5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:01:22.04 ID:JYsa9+dSi
ゴトッ

汗をぬぐい、天を仰ぐ少女。その顔には満面の笑みがこぼれていた。

鈴羽「あー、やっと終わったよ!つっかれたぁ」

鈴羽「でも、これで私も君のところにいける。今度こそ私の手で」


鈴羽「岡部倫太郎、君を救い、君を私のものにする!」

そう言い残し、彼女は歩いて行く。自分の未来を掴む為に。

引用元: 鈴羽「強くてニューゲーム?」 



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:02:56.29 ID:JYsa9+dSi
1 ジョン・タイター
私は未来から来ました。質問には何でも答えます
ちなみに18女です!

2 名無し
おっさん乙

3 名無し
早くうぷ汁

4 鳳凰院凶真
貴様が未来から来たならその証拠を見せてみろ!
出来ぬと言うのなら所詮貴様も偽りの存在と言うことよ!

5 名無し
糞コテばかりじゃねーか

6 栗御飯とカメハメハ
>>4の言うとおり。根拠の無い女アピールはおっさんでしょ
大体未来からこれるわけないじゃない

7 名無し
いいから    うぷ

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:04:11.94 ID:JYsa9+dSi
8 ジョン・タイター
あ、岡部倫太郎に牧瀬紅莉栖!元気―?
タイムマシン理論については直接教えてあげるからね!

岡部・紅莉栖「…えっ」

岡部「くくくくく紅莉栖よ!これはどういうことだ?」

紅莉栖「しししし知らないわよ!と言うか私じゃない!何のことかわからないし!」

岡部「もうバレてるんだから誤魔化すのはやめろ!何故俺たちの真名を…」


9 名無し
牧瀬紅莉栖って学者じゃね?あいつネラーなのかよwww

10 名無し
鳳凰院も出てこないし本当なんじゃね?これは恥ずかしいwww

岡部「…」
紅莉栖「…」

岡部「ちょっと風にあたってくる…」

ガチャ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:05:59.56 ID:JYsa9+dSi
岡部「何なのだ一体…まさか機関の仕業!?」
クソコノジョンタイター!ユルサナイ!ロンパシテヤル!

岡部「…頑張れ、クリスティーナよ」

鈴羽「やっほー!岡部倫太郎!」

岡部「!?」

岡部「貴様は誰だ!まさか本当に機関の」

岡部「もしもし俺だ!機関からエージェントが送り込まれてきた!こいつは一体」

ギュッ

鈴羽「岡部倫太郎…倫太郎!会いたかった!」

岡部「…えっちょっ」

ガチャ

紅莉栖「ちょっとうるさいわよおか・・・べ・・・」

岡部「クリスティーナ!こいつは一体なんなのだ!」

紅莉栖「…ごゆっくり」

ガチャ

鈴羽「倫太郎~♪」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:06:59.65 ID:JYsa9+dSi
岡部「離せ!助けてくれ!助手!クリスティーナ!紅莉栖!!」

ガチャ

紅莉栖「…ちょっとあなた。岡部本気で困ってるんで離れて貰えません?」

鈴羽「それはお断り。牧瀬紅莉栖。岡部倫太郎はあたしがもらうんだから!」

紅莉栖「なんで私の名前も?面識はないはずよね?とにかく離れて。上で話しましょう」

岡部「うむ、それがいい!とりあえず離れて」

鈴羽「上で話すのはおっけー!でも離れるのはお断り。さ、行こう!」グイッ

岡部「こ、こら!もう頼みますから離してくださいお願いします」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:08:05.22 ID:JYsa9+dSi
紅莉栖「離しなさいよ!もう!」

紅莉栖「…で」

紅莉栖「ソファーでもベッタリしてどういうことか説明して貰える?」

岡部「もう早く説明して離れてください…」

鈴羽「あはは、牧瀬紅莉栖妬いてるの?」

紅莉栖「なっ!妬いてなんか無い!この狭苦しい空間でベタベタされたら気持ち悪いだけ!ほんとそれだけなんだから!」

鈴羽「そういうことにしといてあげるよ。えーっと私の名前は橋田鈴羽。」

鈴羽「ジョン・タイターと言えばわかって貰える?」ドヤァ

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:09:05.74 ID:JYsa9+dSi
ゴン!!

