1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:05:32.83 ID:QlGZjuHg0

ある放課後

番長「なぁ陽介」

陽介「どうした?相棒」

番長「お前進路指導のプリントなんて書いた?」

陽介「え?あぁ…無難に進学にしといたお前は?」

番長「俺か?俺はな……」



番長「ヒモになろうと思う」

陽介「はぁ?」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:07:43.61 ID:QlGZjuHg0

陽介「ヒモって…あの女に養ってもらう…あのヒモか?」

番長「 ヒモ…[俗]情婦の行動をしばって働かせ、
          それで暮らしている男。(岩波国語辞典第四版より)…のヒモだ」

陽介「…はぁお前って時々とんでもないこと言うな」

番長「お褒めに預かり光栄です」

陽介「褒めてないから」

番長「あっそう」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:10:34.84 ID:QlGZjuHg0

陽介「というかどうしてまたヒモなんかにあこがれてんだ?」

番長「あぁ…八十稲羽の女子ってチョロそうだし俺に惚れてるじゃん?だからヒモくらいいけると思って」

陽介「うわぁ最低」

番長「よせやい」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:13:41.37 ID:QlGZjuHg0

番長「あとこういうのもあるじゃん?
     no title


陽介「いつ見てもスゲー位置にいるなお前」

番長「こんな恵まれてんだからむしろヒモどころかハーレムしてもいいんじゃないかと思うが流石にやめといた」

陽介「おうそれがいいあまり調子に乗ると刺されるぞ俺とかに」

番長「日本って一夫多妻制じゃないし法には触れたくない俺って割とエリートだし」

陽介「ヒモは職業カーストの最下層だがな」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:19:01.48 ID:QlGZjuHg0

番長「まぁそれはともかく俺ならヒモになれるとおもうんだよね」

陽介「お前ならヒモどころかなんにでもなれると思うけどな…」

陽介「例えば…その料理の腕を生かして料理人とかどーよ」

番長「仕込みと大変だし…むしろ料理人ごときの器に収まる俺じゃないよ」

陽介「ヒモはいいのか?」

番長「楽だからなー働きたくない」

陽介「何でお前モテんの?」

番長「主人公補正」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:22:52.97 ID:QlGZjuHg0

番長「まぁヒモの是非は置いといて…捜査隊の中なら誰なら楽に生活できそう?」

陽介「ん、まぁーそうだなー天城とかいいんじゃねーの?老舗旅館だし毎日温泉は入れそうじゃない?」

番長「天城かー…でもメシマズじゃん」

陽介「最近マトモになったって聞くが」

番長「少しマトモになっただけだ水準が低いことに変わりは無い」

陽介「なるほどなそれじゃあ保留か」

番長「うむ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:28:07.57 ID:QlGZjuHg0

陽介「それじゃあ里中は?財力的には厳しいが…」

番長「警察官を目指してるのが高ポイントだな公務員は安定してるからなー」

陽介「まぁなれるかどうかは別の話だけどな」

番長「そうなんだよなところでペルソナで肉好きの人って大体警官目指すよね多分偶然だけど」

陽介「そういわれりゃ…夢奪う人もタルンダ先輩もそうだな」

番長「足立のアホはキャベツばっかり食べてるから悪に走ったんだな」

陽介「肉は大切だな」

達哉「レアで頼む」

明彦「牛丼を」

番長「うむ肉は大切だ」

陽介「今いてはいけない人が居なかったか?」

番長「そっとしておこう」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:30:53.16 ID:QlGZjuHg0

陽介「で?結局里中はどうするんだ」

番長「そうだな…迷うが…奴の脳みそでは公務員試験突破は難しいだろうから保留で」

陽介「本当なんでお前最低なのにモテるの?」

番長「主人公補正」

陽介「ぐぬぬ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:35:25.60 ID:QlGZjuHg0

