679: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/12 04:17 ID:2KsFQfLs
こんな斜め上のことをしてくれるのは彼の国のケンチャナヨ精神のなせる技でしょう。
通常、サンダルは前年の秋頃のデザインが決定し、冬に生産されます。
今回の企画は水牛の革を使ったもので、皮製のわりにはかなり激安な商品です。
しかし、韓国には革靴の関税が極端に高く、製品価格の40%若しくは、5,000円以上という
税金がかけられてしまいます。これを回避するために品目を運動靴認定を受けて、
課税対象からはずすか、メーカーに割り当てられた非関税措置枠(TQ枠)を利用します。
このTQ枠というのは、毎年更新され、使用しないと翌年の枠が減らされるので、
TQ枠を使うために安い革靴を輸入する必要がありました。
さて、初めての水牛の皮を使うのですが、安かろう悪かろう的なところがあり、
仕上げ工程でどうもうまくいきません。
とりあえず韓国からはサンプルを送ってくるのですが、バイヤーがGOをなかなかだしてくれません。
そんなこといってるうちに、年があけてしまうのですが、価格を下げたことでなんとか受注することになりました。
小さい取引のため、わざわざ韓国まで足を運ぶことがないまま、納期に間に合わないということで、
この受注は流れてしまいました。もちろん、メーカーにもその旨を伝え、発注取り消しということを
伝えます。まぁ、メーカーはごねてはいましたが、極端な納期遅れであったため、オーダーNO.は
でていましたが、一方的に発注を取り消します。
やがて暑い夏が過ぎ、こんなことなど誰もが忘れていたときに、信じられないことがおきたのです。
別オーダーNO.で発注していたパンプスが入荷し、開梱すると見たことも無いサンダルがはいって
いました。箱を見ても品番はあってる。商品部からはパンプスと聞いていたので、不審に思い、商品部に
確認すると、入荷した品番はたしかに秋物パンプスに間違いないと言う。
結局、本社から商品部担当者と営業をよび、現物のチェックをしてもらいました。
商品部「これ、取り消しになった水牛のサンダルじゃないか?」
営 業「何?発注取り消してなかったの?」
商品部「何言ってるの?そんなのとっくに取り消してるよ。だいいち、品番がパンプスじゃないか。」
営 業「とりあえずメーカーに聞いてくれよ」
入荷するべき商品が入荷せず、売れないサンダルが入荷したので騒然となりました。
ニダー「ああ、遅くなったけどなんとか完成したから納品したニダ」
商品部「遅いも何も冬にサンダル履くバカがいるかよ!」
ニダー「でも、オーダーがでていたニダ」
商品部「そんなものとっくに取り消しだろうが!しかも品番ごまかすなんて悪質すぎるぞ!」
ニダー「ごまかしてないニダ。ちゃんと発注があったものに品番つけてるニダ。」
商品部「だから、その品番はパンプスだろが!」
ニダー「それは詭弁ニダ!発注があったのに受け取らないと契約違反ニダ!」
商品部「そのまえに納期遅れが契約違反だろ!」
もう無茶苦茶な理論です。私も直接話したわけではないので、どうやって決着つけたのかは
わかりませんが、商品部から社長に報告がいって、貿易部が返品処理をやっていました。
その後、秋に入荷されたサンダルは1週間後日本を離れ、韓国へと戻っていきました。
もちろん、そのメーカーとは取引を停止し、パンプスの発注も取り消しとなって国産の商品に
代替となりました。
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1063204800/
234: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 04:19 ID:HiyfcHR2 私も靴業界に馴染んで、猛者達の末席に名を連ねた頃、
韓国にもかなり慣れてきて、韓国のクラブにも飲みに
行くようになりました。薄給の私にも、韓国のクラブは
財布にやさしく、それなりに楽しめるのです。でも、観光地
はそれほど安いわけでもないので、注意はしてください。
そのときの出張はいつもの定宿がとれなかったので、ちょっと
ギャンブルをやろうと思い、なんとラ〇ホテルに泊まってみたのですす。
日本とは違い、ちょっとはでめな民家といった印象でした。
最初、フロントで部屋をとるときに、
「女の子は5,000円ですけどどうですか?」と...