鈴羽「いった!何をするのさ岡部倫太郎!」

岡部「きぃぃいいいさまかああああ!ネット上に人の真名を書き込んでどおおおおおいうつもりだあああああ!」

紅莉栖「そうよそうよ!お陰で私は笑いものじゃない!岡部は一般人だからわからないけど、私はぐぐれば出てくるのよ!?」

鈴羽「あはは…そういえばそっか。ごめん。久しぶりに会えたのが嬉しくてそんなこと考えてなかったよ。ほんとごめん」

岡部「む・・・案外素直なのだな」

紅莉栖「ちょっと岡部?あんたちょっと甘すぎない?大体未来から来たなんて戯言いってるこの子の言うことなんて信用できるわけが」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:10:42.10 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「牧瀬紅莉栖 生粋のあっとちゃんねらー。欲しい物はマイフォーク(笑) 一説ではフォークは恋人を指す隠語との話もあり。父親は中鉢博士。先日タイムマシン理論の発表会で喧嘩、刺されるも岡部倫太郎のDメールによる世界改変のお陰で復活!」

鈴羽「ついでに言えば世界を征服するSERNのタイムマシン開発者になる女…って感じでどうかな?」

紅莉栖「な、なによそれ!どこで調べたか知らないけど」
岡部「何故クリスティーナが刺されたことも知っている?」

紅莉栖「え?」

岡部「今のクリスティーナにはその様な事実は無い!あれは夢ではなかったのか?どうなっている!」

鈴羽「岡部倫太郎は信じてくれると思うよ。私が未来から来たこと。そして世界線の移動。」

鈴羽「私は岡部倫太郎。あなたを救いにきた」

岡部紅莉栖「…」


鈴羽「で、そのあと岡部倫太郎と二人で末永く暮らすんだ!」

岡部「なぜそうなる」ハァ
紅莉栖「だめだこいつ早く何とかしないと」ハア

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:11:58.72 ID:JYsa9+dSi
1時間後…

岡部「ふむ。信じがたい事実ではあるがうそを言っているとも思えない。実際にDメールは完成している。」

紅莉栖「私の理論はあってるんだ…でも、ひとつ納得いかないことがある」

鈴羽「なんだい?牧瀬紅莉栖」

紅莉栖「その説明の間ずーーーーーーーっと岡部にくっついてるのはどういうこと?岡部もなんか慣れちゃってるし!」

岡部「いや、もうあきらめた。振りほどこうとすると逆に色々な部分にあたって理性がヤバイ。」

鈴羽「あててるんだよ、岡部倫太郎♪」

紅莉栖「この・・・」

岡部「だが、状況はわかった。Dメールの実験を中止すればいいのだな」

鈴羽「ううん、そこはやってほしい。皆の願いをかなえてあげてほしい。」

紅莉栖「でも、そうしたら大変なことになるんじゃないの?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:16:13.96 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「うん。詳しくは言えないけど。でも、その世界を超えてたどり着ける場所がある」

鈴羽「それに岡部倫太郎。その世界は君には悪くない世界だと思うよ?」

岡部「俺には?まあいい、ラボメンを召集だ!この世界の構造を変えてやるぞ!ふぁあああっはっはっは!」

鈴羽「…」


まゆり「とぅっとぅるー。こんにちわぁ」

フェイリス「こんにちはニャ!」

ダル「フェイリスたんまでこのラボにいるなんて何たる行幸…今なら死ねるお!」

るか子「こ、こんにちは。私も呼んで頂けるなんて嬉しいです!」

萌郁「…」カチカチ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:17:27.78 ID:JYsa9+dSi
ブーブー

岡部「見ないぞ指圧師よ!ちゃんと話せ」

萌郁「…こんにちは」

岡部「それだけか…」

岡部「…よし、全員揃ったな。ではこれより円卓会議を行う!」

紅莉栖「今回はツッコミはなしで話を進めるわよ」

るか子「あの、その前に…そちらの方は?」

鈴羽「あ、そっか。そっちからしたらあたしは初対面か!えーと、あたしは橋田鈴羽。そこにいる父さん…橋田至の娘になる。2036年からやってきました!よろしくね~」

全員「えっ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:18:18.23 ID:JYsa9+dSi
岡部「ちょちょちょっとまて!さらっと大変なことを言わなかったか!?」

