1: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:34:53.46 ID:BpRcyf0R0
 

幼馴染「春だね。」

男「ん?あぁ、もう春だな。」

幼馴染「やっぱり桜はいつ見ても綺麗だね。」

男「あー・・・そうだな。」

幼馴染「その『間』は何?」

男「別にw」


幼馴染「あと何回一緒に見に来られるだろうねー。」

男「何だよ急に?」

幼馴染「別にw」

幼馴染「ほら、そこ立ってて。あの人にお願いしてくるから。」

男「あい。」

引用元: 幼馴染「春だね。」 



2: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:35:37.57 ID:BpRcyf0R0
カシャ


通行人「これでいいですか?」

幼馴染「はい!ありがとうございます!」ニコニコ

通行人「いえいえ。」ニコッ

男「・・・なぁ、ずっと気になってたんだけどさ。」

幼馴染「なに?」

男「なんで毎年一枚しか撮らないんだよ?しかも決まってこの木の下だし。」

幼馴染「それは・・・。」

幼馴染「・・・まあ、いいじゃん!」

男「・・・?」

3: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:36:14.77 ID:BpRcyf0R0
~翌日~

幼馴染「おはよ!」

男「おーっす。」

幼馴染「へっへー、昨日の写真プリントしたよー。」ジャーン

男「おっ、どれどれ・・・。」

男「うおっ!?俺の隣に妖怪が!?」

幼馴染「ふざけんな!」ゴッ

男「イテッ!」

幼馴染「・・・ねぇ、このくだり毎年やってない?」

男「そうだっけww」

幼馴染「何気に傷付いてるんですけど・・・」ボソッ

男「ん?なに?」

幼馴染「毎年毎年人のことバカにして!もっとまともな感想言えないのかって言ってんの!!」

男「んな怒んなよ・・・」

4: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:36:48.85 ID:BpRcyf0R0
男「まあ・・・、綺麗に写ってるよ幼馴染。」

幼馴染「・・・え?」

男「なんだかんだ毎年綺麗に撮れてるって。」

幼馴染「・・・!え、えと・・・」カァァ

男「桜補正だなww」

幼馴染「この・・・!ふざけんな!!」ゴッ

男「イッテ!」

5: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:37:17.03 ID:BpRcyf0R0
~昼休み~

友♂「男ー、古文の宿題やっt」

男「誰が見せるか。」

友♂「ふぇぇ・・・」

男「・・・答え言ってくからちゃんと書き写せよ。」

友♂「いやいやいやwwwww無理だろそれはwwwwww」

男「冗談だよwwほら。」スッ

友♂「あざっっす!俺やっぱお前になら掘られt」

男「消えろ。」

友♂「ふぇぇ・・・」

6: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:37:48.16 ID:BpRcyf0R0
友♂「なぁなぁ。」カキカキ

男「んー?」モグモグ

友♂「お前彼女とかつくんねーの?」

男「・・・なんで?」

友♂「いやあ、俺らもう高3だぜ?なのにお前が付き合ってるなんて話、一度も聞いたことねえからさ。」

男「・・・彼女いなきゃ変か?」

友♂「まあ気にはなる。」

男「・・・正直なところさ、人を好きになったことがねえんだよなー。」

友♂「は?」

男「まあ正確に言うと、人を好きになるってことがどういうことなのかがわかんねえ。」

友♂「マジか・・・。そんなやついんのか・・・。」

7: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:38:15.91 ID:BpRcyf0R0
男「人を好きになるって具体的にどういうことを言うんだよ?」

友♂「んーそうだな・・・」

友♂「例えば無意識にその人のことを目で追ってたり、気付いたらその人のことばっかり考えてたり、とか。」

男「・・・・・無いな。」

友♂「・・・一度も?」

男「無い。」

友♂「マジかー・・・」

男「俺ってやっぱおかしいのかな?」

友♂「おかしくはねえけど、保護が必要なくらい珍しくはあるかもなww」

男「誰が天然記念物だww」

8: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:38:44.78 ID:BpRcyf0R0
友♂「んじゃさ、幼馴染ちゃんは異性としてどうなんだよ?」

男「んー・・・あいつとは兄妹って感じが強いかなー。」

友♂「向こうはお前のこと異性として見てるかもよ?」

男「なんでわかんだよ?」

友♂「可能性の話。」

友♂「つーかじゃあ例えばさ、幼馴染が他の男子と話してるとこ見たらなんか嫌だったりしねぇ?」

男「・・・それ以前にあいつが他の男子と話してるとこ見たことねえやw」

友♂「・・・俺も無いなwなんで?」

男「知らね。聞いたこと無い。」

友♂「ふーん。まあ良い機会じゃん、幼馴染ちゃんを異性として意識してみろよww」

男「なんでそんなに俺と幼馴染をくっつけようとしてんだよw」

友♂「おもしろそうだからww」

男「ふざけんなww」

9: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:39:08.75 ID:BpRcyf0R0
~放課後~

