芳乃「今しばらくお待ちくださいませー」ｺﾞｿｺﾞｿ

夕美「ゴソゴソしてるけど、中で何をしてるのかな？」

芳乃「それはー、乙女の秘密でしてー」

夕美「もうっ！寒いから強引に入っちゃうよ！」

芳乃「あー、それだけはー」

ｽﾞﾎﾞｯ



夕美「……」

夕美「……」

夕美「……ねぇ、芳乃ちゃん」

芳乃「お恥ずかしやー」



夕美「何で裸なの？」

芳乃「生まれたての姿ですー」

芳乃「実はー、聞くも涙、語るも涙の事情がー」

夕美「うん、レッスンは終わったからいくらでも聞いてあげるよ」ﾆｺｯ



芳乃「……」

夕美「」ﾆｺﾆｺ

芳乃「……」

夕美「」ﾆｺﾆｺ



芳乃「少し、瞬間転移をー」

夕美「智絵里ちゃんや千枝ちゃんじゃないんだから！」

夕美「……はぁ？寒いからおこたの中で着替えてた？」

芳乃「は、はい……」ｼｭﾝ

夕美「それが何で全裸なの……？」

芳乃「さきほど、学び屋から戻りー」

夕美「学校から直接来たわけね」

芳乃「いつもの装いに着替えようとー」

夕美「いつも着物姿だもんね」

芳乃「……」

夕美「……ん？」





芳乃「ぱんてーを忘れてしまったのでしてー」

夕美「は？」

夕美「パンテーって、トーストのパンと紅茶のセット……じゃなくて」

芳乃「夕美殿でいうー、紐と透けた布地「わわわっ！私のはいいからっ！」

芳乃「ですがー」

夕美「とりあえず、何で忘れたの？」

芳乃「朝ー、布団の中が恋しくてー」

夕美「わかるよ」

芳乃「布団の中で着替えていましたがー」

夕美「私もたまにやるからね」

芳乃「その時にー、忘れてしまったみたいでー」

夕美「待って……ということは、今日一日…………」



芳乃「はい。腰巻のみでしたー」

夕美「ようはノー　　ね」

芳乃「一応、着「腰巻は今の日本じゃ下着扱いにならないから！」

芳乃「ですがー」



夕美「下から丸見えだよね？」

夕美「由愛ちゃんみたいに痴漢に襲われてもいいの！？」

芳乃「電車は使いませんのでー」

夕美「はぁ……頭痛い……」

夕美「……とりあえず、おこたの中で着替えていたら、履いていないのに今気がついて、どうするか考えていたってわけね」

芳乃「ご説明、感謝しますー」

夕美「どういたしまして」



夕美「でも、今からどうするの？芳乃ちゃんって……」

芳乃「今からミニライブでしてー」

夕美「たしかSnow*Loveを歌うんだよね……」

夕美「んー、他のみんなの衣装よりはマシだけど……」

芳乃「ブルマでも履きますかー？」

夕美「せめてアンダースコートにして！」

夕美「はぁ……仕方がない。代わりに買ってきてあげるよ」

芳乃「まことですかー？」

夕美「その代わりに、今後はおこたの中で着替えないこと」

芳乃「ぶー」



夕美「……とびっきり　　　な下着にするよ」

芳乃「今、夕美殿が着用しているのより「ごめんなさい！！」

夕美「……」

夕美「はぁ……」

夕美（寝坊しそうだったから……急いで履いちゃったけど……）

夕美（なんで、Tフロントなんか履いてきたんだろう……）

夕美（ブラと色とか合わないし、今日着替える機会がなくてよかった……）

夕美（でも、芳乃ちゃんもどうして私のがわかったのかな……）

夕美（うぅ……芳乃ちゃんに絶対に　　　な人って思われているだろうな）

芳乃（いえいえー、もっとすごいのを履いた方がこの事務所にはいますからー）

夕美（人の思考に勝手に入ってこないでー！）

芳乃（これは失礼しましたー）







夕美（……で、誰？）

芳乃（それはー）



おしまい