橋田「え、どういうこと?僕の娘?この子おかりんの同類なのかお?」

フェイリス「ダルニャンいつの間に…そんな相手を見つけたニャン?」

るか子「橋田さん…凄い」

まゆり「まゆしぃびっくりなのです!」

紅莉栖「こんな変 と結婚するのがいるなんて…」

鈴羽「まあ、細かいことはいいじゃん。それよりも本題本題!」

岡部「細かくは無いと思うのだが…まあいい、本日の円卓会議の議題は過去を変える、だ!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:19:14.16 ID:JYsa9+dSi
まゆり「過去を変えるの?」

るか子「でも、過去を変えるなんて…」

岡部「過去を変えるには電話レンジ(仮)のDメール機能を使う!」

岡部「そして過去を変える内容は鈴羽より情報が来ている!」

岡部「まずるか子!お前には女になって貰う!」

るか子「えっ。でもそんな事が…」

岡部「その為にもまず母親のポケベルを入手してこい!後はこの鳳凰院凶真を信じろ!」

るか子「は、はい!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:20:07.70 ID:JYsa9+dSi
岡部「次にフェイリス!」

フェイリス「なんだニャ?フェイリスには変えたい過去なんて無いニャ。過去は振り返らないのニャ!」

岡部「お前には父親を生き返らせるDメールをおくってもらう!」

フェイリス「え…なんでその事知ってるの?どうして…」

岡部「プライベートな事をすまない。だが、お前の願いは必ず俺がかなえる。信じてくれ」

フェイリス「わかったよ、岡部さん。信じてみるね」

岡部「最後に萌郁!」

萌郁「…」

岡部「お前のメールは俺が送る。内容は教えない。変わってからのお楽しみだ」

萌郁「どうして…」

岡部「何か重要な事があるらしいのだ。正確には内容は鈴羽が送るらしい。」

萌郁「…」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:21:02.20 ID:JYsa9+dSi
岡部「今回行うのは以上だ!では、各自準備を行い1時間後に集合!」

全員「了解!」



紅莉栖「でも、こんな事して本当に大丈夫なのかしら…」

まゆり「まゆしぃも心配なのです…」

橋田「僕は何故に過去変えたら駄目なん?不公平だお!」

鈴羽「父さんはなんだかんだ言って今に満足してるから変えなくていいって聞いてたからさ」

橋田「うおおおお!未来の僕のバカー!」

鈴羽「それに改変は安全とは言えない。でも、それを乗り越える価値があるんだ」

岡部「マッドサイエンティスト鳳凰院凶真!危険など恐れるに足らず!ふぁーっはっはっは!!」

鈴羽「…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:55:00.42 ID:JYsa9+dSi
1時間後…



るか子「ポケベルの番号教えて貰いました!」

フェイリス「メールの内容考えたニャ!」

鈴羽「桐生萌郁に送るメールも出来たよ」

岡部「よし、時はきたれり!これよりオペレーション」

紅莉栖「はいはい。じゃあDメール起動するわよ」

鈴羽「あ、ちょっとまって。漆原るかと秋葉留未穂の2通はこっちのアドレスに送って。電話レンジだと同時に送れない上に時間がかかり過ぎる。
先に送られたメールで世界線が変わってしまうと、岡部倫太郎の手間がかかってしまうからね。あたしのタイムマシンで送れる様にしておいたよ。二人のアドレスのまま、過去に転送されるよ。」

岡部「…全部そっちでやったほうがよくないか?」

鈴羽「気にしない気にしない。じゃあ、行くよ!」

紅莉栖「電話レンジ起動!」

鈴羽「TMDM起動!」

るフ鈴「送信!」

ブーン

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:56:51.23 ID:JYsa9+dSi
岡部「…はっ!ここは?」キョロキョロ