友♀「幼馴染!一緒に帰ろ!」

幼馴染「うん!」


友♀「そうそう、A子のやつO君に告ったらしいよw」

幼馴染「え!?ウソ!?ホントに!?」

友♀「うん。しかも付き合えることになったみたいw」

幼馴染「えー!すごい!おめでとう!」

友♀「いやいや、私じゃないからww」

幼馴染「あ、そっかwwごめんww」

10: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:39:34.86 ID:BpRcyf0R0
幼馴染「いいないいなー。私も青春を謳歌したいですw」

友♀「幼馴染は男君一筋だもんねーww」

幼馴染「うん・・・。」カァァ

友♀「あっ!・・・そういえば・・・」

幼馴染「?どしたの?」

友♀「あ、いや・・・実は・・・」

幼馴染「?」

友♀「女が・・・さ、男君のこと好きらしいんだよね・・・」

幼馴染「え・・・」

11: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:40:02.27 ID:BpRcyf0R0
幼馴染「ホントに・・・?」

友♀「うん・・・女友が言ってたから間違いないと思う。」

幼馴染「・・・・・・」

友♀「・・・女って好きになった人とは必ず付き合ってるよね・・・」

幼馴染「・・・どうしよう・・・」

友♀「・・・・・幼馴染もそろそろちゃんと行動に移すしかないね!」

幼馴染「え?」

友♀「いつまでも『想ってるだけ』じゃなんにも変わんないよ!」

幼馴染「でも・・・何をすればいいのかわかんないし・・・」

友♀「・・・私も・・・アドバイスできるほど経験積んでなかった・・・」

幼馴染&友♀「・・・・・・」

友♀「まあ・・・一緒に頑張ってこ・・・」

幼馴染「・・・うん・・・」

12: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:40:28.31 ID:BpRcyf0R0
~数日後~

幼馴染「男!おはよ!」

男「おーっす。」

幼馴染「今日はお昼は学食?」

男「そうだけど何で?」

幼馴染「これ・・・」スッ

男「・・・弁当?俺のために?」

幼馴染「まあ、たまには私の手料理でもふるまってやろうかなーと思いまして。」ドキドキ

男「・・・俺が弁当持ってきてたらどうするつもりだったんだよ?」

幼馴染「・・・自分で食べるしかないじゃん。」

男「もっと太りたいのかww」

幼馴染「なっ!?うっさい!ていうかもっとって何だ!太ってないもん!」ゴッ

男「イテッ!」

13: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:40:54.75 ID:BpRcyf0R0
幼馴染「そんなこと言うならもう食べてくれなくていい、返して。」

男「(やば・・・)ごめん、悪かった。ちょっと調子乗っちゃったな。」

幼馴染「・・・ちょっとどころじゃない。」ジワ

男「・・・せっかく作ってくれたのに、本当にごめん。」

幼馴染「・・・・・・」

男「・・・もらっていいか?」

幼馴染「・・・次は無いよ。」

男「ん。たださ、次からは前もって言ってくれよなw」

幼馴染「・・・うん。」

男「わざわざ俺のために作ってきてくれてありがとな。」

幼馴染「・・・うん。」カァ

14: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:41:24.94 ID:BpRcyf0R0
友♀「おはよ!どうだった?」

幼馴染「おはよ!受け取ってもらえたよ!」

友♀「良かったじゃんw男君喜んでた?」

幼馴染「まあ、一応は・・・w」

友♀「一応?」

幼馴染「ううん!なんでもない!それより今日生物の小テストあるけど大丈夫?」

友♀「ウソ!?聞いてない!」

幼馴染「やっぱりwwまた寝てたんでしょ~ww」

友♀「しまったぁ・・・やっちまったよぅ・・・」

幼馴染「ドンマイww」

15: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:41:56.89 ID:BpRcyf0R0
~休み時間~

女「男君♪」

男「ん?あぁ、女。どした?」

女「生物教えて!お願い!」

男「あー、小テストかwいいぞw」

女「やった!ありがとう♪」


友♀「ちょ、幼馴染!」

幼馴染「え?あっ・・・」

友♀「今まで男君と話したことなんかほとんどなかったくせに・・・ていうか近い。」

幼馴染「・・・なんか男楽しそう。」

友♀「負けちゃダメ!幼馴染ももっとガンガン距離縮めてかないと!」

幼馴染「う、うん・・・(そんなこと言われてもなぁ・・・)」

16: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:42:24.02 ID:BpRcyf0R0
~昼休み~

