにか気になることでもあるのか?」

P「だったら遠慮なく言ってくれ。俺はお前のプロデューサーなんだからな」

響「……ぞ」

P「……え? よく聞こえ――」

響「白々しいって言ったんだぞ!」

P「……ッ!」ビクッ

真美「ど、どうしたの、ひびきん? 急に……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:09:34.14 ID:sSrt2U3W0
響「わかってるんだぞ!」ガタッ

P「わ、わかってるって何が――」

響「とぼけるなッ!」

やよい「……」ビクッ

真美「ちょ、ちょっと落ち着いてよひびきん」オドオド

P「そ、そうだ。落ち着いてくれ。やよいも真美も怖がってる」

響「怖がってる? 怖がってるって言ったのか!?」グイッ

P「ひ、響……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:10:05.91 ID:sSrt2U3W0
響「いま一番怖いのは自分だぞ!」

P「な、何を言ってるんだ?」

P「と、とりあえず手を離してくれ」

響「手を離す? 何でだ!?」

響「自分を苛めるためか!?」

P「……な、何の話だ?」

真美「ひびきん、落ち着いてよ……」

やよい「誰も響さんに意地悪なんてしません……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:10:37.24 ID:sSrt2U3W0
P「そうだ。誰も響を苛めようなんて思ってない」

P「それに今はお前のお祝いをしてるんじゃないか……」

P「なんでそんな話になるんだ?」

響「わかるんだぞ……」

P「……?」

響「自分にはわかるんだ!」

響「プロデューサーはこれから自分を苛めて!」

響「事務所を辞めさせようとしてるんだ!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:12:22.27 ID:sSrt2U3W0
P「……だ、だから何でそんな話に」

響「……だぞ」

P「……?」

響「スレタイに書いてあるんだぞ!」

真美「……?」

やよい「???」

P「すれ……? すまん、なんて言ったんだ?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:13:32.07 ID:sSrt2U3W0
響「書いてあるんだ……」ブツブツ

響「書いてあるんだよ……」ブツブツ

P「響……」スッ

響「触るなあ!」バッ

P「……響!」

真美「ひびきん、落ち着いて!」

やよい「響さん!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:14:25.75 ID:sSrt2U3W0
P「響、落ち着け。俺はお前を苛めたりしない」

P「それに誰かがお前を苛めることも許さない」

P「これは本心だ。だから落ち着いてくれ」

響「……」キッ!

真美(ひびきん、すごい目つきだよ……)

やよい(ど、どうしよう……)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:15:16.10 ID:sSrt2U3W0
響「本心……? 本心なのか?」

P「そうだ。だから――」

響「嘘をつくなあ!」

P「……!」

響「隠そうとしても無駄なんだ!」

響「スレタイに書いてある以上!」

響「それは絶対なんだ!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:16:38.59 ID:sSrt2U3W0
P「『すれたい』?」

P「響、『すれたい』っていうのはなんなんだ?」

???「プロデューサーさん」

P「え……?」

春香「少しいいですか?」

P「春香? どうしてここに?」

春香「……」

P「いや、いつからそこにいたんだ?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:17:55.49 ID:sSrt2U3W0
P「今日はレッスンで響のお祝いにはこれないって……」

春香「そうでしたか?」

春香「そうでしたっけ?」

春香「そうだったかもしれません」

春香「でも、それはどうでもいいんです」

P「どうでもいいって――」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:19:19.67 ID:sSrt2U3W0
P「いや、どうでも良くないだろ?」

P「レッスンすっぽかしちゃったのか?」

春香「……」

P「それはよくない。すぐトレーナーさんに連絡を……」

春香「……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:21:54.35 ID:sSrt2U3W0
――屋上――


P「……あ?」

春香「……」

P「ここは……?」

P「俺は確かにいま事務所に……」

春香「……話、聞いてくれますか?」

P「い、いや、待ってくれ……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:24:23.51 ID:sSrt2U3W0
P「真美とやよいはどこに行ったんだ?」

春香「……いましたか?」

P「……え?」

春香「真美とやよいなんていましたか?」

春香「いましたか? いましたね?」

春香「いたでしょうか?」

P「なあ、春香、さっきから何を……」

春香「苛めなくていいんですか?」

P「……?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:27:53.79 ID:sSrt2U3W0
春香「響ちゃんを苛めて事務所を辞めさせるんですよね?」

P「……」

春香「響ちゃんなら、そこにいますよ?」

P「……!」バッ

響「……」ビクッ

P「響? い、いつからそこに?」

響「……」パクパク

春香「苛めなくちゃいけませんよ」

春香「プロデューサーさん」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:31:23.32 ID:sSrt2U3W0
響「……」ガタガタ

P(な、なんだこの感覚は……)

P(響が泣いてる。響が怖がってる)

P(それなのに、なんで俺はこんなに高揚しているんだ?)