紅莉栖「どうしたの岡部?」

岡部「助手か。実験はどうなった?」

紅莉栖「実験?何のこと?」

岡部「るか子を女にし、フェイリスの父親を救い、萌郁を…何するかはしらんが、その実験だ!」

紅莉栖「…あんたが何を言い出してるのかわからないけど…漆原さんは女だろうがっ!!」ブン

岡部「うおっ!」

ガシッ

鈴羽「そこまでだよ、牧瀬紅莉栖。私の岡部倫太郎に暴力なんてさせないよ!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 15:57:49.91 ID:JYsa9+dSi
岡部「鈴羽!これはどうなってる!?」

紅莉栖「誰よこの子…ちょっと離してよ!」

鈴羽「岡部倫太郎。君は世界線を移動したんだ。今この世界は君がかつて望んだ世界。皆が幸せであり、そして」


鈴羽「岡部倫太郎。君が一人苦しむ事になる世界だよ」

 

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:02:47.29 ID:JYsa9+dSi
岡部「な!それはどういうことだ。まさか機関の陰謀とでもいうのか!?」

紅莉栖「ちょっと話についていけないんだけど…」

鈴羽「この世界線では椎名まゆりが死ぬ。それを止める為に岡部倫太郎。君は何度も世界をやり直し、模索するんだ」

岡部「なんだと?まゆりが?だが貴様!ここは俺の望んだ世界だと!そういったではないか!俺がまゆりの死を望んだとでも!」

紅莉栖「話についていけない・・・手痛い・・・離してくれないかな・・・」

鈴羽「違うよ。岡部倫太郎。君が望んだのは仲間の幸せ。でも椎名まゆりを助ける為にそれを全て捨てた。そして牧瀬紅莉栖を見殺しにするしかなくなる。牧瀬紅莉栖が刺された世界線に戻らないといけないから」

紅岡「!!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:04:14.60 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「岡部倫太郎。遠い別の世界で君は頑張った。限界を超えて。そして私のことも精一杯守ろうとしてくれた。守ってくれた。そんな君だからこそあたしは力になりたい、守ってあげたいって思ったんだ」

岡部「鈴羽…」

鈴羽「ごめんね、なんか涙とまらないや。だからね、岡部倫太郎。世界も椎名まゆりも、」


鈴羽「君の思いも全てあたしが守る。君の願いをかなえてみせるよ。だから、あたしを信じて!」

鈴羽「あ、牧瀬紅莉栖はついでに助けると思う。たぶん」

紅莉栖「あ、私はついでなんだ。手が紫になってきた。そろそろ離して…」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:04:50.00 ID:JYsa9+dSi
岡部「本当に大丈夫なんだな?まゆりは…死なないんだな?」

鈴羽「任せて。その為に私は来たんだ!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:05:35.14 ID:JYsa9+dSi
岡部「さて、様子を見て来いとラボを追い出されたものの…まずはるか子の所にいってみるか」

柳林神社

るか子「あ、おか…凶真さん!」

岡部「るぅぅか子よ!修行はきちんとしているだろうな?」

るか子「はい!昨日は3回だけですけど…」

岡部「うむ。しっかりとやるのだぞ!」

岡部(何も変わっていないではないか…)

るか子「あ、あの凶真さん?こ、この間の事なんですけど・・・」

岡部「この間の事?なんだそれは」

るか子「え…忘れちゃったんですか?」ウルウル

岡部「ま、まて泣くな!少し体調が悪いからなのだ!だから教えてくれ!」

るか子「大丈夫ですか!?僕つきっきりで看病します!ずっとお世話しますから!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:06:20.70 ID:JYsa9+dSi
岡部「ままままてルカ子!大丈夫だから早く約束とやらを!」

るか子「あ、あの、今度のデートどこに連れて行ってくれるのかなって///」

岡部「」

るか子「まさか誘って頂けるなんて思ってなかったから、本当に嬉しくて…」

岡部「」

るか子「きょ、凶真さん?」

るか子「し、死んでる!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:14:25.20 ID:JYsa9+dSi
岡部「いや、死んではいない!だが、お前は男だろ!?そうなんだろ!?」

るか子「違いますよ!ちゃんとした女の子です!証拠がいるなら…凶真さんになら///」

岡部(なんだこのるか子は!積極的になってる!)