友♂「生物の小テストマジで終わった・・・」

男「ドンマイwまあ小テストだしそんな重要でもないだろ。」

友♂「んー・・・あれ?お前の弁当箱こんなだったっけ?」

男「いや、幼馴染が作ってきてくれたんだよ。」

友♂「え?マジで?」

男「うん。」

友♂「・・・これはキてるな。」

男「は?」

女「男君っ。」

男「おお、なに?」

女「お弁当一緒に食べていい?」

男「あー、別にいいよな?」

友♂「・・・いいけど。」

女「ありがとっ♪お邪魔しまーす♪」

17: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:42:50.86 ID:BpRcyf0R0
男「小テストどうだったんだよ?w」

女「まあ・・・ね?」

男「ダメだったんですねわかります。」

女「(´・ω・`)」

男「そんな顔すんなよwwwドンマイwww」

女「もー!バカにしてるでしょ!」

男「めちゃくちゃしてますww」

18: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:43:14.65 ID:BpRcyf0R0
女「ところでおいしそうなお弁当だね!自分で作ったの?」

男「まさかww幼馴染が作ってくれたんだよ。」

女「え・・・幼馴染って幼馴染ちゃん?」

男「うん。あいつ昔から料理とか好きだったからなー。」

友♂「ホントうまそうに作ってるよな。なんかくれww」

男「アホかw俺のためにわざわざ作ってきてくれたんだぞw」

女「・・・男君って料理上手な人がタイプなの?」

男「いやあ、タイプっていうか・・・まあ料理できたら尊敬はするけどな。」

女「ふうん・・・」

19: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:43:35.09 ID:BpRcyf0R0
女「今度私も男君のために作って来よっかな~。」チラッ

男「え?マジで?」

女「幼馴染ちゃんみたくうまく作れるかはわかんないけど、男君のためなら頑張ってみちゃおっかなw」

男「おー、そりゃ楽しみだなw」

女「あ、でもでも、あんまり期待しないでね・・・?」

男「わかったw」

友♂「・・・・・」モグモグ

20: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:44:03.06 ID:BpRcyf0R0
~放課後~

幼馴染「男!」タタッ

男「ん?」

幼馴染「えと・・・一緒に帰ろっか?」ドキドキ

男「あー、いいけど今日は・・・」

女「男君!おまたせ!」

幼馴染「え・・・」

女「あれ?どうしたの?幼馴染ちゃん。」

幼馴染「え・・・う、ううん。」

男「女も一緒だけどいいか?」

幼馴染「あ・・・や、やっぱり友♀と帰るよ!」

男「・・・?そっか。じゃ、また明日な。」

女「また明日ね!幼馴染ちゃん!」

幼馴染「う、うん・・・」

22: 名も無き被検体774号+ 2012/05/01(火) 23:44:29.36 ID:BpRcyf0R0
友♀「ちょっと!」

幼馴染「きゃあ!びっくりした・・・」

友♀「なんでそこで引き下がるの!」

幼馴染「だ、だって・・・」

友♀「もう!行くよ!」

幼馴染「へ?」

友♀「あとつけるの!」

幼馴染「え!?いいよそんな・・・わっ!」

37: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:29:15.44 ID:/9jQOm0B0
幼馴染「・・・・・」

友♂「えらく楽しげに歩いてるな。」

友♀「・・・なんで友♂君がいるの?」

友♂「親友としては気になるからな。」キリッ

友♀「・・・まあ何でもいいけど。」

幼馴染「・・・・ねぇ、もう帰ろうよ・・・」

友♀「ダメッ!!」

幼馴染「えぇぇ・・・・」

38: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:30:46.57 ID:/9jQOm0B0
店員「ありがとうございましたー。」

女「ここのクレープすごくおいしいんだよ!」

男「へー。つーかこんなとこにクレープ屋なんかあったんだな。」

女「男君男君、あーん♡」

男「あ、結構です。」

女「照れてるの?ww」

男「そりゃ照れるわww」

女「遠慮しなくていいんだよ?」

男「・・・じゃあ一口だけ。」

39: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:32:45.77 ID:/9jQOm0B0
友♀「なにあのラブラブ具合。」