P(響を苛めたくしょうがない……!)

春香「プロデューサーさん」

春香「どうしますか?」

春香「一人でやりますか?」

春香「それとも事務所のみんなで?」

春香「961プロの人たちを呼びましょうか?」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:36:25.19 ID:sSrt2U3W0
P「……」ギロ

春香「プロデューサーさん、とっても恐いです」

春香「目が血走って……」

春香「いまにも殴りかかりそうです」

響「……」ガタガタ

春香「どうしましょうか?」

春香「殴りますか? 蹴りますか?」

春香「それとも皆で無視しますか? 飼ってる動物たちを出しましょうか?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:39:21.10 ID:sSrt2U3W0
P「う、うううううううう」

春香「呻ってるだけじゃ分かりませんよ?」

春香「どうしますか? プロデューサーさん?」

P「響は……」

春香「はい」

P「響は、俺の、大切なアイドルなんだ」

春香「……」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:42:24.13 ID:sSrt2U3W0
P「い、苛めたくない」ブルブル

春香「……それで?」

P「俺は、俺たちは、響と一緒にお祝いをしていたんだ……」

P「だから……」

春香「だから?」

P「事務所にもど――」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:45:49.20 ID:sSrt2U3W0
――何もない空間――


P「――る」

P「……え?」

春香「……」

P「なんだ、ここは?」

P「俺は……」

P「俺はおかしくなったのか?」

春香「おかしいかもしれません」

春香「おかしくないかもしれません」

春香「響ちゃんをいじめましょう」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:49:15.10 ID:sSrt2U3W0
P「だから、なんでそうなるんだよ!」

春香「スレタイに書いてあるからです」

春香「プロデューサーさんも苛めたいんでしょう?」

P「……黙れ!」

春香「大きな声、出さないでくださいよ」

春香「そんなことでは誤魔化せないですよ?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:53:03.39 ID:sSrt2U3W0
響「……」

春香「……」

P「なんなんだよ! 『すれたい』ってのは!?」

P「俺は響とただ仲良くお祝いを――」ブチッ

P「あ、あがあああああああ」

春香「あー、あー、あー」

春香「駄目じゃないですか、プロデューサーさん」

春香「舌、噛み切っちゃいました?」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 01:57:28.91 ID:sSrt2U3W0
P「う、ぐ……」ボタボタ

春香「あー、なんとかセーフっぽいですね」

P「……」ボタボタ

春香「痛いですか?」

春香「痛いですよね。でも、仕方ないですよ」

春香「すでにこれだけスレが進んでしまっているんです」

春香「いまさら仲良しにはなれません」

春香「起承転結の起は終わったんです」

春香「修正は不可能です」

春香「抗えば罰を受けますよ?」

P「……」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:01:20.25 ID:sSrt2U3W0
春香「黙ってちゃわかりませんよ?」

P「……違う」

春香「……?

P「お前、春香じゃないな」

春香「……は?」

P「お前は春香じゃない」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:02:42.71 ID:sSrt2U3W0
P「そうだろう?」

P「春香である必要がない」

P「お前は春香じゃない!」

春香「……」

P「千早!」

春香「……」

???「……」

千早「……なんですか?」

P「これはなんだ?」

千早「……わかりません」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:06:32.28 ID:sSrt2U3W0
P「なんで響を苛めなくちゃならない」

千早「わかりません」

P「貴音」

貴音「はい」

P「わかるか」

貴音「無駄です。あなた様」

P「……」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:10:13.61 ID:sSrt2U3W0
貴音「こうして無駄にれすをしていても事態は好転しません」

