4

46: 修羅場家の日常 2007/08/07(火) 19:19:13

自分自身じゃなくて、隣人家族の修羅場話はダメか?


47: 修羅場家の日常 2007/08/07(火) 19:24:14

>>46
くわしう





48: 修羅場家の日常 2007/08/07(火) 20:52:15

>>46
気団には近隣一家のことも大事たな
kwsk


49: 修羅場家の日常 2007/08/07(火) 23:20:17

んじゃお言葉に甘えて。
メモ帳で拵えてまたうpする。


50: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 02:57:52

wktk


51: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:01:35

文章纏めるのが下手で無駄に長いが、許してくれ。


俺は生まれたときからマンション暮らしで、
就職で家を出るまでそこで暮らしていた。

これはそのマンションにいた、
ある家族の修羅場話。

まだ俺が産まれてない頃、
マンションにある若夫婦が引っ越してきた。
仮にT夫婦としておく。

旦那は一流大学出の医者、嫁は音大卒のお嬢様。

九州の1都市にある並み程度のマンションでは、
ちょっと目立つカップルだったんだが、
引っ越してからすぐ、
マンションのオバサン連中がおかしなことに気付く。

専業主婦であるはずの嫁を、殆ど見かけない。

マンション住人が参加する草取り等のイベントにも顔を出さないし、
近所のスーパーでも見かけない。

回覧板を持ってったオバサンが、聞いたそうだ。
「あなた、あんまり見かけないわねえ」って。

嫁は、「主人が出してくれないんです。外出すると、怒るんです」と。
顔を見ると、新婚とは思えないくらい憔悴しきってたそうだ。

今なら直ぐにDVを疑うだろうが、
当時は「エリートの嫁はそんなもんか」と思われていたらしい。

田舎に越してきたストレスなんだろう、
箱入りだから大事にされてるんだろうと。

なので、誰も嫁の変化に気付かなかった。


52: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:02:39

暫くして、そのT夫婦に男の子が生まれた。
その数年後にまた男の子。
俺はT家の長男より、二歳ほど上。

ウチのマンションは子供が多く、
マンション内の公園は子供達の溜まり場だった。

幼稚園から小学校低学年まで、
いろんな子が混ざって遊んでた。

同じマンションだから、
通ってるところも一緒だったしね。

でも、そのT夫婦の子供は姿を見たことがなかった。
小さい頃から一度も。

T家の子供は、
二人とも俺が通ってた小学校に通いだした。

この登下校の道で、俺は初めてこの子達が
同じマンションに住んでるってことを知ったんだ。

仲良くないから、話しかけはしない。
でも道中一緒だから、様子だけは見てた。

そして、「変だな」と思うようになった。

二人とも、誰も友達がいないようだった。
いつも二人っきりで登下校。
誰と話してるとこも見たことない。

しかもよく見てみると、
兄ちゃんの方がいつも弟を泣かしている。

まあそれだけならよくある兄弟喧嘩なんだろうけど、
子供の俺が見ても気味悪く思えるほど、
弟を突き放した目で見てるんだ。

殴ったり、転ばしたりしながらの登下校。
弟は朝っぱらからギャンギャン泣いてる。

それだけ苛められても起き上がって、
必シに兄ちゃんを追いかける弟が可哀想だった。




53: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:03:15

そしてその頃から、
T家が普通ではないことを
マンションの皆が知ることとなる。

弟が小学校に上がって程なくして、
虐待が目撃されるようになったんだ。

夜になると、弟の泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
ベランダに締め出されているようだった。