友♂「なんだろう、この敗北感は。」

幼馴染「・・・・・・私帰るね。」

友♀「え!?ちょっ・・・!」

友♂「あー・・・行っちゃった。」

友♀「幼馴染・・・」

友♀「私、おせっかいだったかな・・・」

友♂「・・・まあちょっと出しゃばりすぎたかもな。」

友♀「・・・・だよね。」

友♂「あとでちゃんと謝っときなよ。」

友♀「・・・うん。」ショボン

40: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:34:03.18 ID:/9jQOm0B0
~夜・幼馴染宅~

幼馴染「うん、怒ってないから。電話ありがとう友♀。じゃあね。」ピッ

幼馴染「・・・・はぁ。」


ピンポーン


幼馴染母「はーい。はいはい。」ガチャ

幼馴染母「あら男君!どうしたの?」

幼馴染「え!?男!?」


トタタタタ


男「おーっす。」

幼馴染「ど、どうしたの?こんな時間に・・・」ドキドキ

男「これ。汚れたまま返すのも悪いかと思って洗ってきた。」スッ

幼馴染「あ・・・お弁当箱。」

41: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:35:21.01 ID:/9jQOm0B0
幼馴染「そのためにわざわざ・・・?」

男「わざわざって距離でもないだろw」

男「それに明日も作ってもらわないといけないしなww」

幼馴染「え・・・?」ドキッ

男「めちゃくちゃうまかったよ。こんなに料理上手くなってたなんて知らなかった。」

男「ホントありがとな。」

幼馴染「う・・・うん・・・」カァァァ

幼馴染母「まあ立ち話もなんだから、上がっていったら?」

男「いや、宿題まだ終わってないんで帰らないとヤバイんですw」

幼馴染母「あらそうwそれは残念ねー。」ニヤニヤ

幼馴染「な、なんでこっち見るの。」ドキッ

幼馴染母「別にー?」ニヤニヤ

42: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:36:27.06 ID:/9jQOm0B0
男「んじゃ帰ります。今日は一緒に帰れなくてゴメンな。」

幼馴染「え?ああ、いいよ。気にしてないよ(してるけど・・・)。」

男「そっか。まあまた明日。」

幼馴染「バイバイ。」


ガチャン


幼馴染母「良かったわねー。」ニヤニヤ

幼馴染「ウルサイダマレ。」

幼馴染(・・・・・あれ?なんだろうこの紙・・・)ピラッ


【明日はクリームコロッケ入れてください笑】


幼馴染「・・・・・・」

幼馴染母「なににやけてるの?www」

幼馴染「にににににににやけてなんかない!」

43: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:37:47.34 ID:/9jQOm0B0
なんか思ったより早く終わりそう…w



~翌日~

幼馴染「はいこれ。」スッ

男「あざっっす!!」

幼馴染「ちゃんと要望にも応えてあげましたよw」

男「かたじけないw」

女「あ・・・・」

男「おお、おはよう女。」

幼馴染「お、おはよ。」

女「おはよ・・・・」

男「・・・?どうした?」

女「・・・・・」スッ

男「え?」

44: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:40:08.35 ID:/9jQOm0B0
男「・・・もしかして、女も弁当作ってきてくれたのか?」

女「だって楽しみにしてるって・・・」

男「いや、今度って言ってたから・・・てかそれ以前に冗談かと思ってた・・・」

女「・・・・・」ジワッ

男「!!あ、いや!もらうよ!」

女「・・・え?」

男「今日の体育はサッカーだしな!なんかいつも以上に腹減りそうだ!」

幼馴染「え?今日体育あったっけ・・・?」

男「え?だって今日は水曜・・・」

女「今日は木曜だけど・・・」

三人「・・・・・・・」

男「ま、まあとにかくもらうよ・・・ありがとう。」

女「うん・・・」

45: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:42:31.60 ID:/9jQOm0B0
~放課後~

男「幼馴染ー。」

幼馴染「なに?」

男「一緒に帰るか。」

幼馴染「へ!?」ドキッ

男「『へ!?』って・・・昨日自分から帰ろうって言ってきたんだろ。」

幼馴染「あ・・・そっか。」

幼馴染「じゃ、帰ろっか。」


男「あー、くそっ。さすがに弁当二つはキツイな・・・」

幼馴染「全部食べたんだw」

男「当たり前だwせっかく作ってもらったんだから食わないなんて選択肢は無い。」

幼馴染「・・・優しいね。」

男「は?」

幼馴染「ううん。」

47: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:43:40.63 ID:/9jQOm0B0
男「それで?何だよ?」