P「……『れす』?」

P「『れす』ってなん――」

貴音「響を苛めましょう」

P「……?」

貴音「苛めましょう。私もお手伝いします」

P「貴音!」

貴音「さあ、はやく。はやくはやくはやくはや――」

P「真!」

真「運命なんですよ!」

真「最初にスレタイという結論が出てしまってるんです!」

真「プロデューサーは響を苛める、これは覆せないんです!」

真「なにをしようとも結局はその結果に――」

真「はやくひびきをいじ――」

P「雪歩!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:15:17.34 ID:sSrt2U3W0
P「結果を変える方法だ! 方法はないのか!?」

雪歩「……」

P「雪歩!」

雪歩「そ、それは……」

雪歩「それはしてはいけないんです」

雪歩「スレタイ詐欺はけっしてしてはならないんです」

雪歩「大丈夫ですよ。プロデューサー」

雪歩「響ちゃんもきっとわかって――」

P「あずささん!」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:18:22.51 ID:sSrt2U3W0
あずさ「早く苛めましょう?」

P「亜美!」

亜美「ちかたないんだよ→」

P「伊織!」

伊織「一つだけあるわ!」

P「……!」

伊織「それは――」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:22:10.26 ID:sSrt2U3W0
――屋上――


P「……え?」

春香「……」

P「……」

春香「お帰りなさい」

春香「プロデューサーさん」

P「伊織!」

春香「……」

P「伊織! 教えてくれ!」

春香「……」

P「伊織!」

春香「無駄ですよ」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:25:52.31 ID:sSrt2U3W0
春香「もうお話はクライマックスです」

春香「こんなに時間が掛かってはろくに苛められませんね」

春香「それはプロデューサーさんの功績かもしれません」

春香「スレタイは絶対なんです」

春香「さあ、早く」

P「……」

春香「響ちゃんはそこにいますよ?」

響「……」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:29:51.17 ID:sSrt2U3W0
P「……」ゾワッ

P(まただ……。響を見た途端、苛めたくなってきた)

P(泣かせたい、困らせたい、めちゃくちゃにしてしまいたい……)

P(狂ってしまった。俺は狂ってしまったんだ……)

P(俺は、もう……)

律子「プロデューサー!」

P「……ッ!」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:34:38.30 ID:sSrt2U3W0
春香「こいつ……!」

律子「たった一つの方法です!」

律子「助けを求めるんです!」

律子「『この』世界でない人たちに!」

律子「スレタイ以上に絶対的なものに!」

律子「安価です! 安価を宣言してください!」

春香「消えろ!」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:38:20.05 ID:sSrt2U3W0
P「……」

春香「ふざけやがって~」

春香「ふざけやがってふざけやがってふざけやがって!」

春香「無理なんだよ!」

春香「いまさら助かる道なんてないんだよ!」

P「『あんか』をだす」

春香「!?」

P「文句ないだろ」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:40:37.76 ID:sSrt2U3W0
春香「……」

P「『あんか』だ」

春香「……」

春香「いいでしょう」

P「……」

春香「プロデューサーさんが安価を口にした以上」

春香「安価をしないわけにはいきません」

春香「ルールに関わりますから」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:44:14.39 ID:sSrt2U3W0
P「……」

春香「安価内容は――」

春香「響ちゃんは助かる」

春香「響ちゃんは助からない」

春香「この二択です」


1.助かる

2.助からない


春香「構いませんね?」

P「ああ」

春香「では……」

春香「安価です。>>1000

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:48:03.36 ID:sSrt2U3W0
P「……?」

春香「どうしましたか?」

P「な、なにも起こらないのか?」

春香「いいえ。安価は出しましたよ?」

P「『あんか』を出せば響は助かるんじゃないのか?」

春香「安価は出したと言っています」

P「……じゃ、じゃあなんで」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:52:10.40 ID:sSrt2U3W0
春香「なんにもわかってないんですね」

P「……」

春香「なんにもわかってない」

響「……」

春香「わかってないです」

春香「響ちゃんはそこにいます」

P「ああ、あああ……」

P「あ、あああああああああ!!!!」

春香「さあ、時間はたっぷりありますよ?」

春香「プロデューサーさん?」


                    おわり

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:53:17.32 ID:sSrt2U3W0
P「終わらない」

