7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 17:52:09.62 ID:P1xd+2E00
《高峯のあと天体観測》

のあ「…………」

ぱたぱた、ぱた

のあ「…………? プロデューサー?」

P「のあさん、こんなところにいたんですか。レッスンの後、急にいなくなったから探してしまいましたよ」

のあ「……そう。それは、悪いことをしたわ」

P「屋上なんて出たら、危ないですよ。……何をしていたんです?」

のあ「……星を、見ていたわ」

P「星、ですか? ああ、確かのあさんの趣味って」

のあ「……ええ。……梅雨の間は、満足に空を見上げることもできなかったから」

P「ここのところ、ずっと雨続きでしたからね」

のあ「……いえ。できなかったというよりも……しなかったという方が、正しいのかもしれないけれど。星たちは、いつだって変わらずそこにあるのだから」

P「ふむ。確かに、そうも言えるかもしれません」

引用元: モバP「安価でアイドルたちとゆったりする」 




8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 17:59:30.50 ID:P1xd+2E00
P「では今日は、よく見えますか?」

のあ「……此方の宙は、闇夜というには明るすぎるわ。……昼間の時雨で澄んではいるけれど、それでも」

P「まあ、都会ですからね。ちゃんとした天体観測をするには、向いていないのかも」

のあ「……けれど、不可視であっても、そこに存在することには変わりない。私の中には、瞬く星々が見えているわ」

P「それは、すごいですね……。俺には、夏の大三角くらいしかわからないですけれど」

のあ「……そう」

のあ「……あるいは輝ける星たちも、私たちと同じなのかもしれないわね」

P「……えっ?」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:05:29.57 ID:P1xd+2E00
のあ「……幾百、幾千もの星たちが輝きたいと願っている」

のあ「……けれど、その閃光が届くのは、ほんの一握り。後は全て、都会のネオンに呑まれて消える」

P「……」

のあ「……光ある偶像となれるか否か。……なんて思考を巡らせてしまうのは、詮無いことかしら?」

P「……いえ。確かにこんな業界ですから、そういう一面もあるのだとは思います」

P「でも、俺はのあさんと」

のあ「……言葉にしなくていいわ」

P「……えっ?」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:13:48.44 ID:P1xd+2E00
のあ「……少し意地の悪いことを言ってしまったかしら」

のあ「……言葉にするからこそ得られる強さと、言葉にしないからこそ伝わる強さ。……私は、欲に駆られて両方を求めてしまったようね」

P「……?」

のあ「……貴方は、たとえどんな状況であっても、私達の輝きを見つけていてくれるのでしょう?」

P「……ええ、それは、もちろん」

のあ「……ならば、それでいい。……たとえ不可視であっても、私の魂が貴方と共にあるというのなら」

P「……いえ、それだけでは足りないですよ」

のあ「……?」

P「共にあって、そしてのあさんの輝きを増していくこと。それが俺の役目ですから。……これくらいは、言葉にさせておいてください」

のあ「……フッ、悪くないわ。……二人分の輝きならば、きっとどこかの誰かに届くでしょう。そして、いずれは頂点に……。そうでしょう?」

P「ええ。まだまだ一緒に頑張りましょう」


のあ(貴方という光に出会えたこと……。それは、私にとって、過ぎた幸福なのかもしれないけれど)

のあ(これこそ、言葉にするべきことではないわね。……少なくとも、今は、まだ)

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:21:03.36 ID:P1xd+2E00
《城ヶ崎美嘉といちゃいちゃ》

美嘉「うー、みー、だーっ!★」

P「そうだな、海だな。……さっきまで撮影してたんだから、当たり前だろうが」

美嘉「そりゃそうだけどさー! もー、ノリ悪いなー」

P「ノリが悪くて悪かったな。……なんだ、人のことジロジロ見て」

美嘉「ひぇっ!? べ、べっつにっ!?」

P「そうか。せっかくスタッフさんに自由に泳いで来ていいって言われたんだ、行ってきたらどうだ?」

美嘉「…………」

P「なんだよ」

美嘉「……ほんっと、ノリ悪いっ」ぷぃっ

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:34:36.02 ID:P1xd+2E00
P「ああそうそう、一日撮影し通しだったから今更かもしれんが、日焼けには気をつけてな」