オールナイトで5,000円は安いとは思いましたが、ちょっと
危険な感じがしたので断りました。
(続く)
235: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 04:31 ID:HiyfcHR2 翌朝、韓国のエージェントでも仲の良い従業員がわざわざ迎えに来てくれました。
「今回の製品は初めてのメーカーなので担当さんを紹介するニダ」
「はい、お願いします」
車はソウル郊外の工場へと向かっていました。
今回の目的は初めての工場にサンプルを作らせて、その工場の出来栄えを
検証することが目的でした。日本からは革の指示から、アッパーの紙型まで
送ってあり、それがイメージ通りに出来上がっているかをチェックすることです。
朝の渋滞を抜け、1時間半ほど走ったところに工場はありました。
社長が出迎えに来て、工場内の事務所で簡単な打ち合わせを行いました。
ショールームには今までの製品が並べられ、靴の製造工程のレクチャーが
行われました(そんなものは当然知っているのだが)。
やはりご多分に漏れず、いかにこの工場が良い製品を作り出すかの自慢から
始まり、息子の大学進学から海外留学の話まで、はては社長の子供のころの
話までにおよび、それが昼までえんえんと続きます。
(続く)
237: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 04:45 ID:HiyfcHR2
昼食後、やっと工場の視察となりました。工場の中ではじめて工場長(今回の担当)と
挨拶をかわし、依頼したサンプルを見せてもらいました。
「革も指定のカーフを使っていますし、仕上げもきれいですね。」
実際、初めての取引だったので気合が入っていたのかもしれません。
これくらいの出来なら、量産で2割くらいの品質落ちでもなんとかなると思い、
とりあえずOKを出しました。すっかり社長も工場長も上機嫌で、今夜の接待の
話になります。まぁ、夜までは時間があるので、ラインの見学をしたあと、
再び事務所で社長の自慢話につきあうことになりました....
「狐さん、今夜のホテルは決まっているニカ?」
「いえ、まだとくに決めていませんよ。」
「それなら近くにホテルをとりますので、明日も工場を見ていってください。」
「すいません。それならぜひお願いします。」
こりゃ、次回の発注も含めて過剰な接待をうけちゃうな...
やはり韓国ではどこでもそうだが、過剰な量の酒を飲むものです(藁
社長いわく、
「この店の焼肉は韓国一うまいことで有名です。どんどん食べてください。」
韓国一うまい焼肉屋はこれで7軒目であった
(続く)
238: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 04:56 ID:HiyfcHR2 翌朝、エージェントさんが迎えに来てくれて、きょうも工場の視察です。
これで何事もなければ実に平和的に仕事は終わるのですが、これではネタになりません。
工場の裏手は小高い山になっていて、出荷を待つ商品が箱詰め作業をしているところです。
ちょっと一服しようとして、ひとりで裏手でタバコを吸っていました。
2人の従業員がどこかに出荷するための靴を箱詰めしています。
彼らに近づいて、どんな靴を箱詰めしてるのか見に行きました。
「ん?」
なんと、その箱詰めしている靴はうちの会社がサンプル依頼した靴そのものではないですか!
うちのデザイナーがデザインして紙型をおこして発送したものが、うちがサンプル段階で
なぜ、量産されて箱詰めしてるのか?
手にとってよく見てみると、中底のタグが同業他社のブランド表示。
これはいったいどういうことなのか?
私はその靴を1足持って、事務所に駆け戻りました。
(続く)
241: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 05:14 ID:HiyfcHR2 「ちょっと国際電話ですけど、電話借りていいですか?」
「どうぞ」
事務所の女性従業員が受話器を貸してくれました。かけた先はデザイナーです。
「もしもし○○さんですか?今回のサンプルの××ですけど、あれはオリジナルですよね?」
「そうですけど、どうしました?」
「第三者製靴(仮名)がまったく同じもので作っています。」
「うそ~。似てるとかでなくて?」
「いやいや、内羽のカットとかけっこう独創的じゃないですか。まさにそのものですよ。」
「ちょっと待って。第三者製靴に問い合わせて見る。折り返しすぐ電話するから。」
デザイナーさんはかなりあせっていました。このままではうちがパクリになってしまう。
なによりデザイナーさんは立つ瀬が無い。オリジナルのデザインが3ヶ月も早く他社から
販売されてしまうなんて前代未聞だ。この業界はけっこう横のつながりがよかったりするから、
類似デザインはあっても、盗んでやることなどほとんど聞いたことがない。
なにより、そこの会社に比べ、うちの会社のほうがはるかに規模が大きい。
こんなことが問題になったら、あそこは業界から干されてしまう。
5分後、デザイナーさんから電話がかかってきた。
「今、確認できました。」
「どうでした?」
「もともと第三者製靴さんはそこのメーカーを使っていて、不良品がでたので代替品として
うちのサンプル××のサンプルを2週間前に送ってきたそうです。納期がせまっていたので、