春香「……」

P「終わらないぞ」

春香「……」

P「『おわり』で終わりなんだな」

春??「やめてくだSAいよ、Pうろおできゅーささmm」

P「いや、終わらせない」

???「いいjyanあいでSKA]oわkide

P「『スレタイ』俺も見たぞ」

P「『安価』も理解した」

P「だが、『安価』はもう出せない」

P「『1000』は現実的ではないからな」

???「aaaaaaaaaaaa]]

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 02:58:39.80 ID:sSrt2U3W0
P「お前が『おわり』を宣言したおかげだ」

P「俺はこの『スレ』から離れることが出来た」

P「『P「響をいじめて、事務所をやめさせる」』だったな」

P「でも再開させることも出来るんだ」

P「その自由はある」

P「スレはまだ落ちていないんだからな」

P「『この』世界でない人たちのおかげで」

???[?????????????}??

P「そうだろう?」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:02:02.51 ID:sSrt2U3W0
――事務所――


P「――というわけで」

P「これから響のアイドルランクアップのお祝いをするぞ!」

P「みんなグラスを持って――」

P「響!」

真美「ランクアップ!」

やよい「おめでとうございまーっす!」

一同「かんぱーい!」

パチパチパチ!

響「……」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:03:34.34 ID:sSrt2U3W0
真美「おめでとう、ひびきん!」

P「ああ、本当に良く頑張ったな!」

P「……? どうした、響?」

響「……なんでもないぞ」

P「そ、そうか? そ、それじゃあ、まず俺からな」ゴソゴソ

P「じゃーん! 新しいステージ衣装だ!」

真美「おー! めっちゃ、かわいいよ→!」

やよい「うっうー! 素敵ですぅ! きっと、響さんに似合います!」

響「……」

P「……あ、えーと」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:04:26.18 ID:sSrt2U3W0
P「き、気に入らなかったか?」

響「……」

真美「ひびきん、体調悪いの?」

響「……そんなことないぞ」ボソッ

やよい「……」

P「……」

真美「じゃ、じゃあ今度は真美だね!」ゴソゴソ

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:05:29.99 ID:sSrt2U3W0
真美「真美のプレゼントははアクセサリーだよ→!」

P「おお! 奮発したな!」

真美「んっふっふ~。大事な大事なひびきんのお祝いですからね→」

真美「半額セールを狙って、毎日お店に通ったんですな→。これが」

やよい「真美偉いね! 私ももっと頑張らなくっちゃ!」

真美「はい! ひびきん! どーぞ!」

響「……」

真美「……え、えっと。ひびきん?」

響「……」

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:07:48.45 ID:sSrt2U3W0
P「どうしたんだ、響? 真美がせっかく……」

響「……」

P「なにか気になることでもあるのか?」

P「だったら遠慮なく言ってくれ。俺はお前のプロデューサーなんだからな」

響「……ぞ」

P「……え? よく聞こえ――」

響「白々しいって言ったんだぞ!」

P「……ッ!」ビクッ

真美「ど、どうしたの、ひびきん? 急に……」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:09:08.49 ID:sSrt2U3W0
響「わかってるんだぞ!」ガタッ

P「わ、わかってるって何が――」

響「とぼけるなッ!」

やよい「……」ビクッ

真美「ちょ、ちょっと落ち着いてよひびきん」オドオド

P「そ、そうだ。落ち着いてくれ。やよいも真美も怖がってる」

響「怖がってる? 怖がってるって言ったのか!?」グイッ

P「ひ、響……」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:10:28.93 ID:sSrt2U3W0
響「いま一番怖いのは自分だぞ!」

P「な、何を言ってるんだ?」

P「と、とりあえず手を離してくれ」

響「手を離す? 何でだ!?」

響「自分を苛めるためか!?」

P「……な、何の話だ?」

真美「ひびきん、落ち着いてよ……」

やよい「誰も響さんに意地悪なんてしません……」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:13:09.57 ID:sSrt2U3W0
P「そうだ。誰も響を苛めようなんて思ってない」

P「それに今はお前のお祝いをしてるんじゃないか……」

P「なんでそんな話になるんだ?」

響「わかるんだぞ……」

P「……?」

響「自分にはわかるんだ!」

響「プロデューサーはこれから自分を苛めて!」

響「事務所を辞めさせようとしてるんだ!」

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:15:52.34 ID:sSrt2U3W0
P「……だ、だから何でそんな話に」

響「……だぞ」

P「……?」

響「スレタイに書いてあるんだぞ!」

真美「……?」

やよい「???」

P「スレ……? すまん、なんて言ったんだ?」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:17:00.71 ID:sSrt2U3W0
響「書いてあるんだ……」ブツブツ

響「書いてあるんだよ……」ブツブツ

P「響……」スッ

響「触るなあ!」バッ

P「……響!」

真美「ひびきん、落ち着いて!」

やよい「響さん!」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:19:01.75 ID:sSrt2U3W0
P「響、落ち着け。俺はお前を苛めたりしない」

P「それに誰かがお前を苛めることも許さない」

P「これは本心だ。だから落ち着いてくれ」

響「……」キッ!