美嘉「そんなことくらい分かってるしっ! ……ねぇ、今日は莉嘉が居ないんだよ?」

P「ん? そうだな、田舎での仕事、頑張ってるって言ってたぞ」

美嘉「そうじゃなくって! ……ほら、その。……ふ、ふたりっきり、じゃん?★」

P「いやー、流石人気の海水浴スポット。お客さんがいっぱいだな」

美嘉「……(ぶちっ)もうっ! せっかく水着のアタシと海に来てるっていうのに、もっとこう、なんか無いわけ!?」

P「ないない。仕事だからな」

美嘉「撮影中にちらちらアタシのこと●●い目で見てたくせにーっ!!」

P「わー! 馬鹿! 声がでかいっ!」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:42:25.74 ID:P1xd+2E00
美嘉「……だって、見てたのはホントじゃん」

P「そりゃあ……。当たり前だろ」

美嘉「ふーん。アタシの魅力にメロメロだったってわけだ?★」

P「まあ、そうだな。綺麗だったよ」

美嘉「えっ……。へぅっ!?」

P「さっきの撮影、すごく良かったから。あんまり男と一緒にいるところは見せない方がいいと思うぞ」

美嘉「そんっ……! ……うん、そうだよね。プロデューサーはそういう人だった。そういうトコロを……」ぶつぶつ

P「?」

美嘉「ややっ、なんでもないっ! それより、一つだけ聞かせてよ★」

P「何だ?」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:46:07.00 ID:P1xd+2E00
美嘉「撮影じゃなかったら……。隣で一緒に居たいって、思ってくれたんだよね?」にっ

P「……もちろん」

美嘉「えへへっ。じゃあ……」

ぎゅっ

P「あっ、こら!」

だっ

美嘉「今回はこれでガマンしておいてあげるっ!★ アタシ、ちょっと泳いでくるねー!」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:56:30.07 ID:P1xd+2E00
《塩見周子と退廃的な一日》

周子「あーづーいー」

P「暑いなー」

周子「あたしたち、なーんでこんなことになってるんだっけー」

P「えーとー。しゅーこの水泳大会の撮影があって」

周子「戻ってきたら、帰りの道が通行止めになってるって言われてー」

P「仕方なく、その辺のホテルに宿をとって」

周子「そしたら、たまたまエアコンの一斉点検の時間にあたってー」

P「それでも、外に居るよりはいいかって話になって」

周子「あーづーいー」

P「暑いなー……」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 19:01:39.30 ID:P1xd+2E00
P「こうなったら、もうコンビニにでも涼みに行くか? ここに居るよりはましだろう」

周子「やーだー。あたしもう一歩も動きたくないー……」

P「……さいですか」

周子「もうちょっとの辛抱でしょー……」

P「仕方ない。じゃあちょっと待ってろ、俺がアイスか冷たい飲み物でも」

がしっ

P「周子?」

周子「それもやーだー……。プロデューサーさんが居なくなったらあたし干からびて死んでやるぅー」

P「俺が居なくなったら干からびるってどういうことだよ……。むしろ干からびるって言うなら飲み物を」

周子「プロデューサーさんは、こんなところにあたしをひとり放置して、自分だけ涼しいところにいくんだね……。まるでパチンコ屋の駐車場に子どもを置いていくように」

P「いや、意味分からんし……」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 19:09:41.45 ID:P1xd+2E00
周子「あーづーいー」