岡部「ま、まあとにかく!その件については追って連絡をする。それまで修行を怠るなよ!」ダダダ

るか子「あ、岡部さん!!!もう…」


岡部「くそ、一体なんだというのだ…」ハァハァ

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:15:01.12 ID:JYsa9+dSi
???「岡部君」

岡部「む?なんだシャイニングフィンガーではないか。どうしたのだ?」

萌郁「…少し散歩。でも…岡部君に会えたからラッキー…かも」

岡部「そうかそうか!この凶器のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真の実験台になりたいと」

萌郁「うん…それでも構わない。だって岡部君は私の全てだから」

岡部「…ごめん、もう一度お願いします」

萌郁「岡部君は私を助けてくれた。生きていく価値も無いと思っていた私を仲間だといってくれた。急にメールをくれた時には嬉しかった。今まで支えてくれたFBが・・・」

萌郁「まさか岡部君だったなんて」

岡部「oh」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:15:35.44 ID:JYsa9+dSi
岡部「全く話がみえてこない」

萌郁「いいの岡部君。私はわかってるから。だからこれからも私が岡部君を守る。」

岡部「あ、ああ…」

萌郁「じゃあ、岡部君。また」


岡部「行ってしまった…原因は」

岡部「どう考えても鈴羽か!あいつめ、俺を守るといいながらこんな狂気な状況に導くなど…」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:17:04.74 ID:JYsa9+dSi
フェイリス「キョーマー!」ダキッ

岡部「フェ、フェイリス!こらやめろ離れろ!」

フェイリス「駄目ニャーン!キョーマとフェイリスはとっても深い繋がりで繋がっているので離れられないニャ!」

岡部「な、何を!いいから離れろ!いろんな所があたってヤバイ!」

フェイリス「あっててっるニャーン!」

岡部「こ、このぉ!」

フェイリス「ねぇキョーマ」

岡部「な、なんだ急に」

フェイリス「凶真には凄く感謝してる」

岡部「何の事だ」

フェイリス「パパの事。助けてくれてありがとう」

岡部「お前、覚えて・・・!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:18:14.18 ID:JYsa9+dSi
フェイリス「うん、だから私もキョ・・・岡部さんのこと助けるから」

岡部「フェイリス・・・」

フェイリス「じゃ、そういうことニャ!バイバイニャーン!…私の王子様///」

岡部「」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:23:34.48 ID:JYsa9+dSi
ドカァッ!

岡部「鈴羽!鈴羽はいるか!」

橋田「オカリンどしたん?鈴羽氏ならなんか用事があるってでかけたお」

紅莉栖「楽しそうに出て行ったけどどうしたのかしらね?」

岡部「全く何という世界線に呼んでくれたのだ…これでは身が持たん」

紅莉栖「へー。一体何があったの?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:24:26.07 ID:JYsa9+dSi
岡部「るか子とデートをする約束になっていたり萌郁とやたら親密だったり、フェイリスから王子様と言われたり」

岡部「一体どうなっていると言うのだ!」ダン!

紅莉栖「へー、それは随分幸せそうね」ピキピキ

橋田「オカリン、ちょっと今回だけは自分を抑えられそうにないんだお」ピキピキ

岡部「ま、待て!別に俺が何かしたわけでは」

紅橋「問答無用!!」

ギャーギャー

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:28:16.65 ID:JYsa9+dSi
ガチャ

まゆり「トゥットルー!…皆仲良しさんだねぇ」


鈴羽「たっだいまー!」

岡部「遅かったではないか」ボロボロ

鈴羽「岡部倫太郎!君一体どうしたの?何でこんなに怪我を!」

紅莉栖「…」ムスー
橋田「…」ムスー

岡部「この世界線、俺が望んだとは思えないのだが…」

鈴羽「そういうこと?大丈夫。牧瀬紅莉栖のも父さんのもやきもちでしょ。大体父さんには母さんがいるんだからいいじゃない」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:30:02.17 ID:JYsa9+dSi
紅莉栖「や、やきもちじゃねーし!」