陽介「次は…りせとか?」

番長「マスコミとか面倒くさそうだな…アイドルだろ?」

陽介「そうだな」

番長「夫婦でスレ違いとかおきそう」

陽介「あー…というかお前結婚する気なんだな」

番長「当たり前だろヒモなんだから」

陽介「無駄に責任感あるな…ヒモのくせに」

番長「?」

陽介「お前がモテる理由が少し分かったよ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:37:13.50 ID:QlGZjuHg0

陽介「で?りせはどうなんだ」

番長「保留の方向で」

陽介「今の所全員保留だな」

番長「何決めるときはズバっと決めるから俺」

陽介「男らしいなヒモのくせに」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:41:05.71 ID:QlGZjuHg0

陽介「よしこれで最後だ!直斗は?」

番長「直斗って探偵だよな」

陽介「そうだな俺も小さい頃はコナン君に憧れたぜ」

番長「純粋だな…そんな純粋な少年がなぜ『先輩死んだぜ俺がヒーローだゲッヘッへ』とか思うようになったんだろうね」

陽介「古傷をえぐんなよ!あと脚色すんな!そこまで言ってねーから!」

番長「このデッチあげ能力…俺ADとか向いてるんじゃない?」

陽介「じゃあADなれよ」

番長「やだよヒモになる」

陽介「ちくしょうめ」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:46:04.05 ID:QlGZjuHg0

番長「直斗か…あいつ有名な探偵だから金には困らなさそうだそれにしては脳みそ足りてないけど」

陽介「お前はもうちょっと歯に布着せろ」

番長「女の子の前ではこんな口聞かないから」

陽介「……」

番長「    もでかいし言う事ない気がする」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:50:13.65 ID:QlGZjuHg0

陽介「それじゃあ…」

番長「そうだな保留で」

陽介「はぁ!?お前決めるときは決めるんじゃなかったのかよ!」

番長「今日一晩家に帰って考える」

陽介「結構優柔不断だな」

番長「当たり前だ一生を共にするパートナーを決めるんだぞ?」

番長「考えすぎるってことはないだろ」

陽介「いい事言ってる風に見えるけどこれ寄生虫が寄生先選んでるだけだからな」

番長「はい!人という字は!一方がもう一方に寄りかかると書きます!」

陽介「屁理屈め…」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:51:55.79 ID:QlGZjuHg0

番長の部屋

チッチッチッチッチ

番長(………)

チッチッチッチッチ


番長「……うーん」


チッチッチッチッ




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:53:57.50 ID:QlGZjuHg0





チッチッチッチッ



番長「……」



チッチッチッチッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:54:33.11 ID:QlGZjuHg0




























番長「…もうハーレムでいいんじゃね?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:57:25.52 ID:QlGZjuHg0

prrrr!prrrr!ガチャ

番長「はいもしも」

陽介「ハーレムは傲慢だといったのはどこのどいつだ!?!」

番長「人の考えはうつろい変わるものなのだよ陽介くん」

陽介「自分の発現に責任持て!馬鹿!」

番長「それじゃおやすみ」

陽介「あ!待て!話しはまガチャ

番長「花村陽介…着信拒否っと…」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:59:13.70 ID:QlGZjuHg0

番長「今日はいい夢が見れそうだ」

番長「イザナミを倒した時以来だな…こんなすがすがしい気分は」

番長「それじゃおやすみ…zzz」















48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:02:07.52 ID:QlGZjuHg0

異空間


番長「……ハッ」

フィレモン「やぁ目が覚めたかね」

番長「」

フィレモン「私の名前はフィレモン、たまに肩幅おじさんとも…」

番長「ニア ぶん殴る
       ぶん殴る   」 ピッ バキ!