P「暑いな……」

周子「あーもーこーなったらー」するっ

P「お前……。なんで服脱ぎ始めてるんだ」

周子「だって暑いんだもーん。あ、もしかしてドキドキしちゃった? だいじょーぶ、この下水着だから」

P「なんで水着なんだよ……」

周子「……プロデューサーさんが、好みかと思って?」きょとん

P「アホかお前は……」

周子「ほんまあほやんなー。そんでー、こうするんよー」

のしっ

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 19:17:35.07 ID:P1xd+2E00
P「なんでこのクソ暑いのに俺の方に来るんだよ」

周子「あたしは涼しくなったもーん。それを分けてあげようと思って」

P「いらん。暑い。全然分けてもらえてない」

周子「それにー、こうして暑くなっておいた方があとでもっと涼しいじゃんかー?」

P「そんな落差もいらんから、離れてくれ……」

周子「いけずやなー。まーでも、たまにはこうやってごろごろしてるだけでもえっかー」

P「……そうだな。暑いのを除けば、久しぶりのお休みって感じだし」

周子「だよねー。あたし頑張ってるもんねー」

P「ああ。周子は頑張ってるよ」

周子「ならだらだらしてもいいよねー。だらーん」

P「そうだな。たまにはこういうのもいいな」

周子「あたしはこれでも幸せなんだー。へへー」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 20:34:34.30 ID:P1xd+2E00
《財前時子とショッピング》

時子「ほれ下僕。これも持ちなさい」

どさっ

P「ぐぉっ……。時子、お前、まだ買う気か……? こんなに買い物して、お金大丈夫なのか……」

時子「誰が私の心配をしろと言ったかしら? 貴方、まだまだ余裕があるようね?」

P「いやいやいや! 見たら分かるだろ、漫画に出てくるようなシチュエーションになってるぞ、この荷物の量!」

時子「はぁん? 貴方、下僕の分際で自らを漫画の主人公扱いというわけかしら? 卑しくもこの私をヒロインに据えようとでも?」

P「誰もそんなこと言ってないだろう! それより、次に行くなら早くしてくれ、腕が」

時子「心配をしたかと思えば、次は私に命令とは……! 貴方、よっぽど私に引きずり回されたいと見えるわね」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 20:40:35.47 ID:P1xd+2E00
時子「次。これとこれは」

P「どっちかというと右かな。その赤いラインは時子の髪と合うと思う」

時子「次。これとこれ」

P「荷物で見えん」

時子「あぁん? 見えなければ見える努力をしなさいよ、使えないわね」

P「無茶言うな。ん、なんとか見えた……。それはどっちもイマイチかな。同じようなスカートを買うなら、前の店の方が」

時子「ふん、私と同じ意見とはね。貴方のその審美眼だけはそろそろ認めてやっても良さそうかしら」

P「だけ、ねぇ……」

時子「次。これとこれと、これなら」

P「だから見えない位置に持つなって……。その3つなら、俺は……」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 20:47:03.26 ID:P1xd+2E00
時子「次。これとこれ」

P「と、時子。もういい加減、マジで腕がヤバいんだが……」

時子「はぁ? もう少しなんとかしなさい、まだ私が満足するものに出会っていないことくらい、見ていたら分かるでしょう」

P「も、持って帰るときのことも考えてくれ……」

時子「いいから選びなさい。これとこれよ」

P「それなら、右手の方だ……。それが今日で一番、時子に似合って可愛くなると思う」

時子「!」

時子「……ふん。本当、審美眼だけは確かな男」

P「早く、次を……!」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 20:53:36.53 ID:P1xd+2E00
時子「ふん。もういいわ」