橋田「それとこれとは別!フェイリスたんは皆のフェイリスたんだお!!」

鈴羽「はぁ…まあ、言ったとおり君には厳しい世界線だからこのくらいのバタフライエフェクトは我慢してよ。その分の見返りはあったはずだよ?」

岡部「何が見返りだというのだ!」

鈴羽「漆原るかは望む性別を手にいれ、それについて悩むこと無く好きな人にアプローチできる。秋葉留未穂については父親と王子様。桐生萌郁は自分の支えを。」

鈴羽「ラボメンがあれだけ幸せに生活しているこの世界線。岡部倫太郎、君は何か不満があるの?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:35:09.78 ID:JYsa9+dSi
岡部「…だが、お前の話では」

鈴羽「そう、椎名まゆりの件だね。でも、問題はそれだけではないんだ。ここからはここにいる全員に聞いてほしい」

まゆり「まゆしぃがどうかしたの?」

岡部「おい!その件はまゆりには」

紅莉栖「そうよ!いくら自分の事とはいえ」

鈴羽「椎名まゆりは頼りない?役立たず?そんなに信用無いんだ?」

岡部「そんな事は無い!だが」

紅莉栖「何よその言い方!」

まゆり「…」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:35:49.82 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「岡部倫太郎。椎名まゆりは君が考えているよりも強いよ。そして誰よりも優しく、柔軟。君が黙っていることで椎名まゆりは救われる?本当にそう?」

鈴羽「君がまゆりを助けたいと思う以上に椎名まゆりは君を助けたいと。対等に接したいと思ってる。過保護にするのはそろそろやめてまゆりを信用してあげてほしい。」

岡部「お前がまゆりの何を知っていると言うのだ!それでまゆりがどうなると!」

まゆり「ねえオカリン」

岡部「まゆり…」

まゆり「まゆしぃは聞きたいのです。まゆしぃだけ仲間はずれは嫌だよ…どんな事でも大丈夫だから!」

岡部「…」

鈴羽「さて、じゃあ話を始めるね。まず、現状を把握してもらうね」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:36:38.18 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「あたしと岡部倫太郎は世界線を移動してきた。」

紅莉栖「世界線って…」

橋田「厨二病乙!」

鈴羽「電話レンジのDメールで世界を変えてきたんだ。信じる信じないは任せるよ。でも、重要なのはここから。この世界線ではDメールを使用したことである世界線の収束が行われるんだ」

鈴羽「それが椎名まゆりの死」

まゆり「まゆしぃしんじゃうの?」

紅莉栖「ちょっと、冗談でもそんな」

岡部「ではなぜそこまでしてこの世界線にきたんだ!俺は、俺はまゆりが死んでまで叶えたい願いなど!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:38:26.94 ID:JYsa9+dSi
まゆり「オカリン…」

橋田「信じがたい話だお…」

鈴羽「そこはまた説明するよ。でも、問題はそれだけじゃない。元の世界線では第三次世界大戦が。これは牧瀬紅莉栖がタイムマシンのレポートを書いたせいで、この世界線ではSERNの支配された世界、ディストピアが待っている。」

橋田「完全に厨二だお…」

岡部「それでどうしろと言うのだ!」

鈴羽「そこでやる事は1つ。」



鈴羽「SERNを叩き潰し、世界線の収束を起こらないようにする!」ドヤァ

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:42:17.44 ID:JYsa9+dSi
紅莉栖「SERNを叩き潰すって…そんなの無理に決まってるじゃない!」

岡部「冗談か何かだろう?そんな不可能な事をしないとまゆりが…」



鈴羽「と言うか、もう潰して来ちゃった」テヘペロ

全員「…」

岡部「おい、そんな冗談を言ってる場合ではない!」ドン

紅莉栖「そうよ。大体どうやって潰したって言うのよ!」

まゆり「まゆしぃ死んじゃうのかなぁ…」


鈴羽「えーっと」

鈴羽「タイムマシンで二日前に戻ってフランスに行ってきたよ。で、単騎突入で!いやー、ぬるかったなぁ。未来のSERNは結構強かったのにね。まだ危機管理が足りなかったかな?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:43:29.06 ID:JYsa9+dSi
岡部「おい、冗談はその辺にしてくれ。本気でおこるぞ!」