幼馴染「・・・・はい?」

男「昨日一緒に帰ろうって言うから何か俺に話があんのかと思ってたんだけど、違うのか?」

幼馴染「・・・無くはないけど、今言うことではないって言うか・・・(単純に一緒に帰りたかっただけなんだけど・・・)」

男「はあ?」

幼馴染「えーと・・・そう!あれ!」

幼馴染「もうちょっとしたら母の日だし、一緒にプレゼント買いに行かない?」

男「あー、そのことか。」

幼馴染(ごまかせた・・・)フゥ

男「そうだな。たまには一緒に買いに行くか!」

幼馴染「え・・・う、うん。」

男「なんだよその反応は。」

幼馴染「う、ううん!行こ行こ!(これってデートになるんだよね・・・?)」

48: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:45:54.57 ID:/9jQOm0B0
男「てかもうそんな時期なんだなー。」

幼馴染「そうだねー。男はなに買う予定なの?」

男「いつも通りカーネーションとなんか。」

幼馴染「ふーん。でも偉いよね。男の子ってそういうの恥ずかしがったりとかであげない人多いと思ってた。」

男「あー、言われてみれば。」

男「けど俺は感謝しかしてないからなー。確かにちょっと恥ずかしいけどw」

幼馴染「ふふっ。親孝行者だね。」

男「・・・恥ずかしいからヤメロ。」

幼馴染「やーい、親孝行者ーwww」

男「うぜえwww」

49: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:47:10.35 ID:/9jQOm0B0
 

~夜~

幼馴染「もしもし。」

友♀「もしもしー。どうした?」

幼馴染「今日は男と一緒に帰れたよ。」テレッ

友♀「知ってるよww見てたからw」

幼馴染「そっかwそれでさ、今度母の日のプレゼント一緒に買いに行くことになったんだ。」

友♀「ホント?やったじゃん!」

幼馴染「ありがとw」

友♀「そういえば今まで男君とデートってしたことあるの?」

幼馴染「うーん・・・デートと言えるようなことはしたことないかな。近所の公園で一緒に散歩とかなら。」

友♀「それもデートとは言えなくはないと思うけど。まあ気持ち的には初デートなわけですなww」

幼馴染「ちょっとw今から緊張させないでww」

友♀「だって事実じゃんww」

幼馴染「そうなんだけど、デートって意識しちゃうと緊張しちゃうから・・・w」

友♀「当日ヘマすんなよww」

幼馴染「努力しますw」

50: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:48:49.06 ID:/9jQOm0B0
~数日後~

女「男君男君。」

男「はいはいなんですか。」

女「男君は母の日にお母さんになにかプレゼントするの?」

男「そのつもり。毎年あげてるしな。」

女「そっかぁ、偉いねっ!」

男「ありがとうw」

女「私もお母さんになにかプレゼントしようと思うんだけどさ、よかったら一緒に買いに行かない?」

男「あー・・・じゃあさ。」

女「?」

51: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:50:05.13 ID:/9jQOm0B0
~デート当日~

幼馴染(う~、緊張する・・・)ドキドキ

幼馴染(小っちゃいときはいっつも2人で一緒に遊んでたんだから、そのときと変わらないと思えば・・・)

男「幼馴染ー。」

幼馴染「!」ドキッ

男「おっすー。待たせたか?」

幼馴染「ううん!待ってないよ!」

男「なら良かった。」

幼馴染「・・・・じゃ、行こっか?」

男「あーちょっと待って。」

幼馴染「え?」

女「男くーん!」タタタッ

幼馴染「!!」

53: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 00:59:01.92 ID:/9jQOm0B0
 

幼馴染「お、女ちゃん・・・」

女「待たせちゃってごめんね!」

幼馴染「・・・・・」チラッ

男「ん?ああ、女も母の日のプレゼント買いたいんだと。それなら一緒に行った方がまとめて済ませられるだろ?」

幼馴染「・・・・・・・」

女「ごめんね?幼馴染ちゃん。」

幼馴染「う、ううん!謝らないで!」

幼馴染(はあ・・・想定外・・・・)

幼馴染(ていうか、そういうことは先に教えといてよ・・・)

女「さ!行こ行こ!」

54: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 01:00:48.52 ID:/9jQOm0B0
女「わー!これなんか良いね!」

男「いや、これはないだろw」

女「えーそうかなー。」

幼馴染(・・・・・完全に蚊帳の外・・・)

幼馴染(こういう勢いのある人がいると輪に入りづらくなっちゃう・・・・)

男「幼馴染?」

幼馴染「へ!?な、なに?」

男「大丈夫か?なんか元気無いけど。」

幼馴染「だ、大丈夫だよ!」

男「ホントか?しんどいとかだったら無理すんなよ?」

幼馴染「ありがと!でもホントに大丈夫だから。」

55: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 01:02:35.11 ID:/9jQOm0B0
~数時間後~