P「終わった、のか……?」

時子「まさか。下僕の身体を案じるのも主の務めだというだけのことよ。……続きは後日、付き合ってもらうわ」

P「ま、まだ買いに来るつもりなのか!?」

時子「当然でしょう。最も長い時間を私の元で過ごす貴方には、私と同じ目で物を見られなければならないの。お分かりかしら?」

P「そりゃいいけど……。次のオフ、合わせられるかなぁ」

時子「合わせなさい、命令よ。……それじゃあ、帰るとしましょうか」

P「あ、おい時子……。そっちのは、持たなくていいのか?」

時子「言ったでしょう。下僕の身体を案じるのも主の務めだと。このくらいは私が持ってあげようじゃない」

P「……持つ気があるなら、あと2、3袋持ってくれても」

時子「あぁん!? 何か文句があるのかしら!?」

P「アリマセン……」

時子「ふん。ならいいわ、今は機嫌がいいから、聞かなかったことにしておいてあげる」

P「ありがたき幸せ……」ぐで

時子「♪」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:06:17.83 ID:P1xd+2E00
《速水奏と手作りクッキー》

奏「プロデューサーさん、今ちょっと時間あるかしら?」

P「ん? 奏か。大丈夫だけど、どうしたんだ?」

奏「大したことじゃないんだけどね。ちょっと、味見を頼みたくって」

P「味見?」

奏「ええ。これ」

P「? おお、クッキーか。どうしたんだ、これ?」

奏「バレンタインのイベント、以前出させてもらったでしょう? あれから、少しお菓子作りに興味が出ちゃって」

奏「昨日、少し時間があったから作ってみたの。どうかしら?」

P「ふぅん。そういうことなら、ありがたく貰うよ。さんきゅ」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:12:09.90 ID:P1xd+2E00
P「ん……。奏はあんまり、形にはこだわらないんだな。普通の丸とか四角のやつばっかりだ」

奏「あら? やっぱり、ハートマークなんかを期待してたのかしら?」

P「や、まあ、そういうわけではないけど……。それじゃあ、いただきます」

もぐ

P「うお……。甘っ!」

奏「ふふ。この前のイベントで甘い物が好きそうって分かったから、とびきり甘くしてみたの」

P「ああ、なるほど……。確かに甘党にはいいかもな。けどこれ、砂糖だけじゃなくて、何か別の甘さが……?」

奏「! 鋭いわね」

P「お、当たったか? 一体なんなんだ?」

奏「それはね……。たっぷりの愛情よ、愛情」

P「お前な……。軽々しくそういうことを言うなと」

奏「怒らないでよ。冗談じゃない」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:18:54.33 ID:P1xd+2E00
奏「愛情も、勿論入っているのだけど。この甘さの秘訣は、ハチミツよ」

P「否定しろよ。……そうか、ハチミツかぁ。なるほどな」

奏「ふふっ。気に入ってもらえたなら、よかった」

P「ああ。美味しくいただくよ」

奏「ちなみに、もっと甘く食べたいのなら」

かぷっ

奏「こぉんなサービスもあるけど、どうかしら?」

P「アホか。それじゃほとんど口移しじゃないか」ぐい

奏「もごっ。……もう、無理矢理口に突っ込むなんて、つれないわね」

P「そんなベタな手段に付き合ってられるか」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:27:11.35 ID:P1xd+2E00
P「ふう。ご馳走様。悪かったな、コーヒーまで入れてもらっちゃって」

奏「とびきり甘くしちゃったから、何か欲しくなるんじゃないかと思ってね。いい判断でしょう」

P「ああ、ナイスだった。思いがけずティータイムになっちゃったけど、美味しかったよ。ありがとう」

奏「いえいえ。また作ってきたら、食べてくれるかしら?」

P「もちろん。いつでも歓迎するよ」

奏「それじゃあ、次こそは私の口から」

P「それは却下」

奏「分かってたけど、食い気味に否定されると悲しいわねぇ」

P「分かってるなら言うなよ……」

奏「まあ、今日のところはいいわ。ふふっ♪」


奏(刻んでおいた×マークには、あまり注目しなかったみたいね)

奏(お堅いあなただけれど、このくらいはいいでしょう? なぁんて、ね)

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:34:44.82 ID:P1xd+2E00
《持田亜里沙と誕生日デート》