それを代替品として発注したそうです。そっちのほうでも経緯の確認をとってください。
今、社長が第三者製靴さんと電話でなんか怒鳴っています。」
「わかりました。経過がわかり次第すぐ連絡しますね。」
(続く)
242: 03/09/14 05:14 ID:6MUBNZ4X チ ョンだろうがなんだろうがうざかったらハッキリ言えよ。
仕事でうんぬん以前に、常識外れな行動をチ ョンがしたらブンなぐれ。
247: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 05:26 ID:HiyfcHR2 「社長、ちょっとこれはどういうことですか?」
私はさきほどのパクリ物と、うちのサンプルを並べて社長の前につきだしました。
一瞬、社長はギクリとし、工場長と顔を見合わせました。
「これは良く似ているどころか、中敷以外は全く同じものですね。」
「い、いや、ストレートチップなんてどれも似たようなものだから...」
「その中でもこれはオリジナルデザインなんですよ。」
「いや、知らないニダ。これは第三者製靴から依頼されたデザインで半年も前に注文もらったやつニダ。」
「なんで、第三者製靴が同じデザインで注文するんですか?第三者製靴がデザイン盗んだのですか?」
「そうとしか考えられないニダ。」
「では、直接聞いて見ましょう。」
「・・・・」
どうやら社長は間違いなく嘘をついていると思われる。もちろん私も第三者製靴の営業さんとは
よく知っている仲だ。とりあえず、デザイナーさんに再度電話をしてみる。
「狐です。どうなりました?」
「やはり、第三者製靴さんの言ってることは間違いないようです。」
「そうですか。では第三者製靴さんにここの狐あてに電話してくれるよう伝えてくれますか?」
「どうかしたんですか?」
「ここの社長の話では第三者製靴さんがデザインを盗んだといっています。」
「ははーん、そういうことですか。すぐに電話してもらいますね。」
電話のむこうのデザイナーさんは薄ら笑いをしているようだった。
(続く)
254: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 05:40 ID:HiyfcHR2 ほどなくして電話がかかってきた。
「狐さん、第三者製靴さんからお電話です。」
「わかりました。もしもし?」
「あ、狐さんですか?第三者製靴の狸です。このたびはご迷惑をおかけしました。すいません。」
「いえいえ、狸さん。とりあえず、真相はどうなんでしょう?ここの社長は狸さんのところが、
うちのデザインを盗んだといっていますが?」
「えっ?なんですかそれは?ちょっと社長と代わってください。」
私は無言で社長に電話を代わった。社長はばつの悪そうな顔をして黙って電話をとりました。
社長は必タヒにとりつくるような感じであったが、狸さんの怒鳴り声がここまで聞こえてきた。
しばらく社長は狸さんの怒鳴り声を聞いたあと、私に受話器を渡しました。
「あっ、狐さん、今回の靴は私のところで売るわけにはいかないので、御社の社長さんと
対策を考えます。」
「わかりました、狸さん。今回の事 件は私も初めてのことなので、私の判断ではどうしよう
もありません。とりあえず日本に帰ってからお会いしましょう。」
「そうですね。それではお気をつけて。」
私は受話器を置いて、社長に問い詰めた。
「話が全然違うじゃないですか。今回のじけんはどうします?」
「そんなことはない!狸が嘘をついてるニダ!」
「まぁ、今さらそんなことはどうでもいいです。私は日本に帰りますが、後日、うちの社長と
第三者製靴さんから連絡があるでしょう。とりあえずこのサンプルはもらっていきます。」
エージェントさんがばつが悪そうにしていましたが、とりあえずソウルに戻ることにしたので、
車に乗り込みました。
(続く)
258: 九尾狐 ◆85KeWZMVkQ 03/09/14 05:48 ID:HiyfcHR2 結局、第三者製靴が発注したパクリ物は代金が支払済みであったため、そのまま入荷し、
うちの社長が同額で買い取ることで決着がつきました。で、第三者製靴さんはこのままだと
穴があいちゃうので、うちの社長の計らいで、他のうちの使っていたメーカーから、同程度の
在庫品を輸入できるように手配することとなりました。第三者製靴も無事納品できることになり、
うちも正規発注とサイズ組と数量は異なってはいましたが、予定単価の2/3で仕入れることができ、
丸く治めることが出来ました。で、韓国のメーカーですが、当然、お互いに取引停止。さらにうちと
第三者製靴から賠償請求され、少ないながらも賠償金を受け取ったそうです。
めでたしめでたし。
(終劇)
262: : 03/09/14 05:53 ID:w+H25/Ih >>258
乙でした。
しかし後から後から出てくるな・・・・・・・・
韓国にもかなり慣れてきて、韓国のクラブにも飲みに
行くようになりました。薄給の私にも、韓国のクラブは
財布にやさしく、それなりに楽しめるのです。でも、観光地
はそれほど安いわけでもないので、注意はしてください。
そのときの出張はいつもの定宿がとれなかったので、ちょっと
ギャンブルをやろうと思い、なんとラ〇ホテルに泊まってみたのですす。
日本とは違い、ちょっとはでめな民家といった印象でした。
最初、フロントで部屋をとるときに、
「女の子は5,000円ですけどどうですか?」と...