男「はあー、疲れた。」

幼馴染「結構歩いたね・・・」

女「そお?2人とも体力無いねーww」

男&幼馴染(引っ張り回したのは誰だ。)

男「ちょっと休憩するか。」

女「えー、しょうがないなー。」

幼馴染「ゴメン、ちょっとトイレ行ってくるね。」

男「ん。俺らここにいるから。」

幼馴染「うん。ありがと。」

女「・・・・・」

56: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 01:04:19.67 ID:/9jQOm0B0
ジャーー

幼馴染「はあ・・・・」

幼馴染(ことごとく阻まれちゃうなー・・・)

幼馴染(男のことは諦めろってことなのかな・・・)

幼馴染「・・・・・・」

幼馴染(・・・ネガティブになっちゃダメだよね。戻ろ。)


幼馴染(そういえばいろいろお店回ったけど、男だけプレゼントまだ買ってなかったっけ。なに買うんだろ?)テクテク


ピタッ


幼馴染「・・・・・え?」

幼馴染(ウソ・・・今・・・・・)

幼馴染「・・・・・・」

58: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 01:05:45.28 ID:/9jQOm0B0
~夜・帰り道~

男「くっそー、なんなんだよ。」

男「女は帰るし幼馴染もいつのまにかいなくなってるし。」


プルルルルルル


男「あれ・・・」ピッ

男『はい、もしもし。』

幼馴染父『もしもし、男君。ご無沙汰だね。』

男『ご無沙汰してます。どうかしたんですか?』

幼馴染父『娘がまだ帰ってきてないんだ。その上連絡も取れない。』

男『はい?』

幼馴染父『今日は君と遊びに行くと聞いていたんだが、今一緒に居ないのかな?』

男『一緒じゃないです。先に帰っちゃったと思ってたんですけど・・・』

幼馴染父『そうか・・・』

男『・・・・僕心当たりあるんで探してきます。』

幼馴染父『ああ、お願いするよ。いつもすまないね。』

男『いえ。失礼します。』ピッ

59: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 01:07:23.99 ID:/9jQOm0B0
 
タタタタッ

男「幼馴染!」ハアハア

幼馴染「・・・男・・・・・」グスッ

男「はぁ、やっぱここか。」

幼馴染「・・・・・・」

男「隣、座っていいか?」

幼馴染「・・・帰って。」

男「・・・・・・」

幼馴染「今は一人でいたい。」

男「・・・・・・」テクテク スッ

91: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:06:52.25 ID:/9jQOm0B0
 

男「・・・・・・・」

幼馴染「・・・・・・・」

男「・・・・・・・」

幼馴染「・・・・・・ずっとそこにいるつもりなの?」

男「そりゃ女の子一人をこんな暗い中放置しとくわけにもいかないだろ。」

幼馴染「帰ってくれて大丈夫だから。」

男「ホント意地っ張りだな。」

幼馴染「はぁ・・・・」

男「なんだよ?」

幼馴染「ホントおせっかいだなぁって。」

男「悪かったな。」

幼馴染(そういうところに惹かれたっていうのもあるけど・・・)

92: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:08:27.81 ID:/9jQOm0B0
男「・・・・あ。」

男「そういや聞きたいことあるんだけどさ、いい?」

幼馴染「・・・・・なに?」

男「幼馴染って他の男子とあんまりしゃべらないよな。なんで?」

幼馴染「・・・・・・・」

幼馴染「・・・・小学生のとき、クラスの男子たちにからかわれたから。」

男「・・・・そんなことあったっけ?」

幼馴染「伸ばしてた髪を思い切ってショートにしてみたら『変だ』って笑われたの。しかも私を取り囲むようにして。」

幼馴染「そのときのことが子ども心にはすごくショックで、それからなんとなく男の人が怖くなった。心の中では笑われてるんじゃないかって。」

男「・・・・・このタイミングで聞くことじゃなかったな、ごめん。」

幼馴染「ううん、気にしなくていいよ。ていうか、あのときも男はここに来てくれたよね。」

男「あー、聞いてて思い出したけど、『変じゃない』みたいなこと言ったんだっけ?」

幼馴染「うん。あのときそう言ってくれなかったら、男とも会話しなくなってたかも・・・w」

男「そうか・・・あのときの俺グッジョブだな。」

幼馴染「調子にのるなw」

94: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:09:40.69 ID:/9jQOm0B0
男「・・・・そっか。」