P「なあ、亜里沙。そろそろ機嫌直してくれないか」

亜里沙「」つーん

P「昨日は、どうしても予定が合わせられなかったんだ……。別に忘れていたわけでも、わざとでもないんだよ」

亜里沙「……別にいいですけどね。先生、子どもたちの誕生日はたくさん祝ってきましたし。先生自身の誕生日なんて、祝われなくたって」

P「ごめんって……。お詫びに今日は一日付き合うからさ。どこでも、亜里沙の好きなところへ行こう」

亜里沙「どこでも、ですか?」

P「ああ、どこでも。……日帰りできる範囲なら、ってことになっちゃうけど」

亜里沙「それじゃあ……。あそこが、いいです」

49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:43:06.65 ID:P1xd+2E00
P「着いたぞ、亜里沙。けど……。ほんとにこんなところでよかったのか?」

亜里沙「はいっ。この前みんなで来た、海……。もう一度、来てみたかったんです」

亜里沙「ここは、亜里沙先生でもアイドル亜里沙でもなく、久しぶりにただの亜里沙になれた場所だったから」

P「亜里沙……」

亜里沙「だから、今度はプロデューサーさんと2人でどうしても来てみたかったんです。ただの亜里沙として」

P「そっか。亜里沙の願いを叶えられて良かったよ」

亜里沙「はいっ。一日遅れですけど、優しいせんせ……じゃなかった、私は許してあげますねっ♪」

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:50:53.79 ID:P1xd+2E00
P「うちの事務所は小さい子も多いから、亜里沙には迷惑をかけてしまっているよなぁ」

亜里沙「昔の経験がこんなところで生きるとは思いませんでした。けど、みんな良い子だから!」

P「そうだな。みんな手がかからなくて、とても良い子たちだ」

亜里沙「プロデューサーくんの人徳のおかげかな?」

P「亜里沙の人徳のおかげじゃないか?」

亜里沙「……ふふっ」

P「あははっ」

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 21:57:54.81 ID:P1xd+2E00
亜里沙「それじゃあ、2人のどちらもの影響ということにしておきましょうか」

P「そうだな。……これからも、よろしくお願いするよ」

亜里沙「もちろん。亜里沙先生は、いつでもプロデューサーさんの味方だからねっ」

P「それは頼もしいな」

亜里沙「そして」

P「?」

亜里沙「一年に一度……。この誕生日だけ、『亜里沙』がプロデューサーさんの味方ですっ♪」

P「ああ。……来年も一緒に居ような、亜里沙」

亜里沙「はいっ!」

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:03:39.40 ID:P1xd+2E00
《及川雫と海》

雫「うー……。転んじゃいましたー……」

P「おいおい、雫。大丈夫か?」

雫「プロデューサーさんー。はいー、スイカ割りって難しいんですねー」

P「はは、さっきのはみんなの誘導が悪かっただけって気はするけどな」

雫「そうですかー? 確かに、どっちがどっちか分からなくなってしまいましたけどー」

P「だろ? 証拠に……。ほら、見てみな」


くるみ「えーいっ!」

沙理奈「おー、くるみちゃん、やるぅ」

聖來「命中だよっ!」


P「な?」

雫「わー、くるみちゃん、すごいですねー♪」

P「ははっ。それじゃ、食べるとするか」

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:06:32.02 ID:P1xd+2E00
しゃくしゃく

雫「んー♪ 冷たくて、みずみずしくて、美味しいですー」

P「だな。海で食べるスイカってなんでこんなに美味しいのか」

雫「本当ですねー。おじいちゃんのスイカと同じくらいかもー♪」

P「おじいちゃん?」

雫「はいー。小さい頃、夏は牧場のお仕事を手伝っていたら、よくおじいちゃんがスイカを切ってくれたんですよー」

P「ああ、なるほどな。それはまた美味しそうだ」

雫「井戸で冷やしてあって、みんなでお塩をかけて……。とーってもよく覚えていますー」

しゃくしゃく

57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:08:06.17 ID:P1xd+2E00
P「さて。スイカも食べ終わったし、俺もちょっとくらい泳いでくるとするかな」