階は結構離れてるのに、
それでも俺の部屋まで聞こえてきたことがあった。

「ごめんなさいー!入れてー!」
「許してくださいー!」

時には、延々九九を泣きながら叫んでいることもあった。

夕方に聞くことはなかったので、
恐らく父親が帰宅してから
虐待されているようだった。

これがたまになら躾の一環と思えただろうけど、
殆ど毎夜だったんだ。
しかも2時間くらい。

夜中まで続くこともあったし、
同じ階の住人は、たまったもんじゃなかったろうと思う。

誰かが児相に連絡したらしく、
たまに職員が訪問するようになった。
でも、何も変わらなかった。

弟が小4くらいになると締め出しは無くなった。

たぶん、父親の逆鱗に触れないように
息を潜めて生活する術を、
自力で身につけたんだろう。


54: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:04:26

そして兄弟は小学校を卒業し、
私立の中学に通いだした。

俺はその頃既に高校生だったし、
生活リズムが違った為に滅多に見かけなくなった。

T家のことは、
家庭でも滅多に話題に上らなくなっていた。

そんななか、突然事件が起こった。

T家父親の、暴力事件。
救急車騒ぎだった。
長男が、父親に怪我させられたらしい。

妹が担架に乗せられた長男を見たと言った。
頭から、大量に出血していたそうだ。

この時の住人の反応は、
「とうとう来たか」だった。

誰もが、その内こうなると思っていた。

でも、この事件はT家が崩壊するきっかけに過ぎなかった。


55: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:05:01

長男は命に別状は無く、
ひっそり戻ってひっそり生活をしていた。

でも、この事件でT家母親がおかしくなった。
最初は、気付かないほどの小さな変化だったんだ。

殆ど見かけたことがなかったのに、
朝のエレベーターで一緒になる回数が増えた。

顔はスッピン、頭は鳥の巣。

普通のオバチャンはこんなもんだろうが、
ちょっと前までは身奇麗にしていたし、
いくら朝とはいえ
あの奥様がこんな出で立ちで外に出るとは思えなかった。

滅多に見かけなかったけど、
それでも何度か目にした奥さんは
美しい奥様って感じだったんだ。

目を合わせず、
ボソっと「おはようございます」と話しかけてくる。
怖い。

そして次に、ブクブク太りだした。
急激だったのでこれまた怖かった。

そして次。
ワカメちゃんばりのミニスカートを履くようになった。
躊躇無しのパ◯◯丸見え。
怖かった。

もうこの頃は、
目つきも表情もヤバかったし、
なんかブツブツ言ってた。

マンション中の人間が、
「奥さん狂った」って思っていた。




56: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:05:36

母に聞くと、毎朝その格好で、
近所のスーパーに来ているんだと。

開店時間ぴったりに現われ、籠を持ち、
2時間くらいかけてゆっくり店内を回る。

商品を手にとっては、棚に戻すの繰り返し。

商品を見終わって満足すると、
何も買わず店を出て行く。

そして、また小一時間すると
スーパーに戻ってきて同じ行動をする…。

夕方まで、この繰り返しだそうだ。

しかも歩く時のマイルールがあるようで、
マンホールに差し掛かると必ず回れ右をするんだ。

そして歩いてきた道を逆に辿りだして、
またマンホールがあると回れ右をする。

そんな調子で歩いてるから、
目的地までやたら時間がかかる。

マンションのまん前の道でやってるから、
俺もたまにみかけたよ。

最初は笑ったけど、直ぐに笑えなくなったな。


57: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:06:06

半年か一年ぐらいかけて
この奥さんはゆっくり壊れていったんだけど、
最後のミニスカ回れ右症状が出て
数ヶ月すると、パッタリ姿を見かけなくなった。

旦那が入院させたらしい。

「あー、やっぱりねー」なんて言ってたら、
次の事件が起こった。

旦那の自サツ。

ウチのマンションは飛び降り自サツするには
十分な高さがあって、過去イジメを苦に中学生が
トライして成功した実績があるんだけど、
何故かウチではなく隣のマンションから飛び降りた。