鈴羽「もう…父さん、ちょっとテレビつけてみてよ。そろそろ報道規制解除されてると思うし」

橋田「どういうことだお…」ポチ


テレビ「緊急ニュースです。フランスの研究機関SERNが消滅しました!こちらの映像をご覧ください!球状のクレーターが発生しています。直系50kmは消滅しているそうです。
SERNはブラックホールの研究をしていたとのことで何らかの事故があったのではないかと見られています。また世界にあるSERNの支部でも同様に…」

全員「」ポカーン

鈴羽「どう?岡部倫太郎!いい嫁になると思わない?仕事は速く完璧!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:45:25.68 ID:JYsa9+dSi
岡部「あ、いや、その」

岡部「そんなことはどうでもいい!で、まゆりの死はどう回避するのだ!!」

鈴羽「あ、それはもう起こらないよ」

岡部「えっ」

鈴羽「あの収束はSERNのタイムマシンを完成させる世界では必然だったんだ。椎名まゆりが死ぬ事でタイムマシン開発が進む。でも、そのSERNがいなくなった今、この世界は広がった。収束される事はないんだ」

まゆり「まゆしぃ死ななくて大丈夫なの?」

鈴羽「大丈夫!あたしが保障するよ!だからこそ話したんだからね!」

まゆり「そっかぁ、よかったぁ!」

岡部「これから膨大な事をしなければならないと思っていたら、全てが終わっていた。何をいっているかわからないが…」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:48:36.83 ID:JYsa9+dSi
紅莉栖「じゃ、じゃあもう安心なの?私も?」

鈴羽「牧瀬紅莉栖はついでだけどねー」

紅莉栖「なんなのよもう!私に何かうらみでもあるの?」

鈴羽「恨みは無いよ。でも、ライバルだからね」

紅莉栖「ライバル?なんの事よ!」

鈴羽「牧瀬紅莉栖、椎名まゆり、漆原るか、椎名まゆり、秋葉留未穂、桐生萌郁」

鈴羽「岡部倫太郎を取り合うライバルさ」

岡部「な、何を!」

まゆり「おかりんモテモテだぁ!」

紅莉栖「私は別に…」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:49:22.24 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「そんなこと言ってていいの?椎名まゆりは幼馴染であそこまで岡部倫太郎に愛されてる」

岡部「お、おい」

まゆり「えへへ///」

鈴羽「秋葉留未穂はあのギャップと尽くす性格、料理も完璧で逆玉」

紅莉栖「ぐぬぬ…」

鈴羽「桐生萌郁はあのスタイル。しかも依存って言う事は岡部倫太郎の厨二的なxxxに対応しちゃうかもねー」

岡部「こら鈴羽!」

橋田「なんぞこの展開…」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:51:12.55 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「漆原るかは女であるからすでに完璧。気遣いから料理洗濯なんでもこい!」

紅莉栖「あーあー聞こえない聞こえない」

鈴羽「ちなみにあたしは料理もばっちり練習してきたし、炊事洗濯から岡部倫太郎のxxxにも対応するよ!」

岡部「いやいやいや、もっと重い話になるんだよな?なんでこの急展開!機関の攻撃か!?」

紅莉栖「ちょっと、私だってこれから料理は練習すれば!それに変 度合いだったら負けないんだからな!」

鈴羽「あはは!やっと本音が出たね牧瀬紅莉栖!これでやっと私も対等に戦えるよ」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:02:15.09 ID:JYsa9+dSi
鈴羽「皆が暮らす世界に私は必要ない。ずっとそう思ってた。だから岡部倫太郎、君を好きな気持ちも永遠に叶うことがないってさ」

鈴羽「でもこの世界に来て気がついた。私も君を好きでいても、そばにいても良いんだって。その力があるって」

鈴羽「でもあたしは戦士だからね!抜け駆けとかは好きじゃないんだ。だからこそ皆の願いを叶えたこの世界線が必要だったんだ」

鈴羽「皆が幸せになった世界で、私も未来に帰らずにこの世界で暮らせる。精一杯思いを伝える事が出来る!」

鈴羽「さあ岡部倫太郎、覚悟はいい?あたしの強くてニューゲームはこれからだよ!」

終わり