雫「プロデューサーさん、泳げるんですかー?」

P「え? まあ、人並みにだけど……」

雫「そうなんですかー。私はあんまり泳ぎが得意じゃないですから、羨ましいですー」

P「そうなのか?」

雫「はいー」

P「んー……。そうだ、確かあそこにあれが……」

雫「?」

58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:09:51.19 ID:P1xd+2E00
P「見つけたぞー、雫ー」

雫「? これってー……?」

P「ビニールのボートだよ。これがあれば、くるみたちと一緒に遊べるだろ?」

雫「わーっ。私たちのために持ってきてくれたんですかー?」

P「せっかく海に来たんだから、遊べた方がいいだろ。さ、行って来い」

雫「あれ、プロデューサーさんはー……?」

P「俺もその辺でぷかぷかしてるよ」

雫「ぷかぷかですかー。楽しそうですねー。じゃあ、私もぷかぷかしてきますー♪」

P「おう、楽しんで来るといい」

雫「プロデューサーさんもですよー? ぷかぷかー♪」

65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:21:20.54 ID:P1xd+2E00
P「んー、焼きそばにたこ焼き、カステラ……。祭りらしい良い匂いだなー。乃々、何か食べたいものないのか?」

乃々「別にないですけど……。わざわざお金を出してもらうのも申し訳ないですし……」

P「遠慮するなよ、頼むなら今のうちだぞ? 輝子や美玲と合流したら、そんなに大盤振る舞いはしてやれないからな」

乃々「あうぅ……。どうしてそんな、試すようなことを……」

P「別に試してるつもりじゃないんだが……。仕方ないだろ、あの2人が仕事で遅れてるっていうんだから」

乃々「それじゃあ、あのわたあめを……。それだけでいいです……」

P「ん、りょーかい」

66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:27:30.89 ID:P1xd+2E00
乃々「……」はむはむ

P「……」

乃々「……」もくもく

P「……なぁ、乃々」

乃々「な、なんですか……? あげませんよ……?」

P「いらん。何て言うか、乃々、お前……」

乃々「?」

P「わたあめ、似合いすぎだろ」

乃々「言ってる意味がよく分からないんですけど……。あげませんよ……?」

P「いや、いらんって」

67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:33:40.19 ID:P1xd+2E00
乃々「まぁ、でも……。プロデューサーさんがそう言うなら、あと二つくらい食べてあげてもいいですけど……」

P「なんで上からなんだよ。ってか、二つも食うのか? 好きなんだな、わたあめ」

乃々「特別に好きと言うわけではありませんけど……。やっぱり、1人で楽しむのは気が引けますので……」

P「! ああ、輝子と美玲のぶんってことか」

乃々「は、はい……。駄目、でしょうか……?」

P「ははっ。いいよ、別に。じゃあ3つ買って来ようか」

乃々「! もりくぼの分は、べつに……」

P「? いや、俺の分だけど」

乃々「!!!」

68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:38:02.41 ID:P1xd+2E00
P「あはは。なんだ、やっぱり乃々も欲しかったんじゃないか」

乃々「べ、別にそういうわけではないんですけど……!」

P「分かった分かった。ちゃんと4つ買って来るから。ほら、ついでにかき氷なんかもどうだ?」

乃々「……もらいます。もらいますけど」

P「お。ちょうど2人も来たみたいだぞ。おーい、こっちだー!」てくてく

乃々「あっ……」

はぐはぐはぐ

乃々「って、焦る必要、ないんでした……」

P「乃々ー、こっちだぞー?」

乃々「はいぃ、すぐ行きますー……」

乃々「……おいしかった、です」ぼそ

69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 22:41:25.71 ID:P1xd+2E00
ちょっと短いですが以上で終わりますー

お付き合いくださった方、安価、レスくださった方には心から感謝を!
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