幼馴染「え?」

男「いや、今聞いてて思い返してみるとさ、俺たちって結構小っちゃいときからここに来てるよなーって。」

幼馴染「・・・そうだね。」

男「初めて来たのは幼稚園に入ってすぐのときだっけ。」

男「確か入園祝いにお互いの家族で動物園に行く予定だったんだよな。」

男「けど直前にちょっと問題が起きて一時閉鎖になっちゃって・・・」

男「で、しょうがないから近所ってことでこの公園に来たのか。ちょうど桜も見頃だったし。」

幼馴染「・・・・・・意外と覚えてるんだね。」

男「だろ?」

幼馴染「あのとき私が拗ねてたの覚えてる?」

男「覚えてる。あれなんでだったんだよ?」

95: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:11:06.01 ID:/9jQOm0B0
 

幼馴染「あのときは本当に動物園に行くの楽しみにしてたから、行けなくなったのが納得いかなかった。」

幼馴染「ほら、子どもってちょっとでも自分の思い通りにいかないとただこねちゃうでしょ?」

幼馴染「ましてや桜の綺麗さなんてあんな小さいときの私にはわからなかったし。こんなの見てなにが楽しいんだーって感じで。」

幼馴染「それでお父さんたちに八つ当たりしちゃって、この木の下で一人拗ねてた。」

幼馴染「そのとき男が私を追いかけてきてくれたんだよね。それは覚えてる?」

男「もちろん。母さんに『行ってこい』って頭はたかれたからな w」

幼馴染「じゃあ・・・あのとき私のところに駆け寄ってきて、なんて言ったかは覚えてる?」

男「・・・・俺なんか言ったっけ?」




幼馴染「『桜の妖精さんみたいだね。』・・・って。」

96: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:11:52.28 ID:/9jQOm0B0
男「・・・・・・・・・・・・・」

男「いやいやいやいやいやいや!!ウソだね!絶対ウソだ!」

幼馴染「・・・・・・」

男「・・・・・ウソだよな?」

幼馴染「・・・・・・」ニヤリ

男「・・・・マジか・・・・・」

幼馴染「いいじゃん、今本気で言ってたらちょっとアレだけど小さい頃の話なんだしw」


幼馴染「それに、すごく嬉しかったし。」

男「・・・・は?」

97: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:12:54.54 ID:/9jQOm0B0
幼馴染「私が男と毎年ここに写真撮りに来るのはね、そのことがあったから。」

幼馴染「この木の下に立てば、また男に『妖精さん』って言ってもらえるかなって。」

男「たった今『本気で言ってたらアレ』って。」

幼馴染「『綺麗』とか『可愛い』とかでもいいから言ってほしかったの!」

男「むちゃくちゃだな・・・」


男「じゃあなんか嫌なことあったらここに来るのはなんなんだよ?」

幼馴染「それは・・・ここにいたらまた男が来てくれるかなって思ってたらホントに来てくれたから、それで味占めちゃって・・・」

幼馴染「そこは直そうと思ってるんだけどね、男に甘えてるみたいになってるし、さすがに自分でもうっとうしいと思うし。」

幼馴染「けど、自然とここに足が向いちゃうんだ。」

幼馴染「それくらいここは私にとって大切な場所になってる。」

98: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:14:28.06 ID:/9jQOm0B0
男「・・・じゃあさ、今日もなんか嫌なことあったってことか?」

幼馴染「・・・・正直言うと、始めからあんまり良い気はしてなかった。」

男「・・・・女のことか?」

幼馴染「うん。来るなら来るって先に言っといてほしかったし、というか私は男と二人で行きたかった。」

幼馴染「それに・・・キ、キス・・・してたよね・・・?」

男「!!・・・見てたのか・・・・」


男「・・・・・キスしたのはまあ・・・事実だ。けどそのあと、キレられたあげくそのまま女は帰ってった。」

幼馴染「へ?」

男「『付き合ってもないのにそんなことすんな』『もっと自分のこと大事にしろ』って怒ったら逆にほっぺたぶたれた。」

幼馴染「・・・・・」

男「でさ、追いかけようと思ったんだけど幼馴染にはあそこで待ってるって言ったもんだからさ、そこから離れるわけにはいかないだろ?」

男「だからずーっと待ってたのに戻って来ないんだもんな。」

幼馴染「・・・・ごめんなさい。」

男「怒ってはないよ。すごい惨めな気分にはなったけどなww」

99: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:15:59.48 ID:/9jQOm0B0
男「てか謝るのは俺の方だよな。本当にごめん。」