フィレモン「痛い」

番長「痛くしたんだ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:06:20.83 ID:QlGZjuHg0

番長「何のようだセーブスポット」

フィレモン「ひでぇいいぐさ」


番長「茶番はうんざりだ軟体生物も呼んで一芝居って言うのなら俺は帰る」

番長「P4を欝ゲーにはしたくないからな」

フィレモン「まぁまぁ今日は君にいい物を見せに来たんだ」

番長「>大切な決断だ…どうしよう
         丁重に断る
         全力で断る
       ニアぶん殴る    」ピッ バキ!


フィレモン「天丼はよくないと思う」

番長「俺は三回までなら許容範囲だ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:09:33.99 ID:QlGZjuHg0

フィレモン「君はハーレムを持つ…という願望をもったな?」

番長「願望じゃない進路だ」

フィレモン「まぁそれはともかく…」

フィレモン「ハーレムはいい所だけではない悪の側面も存在する」

フィレモン「そう…まるで私とニャルラトホテプのように」ドヤァ

番長「その上手いこと言った!みたいな表情を俺の顔でするな」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:14:01.71 ID:QlGZjuHg0

フィレモン「では実体験のお便りを読もうPN東京が死んで僕が生まれたさーん」

番長「ペンネームで誰か分かったんですけど」

フィレモン『調子に乗って悪魔ハーレムを作ったけど隙あらば吸魔してきます』

フィレモン『このままじゃ僕は仲魔に殺されてしまいますどうすればいいでしょうか?』

フィレモン「…どうすればいいと思う?」

番長「俺に聞くな」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:20:22.59 ID:QlGZjuHg0

フィレモン「次…PN14代目葛葉ライドウさーん」

番長「隠す気ないどころかまんまじゃねーか」

フィレモン「しかし葛葉ライドウってのは本名じゃないし良いんじゃないかね」

番長「……」

フィレモン『私は調子に乗って幼女悪魔で固めたら後輩がゴミを見るような目で見てきましたどうすればいいですか』

フィレモン「…だとさ人によってはご褒美じゃないのかね?」

番長「……」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:21:19.53 ID:QlGZjuHg0

フィレモン「…という訳でハーレムが危険なことは分かってもらえたと思う」

番長「……」

フィレモン「では目を覚ましたまえ君の賢い選択を期待している」

番長「…ああ」



パアアアア

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:23:29.95 ID:QlGZjuHg0

朝通学路

番長「おはよう陽介」

陽介「よう…」



番長「……」


陽介「……」



ザッザッザッ

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:25:58.89 ID:QlGZjuHg0

番長「陽介…俺さハーレムやめようとおもう」

陽介「え?」

番長「だって…やっぱり駄目だろ」

番長「誰にも決められないってのは優柔不断な証拠だ」

番長「人間の尊厳を無視した行為だ」

番長「だから…八十神高校ハーレムはやめておく」

陽介「そうか……」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:28:35.51 ID:QlGZjuHg0

番長「…たった一つの真実をつかむには最後まで諦めないことだ」

陽介「どうした?急に」

番長「諦めず仲間を信じるんだそうすれば真実を手に入れられる」

番長「それが俺がこの1年…ここで過ごして得た教訓だ」

陽介「……」

番長「楽しちゃだめなんだ安易な答えを求めるんじゃない」

番長「…だからヒモもやめておこう」

陽介「そうか…それがいいぜ」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:31:04.06 ID:QlGZjuHg0

番長「俺…今まで見失ってたよ大切な何かを」

陽介「…やっと調子戻ってきたじゃねぇかそれでこそ俺の相棒だぜ」

番長「そうかな?」

陽介「そうさ」

番長「…お前が言うなら…そうなんだろうな相棒」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:35:49.60 ID:QlGZjuHg0

番長「俺さ考えて…やりたいこと決めたんだ」

陽介「お!一体何になるつもりなんだ?相棒!」

番長「俺は……」






番長「デビルサマナーになろうと思う(女悪魔に吸魔…幼女悪魔ハーレム…)

陽介「………」












陽介「はぁ?」

おわり

引用元: 番長「ヒモになろうと思う」陽介「はぁ?」