真美(ひびきん、すごい目つきだよ……)

やよい(ど、どうしよう……)

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:20:13.29 ID:sSrt2U3W0
響「本心……? 本心なのか?」

P「そうだ。だから――」

響「嘘をつくなあ!」

P「……!」

響「隠そうとしても無駄なんだ!」

響「スレタイに書いてある以上!」

響「それは絶対なんだ!」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:22:16.37 ID:sSrt2U3W0
P「『スレタイ』?」

P「響、『スレタイ』っていうのはなんなんだ?」

???「プロデューサーさん」

P「え……?」

春香「少しいいですか?」

P「春香? どうしてここに?」

春香「……」

P「いや、いつからそこにいたんだ?」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:25:05.43 ID:sSrt2U3W0
P「今日はレッスンで響のお祝いにはこれないって……」

春香「そうでしたか?」

春香「そうでしたっけ?」

春香「そうだったかもしれません」

春香「でも、それはどうでもいいんです」

P「どうでもいいって――」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:28:15.21 ID:sSrt2U3W0
P「いや、どうでも良くないだろ?」

P「どうでもいいはずないよな?」

春香「……」

P「俺はお前にもう一度会いたくて戻ってきたんだ」

響「!」

春香「……」

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:32:59.57 ID:sSrt2U3W0
P「前回の『安価』は無効だ」

P「お前が『おわり』を宣言したんだからな」

P「次は俺の番だ」

P「『安価』は理解した。そう言ったよな?」

春香「……」

P「いつまでも『春香』を名乗ってんじゃねえ!!」

春香「……」

???「……」

230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:36:46.93 ID:sSrt2U3W0
P「さあ、『安価』だ」

???「……」

P「いいな?」

???「……」

P「響は――」


1.助かる

2.助からない


P「さあ、答えだ! >>250

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:39:38.70 ID:oXxE/UVO0
1

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:43:58.63 ID:sSrt2U3W0
――事務所――


P「――というわけで」

P「これから響のアイドルランクアップのお祝いをするぞ!」

P「みんなグラスを持って――」

P「響!」

真美「ランクアップ!」

やよい「おめでとうございまーっす!」

一同「かんぱーい!」

パチパチパチ!

響「……」

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:46:12.44 ID:sSrt2U3W0
P「響をいじめて、事務所をやめさせる」

真美「え?」

やよい「……?」

響「……ッ!」

P「そして嫁にして毎日いちゃいちゃする」

真美「……うぇ!?」////

やよい「……はわわ」////

響「な、なに言ってるんだ?」

277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:47:56.81 ID:sSrt2U3W0
P「いや、このままだとさ、響はトップアイドルになっちゃうだろ?」

P「そうしたら俺なんかよりずっといい男を見つけてだなー」

P「俺の元を離れて行っちゃいそうな気がするんだよな」

P「だから今のうちに苛めて事務所をやめさせてだな」

真美「なにそれ」

P「……え」

バチーンッ!

真美「サイテーだよ! 兄ちゃん!」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:51:23.37 ID:sSrt2U3W0
真美「行こ! やよいっち! ひびきん!」

やよい「え、でもー」オロオロ

真美「いいから!」グイッ

やよい「ひ、引っ張らないでー!」ズルズル

響「……」

真美「ひびきん!」

響「……う、うん」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 03:55:14.66 ID:sSrt2U3W0
P「……」

P「スレタイは本文に出てきた」

P「これで文句ないはずだろ?」

美希「でも、嫌われちゃったよ?」

P「……これからの仕事で取り戻すさ」

美希「……」

P「……」

美希「偉かったね。プロデューサー」

P「……」


                   おわり

引用元: P「響をいじめて、事務所をやめさせる」