現場には遺書も無く、
ただ靴が揃えられていただけらしい。

そしてすぐ、
そのあぼんした父親の父ちゃんが、
兄弟を引き取っていった。

「よかったじゃん、施設に行かなくて済んで」と俺は思ったんだが、
なんとこの爺ちゃんとやらが諸悪の根源だった。




58: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:06:40

聞いた話だとメチャクチャ教育熱心で、
キチガイが付くほどのスパルタジジイだったらしい。

実はT家父親は九州の中でもビックリするぐらい田舎の島出身で、
ジジイの教育で医者になるまでになったそうだ。

島始まって以来の神童とか言われてたらしく、
とにかくジジイの教育が凄まじかったと。

息子が神童と呼ばれることで、エリートになることで、
自分の自尊心や虚栄心を満たしているだけの人間。

そんな父親に育てられたから、
T家父親はDV・虐待やらかすような変人になったんだ。

その父親を作り上げたジジイに引き取られたんだから、
兄弟は親がシんでも救われなかったってことになる。

マンション暮らしのなかでは児相の職員が来てくれたこともあったが、
(何の足しにもならんかったが)
島にはそんなのすらないだろう。

兄弟がマンションから消えてからは、
どうなったのか全く知らない。

でもきっと、普通に育ってはないんじゃなかろうか。

サツ人や強/カンのような、人を人とも思わないような犯罪を
犯す類の人間になってるんじゃないだろか。

今までの地獄を忘れ去るような素晴らしい体験をしない限り、
まともになれるはずがない。


60: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:29:59

ここから先は、噂話と憶測でしかない。

どうもこのジジィはT家父親に対して、
躾と称したセイ的虐待も繰り返していたらしい。

その躾は、
T家父親が成人した後も続いていたそうだ。

母親が狂った時期、
このジジィが孫に会いに来ていたんだが、
どうも長男に怪我をさせたのは父親ではないのでは?と
付近の住人は言っていた。

付近の噂話をまとめると
・ジジィが孫に対してセイ的悪戯を行っていた。
・長男は嫌がったためジジィに怪我をさせられた。
・それをきっかけに母親が、旦那とジジィの関係に気付いた

・母親はジジィにレ◯◯された

これが引き金となり父親が自サツしたそうだ。

兄弟が島でセイ的虐待を繰り返されている可能性は高い。




61: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 07:30:36

連投に引っ掛かったorz

この十数年間かけて家族の壊れていく様子が、
俺が知ってるなかで一番の修羅場。

無駄に長くてスマンね。

長くて読む気しなかった人へ。

1、子供への虐待
2、母親が精神科へ入院
3、父親が自サツ

これだけの話です。


63: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 08:38:53

話は怖いぞ。
隣人としても体験したくない話だ。
ありがとう

怪談の季節だが、人間の方が怖いな。


64: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 09:46:16

隣人とはいえ、すげー修羅場だったんだな。
超ロング投稿乙。読んでないけど。


67: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 15:23:09

まとめんの下手でごめんな、
上手い人なら半分にはできるだろうなorz

もうひとつマンションの愉快な仲間達について話すと、
ヤク中で何度も入退院を
繰り返してるキチガイもいた。

もう40近い歳だったんだがな、
若い頃から引きこもりでシンナーとかやってて、
外に出ればキチガイ行動起こしてたそうだ。

俺が中学の時、近所で暴れてて
警察官二人に取り押さえられてるのを見た。

一人が必シで取り押さえてて、
遠くから走ってきた二人目が思いっきり背中にジャンプ。

でもクスリパワーか知らねーが、
子泣きジジイよろしく背中に警官乗せたまま
青信号を走って渡って行ってた。

一人は跳ね飛ばされてた。


68: 修羅場家の日常 2007/08/08(水) 18:09:36

いやいや、読みごたえがあったと思うよ。

しかし、ヤク中すげぇ…
クスリが効いてる間は痛みも少ないだろうし、
無敵だな。


73: 修羅場家の日常 2007/08/10(金) 08:55:31

リアル「疾走」みたいだな
読み応えあった


74: 修羅場家の日常 2007/08/11(土) 08:19:29

まさしく、
事実は小説より奇なり、だな。

子供がかわいそうだ。

まあ、虐待にうるさい現在なら
多少は違ってたんだろうな。


引用元: 修羅場 既婚男性板