幼馴染「ううん、私こそごめん。」

男「・・・・少しは落ち着いたか?」

幼馴染「・・・うん。ありがとう。」


「・・・・・・・・・・・」


男「・・・もう、帰るか。」スクッ

幼馴染「・・・そだね。」スクッ

幼馴染「これだけ言っても伝わらないんだ・・・」ボソッ

男「ん?」

幼馴染「ううん。あ・・・・」

幼馴染「ちょっと家に電話するね。心配かけたし。」

男「おう。」


プルルルルルル


男「ん?」


着信【幼馴染】

ピッ


男『なにふざけてんだよw』

幼馴染『ちゃんと言わないと伝わらないみたいだから。』

男『は?』

100: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:17:07.16 ID:/9jQOm0B0
幼馴染『男のことが好きです。』

幼馴染『私のことを『妖精さんみたい』って言ってくれたあのときから。』

幼馴染『いつもなんだかんだで私のこと気にかけてくれる男が。』


幼馴染『私は大好きです。』


『・・・・・・・・・・』


幼馴染『私の気持ち、今度はちゃんと伝わったかな・・・』

男『・・・・・・・』


ピッ


幼馴染「・・・・・・」

男「・・・・幼馴染。」

男「・・・・・ごめん。」

幼馴染「・・・・・・・」

102: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:19:43.53 ID:/9jQOm0B0
 

男「その・・・なんて言うか・・・すごい嬉しいよ、『好き』って言ってくれて。」

男「言われた瞬間今まで感じたことのない気持ちになった。」

男「けどさ、この気持ちがなんなのかわからないからちょっと動揺もしてる。」

男「この気持ちが、幼馴染のことが好きだってことなのか確証がない。」

男「だから、ちょっと待っててくれないか。」

男「自分の気持ちとちゃんと向き合いたいから。こういうことっていい加減に済ませちゃダメだろ?」

幼馴染「・・・・・・・わかった。待ってる。」

男「ごめんな。」

幼馴染「ううん。すぐに返事くれないのが男っぽいよねw」

男「それは・・・誉めてくれてるんだよな?w」

幼馴染「イヤミですけど?ww」

男「おいww」


男「・・・帰るか。」

幼馴染「・・・うん。」

103: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:20:42.81 ID:/9jQOm0B0
~幼馴染宅~

友♀『もしもし?初デートはどうだった?w』

幼馴染『なんか・・・よくわかんないw』

友♀『は?』

幼馴染『実は・・・・』カクカクシカジカ


友♀『そんなことが・・・』

幼馴染『うん。』

友♀『・・・大丈夫?』

幼馴染『大丈夫。告白しちゃったらなんか変に気持ちが晴れちゃってさw』

友♀『え!?告ったの!?』

幼馴染『うん。面と向かっては恥ずかしかったから電話でだけど・・・w』

友♀『それで!?男君はなんて!?』

幼馴染『『ちょっとだけ待ってくれ』だって。』

友♀『はあ?』

105: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:24:41.83 ID:/9jQOm0B0
幼馴染『好きっていってくれたことは嬉しいけど、自分の気持ちがよくわからないから、向き合う時間がほしいんだって。』

友♀『・・・・・まあ、なんか男君っぽいっちゃぽいけど。』

幼馴染『でしょwイヤミ言ってやったw』

友♀『ちょww』


友♀『・・・・良い返事だといいね。』

幼馴染『・・・・そうだね。』

幼馴染『ありがとね、友♀。ずっと応援してくれて。』

友♀『なに言ってんの!当たり前!これからも応援してあげるしw』

幼馴染『やだなんかこわいww』

幼馴染『・・・・・ありがとう。』

友♀『ん。』


ピッ


幼馴染「・・・・・・・」フゥ

幼馴染(私の気持ちを受け止めてもらったんだから、私もどんな返事でも受け止めなきゃね。)

106: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:26:12.06 ID:/9jQOm0B0
━━━月日は流れ五年後


カシャ

幼馴染「ありがとうございます!」ペコッ

男「ホント毎年飽きもしないで・・・」

幼馴染「またそんなこと言ってー。一年ごとの成長を記録する意味でもあるんだよ?」

男「この歳になったらもういいだろw」


男「まあでも・・・夜桜もいいもんだな。」

幼馴染「おっ、やっと桜の美しさがわかりましたかw」

男「長年かけて洗脳した甲斐があったなw」


幼馴染「いつかは三人で見に来れたらいいね。」

男「あー・・・・そうだなー。」

男「楽しみだな。若干プレッシャーかけられたようにも思うがw」

幼馴染「へへへーw」



サァァァァァァ・・・・




男「もう春だな。」

幼馴染「春だね。」

107: 名も無き被検体774号+ 2012/05/02(水) 20:27:44.80 ID:/9jQOm0B0
ということで、おわりです
予想以上に早く終わってしまったww
こんな駄SSを読んでくださったみなさん、ありがとうございました!