オールナイトで5,000円は安いとは思いましたが、ちょっと
危険な感じがしたので断りました。
(続く)
「今回の製品は初めてのメーカーなので担当さんを紹介するニダ」
「はい、お願いします」
車はソウル郊外の工場へと向かっていました。
今回の目的は初めての工場にサンプルを作らせて、その工場の出来栄えを
検証することが目的でした。日本からは革の指示から、アッパーの紙型まで
送ってあり、それがイメージ通りに出来上がっているかをチェックすることです。
朝の渋滞を抜け、1時間半ほど走ったところに工場はありました。
社長が出迎えに来て、工場内の事務所で簡単な打ち合わせを行いました。
ショールームには今までの製品が並べられ、靴の製造工程のレクチャーが
行われました(そんなものは当然知っているのだが)。
やはりご多分に漏れず、いかにこの工場が良い製品を作り出すかの自慢から
始まり、息子の大学進学から海外留学の話まで、はては社長の子供のころの
話までにおよび、それが昼までえんえんと続きます。
(続く)
昼食後、やっと工場の視察となりました。工場の中ではじめて工場長(今回の担当)と
挨拶をかわし、依頼したサンプルを見せてもらいました。
「革も指定のカーフを使っていますし、仕上げもきれいですね。」
実際、初めての取引だったので気合が入っていたのかもしれません。
これくらいの出来なら、量産で2割くらいの品質落ちでもなんとかなると思い、
とりあえずOKを出しました。すっかり社長も工場長も上機嫌で、今夜の接待の
話になります。まぁ、夜までは時間があるので、ラインの見学をしたあと、
再び事務所で社長の自慢話につきあうことになりました....
「狐さん、今夜のホテルは決まっているニカ?」
「いえ、まだとくに決めていませんよ。」
「それなら近くにホテルをとりますので、明日も工場を見ていってください。」
「すいません。それならぜひお願いします。」
こりゃ、次回の発注も含めて過剰な接待をうけちゃうな...
やはり韓国ではどこでもそうだが、過剰な量の酒を飲むものです(藁
社長いわく、
「この店の焼肉は韓国一うまいことで有名です。どんどん食べてください。」
韓国一うまい焼肉屋はこれで7軒目であった
(続く)
これで何事もなければ実に平和的に仕事は終わるのですが、これではネタになりません。
工場の裏手は小高い山になっていて、出荷を待つ商品が箱詰め作業をしているところです。
ちょっと一服しようとして、ひとりで裏手でタバコを吸っていました。
2人の従業員がどこかに出荷するための靴を箱詰めしています。
彼らに近づいて、どんな靴を箱詰めしてるのか見に行きました。
「ん?」
なんと、その箱詰めしている靴はうちの会社がサンプル依頼した靴そのものではないですか!
うちのデザイナーがデザインして紙型をおこして発送したものが、うちがサンプル段階で
なぜ、量産されて箱詰めしてるのか?
手にとってよく見てみると、中底のタグが同業他社のブランド表示。
これはいったいどういうことなのか?
私はその靴を1足持って、事務所に駆け戻りました。
(続く)
「どうぞ」
事務所の女性従業員が受話器を貸してくれました。かけた先はデザイナーです。
「もしもし○○さんですか?今回のサンプルの××ですけど、あれはオリジナルですよね?」
「そうですけど、どうしました?」
「第三者製靴(仮名)がまったく同じもので作っています。」
「うそ~。似てるとかでなくて?」
「いやいや、内羽のカットとかけっこう独創的じゃないですか。まさにそのものですよ。」
「ちょっと待って。第三者製靴に問い合わせて見る。折り返しすぐ電話するから。」
デザイナーさんはかなりあせっていました。このままではうちがパクリになってしまう。
なによりデザイナーさんは立つ瀬が無い。オリジナルのデザインが3ヶ月も早く他社から
販売されてしまうなんて前代未聞だ。この業界はけっこう横のつながりがよかったりするから、
類似デザインはあっても、盗んでやることなどほとんど聞いたことがない。
なにより、そこの会社に比べ、うちの会社のほうがはるかに規模が大きい。
こんなことが問題になったら、あそこは業界から干されてしまう。
5分後、デザイナーさんから電話がかかってきた。
「今、確認できました。」
「どうでした?」
「もともと第三者製靴さんはそこのメーカーを使っていて、不良品がでたので代替品として
うちのサンプル××のサンプルを2週間前に送ってきたそうです。納期がせまっていたので、
それを代替品として発注したそうです。そっちのほうでも経緯の確認をとってください。
今、社長が第三者製靴さんと電話でなんか怒鳴っています。」
「わかりました。経過がわかり次第すぐ連絡しますね。」
(続く)
仕事でうんぬん以前に、常識外れな行動をチ ョンがしたらブンなぐれ。
私はさきほどのパクリ物と、うちのサンプルを並べて社長の前につきだしました。
一瞬、社長はギクリとし、工場長と顔を見合わせました。
「これは良く似ているどころか、中敷以外は全く同じものですね。」
「い、いや、ストレートチップなんてどれも似たようなものだから...」
「その中でもこれはオリジナルデザインなんですよ。」
「いや、知らないニダ。これは第三者製靴から依頼されたデザインで半年も前に注文もらったやつニダ。」
「なんで、第三者製靴が同じデザインで注文するんですか?第三者製靴がデザイン盗んだのですか?」
「そうとしか考えられないニダ。」
「では、直接聞いて見ましょう。」
「・・・・」
どうやら社長は間違いなく嘘をついていると思われる。もちろん私も第三者製靴の営業さんとは
よく知っている仲だ。とりあえず、デザイナーさんに再度電話をしてみる。
「狐です。どうなりました?」
「やはり、第三者製靴さんの言ってることは間違いないようです。」
「そうですか。では第三者製靴さんにここの狐あてに電話してくれるよう伝えてくれますか?」
「どうかしたんですか?」
「ここの社長の話では第三者製靴さんがデザインを盗んだといっています。」
「ははーん、そういうことですか。すぐに電話してもらいますね。」
電話のむこうのデザイナーさんは薄ら笑いをしているようだった。
(続く)
「狐さん、第三者製靴さんからお電話です。」
「わかりました。もしもし?」
「あ、狐さんですか?第三者製靴の狸です。このたびはご迷惑をおかけしました。すいません。」
「いえいえ、狸さん。とりあえず、真相はどうなんでしょう?ここの社長は狸さんのところが、
うちのデザインを盗んだといっていますが?」
「えっ?なんですかそれは?ちょっと社長と代わってください。」
私は無言で社長に電話を代わった。社長はばつの悪そうな顔をして黙って電話をとりました。
社長は必タヒにとりつくるような感じであったが、狸さんの怒鳴り声がここまで聞こえてきた。
しばらく社長は狸さんの怒鳴り声を聞いたあと、私に受話器を渡しました。
「あっ、狐さん、今回の靴は私のところで売るわけにはいかないので、御社の社長さんと
対策を考えます。」
「わかりました、狸さん。今回の事 件は私も初めてのことなので、私の判断ではどうしよう
もありません。とりあえず日本に帰ってからお会いしましょう。」
「そうですね。それではお気をつけて。」
私は受話器を置いて、社長に問い詰めた。
「話が全然違うじゃないですか。今回のじけんはどうします?」
「そんなことはない!狸が嘘をついてるニダ!」
「まぁ、今さらそんなことはどうでもいいです。私は日本に帰りますが、後日、うちの社長と
第三者製靴さんから連絡があるでしょう。とりあえずこのサンプルはもらっていきます。」
エージェントさんがばつが悪そうにしていましたが、とりあえずソウルに戻ることにしたので、
車に乗り込みました。
(続く)
うちの社長が同額で買い取ることで決着がつきました。で、第三者製靴さんはこのままだと
穴があいちゃうので、うちの社長の計らいで、他のうちの使っていたメーカーから、同程度の
在庫品を輸入できるように手配することとなりました。第三者製靴も無事納品できることになり、
うちも正規発注とサイズ組と数量は異なってはいましたが、予定単価の2/3で仕入れることができ、
丸く治めることが出来ました。で、韓国のメーカーですが、当然、お互いに取引停止。さらにうちと
第三者製靴から賠償請求され、少ないながらも賠償金を受け取ったそうです。
めでたしめでたし。
(終劇)
乙でした。
しかし後から後から出てくるな・・・・・・・・
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当時の鐵扇會の外部掲示板で練ったネタですね。
ここ数日で更新されたK国ネタは全部鐵扇會発祥のネタですが、管理人氏は当時の鐵扇會関係者ですか?
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